【確実・安全に積み立てる】子どもの教育費積み立てにおすすめの学資保険4選!

少子高齢化や年金2000万円問題、消費税率の引き上げなど、日本の未来には不安要素が山積しています。

特に、人口減少は深刻な問題であり、今年生まれた子どもたちが大人になる頃には、給料から自由に使える可処分所得が大幅に減少することは確実です。

このような先行きが見えない時代だからこそ、子どもにはまとまった資産を残して、ちゃんとした教育を受けさせたいものです。

今回は、最も堅実で安全な子どもの教育費積み立てである学資保険について見ていきます。

学資保険に加入するメリット

学資保険とは、子どもの入学時や進学時にまとまった満期保険金を受け取ることができる貯蓄型の保険です。

毎月しっかりと積み立てていけば、保険金受取時には、支払った保険金に大きな利息を付けて受け取ることができます。

子どもの教育費を普通預金で積み立てても、ゼロ金利どころかマイナス金利の日本では利息はほとんど付きません。一方、多くの学資保険ではトータル5%を超える高い利息が付きます。

また、万一、契約期間中に契約者である親が亡くなった場合には、それ以降の保険料の支払いが免除されて満期保険金を受け取ることができる遺族年金としての機能も付いているため安心です。

人生100年時代に備えて、子どものための資産形成を行う必要性はますます高まっていますが、特に重要なのは教育への投資です。

消費不況が長引くデフレ下の日本でも、教育費だけは例外であり、子ども一人に掛ける教育費は年々高騰しています。

ソニー生命が発表した「子どもの教育資金に関する調査2019」によると、塾などの学校外教育費は年々増加しており、平均支出額金額は月15,170円となっています。
※出典:ソニー生命

政府による教育無償化が進む一方で、親の6割半が「子どもの学力や学歴は教育費次第」と感じており、親の7割弱が「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ」と考えていることから、今後も教育費が下がることはなさそうです。

学資保険は、最も確実に教育費を積み立てられる金融商品であるため、子育て世帯には必須の金融商品であると言っても過言ではありません。

 

子どもの教育費積み立てにおすすめの学資保険の選び方ポイント

・学資保険選びは「返戻率」が最重要!

返戻率(へんれいりつ)とは、契約者が支払う保険料の総額に対して受け取ることのできる「満期保険金+祝い金」の割合のことです。返戻率が100%よりも大きければ大きいほど、優秀な学資保険であるということになります。

返戻率は学資保険の商品によって異なりますが、満期時期の違いや保険料の支払い方法、払込期間、祝い金の受け取り方法などによっても変わってきます。

保険料の払い込みを早めに終える、保険料の支払い方法を年払いなどのまとめ払いにする、子どもの年齢が低いときに加入することによって返礼率を高くすることが可能です。

・「学資金受取タイミング」を要チェック。

学資保険の満期保険料を受け取れるタイミングは学資保険によって異なります。

一般的には、子どもが大学に入学する年齢のときに満期保険金を受け取ることが多くなっていますが、小学校や中学校入学時などに祝金を受け取ることが可能な商品もあります。

ただ、一時金として祝金を受け取る場合には、返礼率が下がってしまう点には注意が必要です。

・「保険料支払い方法」を抑えておこう。

学資保険の支払い方法には月払いの他に、年払いや一括払いができる場合もあります。一括で払うことによってトータルの保険料が下がるため返戻率は上がります。

 

子どもの教育費積み立てにおすすめの学資保険4選!

子どもの教育費積み立てにおすすめの学資保険をランキング形式で見ていきましょう。

第4位 祝金タイプも選べる!日本生命「ニッセイ学資保険」

ニッセイ学資保険

返戻率 こども祝金なし型:104.0%
こども祝金あり型:102.2%
学資金受取タイミング こども祝金なし型:18歳・19歳・20歳・21歳・22歳
こども祝金あり型:5歳・11歳・14歳・18歳・19歳・20歳・21歳・22歳
保険料支払い方法 月払い、年払い

日本生命の「ニッセイ学資保険」は、大学入学以降に重点を置いた「こども祝金なし型」と、小学校・中学校・高校の入学時に祝金を受け取れる「こども祝金あり型」の2つのプランが用意されています。また、日本生命の契約者なら、オプションとして24時間365日相談無料の「育児相談ほっとライン」サービスを使うことも可能です。

 

第3位 兄弟割引で安くなる!フコク生命「みらいのつばさ」

フコク生命 みらいのつばさ

返戻率 S(ステップ)型:104.7%
J(ジャンプ)型:105.5%
学資金受取タイミング S(ステップ)型:3歳・6歳・12歳・15歳・18歳・20歳・22歳
J(ジャンプ)型:18歳・22歳
保険料支払い方法 月払い、年払い

フコク生命の「みらいのつばさ」は、子どもの成長に合わせて祝金を受け取れる「S(ステップ)型」と、大学入学資金に重点をおいた「J(ジャンプ)型」の2つのプランがあります。「J(ジャンプ)型」の方が、返戻率が高くなります。保険料の支払いは11歳までとなり、出費がかさんでくる高校や大学での負担はありません。兄弟姉妹で加入される場合は「兄弟割引」を受けることができ、返戻率がより高くなることが最大の特徴です。

 

第2位 一括払いで高い返戻率!明治安田生命「つみたて学資」

明治安田生命 つみたて学資

返戻率 10歳までに払込:105.8%
15歳までに払込:104.3%
一括払い:108.0%
学資金受取タイミング 18歳・19歳・20歳・21歳
保険料支払い方法 月払い、年払い、一括払い

明治安田生命の「つみたて学資」は、子どもが義務教育期間中の15歳までに支払いが完了し、大学1年から4年まで支給されるというシンプルな学資保険です。保険料支払い方法にトータルの保険料が安くなる加入時一括払いが用意されており、返戻率は最大109%にまでなります。

 

第1位 返戻率が高い最強学資保険!ソニー生命「学資保険スクエア」

ソニー生命 学資保険

返戻率 タイプⅠ型:101.7%
タイプⅡ型:104.8%
タイプⅢ型:108.0%
学資金受取タイミング タイプⅠ型:12歳・15歳・17歳または18歳、12歳・15歳・18歳・20歳または22歳
タイプⅡ型:17歳または18歳、18歳・20歳または22歳
タイプⅢ型:18歳・19歳・20歳・21歳・22歳
保険料支払い方法 月払い、半年払い、年払い

ソニー生命の「学資保険スクエア」は、中学・高校・大学進学時に学資金を受け取る「タイプⅠ型」、大学進学時にまとまった学資金を受け取る「タイプⅡ型」、大学進学年から卒業まで毎年1回・計5回学資金を受け取る「タイプⅢ型」の3つが用意されています。この順番に返戻率が高くなり、「タイプⅢ型」が最も返戻率が高くなります。

 

子どもの教育費積み立てにおすすめ学資保険比較一覧表

学資保険 特徴 返戻率 祝金タイプの有無
ソニー生命「学資保険スクエア」 3タイプの保険があり、返戻率が高い。 108.0%
※タイプⅢ型
明治安田生命「つみたて学資」 一括払いにより返戻率が大きく上がる。 109.0%
※一括払い時
×
フコク生命「みらいのつばさ」 兄弟割引がある。 105.5%
※J(ジャンプ)型
日本生命「ニッセイ学資保険」 日本生命契約者は「育児相談ほっとライン」使用可 104.0%
※こども祝金なし型

 

学資保険に加入するときの注意点

学資保険に加入するときの注意点を抑えておきましょう。

学資保険で足りない分はジュニアNISAで補うのもアリ

子どもの教育費積み立て目的の資産運用としては、学資保険に加えて、投資信託や株式などで運用した利益が非課税となる「ジュニアNISA」があります。

ジュニアNISAでは学資保険をはるかに超える大きなリターンを得ることもできますが、投資信託や株式投資の知識がない場合には、逆に大きく減らしてしまうリスクもあります。

学資保険で足りない分の教育費はジュニアNISAを使ってまかなうこともおすすめです。ただし、ジュニアNISAでの運用は全て自己責任であるため注意しておきましょう。

 

返戻率がマイナスになる学資保険も少なくない

かつては大盤振る舞いであった学資保険も、バブル崩壊からの低金利時代の現在では、あまり大きなリターンは得られなくなっています。

今回紹介してきた学資保険はどれもトータルではプラスとなる返戻率となっていますが、返戻率が100%を割り込んでいる学資保険も少なくありません。

返戻率が100%より低い学資保険に入るメリットは何一つなく、それならば銀行預金積み立てした方がマシです。

返戻率が100%を下回っている学資保険には加入しないようにしましょう。

 

学資保険の利益部分には税金が発生してくる

学資保険で受け取る満期保険金は一時所得とみなされ、所得税が発生してくる場合があることには注意が必要です。

ただ、一時所得としてみなされるのは利益部分だけであり、一時所得には最高50万円の特別控除枠があります。

例えば、年間200万円の満期保険金が支払わられ、その内の10万円が利益だとしたら、一時所得は10万円となりますが、特別控除により所得税は発生しません。

所得税が発生しないように、学資保険で受け取る年間受取額はあまり多くせず、利益額が50万円以下になるように注意しておきましょう。