【電気代節約術】家族世帯が切り替えにおすすめの電気事業者5選!

2016年4月の電力自由化に伴って、消費者が自由に電気事業者を選択できるようになりました。お得な電気事業者に切り替えれば、電気使用量は変わらないのに電気代が安くなります。

電気事業者の切り替えは、簡単にできてかつ確実に電気代を安くできる節約術の一つです。

電気使用量が多い家族世帯の場合は、お得な電気事業者に切り替えることで、より大きな節約効果を期待することができます。

家族世帯が電気事業者を切り替えるメリット

同居している人数に関わらず、消費者が電気事業者を切り替える最大のメリットは、電気料金を安くできることです。

ちなみに、総務省が公表している2018年の統計によると、家族世帯の電気料金は年間で129,177円、月額にならすと10,765円となっています。
※出典:総務省

電気料金は使えば使うほど料金が高くなる従量制になっているため、家族の人数が多ければ多いほど電気料金は高くなりますが、電気料金が高くなりやすい家族世帯は電気事業者を切り替えることでより大きく節約することが可能です。

そもそも、どうして電気事業者を切り替えると料金が安くなるのか、2016年4月から始まった電力自由化についてちょっとだけ抑えておきましょう。

これまで家庭や店舗向けの電気は、各地域の電力会社が独占販売しており、電気をどの会社から買うのかを消費者が選ぶことはできませんでした。

電力自由化によって電気小売業への参入が全面自由化され、全ての消費者がライフスタイルや価値観に合わせた電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。

電気事業に参入業者が増えることで競争が働き、さまざまな料金メニューやサービスが提供されることが期待されており、電気とガス、電気と携帯電話などの組み合わせによるセット割引や、ポイントサービスといったお得なプランが登場しています。

なお、電力の自由化と聞くと、海外のケースを思い浮かべて、停電しやすくなったり、電力供給が不安定になったりするんじゃないか?と不安になる方もいるかと思われますが、そのような心配はありません。

なぜなら、どの電気事業者から電気を買おうと、流れてくる電気は同じ送電網を通って流れてくるためです。電力会社によって電気の質が異なるということは原理的にあり得ないのです。

 

家族世帯が切り替えにおすすめの電気事業者の選び方ポイント

・「基本料金(50A)」と「従量料金(400kWh)」、その「合計」を要チェック!

電気料金は、「基本料金+従量料金×電気使用量」で決まります。

基本料金は契約アンペア(A)によって決まる仕組みとなっており、3人以上の家族世帯の場合は50Aで契約することが一般的です。従量料金は電気使用量によって段階的に決まる仕組みとなっており、4人家族での電気使用量は月400kWh前後と見積もっておくとよいでしょう。

ただし、これはあくまで4人家族世帯の平均的な目安であるため、家族構成やライフスタイルに応じて料金を見積もるようにしてください。

・「割引制度」についても抑えておこう。

電力自由化に伴う新規参入業者は「割引制度」を実施している場合が少なくありません。割引制度を活用すれば、基本料金がさらに安くなることが期待されます。

・「対応地域」を要確認。

切り替えられる電力事業者は地域ごとに異なる点には注意が必要です。自分自身が住んでいる電力エリアが対応していることを確認しておきましょう。

 

家族世帯が切り替えにおすすめの電力事業者5選!

家族世帯が切り替えにおすすめの電力事業者をランキング形式で見ていきましょう。

第5位 500kWhまで定額料金!ピタでん「使った分だけ」

ピタでん

基本料金(50A) 12,000円
従量料金(400kWh) 0円
合計 12,000円(500kWhまで定額)
割引制度
対応地域 全国(沖縄を除く)

ピタでん「使った分だけ」は、500kWhまでの電気料金が定額制となる電気料金プランで、月の電気使用量が500kWh程度の4人家族以上には特におすすめのプランです。ただ、500kWhまではいくら使っても定額料金となるため、月の電気使用量が400kWh程度になる4人以下の家族世帯の場合は、他の電気事業者がおすすめとなります。

 

第4位 リーズナブルな電気料金!スマ電

スマ電

基本料金(50A) 904円
従量料金(400kWh) 9,450円
合計 10,354円
割引制度
対応地域 東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力エリア

スマ電は、電話やwebで申し込めるお得な電気で、リーズナブルな電気料金を実現しています。運営会社である株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは、電力全面自由化以前から商業施設や工場などに電気を供給しており、電気供給には実績がある安心の電気事業者です。西日本から東日本まで幅広く対応しています。

 

第3位 基本料金0円、従量料金だけ!あしたでんき「標準プラン」

あしたでんき

基本料金(50A) 0円
従量料金(400kWh) 10,200円
合計 10,200円
割引制度 Amazonギフト券2,000円分プレゼントキャンペーン
対応地域 東京電力、東北電力、中部電力、関西電力、中国電力、九州電力エリア

あしたでんきの「標準プラン」は、基本料金が0円で、1kWhあたり25.50円の従量料金だけが発生する電気料金プランです。従量料金はいくら使っても25.50円/1kWhとなっています。対応エリアはほぼ全国で、Amazonギフト券2,000円分プレゼントキャンペーンも実施中です。

 

第2位 家族世帯におすすめ!エルピオでんき「スタンダードプランS」

エルピオでんき

基本料金(50A) 1,319.76円
従量料金(400kWh) 8,822.6円
合計 10,142円
割引制度 最初の3ヶ月間電気料金10%OFF、Amazonギフト券プレゼント
対応地域 東京電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力エリア

エルピオでんきの「スタンダードプランS」は、家族世帯に特におすすめの電気料金プランです。家族4人暮らしの場合、1ヶ月1,210円、1年間で14,500円の節約効果があると試算されています。また、契約から最初の3ヶ月間は電気料金が10%OFFとなるほか、Amazonギフト券プレゼントキャンペーンも実施中です。

 

第1位 2年契約でお得!ENEOSでんき「Vプラン」

ENEOSでんき

基本料金(50A) 1,404円
従量料金(400kWh) 9,253.6円
合計 10,657円
割引制度 基本料金3ヶ月無料キャンペーン、にねんとく2割引、ENEOSカード・シナジーカード割引、提携クレジットカード、Tポイント
対応地域 東京電力、関西電力エリア

ENEOSでんき「Vプラン」は、大人数の家庭からひとり暮らしまで、さまざまな家族構成でおトクになる電気料金プランです。東京電力エリアの関東圏が対応地域となっており、4人家族なら年間約10,210円お得になると試算されています。また、最初から2年以上の利用で契約すると「にねんとく2割引」が適用されて電気料金がさらに安くなり、3年目以降にも継続して契約するとさらにお得に。具体的には、4人家族の場合、「にねんとく2割引」で最初の2年間は年間960円、3年目以降は年間1,440円安くなると試算されます。加えて、基本料金が3ヶ月無料となるキャンペーンも実施中です。また、関西電力エリアを対象としたプランも提供されています。

 

家族世帯が切り替えにおすすめの電力事業者比較一覧表

電力事業者 基本料金(50A) 従量料金(400kWh) 合計 割引制度 対応地域
ENEOSでんき「Vプラン」 1,404円 9,253.6円 10,657円 基本料金3ヶ月無料キャンペーン、にねんとく2割引、ENEOSカード・シナジーカード割引、提携クレジットカード、Tポイント 東京電力、関西電力エリア
エルピオでんき「スタンダードプランS」 1,319.76円 8,822.6円 10,142円 最初の3ヶ月間電気料金10%OFF、Amazonギフト券プレゼント 東京電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力エリア
あしたでんき「標準プラン」 0円 10,200円 10,200円 Amazonギフト券2,000円分プレゼントキャンペーン 東京電力、東北電力、中部電力、関西電力、中国電力、九州電力エリア
スマ電 904円 9,450円 10,354円 東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力エリア
ピタでん「使った分だけ」 12,000円 0円 12,000円(500kWhまで定額) 全国(沖縄を除く)
東京電力「従量電灯B」 1,404円 10,024円 11,428円

 

家族世帯が電気事業者を切り替える際の注意点

家族世帯が電気事業者を切り替える際の注意点を抑えておきましょう。

電気使用量を把握した上で電気事業者を切り替えよう

今回は、家族世帯の電気使用量を月400kWhとして試算しましたが、家族構成やライフスタイルによって電気使用量は変動してきます。

特に、エアコンを使う夏場や、暖房器具を使う冬場には電気使用量が多くなる傾向があるため、細かい試算が必要になってくる場合もあります。

一家が毎月どの位の電気を使用しているのかを抑えた上で、電気事業者の基本料金・従量料金を確認して、お得な電気事業者に切り替えていくようにしましょう。

 

電気事業者の切り替えに必要な手順や準備物を用意しておく

電気事業者の切り替えはネット上からすぐにできますが、事前に切り替えの手順を確認しておき、切り替えに必要な準備物を用意しておきましょう。

電気事業者の切り替えは、次の3ステップで行われます。
1、料金がお得になる電気事業者を選ぶ。
2、電気事業者のホームページから申し込む。
3.連絡が来て電気供給会社が切り替わる。

上記のステップ2では、現在電力会社と契約中の「お客さま番号」と「電気供給地点特定番号」が必要となります。いずれも検針票に表記されているため、検針票は必ず用意しておきましょう。

また、スマートメーター(※)を設置していない場合には設置する必要がありますが、多くの場合は電気事業者が無料で行ってくれます。
※電気使用量の自動計測機能や通信機能を持つ次世代メーター。