「ひとり暮らしの電気代が少しでも安くなったらいいのになあ……」と、思っていませんか?
2016年4月から電力自由化がされたことによって、消費者は自由に電気事業者が選べるようになりました。
ひとり暮らしの方でも、ライフスタイルに合った電気事業者を選べば、電気代を大きく節約することが可能になるかもしれません。
ひとり暮らしが電気事業者を切り替えるメリット
ひとり暮らしの人が電気事業者を切り替える最大のメリットは、電気料金を安くできるようになることです。
ちなみに、総務省が公表している2018年の統計によると、単身世帯の電気料金は年間で70,227円、月額にならすと5,852円となっています。
※出典:総務省
なお、2018年の電気料金は2000年以降の統計では過去最大となっており、原油価格の上昇や円安による燃料の高騰、原発が停止していることなどから電気代が値上げされていることが分かります。
日本では今後、消費税増税や社会保険料の高騰なども控えているため、賢く電気事業者を切り替えて、電気料金を少しでも安くするメリットはますます大きくなることは確実です。
そもそも、どうして電気事業者を切り替えると料金が安くなるのか、2016年4月から始まった電力自由化についてちょっとだけ抑えておきましょう。
これまで家庭や店舗向けの電気は、各地域の電力会社が独占販売しており、消費者が電気をどの会社から買うかを選ぶことはできませんでした。
2016年4月以降の電力自由化によって電気小売業への参入が全面自由化されたことによって、全ての消費者が電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。
参入業者が増えることで競争が働き、さまざまな料金メニューやサービスが提供されることが期待されており、電気とガス、電気と携帯電話などの組み合わせによるセット割引や、ポイントサービスといったお得なプランが登場しています。
なお、電力の自由化というと、停電しやすくなったり、電力供給が不安定になったりするんじゃないか?と不安になる方もいるかと思われますが、そのような心配はありません。
なぜなら、どの電気事業者から電気を買おうと、流れてくる電気は同じ送電網を通って流れてくるためです。電力会社によって電気の質が異なるということは原理的にあり得ないのです。
ひとり暮らしが切り替えにおすすめの電気事業者の選び方ポイント
・「基本料金(30A)」と「従量料金(200kWh)」、その「合計」を要チェック!
電気料金は、「基本料金+従量料金×電気使用量」で決まります。
基本料金は契約アンペア(A)によって決まる仕組みとなっており、ひとり暮らしの場合は30Aで契約することが一般的です。従量料金は電気使用量によって段階的に決まる仕組みとなっており、ひとり暮らしの電気使用量は月200kWh前後と見積もっておくとよいでしょう。
ただし、これはあくまでひとり暮らしの平均的な目安であるため、個々のライフスタイルに応じて料金を見積もるようにしてください。
・「割引制度」についても抑えておこう。
電力自由化に伴う新規参入業者は「割引制度」を実施している場合が少なくありません。割引制度を活用すれば、基本料金がさらに安くなることが期待されます。
・「対応地域」を要確認。
切り替えられる電力事業者は地域ごとに異なる点には注意が必要です。自分自身が住んでいる電力エリアが対応していることを確認しておきましょう。
ひとり暮らしが切り替えにおすすめの電力事業者5選!
ひとり暮らしで切り替えにおすすめの電力事業者をランキング形式で見ていきましょう。
第5位 お得なキャンペーン!エルピオでんき「スタンダードプランライト30A」
基本料金(50A) | 842.40円 |
従量料金(400kWh) | 4,300.8円 |
合計 | 5,143円 |
割引制度 | 最初の3ヶ月間電気料金10%OFF、Amazonギフト券プレゼント |
対応地域 | 東京電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力エリア |
エルピオでんきの「スタンダードプランライト30A」は、電気使用量が少ないひとり暮らしや二人暮らし向けの電気料金プランです。契約から最初の3ヶ月間は電気料金が10%OFFとなるほか、Amazonギフト券プレゼントキャンペーンも実施しています。
第4位 基本料金0円!あしたでんき「標準プラン」
基本料金(30A) | 0円 |
従量料金(200kWh) | 5,100円 |
合計 | 5,100円 |
割引制度 | Amazonギフト券2000円分プレゼントキャンペーン |
対応地域 | 東京電力、東北電力、中部電力、関西電力、中国電力、九州電力エリア |
あしたでんきは、西日本から東日本まで幅広いエリアで経済的な電気を提供している電気事業者です。「標準プラン」と「たっぷりプラン」の2つの料金プランが用意されていますが、ひとり暮らしの場合は「標準プラン」となります。基本料金は0円で、従量料金のみが発生する料金体系となっていることが特徴です。
第3位 電気料金が安い!シン・エナジー「きほんプラン」
基本料金(30A) | 754.37円 |
従量料金(200kWh) | 4,263.6円 |
合計 | 5,017円 |
割引制度 | つながーる割、JALマイル |
対応地域 | 全国(北海道電力エリアを除く) |
シン・エナジーは、北海道電力エリアを除く全国で電力を提供している電気事業者です。電気の使用量が少なめなら「きほんプラン」、電気をよく使うなら「生活フィットプラン」がおすすめとなりますが、ひとり暮らしの場合は「きほんプラン」を選ぶとよいでしょう。家族や友達など複数世帯同士で加入するとお得な割引が受けられる「つながーる割」を実施しています。
第2位 全国で一律5%OFF!HTBエナジー
基本料金(30A) | 800.28円 |
従量料金(200kWh) | 4,184.8円 |
合計 | 4,985円 |
割引制度 | 料金単価5%OFF(関西電力エリア除く) |
対応地域 | 全国(沖縄電力エリアを除く) |
HTBエナジーは、ハウステンボスから生まれた電気事業者で、ハウステンボスの親会社である旅行会社大手エイチ・アイ・エスのグループ会社となっているため安心です。沖縄電力エリアを除く全国から申し込むことが可能となっています。関西電力エリア以外では、基本料金・従量料金の単価からそれぞれ5%割引となることが特徴です。なお、関西電力エリアでは5%割引はありませんが、料金単価がより安くなるプランが用意されています。
第1位 2年契約でお得!ENEOSでんき「Vプラン」
基本料金(30A) | 842.40円 |
従量料金(200kWh) | 4,269.6円 |
合計 | 5,112円 |
割引制度 | 基本料金3ヶ月無料キャンペーン、にねんとく2割引、ENEOSカード・シナジーカード割引、提携クレジットカード、Tポイント |
対応地域 | 東京電力、関西電力エリア |
ENEOSでんき「Vプラン」は、大人数の家庭からひとり暮らしまで、さまざまな家族構成でおトクになる電気料金プランです。東京電力圏内の関東圏が対応地域となっており、ひとり暮らしなら年間約2,310円お得になると試算されています。また、最初から2年以上の利用で契約すると「にねんとく2割引」が適用されて電気料金がさらに安くなり、3年目以降にも継続して契約するとさらにお得に。加えて、基本料金が3ヶ月無料となるキャンペーンも実施しています。また、関西電力エリアを対象としたプランも提供されています。
ひとり暮らしが切り替えにおすすめの電力事業者比較一覧表
電力事業者 | 基本料金(30A) | 従量料金(200kWh) | 合計 | 割引制度 | 対応地域 |
ENEOSでんき「Vプラン」 | 842.40円 | 4,269.6円 | 5,112円 | 基本料金3ヶ月無料キャンペーン、にねんとく2割引、ENEOSカード・シナジーカード割引、提携クレジットカード、Tポイント | 東京電力、関西電力エリア |
HTBエナジー | 800.28円 | 4,184.8円 | 4,985円 | 料金単価5%OFF(関西電力エリア除く) | 全国(沖縄電力エリアを除く) |
シン・エナジー「きほんプラン」 | 754.37円 | 4,263.6円 | 5,017円 | つながーる割、JALマイル | 全国(北海道電力エリアを除く) |
あしたでんき「標準プラン」 | 0円 | 5,100円 | 5,100円 | Amazonギフト券2000円分プレゼントキャンペーン | 東京電力、東北電力、中部電力、関西電力、中国電力、九州電力エリア |
エルピオでんき「スタンダードプランライト30A」 | 842.40円 | 4,300.8円 | 5,143円 | 最初の3ヶ月間電気料金10%OFF、Amazonギフト券プレゼント | 東京電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力エリア |
東京電力「従量電灯B」 | 842.40円 | 4,422.4円 | 5,264.8円 |
ひとり暮らしが電気事業者を切り替える際の注意点
ひとり暮らしが電気事業者を切り替える際の注意点を抑えておきましょう。
自分自身の電気使用量を把握した上で電気事業者を選ぼう
今回は、ひとり暮らしの電気使用量(月)を平均的な200kWhで試算してきましたが、この値はライフスタイルによって変動してきます。
エアコンを使う夏場や、暖房器具を使う冬場には電気使用量が多くなる傾向があり、細かい試算が必要になってくる場合もあるため注意が必要です。
自分自身が毎月どの位の電気を使用しているのかを把握した上で、電気事業者の基本料金・従量料金を確認して、お得な電気事業者に切り替えていくようにしましょう。
電気事業者の切り替えで電気料金が変わらない場合もある
電力自由化に伴って、多くの事業者が電力事業に新規参入してきています。
しかし、従来の電力会社も対抗して割引やサービスを行っているため、切り替えることで、電気料金がむしろ高くなってしまうケースも少なくありません。
今回紹介してきた電気事業者なら心配ありませんが、どの電気事業者に切り替えても電気料金が安くなるというわけではない点には注意しておきましょう。