「REIT型ETFに興味があるけど、具体的にどの銘柄に投資すればいいんだろう?」と、お困りではありませんか?
ETFによるREIT投資は、少額から不動産投資が始められかつ、多くの分配金を貰えることがメリットです。また、REITに投資すれば複数の不動産に分散投資することになるためリスクヘッジにもなります。
今回は、J-REIT指数・海外REIT指数に連動するREIT型ETF全18銘柄の違いについて徹底解説していきます。
- REIT指数に連動するREIT型ETFとは?
- REIT指数に連動するREIT型ETFの注目ポイント
- 東証REIT指数に連動するREIT型ETF全10銘柄について徹底解説!
- 東証REIT指数に連動するREIT型ETF比較一覧表
- 東証REIT Core指数に連動するREIT型ETF全3銘柄について徹底解説!
- 東証REIT Core指数に連動するETF比較一覧表
- その他J-REIT指数に連動するREIT型ETF全1銘柄について徹底解説!
- その他J-REIT指数に連動するREIT型ETF比較一覧表
- 海外REIT指数に連動するREIT型ETF全4銘柄について徹底解説!
- 海外REIT指数に連動するREIT型ETF比較一覧表
- 結論:REIT指数に連動するREIT型ETFでおすすめはこの銘柄!
- ETF投資を始めるならマネックス証券がおすすめ!
REIT指数に連動するREIT型ETFとは?
今回は、REIT指数に連動するREIT型ETFについて見ていきます。
そもそもREIT(リート)とは、投資信託の仕組みを使って投資家から資金を集めて、複数の不動産に分散投資することで収益が還元される金融商品です。
REITは証券取引所に上場しており、個別株やETFと同じように、証券会社口座からいつでも売買することが可能です。
REITの最大のメリットは、少額から手軽に不動産投資ができることが挙げられます。現物のマンションやビルなどに投資しようとすると1,000万円単位の資金が必要になってきますが、REITなら100万円あれば不動産投資を始めることができます。
また、現物の不動産投資では、物件を売ろうとしても簡単には売れませんが、REITなら株のように市場で売るだけですぐに撤退することが可能です。
さらに、不動産投資の魅力の一つは賃料・テナント収入ですが、REITでも配金という形で受け取ることができます。
今回注目するREIT指数とは、複数のREIT銘柄から構成・算出される指数です。
REIT指数に連動するETFは、REITの個別銘柄に投資するよりもリスクが分散化されており、それでいて分配金利回りが高いことが特徴です。
REIT指数に連動するREIT型ETFの注目ポイント
REIT指数に連動するREIT型ETFの注目ポイントを抑えておきましょう。
※信託報酬・分配金については、日本取引所のETF一覧ページにあるパンフレットの情報を参照しています。また、月足チャート画像や値動きについては、マネックス証券の「マーケットライダープレミアム」で当該銘柄を参照したデータを記載しています。
・手数料である「信託報酬」を要チェック!
ETFの手数料には、証券会社で購入する際の売買手数料と、運用会社に支払う信託報酬の2つがあります。ETFの銘柄選びで重要なのは信託報酬です。信託報酬は年率で示され、1日ごとに引かれていきます。
REIT指数に連動するREIT型ETF選びにおいても、信託報酬が低いことは重要なポイントとなります。ただ、信託報酬ではそこまで大きな差も出ないため、分配金利回りや値動き率に比べると重要度は下がると言えるでしょう。
なお、SBI証券や楽天証券などの手数料が無料になる証券会社を選ぶことで、売買手数料は問題にならなくなります。ETF投資をする際には、一定の代金以下で手数料が無料になる証券会社で行うようにすることがおすすめです。
・ETFの「分配金」と「分配金利回り」を抑えておこう
ETFを保有していると、株の配当金のような形で「分配金」を受け取ることができます。
ただ、株の配当金と同じように、分配金を受け取る際には権利確定日にETFを保有しておく必要があることには注意が必要です。
分配金が年に何回・合計いくら分配されるのかは銘柄によって異なりますが、分配金の目安となる「分配金利回り」は必ずチェックしておきましょう。
分配金利回りは、過去1年間に支払った分配金をある時点の基準価額で割って算出されるものです。例えば、過去1年間の分配金が合計300円、ETFの基準価額が1万円の場合には、分配金利回りは3.00%となります。
分配金利回りは、REIT指数に連動するREIT型ETFの最大の強みであり、REIT型ETF選びにおいて最も重要なポイントです。
※分配金利回りは、過去1年間の分配金実績を2020年3月9日時点の終値で割った値で算出しています。
なお、ETFの分配金は投資信託とは違って再投資されないことには注意が必要です。ETFで積立・分散投資をする際には、分配金を手動でETFに再投資するようにしましょう。
・「直近3年間の値動き」はどうなっていたか?
REIT型ETFの価格変動によるリスク・リターンをはかる上では、「直近3年間の値動き」についても必ずチェックしておきましょう。
※今回は、2017年3月1日始値から2020年3月9日終値までの値動き率について記載しています。
ただ、同じ指数に連動するETFはどれも基本的には同じ値動きとなるため、この点はほとんど誤差のようなものであると認識して構いません。同じ指数に連動するETF同士の比較においては、重要なポイントではありません。
・「必要投資金額」はいくらか?
そのETFに投資する際の「必要投資金額」についても抑えておきましょう。
ETFは銘柄ごとに単元口数が異なっており、REIT指数に連動するREIT型ETFも銘柄によって1口~100口となっています。
必要投資金額が大きくなってしまうと、取引口数によってはSBI証券や楽天証券の1日定額取引で手数料を無料にすることができなくなってしまう場合もあるため注意しておきましょう。
東証REIT指数に連動するREIT型ETF全10銘柄について徹底解説!
東証REIT指数は、東京証券取引所に上場するREIT全64銘柄(2020年3月9日時点)で構成される時価総額加重平均型の指数です。
東証REIT指数の構成銘柄上位は、【8951】日本ビルファンド投資法人(7.49%)、【8952】ジャパンリアルエステイト投資法人(6.97%)、【3462】野村不動産マスターファンド投資法人(5.43%)、【8954】オリックス不動産投資法人(4.02%)、【3283】日本プロロジスリート投資法人(3.96%)となっています。
※【1343】NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信の構成銘柄より。
東証REIT指数に連動するREIT型ETF全10銘柄について詳しく見ていきましょう。
【1343】NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
信託報酬(税込) | 0.1705% |
分配金 | 68.8円(年4回) |
分配金利回り | 3.26% |
直近3年間の値動き | +9.06%(1,931円→2,106円) |
必要投資金額 | 21,060円(10口) |
【1343】NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
東証REIT指数に連動するETFとしては最も流動性が高い基本的な銘柄となります。同指数に連動するETFでは信託報酬が最も低く、分配金利回りが3%を超えており、直近3年間で見てもしっかりと値上がりしています。
ETF投資のポートフォリオにREITを組み込みたい場合におすすめのETFです。
【1345】上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型
信託報酬(税込) | 0.33% |
分配金 | 68.11円(年6回) |
分配金利回り | 3.53% |
直近3年間の値動き | +5.29%(1,832円→1,929円) |
必要投資金額 | 192,900円(100口) |
【1345】上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型は、日興アセットマネジメントが運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
信託報酬がやや高い点がネックですが、分配金が年6回分配されることが特徴で、トータルでの分配金利回りが高く問題ありません。
分配金を重視してREIT型ETFに投資したい場合にはおすすめです。
【1597】MAXIS Jリート上場投信
信託報酬(税込) | 0.275% |
分配金 | 67.5円(年4回) |
分配金利回り | 3.47% |
直近3年間の値動き | +5.07%(1,851円→1,945円) |
必要投資金額 | 19,450円(10口) |
【1597】MAXIS Jリート上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
信託報酬は平均程度ですが、分配金利回りは高く、流動性も問題ありません。
REIT型ETFとして問題なく、長期投資におすすめできる銘柄です。
【1595】NZAM 上場投信 東証REIT指数
信託報酬(税込) | 0.2728% |
分配金 | 65.6円(年4回) |
分配金利回り | 3.36% |
直近3年間の値動き | +6.66%(1,830円→1,952円) |
必要投資金額 | 19,520円(10口) |
【1595】NZAM 上場投信 東証REIT指数は、農林中金全共連アセットマネジメントが運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
信託報酬・分配金利回りともに問題ありません。ただ、他の東証REIT指数に連動するREIT型ETFと比べると、どれもやや中途半端な数値であるとも言えます。また、流動性がやや低くなっています。
長期投資するのに問題ない銘柄ですが、他のREIT型ETFと比べて積極的におすすめする理由も見当たりません。
【1398】SMDAM 東証REIT指数上場投信
信託報酬(税込) | 0.242% |
分配金 | 64.4円(年4回) |
分配金利回り | 3.32% |
直近3年間の値動き | +3.69%(1,867円→1,936円) |
必要投資金額 | 19,360円(10口) |
【1398】SMDAM 東証REIT指数上場投信は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
長期投資に問題ない銘柄ですが、やや流動性が低くなっていることがネックです。
【1476】iシェアーズ・コア Jリート ETF
信託報酬(税込) | 0.176% |
分配金 | 66円(年4回) |
分配金利回り | 3.35% |
直近3年間の値動き | +5.47%(1,864円→1,966円) |
必要投資金額 | 1,966円(1口) |
【1476】iシェアーズ・コア Jリート ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
信託報酬が低くなっており、分配金利回りも高く、取引するにあたって流動性も問題ありません。
REIT型ETFとして問題なく運用することができます。
【1488】ダイワ上場投信-東証REIT指数
信託報酬(税込) | 0.1705% |
分配金 | 66.5円(年4回) |
分配金利回り | 3.38% |
直近3年間の値動き | +6.21%(1,849円→1,964円) |
必要投資金額 | 19,640円(10口) |
【1488】ダイワ上場投信-東証REIT指数は、大和証券投資信託委託が運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
信託報酬は東証REIT指数連動型ETFの中では最低水準となっていますが、流動性がやや低い点がネックです。
【2552】上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)
信託報酬(税込) | 0.2695% |
分配金 | 20円(年6回) |
分配金利回り | 0.97% |
直近3年間の値動き | -0.58%(2,053円→2,041円) |
必要投資金額 | 2,041円(1口) |
【2552】上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)は、日興アセットマネジメントが運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
【1345】上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型のミニ版となっており、必要投資金額が小さくなっていることが特徴です。ただ、分配金利回りが3分の1以下となっており、運用歴が浅いことから流動性もありません。
必要投資金額が小さい以外にメリットはなく、手を出してはいけないREIT型ETFです。
【2555】東証REIT ETF
信託報酬(税込) | 0.2695% |
分配金 | 7.5円(年4回) |
分配金利回り | 0.38% |
直近3年間の値動き | -2.38%(2,012円→1,964円) |
必要投資金額 | 19,640円(10口) |
【2555】東証REIT ETFは、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
分配利金利回りが低いのは運用歴が浅く分配金実績がないためですが、流動性がなく取引リスクを抱える銘柄です。
東証REIT指数に連動するREIT型ETFを選ぶとしても、他の銘柄を選ぶようにしましょう。
【2556】One ETF 東証REIT指数
信託報酬(税込) | 0.1705% |
分配金 | 21円(年4回) |
分配金利回り | 1.08% |
直近3年間の値動き | -13.75%(2,239円→1,931円) |
必要投資金額 | 19,310円(10口) |
【2556】One ETF 東証REIT指数は、アセットマネジメントOneが運用する、「東証REIT指数」に連動するREIT型ETFです。
信託報酬は最低水準となっていますが、運用歴が浅く、流動性がないため取引リスクを抱えます。
REIT型ETFとしては他の銘柄をおすすめします。
東証REIT指数に連動するREIT型ETF比較一覧表
東証REIT指数連動ETF | メリット | デメリット | 信託報酬(税込) | 分配金利回り | 直近3年間の値動き | 必要投資金額 |
【1343】NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 | 流動性が高い、信託報酬が低い、分配金利回りが高い | 特になし | 0.1705% | 3.26% | +9.06% | 21,060円 |
【1345】上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型 | 分配金利回りが高い | 特になし | 0.33% | 3.53% | +5.29% | 192,900円 |
【1597】MAXIS Jリート上場投信 | 分配金利回りが高い | 特になし | 0.275% | 3.47% | +5.07% | 19,450円 |
【1595】NZAM 上場投信 東証REIT指数 | 分配金利回りが高い | 流動性がやや低い | 0.2728% | 3.36% | +6.66% | 19,520円 |
【1398】SMDAM 東証REIT指数上場投信 | 分配金利回りが高い | 流動性がやや低い | 0.242% | 3.32% | +3.69% | 19,360円 |
【1476】iシェアーズ・コア Jリート ETF | 信託報酬が低い、分配金利回りが高い | 特になし | 0.176% | 3.35% | +5.47% | 1,966円 |
【1488】ダイワ上場投信-東証REIT指数 | 信託報酬が低い、分配金利回りが高い | 流動性がやや低い | 0.1705% | 3.38% | +6.21% | 19,640円 |
【2552】上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ) | 特になし | 流動性がない、分配金利回りが低い | 0.2695% | 0.97% | -0.58% | 2,041円 |
【2555】東証REIT ETF | 特になし | 流動性がない | 0.2695% | 0.38% | -2.38% | 19,640円 |
【2556】One ETF 東証REIT指数 | 信託報酬が低い | 流動性がない | 0.1705% | 1.08% | -13.75% | 19,310円 |
東証REIT Core指数に連動するREIT型ETF全3銘柄について徹底解説!
東証REIT Core指数は、東証REIT指数を母集団とし、浮動株時価総額・売買代金の水準によって選定されたREITから算出される指数です。
指数の算出方法は均等加重方式を採用しているため、ウェイトは時価総額と関係なく、全ての構成銘柄で同じになることが特徴です。約25銘柄で構成され、全ての銘柄の構成比率は約4.00%ずつとなっています。
東証REIT Core指数は値動き率が大きくなる銘柄も同じ構成比率で含まれることになるため、東証REIT指数に比べて値動きのリスク・リターンが高くなる傾向があると言えます。
東証REIT Core指数に連動するREIT型ETF全3銘柄について詳しく見ていきましょう。
【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信
信託報酬(税込) | 0.275% |
分配金 | 36円(年4回) |
分配金利回り | 3.21% |
直近3年間の値動き | +13.80%(985円→1,121円) |
必要投資金額 | 1,121円(10口) |
【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、「東証REIT Core指数」に連動するREIT型ETFです。
信託報酬はREIT型ETFとして平均程度ですが、分配金利回りと値上がり率は良好です。東証REIT Core指数に連動する銘柄の中では流動性が最も高くなっているものの、それでも流動性が低いことがネックです。投資する際には、最も取引量が大きくなる終値で取得するようにしましょう。
東証REIT Core指数に連動するREIT型ETFに投資したい場合には、この銘柄一択となります。
【2527】NZAM 上場投信 東証REIT Core指数
信託報酬(税込) | 0.264% |
分配金 | 26.1円(年2回) |
分配金利回り | 2.17% |
直近3年間の値動き | +10.00%(1,089円→1,198円) |
必要投資金額 | 11,980円(10口) |
【2527】NZAM 上場投信 東証REIT Core指数は、農林中金全共連アセットマネジメントが運用する、「東証REIT Core指数」に連動するREIT型ETFです。
分配金利回りがREIT型ETFにしては低いことがネックです。さらに、流動性が全くなく取引リスクがあります。
REIT型ETFに投資するとしても他の銘柄を選ぶようにしましょう。
【2528】ダイワ上場投信-東証REIT Core指数
信託報酬(税込) | 0.22% |
分配金 | 25.5円(年4回) |
分配金利回り | 2.30% |
直近3年間の値動き | +2.40%(1,082円→1,108円) |
必要投資金額 | 11,080円(10口) |
【2528】ダイワ上場投信-東証REIT Core指数は、大和証券投資信託委託が運用する、「東証REIT Core指数」に連動するREIT型ETFです。
信託報酬は低めですが、分配金利回りがREIT型ETFにしてはやや低い点がネックです。また、流動性がほとんどないため取引リスクがある点もデメリットとなります。
東証REIT Core指数に連動するETF比較一覧表
東証REIT Core指数連動ETF | メリット | デメリット | 信託報酬(税込) | 分配金利回り | 直近3年間の値動き | 必要投資金額 |
【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信 | 分配金利回りが高い | 流動性が低い | 0.275% | 3.21% | +13.80% | 1,121円 |
【2527】NZAM 上場投信 東証REIT Core指数 | 特になし | 流動性がない | 0.264% | 2.17% | +10.00% | 11,980円 |
【2528】ダイワ上場投信-東証REIT Core指数 | 特になし | 流動性がない | 0.22% | 2.30% | +2.40% | 11,080円 |
その他J-REIT指数に連動するREIT型ETF全1銘柄について徹底解説!
東証REIT指数・東証REIT Core指数以外のJ-REIT指数に連動するREIT型ETF全1銘柄について詳しく見ていきましょう。
【1660】MAXIS高利回りJリート上場投信
信託報酬(税込) | 0.275% |
分配金 | 391円(年4回) |
分配金利回り | 3.96% |
直近3年間の値動き | +12.80%(8,750円→9,870円) |
必要投資金額 | 9,870円(1口) |
【1660】MAXIS高利回りJリート上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、「野村高利回りJリート指数」に連動するREIT型ETFです。
「野村高利回りJリート指数」は、国内市場に上場する全てのREITの中から、予想配金利回りの高い銘柄を組み入れた指数です。予想配金利回りが高い銘柄の構成ウェイトを高めた非時価総額加重型指数となっており、個別銘柄のウェイト上限は5%となっています。構成銘柄上位は、ユナイテッド・アーバン投資法人(5.15%)、GLP投資法人(5.14%)、野村不動産マスターファンド投資法人(5.11%)、大和ハウスリート投資法人(5.01%)、インヴィンシブル投資法人(4.83%)となっています。
分配金利回りは4%近く、直近3年間で+10%を超える値上がりとなっており、長期投資におすすめです。ただ、流動性が低いことが唯一のネックです。
何といっても分配金利回りが高いことが大きなメリットであり、東証REIT指数・東証REIT Core指数ではなく、こちらのETFに投資しても問題ありません。
その他J-REIT指数に連動するREIT型ETF比較一覧表
その他J-REIT指数連動ETF | メリット | デメリット | 信託報酬(税込) | 分配金利回り | 直近3年間の値動き | 必要投資金額 |
【1660】MAXIS高利回りJリート上場投信 | 分配金利回りが高い | 流動性が低い | 0.275% | 3.96% | +12.80% | 9,870円 |
海外REIT指数に連動するREIT型ETF全4銘柄について徹底解説!
海外不動産投資をする人も増えてきていますが、海外のREIT指数に連動するREIT型ETFも上場しています。
海外REIT指数に連動するREIT型ETF全4銘柄について詳しく見ていきましょう。
【1555】上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT)
信託報酬(税込) | 0.495% |
分配金 | 55.2円(年6回) |
分配金利回り | 3.88% |
直近3年間の値動き | -11.91%(1,612円→1,420円) |
必要投資金額 | 14,200円(10口) |
【1555】上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT)は、日興アセットマネジメントが運用する、「S&P/ASX200 A-REIT指数」の円換算値に連動するREIT型ETFです。
「S&P/ASX200 A-REIT指数」は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している、オーストラリア証券取引所のREIT指数です。
信託報酬はやや高めで、直近3年間では-10%を超える値下がりとなっていますが、4%近い分配金利回りは魅力的です。ただ、流動性が低いため、投資する際には注意しておきましょう。
直近3年間では値下がりと分配金トータルでトントンではありますが、こちらの銘柄でオーストラリアに不動産投資しても悪くはないのではないでしょうか?
【1495】上場インデックスファンドアジアリート
信託報酬(税込) | 0.71% |
分配金 | 405.3円(年4回) |
分配金利回り | 3.95% |
直近3年間の値動き | -2.47%(10,500円→10,240円) |
必要投資金額 | 102,400円(10口) |
【1495】上場インデックスファンドアジアリートは、日興アセットマネジメントが運用する、「FTSE EPRA/Nareitアジア(除く日本)リート10%キャップ指数」の円換算値に連動するREIT型ETFです。
「FTSE EPRA/Nareitアジア(除く日本)リート10%キャップ指数」は、日本以外のアジア各国のREITの投資収益を時価総額で加重平均した指数です。個別銘柄の組み入れ比率は最大10%に制限されています。
4%近い分配金利回りは魅力的ですが、信託報酬の高さが目に付きます。また、流動性が低いため、投資する際には注意です。
アジアに不動産投資をしたい場合にはおすすめのETFです。
【1659】iシェアーズ 米国リート ETF
信託報酬(税込) | 0.22% |
分配金 | 40円(年4回) |
分配金利回り | 2.01% |
直近3年間の値動き | -1.04%(2,011円→1,990円) |
必要投資金額 | 1,990円(1口) |
【1659】iシェアーズ 米国リート ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)」に連動するREIT型ETFです。
「FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)」は、FTSE International Limitedが算出・公表している米国の代表的なREIT指数です。
米国に不動産投資できる唯一のETFとなっていますが、REIT型ETFとしては分配金利回りの低さが気になります。また、他の海外REIT型ETFと同様に流動性も低くなっています。
米国に不動産投資するのは悪くありませんが、実績を見る限りではそこまでおすすめできる銘柄とは言えません。
【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信
信託報酬(税込) | 0.187% |
分配金 | 35.9円(年4回) |
分配金利回り | 3.70% |
直近3年間の値動き | -5.18%(1,023円→970円) |
必要投資金額 | 9,700円(10口) |
【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)」の円換算値に連動するREIT型ETFです。
「S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)」は、S&Pが算出するグローバル・インデックスである「S&Pグローバル株価指数」から、REIT及びREITと同様の制度に基づく銘柄から算出される指数です。
信託報酬が低く、分配金利回りが4%近く、長期投資におすすめの海外REIT型ETFです。直近3年間では値下がりとなっているものの、分配金利回りを含めればプラスとなっています。ただ、他の海外REIT型ETFと同様に流動性が低いことには注意しておきましょう。
先進国に分散されているためカントリーリスクも低く、海外REIT型ETFでは最もおすすめの銘柄です。
海外REIT指数に連動するREIT型ETF比較一覧表
海外REIT指数連動ETF | メリット | デメリット | 信託報酬(税込) | 分配金利回り | 直近3年間の値動き | 必要投資金額 |
【1555】上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT) | 分配金利回りが高い | 流動性が低い | 0.495% | 3.88% | -11.91% | 14,200円 |
【1495】上場インデックスファンドアジアリート | 分配金利回りが高い | 流動性が低い、信託報酬が高い | 0.71% | 3.95% | -2.47% | 102,400円 |
【1659】iシェアーズ 米国リート ETF | 特になし | 流動性が低い | 0.22% | 2.01% | -1.04% | 1,990円 |
【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 分配金利回りが高い、信託報酬が低い | 流動性が低い | 0.187% | 3.70% | -5.18% | 9,700円 |
結論:REIT指数に連動するREIT型ETFでおすすめはこの銘柄!
最後に、REIT指数に連動するREIT型ETFでおすすめの銘柄についてまとめていきましょう。
東証REIT指数に連動するREIT型ETFでは、信託報酬が最も低く、流動性が高い【1343】NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信がおすすめです。分配金利回りが高い【1345】上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型などでも問題ありません。
東証REIT指数に連動する銘柄は、いずれも長期投資におすすめのETFです。
東証REIT Core指数に連動するETFでは、流動性があり、分配金利回りも高い【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信の一択となります。東証REIT Core指数は、東証REIT指数よりも値動きリスクがやや高くなっていますが、その分、値上がりが期待できるというメリットもあります。
また、配金利回りが高いREITから構成される【1660】MAXIS高利回りJリート上場投信もおすすめです。分配金利回りを重視する場合には、こちらのREIT型ETFを最もおすすめします。
海外REIT指数に連動するREIT型ETFでは、先進国のREIT指数に連動する【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信がおすすめです。この銘柄は分配金利回りが4%近くあり、カントリーリスクが分散されています。ただ、流動性が低いため、投資する際には最も売買が活発化する大引けに取得するようにしましょう。
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