今回は、【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信について解説していきます。
【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「S&P 500 ESG指数」に連動する米国株ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/2635-j.pdf
また、米国株ETFについては、こちらのページで解説しています。
S&P 500 ESG指数とは
「S&P 500 ESG指数」は、構成銘柄の選定基準にESG要因を組み込むとともに、S&P500指数と同等のパフォーマンス提供と同様のセクター・ウェイトの維持を目標とした株価指数です。
銘柄選定にあたり、S&P DJI ESG スコア(数値化された企業のサステナビリティへの取り組み状況と包括的なESG パフォーマンス評価のデータに基づいて算出)を基に構成銘柄を決定しています。
なお、「S&P500指数」は、米国市場を代表する500銘柄で構成され、時価総額ベースで算出される米国株指数です。
今回見ていく【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信の構成銘柄比率は次のようになっています(2022年2月28日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | 【AAPL】APPLE INC | 8.76% |
2 | 【MSFT】MICROSOFT CORP | 7.61% |
3 | 【AMZN】AMAZON.COM INC | 4.58% |
4 | 【GOOGL】ALPHABET INC-CL A | 2.76% |
5 | 【GOOG】ALPHABET INC-CL C | 2.57% |
「S&P 500 ESG指数」の構成銘柄上位は、S&P500指数と同様にGAFAMが占めており、むしろGAFAM比率が高くなっています。
2020年以降に上場したESG投信は、ESGをうたっているものの、その中身はTOPIXやS&P500指数と変わらず、信託報酬が高い銘柄が少なくありませんが、こちらの銘柄も同様であると言わざるを得ません。
【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信のETFデータ
信託報酬(税込) | 0.143% |
分配金 | 12.9円(年2回) |
分配金利回り | 0.47% |
直近5年間の値動き | +35.01%(2,012円→2,716.5円) |
必要投資金額 | 27,165円(10口) |
上場日 | 2021年3月31日 |
長期投資おすすめ度 | ★★★★ |
流動性 | ★ |
※各データは、2022年9月9日時点の値。
【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信は、「S&P 500 ESG指数」に連動する米国株ETFです。
上場から約1年半で+35%の値上がり率となっていますが、中身が「S&P500指数」で、ドル建て資産であるため当然です。
中身が「S&P500指数」であるため悪い銘柄ではありませんが、より信託報酬が低く、流動性が大きい「S&P500指数」連動型に投資することをおすすめします。
まとめ
【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「S&P 500 ESG指数」に連動する米国株ETFです。
「S&P 500 ESG指数」は、構成銘柄の選定基準にESG要因を組み込むとともに、S&P500指数と同等のパフォーマンス提供と同様のセクター・ウェイトの維持を目標とした株価指数です。
【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信は、中身は「S&P500指数」と変わらないものの、ESG投信をうたっている分だけ信託報酬が高くなっている銘柄と言わざるを得ません。
中身が「S&P500指数」であるため悪い銘柄ではありませんが、より信託報酬が低く、流動性が大きい「S&P500指数」連動型に投資することをおすすめします。