欧州株ETFの【2859】NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信を解説!【ETF投資】

今回は、【2859】NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信について解説していきます。

【2859】NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「ユーロ・ストックス 50® 指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動する欧州株ETFです。

なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。

https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/2859-j.pdf

 

ユーロ・ストックス 50® 指数(TTM、円建て、円ヘッジ)とは

「ユーロ・ストックス 50® 指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」は、ユーロ圏の主要50銘柄で構成されている欧州株指数です。

また、円で為替ヘッジしているため、ユーロ円相場の動向の影響は受けませんが、ユーロ円の「為替ヘッジコスト(=ユーロの短期金利-円の短期金利)」が発生します。

今回見ていく【2859】NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 の構成銘柄比率は次のようになっています(2023年5月31日時点)。

銘柄名 構成比率
1 【ASML】ASML HOLDING NV 8.10%
2 【MC】LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON SE 6.38%
3 【TTE】TOTALENERGIES SE 3.95%
4 【SAP】SAP SE 3.68%
5 【SIE】SIEMENS AG 3.45%

 

【2859】NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信のETFデータ

信託報酬(税込) 0.198%
分配金 50.7円(年2回)
分配金利回り 1.99%
直近5年間の値動き +21.04%(2,100円→2,542円)
必要投資金額 25,420円(10口)
上場日 2022年9月2日
長期投資おすすめ度 ★★★
流動性 ☆(取引が難しい最低レベル)

※各データは、2024年2月17日時点の値。

欧州株ETFは、2023年7月21日にUBSの欧州株ETFが償還となったことから、貴重な銘柄となっています。

ただ、残念なのが、為替ヘッジありになっていることです。

為替ヘッジありとなっているため、円安ユーロ高による為替差益が得られないことに加えて、約4.50%(=ユーロの短期金利-円の短期金利)の為替ヘッジコストが発生します。

上場から1年半であるため、まだ為替ヘッジコストの影響は1年半分しかありませんが、「ユーロ・ストックス 50指数」は同期間に+34.45%(3,544.38→4,765.65)の上昇となっており影響を受けていることは確かです。

また、取引量が全くなく、流動性リスクの塊です。

UBSの欧州株ETFが償還となった理由は不人気銘柄でファンドにとって旨味なくなっていたことだと推測されるため、この銘柄も将来的には危険だと思われます。

欧州株ETFの中身自体は素晴らしいのですが、為替ヘッジありで不人気銘柄である点が大きなネックとなるため★-2となります。

 

まとめ

【2859】NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「ユーロ・ストックス 50® 指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動する欧州株ETFです。

「ユーロ・ストックス 50® 指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」は、ユーロ圏の主要50銘柄で構成されている欧州株指数で、円で為替ヘッジされています。

【2859】NEXT FUNDS ユーロ・ストックス 50 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、中身自体は素晴らしいのですが、為替ヘッジありで不人気銘柄である点が大きなネックです。

この2点のデメリットが大きいため、長期投資にもそこまでおすすめすることはできません。

 

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