東証のベア型ETF(インバース型・ダブルインバース型ETF)とは?おすすめ銘柄やベアの仕組み、ブルとの違いについて解説!

「ベア型ETFって?」「ベア型ETFの仕組みとは?」「ベア型ETFはどんな投資におすすめ?」「東証のおすすめベア型ETFとは?」など、ベア型ETFに疑問をお持ちではありませんか?

ベア型ETFとは、TOPIXや日経平均株価といった指数の逆の値動きをする銘柄のことです。

東証のベア型ETFを大別すると、インバース型ETF、ダブルインバース型ETF、インバース型ETNの3つがあります。

ベア型ETFは、長期投資には絶望的に向いておらず、2020年コロナショックのような暴落相場での短期投資に適する銘柄です。

この記事では、ベア型ETFの仕組みや特徴について解説し、東証のベア型ETF・ETNを一覧で紹介した上で、おすすめの銘柄を紹介していきます。

 

ベア型ETFとは?

ベア型ETFとは、連動する指数とは逆の値動きをするETFのことです。

ベア型とは、クマ(Bear)が前足を振り下ろす姿などから下落を表す言葉として使われます。

一方、ブル型は、雄牛(Bull)が角を下から上へ突き上げる様子から上昇を表す言葉として使われます。

ブル型ETF(レバレッジ型ETF)については、次の記事を参照してください。

東証のブル型ETF(レバレッジ型ETF・ETN)とは?おすすめ銘柄やベアとの両建てについても解説!
「ブル型ETFって?」「ブル型ETFの仕組みとは?」「ブル型ETFはどんな投資におすすめ?」「東証のおすすめブル型ETFとは?」など、ブル型ETFにお困りではありませんか? ブル型ETFとは、TOPIXや日経平均株価といった指数の倍の値動き...

東証ETFでは、インバース型ETF、ダブルインバース型ETFの2種類がベア型ETFとなっています。

インバース型ETFとは、日経平均株価やTOPIXといった指標の前日比変動率-1倍の値動きをする銘柄です。

ダブルインバース型ETFとは、レバレッジ型ETFとインバース型ETFを掛け合わせたもので、日経平均株価やTOPIXといった指標の前日比変動率-2倍の値動きをする銘柄です。

また、東証ETN(上場投資証券)には、インバース型ETNが上場しています。

つまり、東証のベア型銘柄は、次の3種類に分類されます。

  • インバース型ETF
  • ダブルインバース型ETF
  • インバース型ETN

 

ベア型ETFの仕組みと特徴

ベア型ETFの仕組みと特徴について押さえておきましょう。

 

完全に指数の逆の値動きになるわけではない

ベア型ETFは、単純に指数の逆の値動きになるのではなく、指数の前日比変動率-1倍の値動きをし続けるものです。

このため、長期チャートで見ると、ベア型ETFは、元の指標とは完全に逆の値動きになっているわけではないことが分かります。

一例として、日経平均株価、インバース型の日経平均株価連動型ETF【1571】NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信、ダブルインバース型の日経平均株価連動型ETF【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信の月足チャートは、それぞれ次のようになっています。

  • 日経平均株価

  • インバース型の日経平均株価連動型ETF【1571】NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信

  • ダブルインバース型の日経平均株価連動型ETF【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信

 

長期的には価格が逓減していく

ベア型ETFは、長期的には価格が逓減していく効果があることにも注意が必要です。

特に、これは前日比変動率-2倍の値動きをし続ける、ダブルインバース型ETFで顕著となります。

ダブルインバース型ETFは「指数の前営業日の-2倍の値動き」となるように設定されているため、2営業日以上離れた日と比較すると、複利効果によって-2倍前後にぶれてくるため、長期的には完全な-2倍の値動きにはならないということは前述した通りです。

この性質について、より詳しく見てみると、長期的には逓減していくことになります。

特に、指数が上昇と下落を交互に繰り返す場合には逓減していってしまいます。

例えば、TOPIXが+5%上昇→-10%下落→+5%上昇という値動きとなった場合、TOPIXは+5%-10%+5%=100%となって元の値に戻りますが、ダブルインバース型ETFは-2倍の複利効果となるため、90%×120%×90%=97.2%と逓減してしまいます。

 

短期の暴落相場向きで、長期投資には絶望的に向いていない

ベア型ETFは、2020年2~3月のコロナショックのような下落相場において、デイトレードやスイングトレードといった短期投資(トレード)に向いた銘柄です。

短期投資においては、ボラティリティー(値動きの幅)と流動性(取引量、売買代金)が重要であるため、流動性が大きいダブルインバース型ETFが特に適しています。

逆に、ベア型ETFは、次のような理由から長期的には絶望的に向いていません。

  • 長期的には上昇傾向があるインデックス投資の逆の値動きをする
  • 長期的には逓減していく性質がある
  • 分配金が出ない
  • 信託報酬が高い

特にダブルインバース型ETFは、長期的には価格が下落していく確率が高いため、「長期で空売りすればいいのではないか?」と思うかもしれません。

確かに、勝率自体は高くなることが期待できますが、暴落相場が来た場合には踏み上げられてしまうため、そう簡単な話ではありません。

ここで、ダブルインバース型の日経平均株価連動型ETF【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信を見てみましょう。

長期的に下落し続けていますが、コロナショック時には2020年2月の安値846円から2020年3月には一時1,730円まで急騰しています。

もしも総資金の100%以上で空売りをしていれば、この踏み上げで一発退場になってしまいました。

ダブルインバース型ETFは、長期では下落していく確率が高いものの、市場にはフリーランチは落ちていないということです。

 

東証のベア型ETF・ETN一覧

東証のベア型ETF・ETNを一覧で見ていきましょう。

 

インバース型ETF

インバース型ETFは、日経平均株価やTOPIX、JPX日経インデックス400といった代表的な指数の変動率に対して逆(-1倍)の値動きをするインバース指数に連動するETFです。

 

TOPIX連動型インバースETF

「TOPIXインバース(-1倍)指数」は、TOPIX(配当なし)の前日比変動率に-1倍を乗じた変動率となるように計算された指数です。

ただ、TOPIXは日経平均株価に比べるとボラティリティが小さいため、インバース型ETFとしてはおすすめできません。

銘柄名 信託報酬(税込) 短期投資 流動性 パンフレット
【1569】TOPIXベア上場投信 0.825% × リンク
【1457】iFreeETF TOPIXインバース(-1倍)指数 0.825% × リンク

 

日経平均株価連動型インバースETF

「日経平均インバース・インデックス」は、日経平均株価の前日比変動率に-1倍を乗じた変動率となるように計算された指数です。

日経平均株価はTOPIXよりボラティリティが大きく、流動性も高いですが、短期投資をするならダブルインバース型をおすすめします。

 

その他・インバース型ETF

TOPIX・日経平均株価以外のインバース型ETFは次の通りです。

銘柄名 連動指数 信託報酬(税込) 短期投資 流動性 パンフレット
【1552】国際のETF VIX短期先物指数 S&P 500 VIX短期先物指数(円換算) 0.396% ★★★★★ ★★★★ リンク
【1573】中国H株ベア上場投信 ハンセン中国企業株ショート指数 0.935% リンク
【1465】iFreeETF JPX日経400インバース・インデックス JPX日経400インバース・インデックス 0.825% × リンク
【1468】JPX日経400ベア上場投信(インバース) JPX日経400インバース・インデックス 0.825% × リンク
【2842】iFreeETF NASDAQ100インバース NASDAQ100インバース指数 0.825% ★★★ リンク

恐怖指数こと「VIX短期先物指数」に連動する【1552】国際のETF VIX短期先物指数は、世界株安局面の短期投資においては最有力の銘柄でしたが、2024年2月12日に上場廃止となることが決まっています。

今後は、「NASDAQ100インバース指数」に連動する【2842】iFreeETF NASDAQ100インバースが注目銘柄となっていく可能性もありますが、出来高・流動性ともにどんどん小さくなっており、短期投資にも厳しい銘柄となりつつあります。

 

ダブルインバース型ETF

ダブルインバース型ETFは、日経平均株価やTOPIXといった指数の変動率に対して逆かつ倍(-2倍)の値動きをするダブルインバース指数に連動するETFです。

 

TOPIX連動型ダブルインバースETF

「TOPIXダブルインバース(-2倍)指数」は、TOPIX(配当なし)の前日比変動率に-2倍を乗じた変動率となるように計算された指数です。

ただ、TOPIXは日経平均株価に比べるとボラティリティが小さいため、ダブルインバース型ETFとしてもおすすめできません。

銘柄名 信託報酬(税込) 短期投資 流動性 パンフレット
【1356】TOPIXベア2倍上場投信 0.825% ★★★ ★★ リンク
【1368】iFreeETF TOPIXダブルインバース(-2倍)指数 0.825% ★★ リンク

 

日経平均株価連動型ダブルインバースETF

「日経平均ダブルインバース・インデックス」は、日経平均株価の前日比変動率に-2倍を乗じた変動率となるように計算された指数です。

日経平均株価はTOPIXよりボラティリティが大きく、流動性も非常に高いため、下落相場における日本株のトレードには最もおすすめのETFとなります。

銘柄名 信託報酬(税込) 短期投資 流動性 パンフレット
【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 0.88% ★★★★★ ★★★★★ リンク
【1360】日経平均ベア2倍上場投信 0.825% ★★★★★ ★★★★★ リンク
【1366】iFreeETF 日経平均ダブルインバース・インデックス 0.825% ★★★ ★★★ リンク
【1459】楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型 0.385% ★★★★★ ★★★★★ リンク

【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信は、売買代金が1日100億円以上あり、デイトレードにも全く問題ありません。

ただ、【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信は、信託報酬が高いというデメリットがあります。

日経平均株価でスキャルピングをするならともかく、5分足で行うデイトレードや日足で行うスイングトレードをするなら、信託報酬が低い【1459】楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型がおすすめです。

 

その他・ダブルインバース型ETF

TOPIX・日経平均株価以外のダブルインバース型ETFは次の通りです。

JPX日経400ダブルインバースに連動する銘柄は、レバレッジ型・インバース型・ダブルインバース型のいずれもありますが、どの銘柄も取引量が全くなく、問題外の銘柄となっています。

銘柄名 連動指数 信託報酬(税込) 長期投資 流動性 パンフレット
【1466】iFreeETF JPX日経400ダブルインバース・インデックス JPX日経400ダブルインバース・インデックス 0.825% × リンク
【1469】JPX日経400ベア2倍上場投信(ダブルインバース) JPX日経400ダブルインバース・インデックス 0.825% × リンク
【1472】NEXT FUNDS JPX日経400ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 JPX日経400ダブルインバース・インデックス 0.88% × リンク

 

インバース型ETN

ETNは「Exchange Traded Note(上場投資証券)」の略称で、ETFと違って裏付け資産を持たない点に特徴があります。

ただ、インバース型ETNを含むETNの多くは、取引量が全くなく流動性リスクの塊となっていることに注意が必要です。

銘柄名 種類 連動指数 管理費用 短期投資 流動性 パンフレット
【2032】NEXT NOTES 香港ハンセン・ベア ETN 香港株 ハンセン指数・ショートインデックス 0.80% リンク
【2034】NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベア ETN 韓国株 韓国総合株価指数200(先物)・インバースインデックス 0.80% × リンク
【2037】NEXT NOTES 金先物 ベア ETN ゴールド先物 日経・JPX金インバース指数 0.80% × リンク
【2039】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN 原油先物 日経・JPX原油インバース指数 0.80% ★★ ★★ リンク
【2041】NEXT NOTES NYダウ・ベア・ドルヘッジ ETN 米国株 ダウ・ジョーンズ工業株価平均 インバース(-1倍)・インデックス(円ヘッジ・トータルリターン) 0.80% リンク
【2047】NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN インド株 Nifty50 デイリーインバース インデックス(トータルリターン) 0.85% × リンク

唯一、原油先物価格のインバース型ETN【2039】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETNだけは、流動性がかろうじてありますが、短期投資に十分な水準とは言えません。

インバース型ETNの全銘柄の解説については、下記記事を参照ください。

ETN銘柄一覧!東証の全ETN(レバレッジ型、インバース型を含む)を徹底解説!
東証に上場している全ETN銘柄について一覧で紹介した上で、全ETNについて解説しています。 ※上場から1年未満の銘柄については、データが不十分のため未掲載です。 各ETNについては、連動指数、管理費用、長期投資おすすめ度(★~★★★★★の5...

 

長期投資におすすめのベア型ETF・ETN

長期投資におすすめのベア型ETF・ETNは、1銘柄すらもありません。

インデックス投資は、特にTOPIXやS&P500指数のような時価総額加重平均型の場合には、時価総額の変化による構成比率の変化によって産業構造の変化が反映されることもあり、長期的には上昇していく期待が高くなります。

インバース型の長期投資は、これの逆効果を受け、さらに前日比変動率-1倍・-2倍の値動きをする性質から長期的には逓減していく仕組みがあります。

さらに、ベア型ETFは、信託報酬が高い、分配金が出ないといった点も、長期投資に向きません。

唯一、ベア型ETFで長期投資の可能性があるとしたら、ダブルインバース型ETFを空売りすることです。

ダブルインバース型ETFは、長期的には逓減していく可能性が高いため勝率自体は高くなることが期待されます。

とはいえ、2020年コロナショックのような暴落相場が来ると、ダブルインバース型ETFは跳ね上がってしまうため、空売りは大きなリスクを秘めています。

また、空売りの損失上限は∞である一方、利益の上限は+100%(上場廃止になった場合)であるためリターンは限定的です。

ダブルインバース型ETFの長期の空売りは、高勝率のハイリスク・ローリターンの投資と言えます。

また、制度信用取引の空売りには売方金利(貸株料)が約1%ほど掛かり、制度信用取引は最長でも6ヶ月までしか保有できない点などにも注意が必要です。

少なくとも、当サイトではダブルインバース型ETFの長期の空売りはおすすめしません。

 

短期投資におすすめのベア型ETF・ETN

スイングトレードやデイトレードといった短期投資におすすめのベア型ETF・ETNを見ていきましょう。

 

【1459】楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型

【1459】楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型は、楽天投信投資顧問が運用する、「日経平均ダブルインバース・インデックス」に連動するダブルインバース型ETFです。

信託報酬(税込) 0.385%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近5年間の値動き -86.27%(4,970円→682円)
必要投資金額 682円(1口)
上場日 2015年7月15日
短期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★★★★

日経平均株価のダブルインバース型ETFでは、最も信託報酬が低くなっており、短期投資におすすめの銘柄です。

東証のベア型ETFは、こちらの銘柄さえ押さえておけば問題ありません。

唯一ネックとなるのは、長期的に下落していることで価格帯が3ケタまで下がっており、やや取引のし辛さが出てきている点です。

 

【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信

【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「日経平均ダブルインバース・インデックス」に連動するダブルインバース型ETFです。

信託報酬(税込) 0.88%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近5年間の値動き -86.80%(1,281円→169円)
必要投資金額 169円(1口)
上場日 2014年7月16日
短期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★★★★

日経平均株価のダブルインバース型ETFでは、最も流動性が高く、1日の売買代金は安定して100億円以上あります。

ただ、流動性自体は【1459】楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型も十分であるため、ここまで流動性があっても、そこまで大きなメリットはありません。

デイトレード・スイングトレードをするなら、信託報酬が低い【1459】楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型で十分でしょう。

より短期投資のスキャルピングをするなら、こちらの銘柄の方が流動性が高い分だけ良いかもしれません。

また、価格が下がり続けていることから、200円以下の低位株領域に突入しており、デイトレーダーのおもちゃになりやすくなっていることにも注意が必要です。

今後、100円未満のボロ株領域に入る前に、株式分割などで価格帯を戻してほしい所です。

短期投資において、東証のベア型ETFは、ここまでの2銘柄さえ押さえておけば十分です。

インバース型ETFはボラティリティが小さいため、全ての銘柄が論外となります。

TOPIXのダブルインバース型ETFはボラティリティが小さく、JPX日経400のダブルインバース型ETFは取引量が少な過ぎて手を出してはいけない銘柄です。

 

【1552】国際のETF VIX短期先物指数(※2024年2月12日に上場廃止)

【1552】国際のETF VIX短期先物指数は、三菱UFJアセットマネジメント運用する、「S&P 500 VIX短期先物指数(円換算)」に連動するインバース型ETFです。

「S&P 500 VIX短期先物指数(円換算)」は、米国市場を代表する「S&P500指数」の逆相関指数で、「恐怖指数」とも呼ばれています。

世界経済リスクが表面化すると大きく上昇する指数として知られており、2020年2~3月のコロナショック時には2ヶ月で5倍以上の急騰となりました。

信託報酬(税込) 0.396%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近5年間の値動き -96.85%(12,380円→389円)
必要投資金額 389円(1口)
上場日 2010年12月10日
短期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★★

短期投資には最もおすすめのETFでしたが、この記事執筆の翌日となる2024年2月12日に上場廃止が決定しています。

2020年コロナショックなど世界株暴落局面のトレードにおいては最高のETFだったのですが、残念でなりません。

なお、2020年2~3月時のコロナショックには、一時4,650円→27,080円まで急騰しました。

同銘柄は、これまで長らく上場廃止となる噂が何度も流れてきましたが、今回は本当に上場廃止となります。

上場廃止について詳しくは、下記の三菱UFJアセットマネジメントの資料を参照ください。
※参考:三菱UFJアセットマネジメント「「国際のETF VIX短期先物指数」 に関する重要なお知らせ」

今後、ETNでいいので、「VIX指数」に連動する銘柄が上場して欲しいものです。

 

【2842】iFreeETF NASDAQ100インバース

【2842】iFreeETF NASDAQ100インバースは、大和アセットマネジメントが運用する、「NASDAQ100インバース指数」に連動するインバース型ETFです。

「NASDAQ100インバース指数」は、「NASDAQ100指数」の前日比変動率に-1倍を乗じた変動率となるように計算された指数です。

なお、「NASDAQ100指数」は、米国の新興市場NASDAQに上場する時価総額が大きい100銘柄(金融業を除く)で構成される指数です。

信託報酬(税込) 0.825%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近5年間の値動き -21.73%(26,430円→20,685円)
必要投資金額 20,685円(1口)
上場日 2022年2月2日
短期投資おすすめ度 ★★★
流動性

「VIX指数」に代わるとしたら、こちらの銘柄かと思いますが、取引量の減少が止まらず、流動性リスクが出てきています(流動性は大目に見て★としていますが、×でも良いです)。

米国利上げで、NASDAQ100指数が大きく下げた2022年ですら、そこまで大きな値動きになっていないことが全てかもしれません。

VIX指数のような、暴落相場での爆発的な上昇は残念ながら期待できません。

2022年には、まだかろうじて短期投資に使えるかもしれない銘柄でしたが、2024年2月時点では手を出してはいけない銘柄になりつつあります。

なお、当サイトで新NISAを使った長期投資におすすめしている「NASDAQ100指数」に逆連動する銘柄であるため、長期投資には絶対的におすすめできません。

逆に、この銘柄を長期的に空売りするなら、「NASDAQ100指数」に連動して、信託報酬が低く、分配金も貰える【2631】MAXISナスダック100上場投信や【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信に投資しましょう。

 

【2039】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN

【2039】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「日経・JPX原油インバース指数」に連動するインバース型ETN(原油先物)です。

「日経・JPX原油インバース指数」は、「日経・JPX原油指数」の前日比変動率-1倍に連動するインバース指数です。

なお、「日経・JPX原油指数」は、東京商品取引所に上場されている原油先物について流動性の高い限月を対象限月とした価格を基に算出される指数となっています。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き -87.07%(8,090円→1,046円)
必要投資金額 1,046円(1口)
上場日 2013年4月19日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度 ★★
流動性 ★★

インバース型ETNの中では、唯一かろうじて取引できる銘柄となっています。

しかし、あくまでインバース型ETNの中では何とか短期投資できる銘柄であるに過ぎず、短期投資におすすめとまではいきません。

2020年コロナショックで、原油先物価格が暴落した際も、一時的に2倍にも到達しませんでした。

東証のインバース型ETNは、いずれの銘柄も流動性が低く、取引自体が難しいことから、短期投資におすすめできる銘柄はありません。

 

ブル型ETFとベア型ETFの両建ては有効?

「ブル・ベアの両建ては有効でしょうか?」という疑問を持つ方がいるかもしれません。

結論から言うと、手数料が掛かるだけで意味がありません。
※相場師が、建玉操作の一環として行う場合は例外です。

そもそも、東証ETFでは、ブル型(レバレッジ型)は2倍、ベア型(インバース型)は-1倍であるため、同数を両建てしてもブル型の方が大きくなってしまいます。

ブル型をn株買って、ベア型を2n株買えば、同倍率での両建てになりますが、手数料が発生するだけで意味がありません。

それに、ブル型・ベア型のいずれも、長期的には逓減していく効果もあるため、損するだけです(ブル型・ベア型の値動きで値動きが相殺されても、逓減効果で損してしまいます)。

逆に、ブル型・ベア型の逓減効果や信託報酬控除により長期的にはやや逓減していく性質を生かして、ブル型・ベア型を空売りで両建てするというアイデアがあるかもしれません。

しかし、制度信用取引を使うとなると、売方金利(貸株料)が約1%掛かり、結局手数料が掛かるだけです。

また、一般論としてブル型は長期的に逓減していくとされますが、金先物ETN【2036】NEXT NOTES 金先物 ダブル・ブル ETNのように、金価格の上昇と円安ドル高による為替差益のダブル利益となって、そこにレバレッジが掛かることで逆に3倍近い上昇となる場合もあります。

市場にフリーランチは落ちておらず、下手に両建てなどをしても、証券会社やファンドに手数料で中抜きされるだけです。

素直に、新NISAを使って長期のインデックス投資をしましょう。

 

まとめ

この記事では、ベア型ETFの仕組みや特徴について解説し、東証のベア型ETF・ETNを一覧で紹介した上で、おすすめの銘柄を紹介してきました。

東証のベア型ETFは、インバース型ETF、ダブルインバース型ETF、インバース型ETNの3つがあります。

ベア型ETFは、長期的には上昇傾向があるインデックス投資の逆の値動きをし、長期的には逓減していく性質があり、分配金が出ず、信託報酬が高いことから、長期投資には絶望的に向いていません。

ベア型ETFは、2020年コロナショックのような暴落相場での短期投資に適する銘柄です。

2024年2月12日には、恐怖指数こと「VIX指数」に連動する【1552】国際のETF VIX短期先物指数が上場廃止となってしまいました。

短期投資におすすめのベア型ETFは、日経平均連動型のダブルインバース型ETF【1459】楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型のみとなっています。

 

ETF投資を始めるならマネックス証券がおすすめ!

新NISAを使ったETF投資を始めるなら、マネックス証券がおすすめです。

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マネックス証券

マネックス証券のETF投資について、より詳しく知りたい場合には下記記事も参照してみてください。

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