ETN銘柄一覧!東証の全ETN(レバレッジ型、インバース型を含む)を徹底解説!

東証に上場している全ETN銘柄について一覧で紹介した上で、全ETNについて解説しています。
※上場から1年未満の銘柄については、データが不十分のため未掲載です。

各ETNについては、連動指数、管理費用、長期投資おすすめ度(★~★★★★★の5段階評価)、取引のしやすさを示す流動性(×~★★★★★の6段階評価)、東証のパンフレットリンクを掲載しています。
※流動性の目安(1日の売買代金):×:終値で取引がない、★:1億円未満、★★:1~10億円、★★★:10~50億円、★★★★:50~100億円、★★★★★:100億円以上
※レバレッジ型・インバース型ETNの場合は、短期投資おすすめ度(★~★★★★★の5段階評価)を記載。
※なお、ETNでは分配金は出ないため掲載していません。

※おすすめ度と流動性は常に変わっているため、実際に投資する際には、必ず最新の情報(東証のETN一覧の銘柄詳細など)を調べるようにしてください。

東証ETFの全銘柄一覧については、次の記事を参照ください。

ETF銘柄一覧!東証の全ETFの分類ごとのおすすめ銘柄を紹介
東証に上場している全ETF銘柄について分類した上で、分類ごとのおすすめETFについても解説しています。※上場から1年未満の銘柄については、データが不十分のため未掲載です。各ETFについては、当サイトによるETFの個別解説ページへのリンク、連...

○最終更新
・新規上場:2024年2月1日分まで反映
・上場廃止:2024年2月1日分まで反映
・信託報酬:2024年2月1日時点の値

 

おすすめのETN

長期投資におすすめの銘柄

  • 【2046】NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN

※インド株のレバレッジ型ETN。管理費用0.85%と、インド株ETF【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・NIFTY 50連動型上場投信(信託報酬1.045%)より手数料が低い。ETNには分配金が出ないものの、インド株ETF【1678】も出ないためデメリットになりません。新NISAの成長投資枠を使う上で一考に値しますが、リスクは相応に高いため遊び程度のポートフォリオにしておきましょう。また、新NISA枠を効率的に使えるかもしれませんが、償還期間が2034年11月となっているため、非課税期間が恒久化した新NISAとの噛み合いはよくありません。

 

  • 【2038】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN

※レバレッジ型の原油先物ETN。管理費用0.80%と、原油先物ETF【1699】NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信(信託報酬0.55%)とそこまで手数料が変わりません。レバレッジ型であるため、原油先物価格の上昇と、円安ドル高による為替差益にもレバレッジ効果が乗ります。原油先物ETFには分配金が出ないため、ETNに分配金が出ないこともデメリットになりません。原油価格の先行きは不透明なため、新NISAにはおすすめできませんが、コロナショック時のような原油価格暴落局面においては、長期投資にも一考に値します。ただ、償還期間が2033年2月となっている点には注意が必要です。

 

短期投資におすすめの銘柄

  • 【2038】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN
  • 【2039】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN

※正確には、ETNの中では短期投資が可能というだけでおすすめとまでは言えません。いずれのETNも流動性がほとんどないため短期投資におすすめできる銘柄はありません。

 

東証ETN一覧

ETN

銘柄名 種類 連動指数 管理費用 長期投資 流動性 パンフレット
【2042】NEXT NOTES 東証グロース市場 250 ETN 日本株ETN 東証グロース市場 250 指数 0.50% ★★ リンク
【2043】NEXT NOTES STOXX アセアン好配当50(円、ネットリターン)ETN 東南アジア株ETN STOXX アセアン好配当50(円、ネットリターン) 0.80% ★★ × リンク
【2044】NEXT NOTES S&P500 配当貴族(ネットリターン)ETN 米国株ETN S&P500 配当貴族指数(課税後配当込み) 0.85% ★★★ × リンク
【2045】NEXT NOTES S&P シンガポール リート(ネットリターン)ETN シンガポールREIT型ETN S&P シンガポールREIT指数(課税後配当込み) 0.95% ★★ × リンク
【2048】NEXT NOTES 野村日本株高配当70(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN 日本株ETN 野村日本株高配当70・米ドルヘッジ指数(ネットトータルリターン) 0.85% ★★ × リンク
【2050】NEXT NOTES ニッチトップ 中小型日本株(ネットリターン)ETN 日本株ETN ファクトセット・グローバル・ニッチトップ・ジャパンエンタープライズ指数(課税後配当込み) 0.85% ★★ × リンク
【2065】NEXT NOTES 日本株配当貴族(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN 日本株ETN S&P/JPX 配当貴族指数(米ドルヘッジ、課税後配当込み) 0.85% ★★ × リンク
【2066】NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN 国内REIT型ETN 税引後配当込東証REIT米ドルヘッジ指数 0.85% ★★ × リンク
【2067】NEXT NOTES 野村AI ビジネス70(ネットリターン)ETN 日本株ETN 野村AI ビジネス70(配当課税考慮済指数) 0.85% ★★ × リンク
【2068】NEXT NOTES 高ベータ30(ネットリターン)ETN 日本株ETN 野村日本株高ベータ・セレクト30(配当課税考慮済指数) 0.85% ★★ × リンク
【2069】NEXT NOTES 低ベータ50(ネットリターン)ETN 日本株ETN 野村日本株低ベータ・セレクト50(配当課税考慮済指数) 0.85% × リンク
【2070】スマートESG30女性活躍(ネットリターン)ETN 日本株ETN iSTOXX MUTB ジャパン女性活躍 30インデックス(ネットリターン) 0.85% × リンク
【2071】スマートESG30総合(ネットリターン)ETN 日本株ETN iSTOXX MUTB ジャパンESG 30インデックス(ネットリターン) 0.85% × リンク
【2072】トップシェアインデックス(ネットリターン)ETN 日本株ETN iSTOXX MUTB ジャパントップシェアインデックス(ネットリターン) 0.85% × リンク
【2073】スマートESG30低カーボンリスク(ネットリターン)ETN 日本株ETN iSTOXX MUTB ジャパン低カーボンリスク 30インデックス(ネットリターン) 0.85% × リンク

 

レバレッジ型(ブル型)ETN

銘柄名 種類 連動指数 管理費用 短期投資 流動性 パンフレット
【2031】NEXT NOTES 香港ハンセン・ダブル・ブル ETN 香港株 ハンセン指数・レバレッジインデックス 0.80% × リンク
【2033】NEXT NOTES 韓国KOSPI・ダブル・ブル ETN 韓国株 韓国総合株価指数200・レバレッジインデックス 0.80% × リンク
【2036】NEXT NOTES 金先物 ダブル・ブル ETN ゴールド先物 日経・JPX金レバレッジ指数 0.80% ★★ リンク
【2038】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN 原油先物 日経・JPX原油レバレッジ指数 0.80% ★★★ ★★ リンク
【2040】NEXT NOTES NYダウ・ダブル・ブル・ドルヘッジ ETN 米国株 ダウ・ジョーンズ工業株価平均 レバレッジ(2倍)・インデックス(円ヘッジ・プライスリターン) 0.80% ★★ リンク
【2046】NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN インド株 Nifty50 レバレッジ(2倍) インデックス(プライスリターン) 0.85% ★★ リンク

 

インバース型(ベア型)ETN

銘柄名 種類 連動指数 管理費用 短期投資 流動性 パンフレット
【2032】NEXT NOTES 香港ハンセン・ベア ETN 香港株 ハンセン指数・ショートインデックス 0.80% リンク
【2034】NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベア ETN 韓国株 韓国総合株価指数200(先物)・インバースインデックス 0.80% × リンク
【2037】NEXT NOTES 金先物 ベア ETN ゴールド先物 日経・JPX金インバース指数 0.80% × リンク
【2039】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN 原油先物 日経・JPX原油インバース指数 0.80% ★★ ★★ リンク
【2041】NEXT NOTES NYダウ・ベア・ドルヘッジ ETN 米国株 ダウ・ジョーンズ工業株価平均 インバース(-1倍)・インデックス(円ヘッジ・トータルリターン) 0.80% リンク
【2047】NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN インド株 Nifty50 デイリーインバース インデックス(トータルリターン) 0.85% × リンク

 

ETN全銘柄を解説

レバレッジ型でもインバース型でもない通常のETN全銘柄を解説していきます。

※データは2024年2月2日終値時点。

 

【2042】NEXT NOTES 東証グロース市場 250 ETN

【2042】NEXT NOTES 東証グロース市場 250 ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「東証グロース市場250指数」に連動する日本株ETNです。

「東証グロース市場250指数」は、東証グロース市場指数の算出対象銘柄のうち、上場時価総額を基準として選定する250銘柄により構成される時価総額加重型の指数です。

管理費用 0.50%
直近5年間の値動き -21.68%(9,600円→7,518円)
必要投資金額 7,518円(1口)
上場日 2013年10月28日
償還日 2033年8月8日
長期投資おすすめ度 ★★
流動性

東証グロースETNですが、流動性がありません。

また、東証グロース銘柄は、【4385】メルカリのような時価総額が大きい銘柄は東証プライム市場に昇格して抜けていってしまうことなどから長期投資には向いていません。

2020年のマザーズ市場急騰のような展開での短期投資向けとなります(なお、このETNは非貸借銘柄であるため制度信用取引での空売りもできません)。

グロース市場に連動する銘柄としては、マザーズETFこと【2516】東証グロース250ETF(信託報酬0.55%)があります。

手数料はETNの方が低くなっていますが、ETFの方が流動性が大きくなっています。

手数料0.05%の差なら、流動性が十分にある【2516】東証グロース250ETFの方がおすすめできるかと思います。

 

【2043】NEXT NOTES STOXX アセアン好配当50(円、ネットリターン)ETN

【2043】NEXT NOTES STOXX アセアン好配当50(円、ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「TOXX アセアン好配当50(円、ネットリターン)」に連動する東南アジア株ETNです。

「TOXX アセアン好配当50(円、ネットリターン)」は、東南アジア諸国(ASEAN)の企業(フィリピン、マレーシア、タイ、シンガポール、インドネシア)を構成銘柄とする投資ユニバースから、最も配当が多い50社で構成される時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き +33.13%(12,810円→17,055円)
必要投資金額 17,055円(1口)
上場日 2014年3月12日
償還日 2034年2月6日
長期投資おすすめ度 ★★
流動性 ×(取引自体が難しい)

東南アジアETFは東証ETFにはないため、貴重なETNです。

ただ、取引が全くなく流動性リスクの塊となっており、大引けや寄り付きであってもほぼ取得することはできません。

データを取得した2024年2月2日には、取引が1回も成立していませんでした。

 

【2044】NEXT NOTES S&P500 配当貴族(ネットリターン)ETN

【2044】NEXT NOTES S&P500 配当貴族(ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「S&P500 配当貴族指数(課税後配当込み)」に連動する米国株ETNです。

「S&P500 配当貴族指数(課税後配当込み)」は、「S&P500」の構成銘柄のうち、25年以上連続して増配を行っている株式のパフォーマンスを測定している均等加重型の株価指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +112.28%(12,580円→26,705円)
必要投資金額 26,705円(1口)
上場日 2014年11月18日
償還日 2034年11月6日
長期投資おすすめ度 ★★★
流動性 ×(取引自体が難しい)

直近5年間では大きく上昇していますが、S&P500指数に比べると、上昇率は小さくなっています。
※S&P500指数連動型ETF【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)の同期間の上昇率は+147.31%(3,170円→7,840円)。

S&P500指数をけん引しているのは、配当利回りが小さいGAFAM(Google、Apple、Facebook(Meta)、Amazon、Microsoft)やNVIDIA、TESLAといった成長株であるためです。

配当利回りの計算式は「1株当たり配当金÷株価」であり、株価が成長していて配当金が小さい成長株は除外されてしまうため、S&P500指数から成長株が引かれてこのような結果になったと言えます。

また、そもそも同銘柄は取引量が少なく、取得すること自体が困難です。

さらに、手数料の管理費用も0.85%と、S&P500指数連動型ETFに比べて10倍前後高くなっています(例えば、【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信の信託報酬は0.077%)。

米国株ETFに投資するとしても、オーソドックスなS&P500指数連動型ETFをおすすめします。

 

【2045】NEXT NOTES S&P シンガポール リート(ネットリターン)ETN

【2045】NEXT NOTES S&P シンガポール リート(ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「S&P シンガポールREIT指数(課税後配当込み)」に連動するシンガポールREIT型ETNです。

「S&P シンガポールREIT指数(課税後配当込み)」は、「S&P グローバル不動産指数」のサブ指数である「S&P 先進国REIT指数」の国別指数のうち、シンガポールに上場する不動産投資信託(REIT)を対象にした時価総額加重型の指数です。

なお、この指数はシンガポールドル建ての指数となっています。

管理費用 0.95%
直近5年間の値動き +37.93%(11,890円→16,400円)
必要投資金額 16,400円(1口)
上場日 2014年11月18日
償還日 2034年11月6日
長期投資おすすめ度 ★★
流動性 ×(取引自体が難しい)

直近5年間では、+30%以上の上昇となっています。

ただ、分配金込みでこの値は、通常のREIT型ETFと、ほとんど遜色ありません。

そもそも、この銘柄は取引が全くなく、データを取得した2024年2月2日には、取引が1回も成立していませんでした。

手数料が高く、流動性リスクの塊であるため、おすすめできません。

海外REITに投資したい場合には、先進国REIT型ETFの【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)をおすすめします。

 

【2048】NEXT NOTES 野村日本株高配当70(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN

【2048】NEXT NOTES 野村日本株高配当70(ドルヘッジ、ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「野村日本株高配当70」に連動する日本株ETNです。

「野村日本株高配当70」は、国内取引所に上場する全銘柄から、配当の継続性や流動性に配慮して選定された銘柄のうち、今期予想配当利回りの高い銘柄を原則70銘柄選択し構成銘柄とする指標です。

また、この銘柄は、米ドルに為替ヘッジした銘柄となっています。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +150.98%(10,200円→25,600円)
必要投資金額 25,600円(1口)
上場日 2015年3月16日
償還日 2035年2月6日
長期投資おすすめ度 ★★★
流動性 ×(取引自体が難しい)

直近5年間では+150%超えの大きなリターンとなっています。

ただ、これは「野村日本株高配当70」が大きく上昇したのではなく、ドルヘッジしている銘柄であることがポイントです。

「野村日本株高配当70」に連動している高配当ETFの【1577】NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信は、同期間の上昇率は+47.29%(23,260円→34,260円)、分配金利回りは3.19%(1,094円)となっています。

トータルリターンで見ると、約80%程度の差となっていますが、これは円安ドル高の影響で説明可能です。
※ちなみに、似たような話として、S&P500指数連動型ETFの【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)と、円ヘッジされている【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジありの差は直近5年間で約100%となっています。

2022年以降は、株高の影響よりも、円安ドル高の影響がいかに大きかったかということが分かります。
※ETFでは米国株ETFの方が日本株ETFより成績が良いですが、これは円安ドル高の影響が大きく、米国株と日本株の上昇率自体は2022年以降はほぼ変わりません。

ただ、同銘柄は取引量が少なく、流動性リスクが高いためおすすめできません。

ドルにも投資したいなら、最初からドル建て資産となる米国株ETFに投資した方がいいと思います。

 

【2050】NEXT NOTES ニッチトップ 中小型日本株(ネットリターン)ETN

【2050】NEXT NOTES ニッチトップ 中小型日本株(ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「ファクトセット・グローバル・ニッチトップ・ジャパンエンタープライズ指数(課税後配当込み)」に連動する日本株ETNです。

「ファクトセット・グローバル・ニッチトップ・ジャパンエンタープライズ指数(課税後配当込み)」は、日本国内の取引所に上場する中小型の国内普通株式のうち、特定のニッチ産業において高いグローバル・マーケットシェアを持つ100銘柄で構成される、課税後配当込みの株価指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +72.97%(10,010円→17,315円)
必要投資金額 17,315円(1口)
上場日 2019年7月10日
償還日 2039年5月6日
長期投資おすすめ度 ★★
流動性 ×(取引自体が難しい)

直近5年間で大きく上昇しています。

ただ、取引が全くなく、データを取得した2024年2月2日には取引が1回も成立しておらず、流動性リスクの塊です。

日本株へのインデックス投資は、TOPIX連動型ETFか日経平均株価連動型ETFに投資することをおすすめします。

 

【2065】NEXT NOTES 日本株配当貴族(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN

【2065】NEXT NOTES 日本株配当貴族(ドルヘッジ、ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「S&P/JPX 配当貴族指数(米ドルヘッジ、課税後配当込み)」に連動する日本株ETNです。

「S&P/JPX 配当貴族指数(米ドルヘッジ、課税後配当込み)」は、TOPIXの構成銘柄のうち、10年以上にわたり毎年増配しているか、または安定配当を行っている配当利回りの高い50銘柄で構成される指標です。

また、この銘柄は、米ドルに為替ヘッジした銘柄となっています。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +167.90%(11,000円→29,470円)
必要投資金額 29,470円(1口)
上場日 2016年12月1日
償還日 2036年11月6日
長期投資おすすめ度 ★★★
流動性 ×(取引自体が難しい)

【2048】NEXT NOTES 野村日本株高配当70(ドルヘッジ、ネットリターン)ETNと同様に、直近5年間で大きな上昇率となっています。

これは直近で高配当ETFのトータルリターンが大きくなっていることに加えて、円安ドル高の影響で説明可能です。

なお、「S&P/JPX 配当貴族指数」に連動する高配当ETF【1494】One ETF 高配当日本株の、同期間の上昇率は+58.73%(17,800円→28,255円)、分配金利回りは2.80%(792円)となっています。

当サイトでも高配当株記事などで再三に渡って解説していますが、2024年2月現在は高配当ETFの値上がり率が高くなっており、トータルリターンでもTOPIX・日経平均株価を上回っています。

ただ、インデックス投資の一般論としては、高配当ETFのより長期的なトータルリターンは、TOPIX・日経平均株価に収束すると考えます(信託報酬が低い分だけTOPIX・日経平均株価が有利になる)。

この銘柄は流動性リスクの塊となっており、データを取得した2024年2月2日には取引が1回も成立しておらず、投資すること自体が難しい銘柄です。

直近5年間では大きく上昇していますが、手数料が高く、流動性リスクが高いことから、長期投資のおすすめ度は下がります。

 

【2066】NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETN

【2066】NEXT NOTES 東証REIT(ドルヘッジ、ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「税引後配当込東証REIT米ドルヘッジ指数」に連動する国内REIT型ETNです。

「税引後配当込東証REIT米ドルヘッジ指数」は、米ドルにヘッジして「東証REIT指数」に投資した際のパフォーマンスを示す指標です。

なお、「東証REIT指数」は、東京証券取引所に上場している不動産投信(J-REIT)全銘柄を対象とした浮動株時価総額加重型の指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +68.50%(11,080円→18,670円)
必要投資金額 18,670円(1口)
上場日 2016年12月1日
償還日 2036年11月6日
長期投資おすすめ度 ★★
流動性 ×(取引自体が難しい)

ドルヘッジした国内REIT型ETNとなっています。

「東証REIT指数」に連動する代表的な国内REIT型ETF【1343】NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信は、同期間の上昇率-2.18%(1,988円→1,944.5円)、分配金利回り3.85%(75円)となっています。

トータルリターンでは約50%程度の差となっていますが、この差は円安ドル高の影響で説明可能です。

管理費用が高く、流動性リスクも大きい(データ取得時の2024年2月2日には取引が1回も成立せず)ため、おすすめできません。

当サイトでは、REIT型ETFは、分配金再投資におすすめしており、分配金が出ないETNは向いていないと思います(結果的には、自動で再投資されるため同じではありますが。分配金再投資の楽しみを考慮するとです)。

 

【2067】NEXT NOTES 野村AI ビジネス70(ネットリターン)ETN

【2067】NEXT NOTES 野村AI ビジネス70(ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「野村AIビジネス70(配当課税考慮済指数)」に連動する日本株ETNです。

「野村AIビジネス70(配当課税考慮済指数)」は、AI(人工知能)に関するビジネスについてマスメディアを通して報道された企業70銘柄を構成銘柄とする、等金額型の指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +69.21%(10,460円→17,700円)
必要投資金額 17,700円(1口)
上場日 2017年3月1日
償還日 2037年2月6日
長期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

流動性が全くなく、データ取得時の2024年2月2日には、1日で3株しか取引されませんでした。

直近5年間では上がっているものの、手数料が高く、流動性リスクが高いため、日本株の長期投資にはおすすめできません。

なお、この指数は、「ニュース、雑誌、新聞等の各種メディアにおける記事検索結果を基にした定量的な評価指標により選定されます。記事検索には「人工知能」と、AIを活用して選んだ複数の関連キーワードを用います」となっていますが、このような指数にお金を投じるのはどうなのかと……。

 

【2068】NEXT NOTES 高ベータ30(ネットリターン)ETN

【2068】NEXT NOTES 高ベータ30(ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「野村日本株高ベータ・セレクト30(配当課税考慮済指数)」に連動する日本株ETNです。

「野村日本株高ベータ・セレクト30(配当課税考慮済指数)」は、国内株の中から、日本株市場リターンおよびドル円為替レートリターンに対するベータ値(感応度)等に基づいた定量的な指標(合成スコア)の上位30銘柄を組み入れた浮動株調整時価総額加重型(個別銘柄のウエイト上限5%)の指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +115.43%(9,620円→20,725円)
必要投資金額 20,725円(1口)
上場日 2017年3月1日
償還日 2037年2月6日
長期投資おすすめ度 ★★
流動性 ×(取引自体が難しい)

直近5年間では大きく上昇していますが、管理費用が高く、流動性リスクの塊であるため、おすすめはできません。

データ取得時の2024年2月2日には、1回も取引されませんでした。

 

【2069】NEXT NOTES 低ベータ50(ネットリターン)ETN

【2069】NEXT NOTES 低ベータ50(ネットリターン)ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「野村日本株低ベータ・セレクト50(配当課税考慮済指数)」に連動する日本株ETNです。

「野村日本株低ベータ・セレクト50(配当課税考慮済指数)」は、国内株の中から、日本株市場リターンおよびドル円為替レートリターンに対するベータ値(感応度)等に基づいた定量的な指標(合成スコア)の下位50銘柄を組み入れた浮動株調整時価総額加重型(個別銘柄のウエイト上限5%)の指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +56.36%(11,160円→17,450円)
必要投資金額 17,450円(1口)
上場日 2017年3月1日
償還日 2037年2月6日
長期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

流動性が余りにもなさ過ぎて、酷い銘柄であると言わざるを得ません。

月足チャートを見ると、1日どころから、1ヶ月の間に1度も取引のない月もあることが分かります。
※2022年2月から2023年2月に掛けては、なんと13ヶ月で1度も取引されませんでした。これはもしかしたら、東証のワースト記録かもしれません。

絶対に手を出してはいけない銘柄です。

 

【2070】スマートESG30女性活躍(ネットリターン)ETN

【2070】スマートESG30女性活躍(ネットリターン)ETNは、三菱UFJ証券ホールディングスが発行している、「iSTOXX MUTB ジャパン女性活躍 30インデックス(ネットリターン)」に連動する日本株ETNです。

「iSTOXX MUTB ジャパン女性活躍 30インデックス(ネットリターン)」は、高ROEでかつその持続性が見込まれる企業で構成される「iSTOXX MUTB ジャパンクオリティ150インデックス」のうち、「管理職女性比率」「女性役員比率」「保育設備手当」「妊娠、育児、転居及びその他の理由により職を離れていた従業員の再雇用制度」の4指標でスコアリングした「女性活躍スコア」の高い上位30銘柄で構成される指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +10.13%(10,010円→11,025円)
必要投資金額 11,025円(1口)
上場日 2020年11月26日
償還日 2040年9月10日
長期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

2020年11月の上場から3年間で、わずか+10%の上昇率にしかなっていません。

2021年と2023年以降の上昇期間があったにも関わらず、この数値は酷いと言わざるを得ません。

管理費用が高く、流動性もなく(データ取得時の2024年2月2日には1回も取引されず)、手を出してはいけない銘柄です。

ESGと付く銘柄には手を出してはいけないのは、ETNもETFと同様です。

 

【2071】スマートESG30総合(ネットリターン)ETN

【2071】スマートESG30総合(ネットリターン)ETNは、三菱UFJ証券ホールディングスが発行している、「iSTOXX MUTB ジャパンESG 30インデックス(ネットリターン)」に連動する日本株ETNです。

「iSTOXX MUTB ジャパンESG 30インデックス(ネットリターン)」は、高ROEでかつその持続性が見込まれる企業で構成した「iSTOXXMUTB ジャパンクオリティ150インデックス」のうち、将来のESGリスクを定量化した「ESGリスクレーティングスコア」の良い上位30銘柄で構成される指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +32.03%(10,130円→13,375円)
必要投資金額 13,375円(1口)
上場日 2020年11月26日
償還日 2040年9月10日
長期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

管理費用が高く、流動性リスクの塊であり、ESG銘柄であるため、手を出してはいけません。

 

【2072】トップシェアインデックス(ネットリターン)ETN

【2072】トップシェアインデックス(ネットリターン)ETNは、三菱UFJ証券ホールディングスが発行している、「iSTOXX MUTB ジャパントップシェアインデックス(ネットリターン)」に連動する日本株ETNです。

「iSTOXX MUTB ジャパントップシェアインデックス(ネットリターン)」は、「STOXXジャパン600インデックス(除くREIT)」の構成銘柄のうち、各事業分野において高い競争優位性を持つ日本企業30銘柄以上で構成される指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +20.06%(10,040円→12,055円)
必要投資金額 12,055円(1口)
上場日 2020年11月26日
償還日 2040年9月10日
長期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

指数の威勢はよいものの、結果が伴っておらず、ESG総合にすら負けています。

流動性リスクも高く、データ取得時の2024年2月2日には1回も取引されませんでした。

 

【2073】スマートESG30低カーボンリスク(ネットリターン)ETN

【2073】スマートESG30低カーボンリスク(ネットリターン)ETNは、三菱UFJ証券ホールディングスが発行している、「iSTOXX MUTB ジャパン低カーボンリスク 30インデックス(ネットリターン)」に連動するETNです。

「iSTOXX MUTB ジャパン低カーボンリスク 30インデックス(ネットリターン)」は、高ROEでかつその持続性が見込まれる企業で構成される「iSTOXX MUTB ジャパンクオリティ150インデックス」のうち、「カーボンリスクレーティングスコア」の良い30銘柄で構成される指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +20.89%(10,100円→12,210円)
必要投資金額 12,210円(1口)
上場日 2022年3月22日
償還日 2042年3月10日
長期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

データ取得時の2024年2月2日には1回も取引されませんでした。

ESGと付くETF・ETNには手を出してはいけません。

 

レバレッジ型(ブル型)ETN全銘柄を解説

レバレッジ型のETN全銘柄を解説していきます。

※データは2024年2月2日終値時点。

 

【2031】NEXT NOTES 香港ハンセン・ダブル・ブル ETN

【2031】NEXT NOTES 香港ハンセン・ダブル・ブル ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「ハンセン指数・レバレッジインデックス」に連動するレバレッジ型ETN(香港株)です。

「ハンセン指数・レバレッジインデックス」は、「ハンセン指数」の前日比変動率2倍となるように連動するレバレッジ指数です。

なお、「ハンセン指数」とは、香港取引所のメインボードに上場している銘柄のうち、時価総額が大きく、流動性の高い銘柄で構成される時価総額加重平均型の指数となっています。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き -72.12%(12,790円→3,565円)
必要投資金額 3,565円(1口)
上場日 2013年2月18日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

「ハンセン指数」は、直近5年間で下落しており、レバレッジ型だけに下落率は-70%超えとなっています。

短期投資向けの銘柄としても、流動性がほとんどないため論外です。

 

【2033】NEXT NOTES 韓国KOSPI・ダブル・ブル ETN

【2033】NEXT NOTES 韓国KOSPI・ダブル・ブル ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「韓国総合株価指数200・レバレッジインデックス」に連動するレバレッジ型ETN(韓国株)です。

「韓国総合株価指数200・レバレッジインデックス」は、「韓国総合株価指数200(KOSPI 200)」の前日比変動率2倍となるように連動するレバレッジ指数です。

なお、「韓国総合株価指数200(KOSPI 200)」は、韓国証券取引所上場の主要200銘柄からなる浮動株調整後の時価総額加重平均指数となっています。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き +23.57%(10,520円→13,000円)
必要投資金額 13,000円(1口)
上場日 2013年2月18日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

直近5年間で、韓国株はほぼ横ばい~微増となっており、レバレッジ型でも+20%に過ぎません。

流動性もないため、短期投資にも不向きの銘柄です。

なお、2023年3月1日には、サムスン資産運用が運用する韓国株ETF2銘柄が上場廃止となり、東証に上場している韓国株ETFはなくなっているため、東証で韓国株ETNは珍しい存在です。

 

【2036】NEXT NOTES 金先物 ダブル・ブル ETN

【2036】NEXT NOTES 金先物 ダブル・ブル ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「日経・JPX金レバレッジ指数」に連動するレバレッジ型ETN(ゴールド先物)です。

「日経・JPX金レバレッジ指数」は、「日経・JPX金指数」の前日比変動率2倍に連動するレバレッジ指数です。

なお、「日経・JPX金指数」とは、大阪取引所に上場されている金先物について流動性の高い限月を対象限月とした価格を基に算出される指数となっています。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き +285.05%(10,040円→38,660円)
必要投資金額 38,660円(1口)
上場日 2013年4月19日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度 ★★
流動性

ここに来て、ようやく初めてまともなETNが登場しました。

金(ゴールド)価格は上がっており、またドル建て価格であるため円安ドル高による為替差益が乗ったこともあり、直近5年間ではNASDAQ100指数をも超える上昇率となっています。

直近5年間では、全ETNの中で最も大きな上昇率となっています。

とはいえ、レバレッジ型の長期投資はおすすめできない点は変わりません(ただ、商品先物型ETFは分配金が出ないため、この点ではレバレッジ型のデメリットがないと言えます)。

なお、東証ETFのゴールドETFとしては、「大阪取引所における金地金1グラムあたりの先物価格」に連動する【1540】純金上場信託(現物国内保管型)があります。

【1540】純金上場信託(現物国内保管型)の直近5年間の上昇率は、+104%(4,470円→9,154円)となっています。

この銘柄は通常のゴールドETFの約3倍の上昇率となっていますが、この期間に金(ゴールド)価格の上昇と円安ドル高による上昇が大きかったため、レバレッジ効果がより乗ったと解釈できるでしょう。

一般論として、レバレッジ型の長期投資がおすすめできない点は変わりません(金(ゴールド)価格が下落し、円高ドル安になって下落した場合には、ゴールドETFの2倍弱程度の価格に調整されると見込まれるためです。レバレッジ型は長期の逓減効果があり、手数料の差が出るため、2倍弱になると考えられます)。

 

【2038】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN

【2038】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「日経・JPX原油レバレッジ指数」に連動するレバレッジ型ETN(原油先物)です。

「日経・JPX原油レバレッジ指数」は、「日経・JPX原油指数」の前日比変動率2倍に連動するレバレッジ指数です。

なお、「日経・JPX原油指数」は、東京商品取引所に上場されている原油先物について流動性の高い限月を対象限月とした価格を基に算出される指数となっています。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き +36.82%(1,260円→1,724円)
必要投資金額 1,724円(1口)
上場日 2013年4月19日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度 ★★★
流動性 ★★

全ETNの中で、最も流動性が高い銘柄となっており、通称「ドバイブル」と呼ばれる銘柄です。

基本的に、ETNはどの銘柄も流動性リスクの塊になっていることから短期投資にはおすすめできませんが、この銘柄だけは唯一手を出しても良い銘柄です。

原油先物価格はコロナショックで暴落しましたが、以降は脱炭素による将来的な原油供給力懸念やウクライナ情勢などもあり上昇しています。

ETNの短期投資で押さえておくべきは、この銘柄だけと言っても過言ではありません。

また、長期投資の観点から解説すると、原油先物ETF【1699】NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信(信託報酬0.55%)は、同期間に+4.94%(358円→375.7円)となっています。

原油先物ETNのトータルリターンの方が大きい点は、コロナショック以降の原油価格の上昇、及び円安ドル高による為替差益効果が、レバレッジ効果で乗ったと解釈できるかと思います。

逆に、コロナショック時の下落率(2020年1月始値→4月安値)について見てみると、次の通りです。
・【2038】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN:-91.61%(1,599円→134円)
・【1699】NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信:-84.96%(419円→63円)

いずれも大きくなっていますが、そこまでは変わりません。

原油価格暴落時には長期投資も一考に値します。

手数料もそこまで変わらず、分配金が出ないことは原油先物ETFも同じであるため、ETNの長期投資デメリットが小さくなります。

ただ、償還期間が2033年2月となっている点には注意が必要です。

 

【2040】NEXT NOTES NYダウ・ダブル・ブル・ドルヘッジ ETN

【2040】NEXT NOTES NYダウ・ダブル・ブル・ドルヘッジ ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均 レバレッジ(2倍)・インデックス(円ヘッジ・プライスリターン)」に連動するレバレッジ型ETN(米国株)です。

「ダウ・ジョーンズ工業株価平均 レバレッジ(2倍)・インデックス(円ヘッジ・プライスリターン)」は、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(プライス・リターン、円ヘッジ)」の前日比変動率2倍に連動するレバレッジ指数です。

なお、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(プライス・リターン、円ヘッジ)指数」は、米国を代表する30銘柄で構成される米国株指数で、円ヘッジありとなっています。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き +37.68%(20,740円→28,555円)
必要投資金額 28,555円(1口)
上場日 2013年10月28日
償還日 2033年8月8日
短期投資おすすめ度 ★★
流動性

円ヘッジされていることで円安ドル高による為替差益を受けられず、逆に「為替ヘッジコスト(=米国短期金利-日本短期金利)」が年5.5%ほど掛かることが重しとなっています。

なお、NYダウ連動型の米国株ETF【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信の同期間の上昇率は+104.18%(26,970円→55,070円)です。

円安ドル高による為替差益が得られず、米国利上げの2022年以降は年5.5%発生している「為替ヘッジコスト」の影響がいかに大きいかを物語っていると言えます。

流動性はかろうじてあるレベルですが、短期投資できる水準ではありません。

 

【2046】NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN

【2046】NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「Nifty50 レバレッジ(2倍) インデックス(プライスリターン)」に連動するレバレッジ型ETN(インド株)です。

「Nifty50 レバレッジ(2倍) インデックス(プライスリターン)」は、「Nifty50指数(プライスリターン)」の前日比変動率2倍に連動するレバレッジ指数です。

なお、「Nifty50指数」とは、インド・ナショナル証券取引所の主要50銘柄で構成される時価総額加重平均型の指数となっています。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き +200.00%(9,250円→27,750円)
必要投資金額 27,750円(1口)
上場日 2014年11月18日
償還日 2034年11月6日
短期投資おすすめ度 ★★
流動性

インド株ETF【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・NIFTY 50連動型上場投信は長期投資にも人気となっていますが、インド株ETFの信託報酬1.045%に対して逆転現象が起こっています。

また、インド株ETF【1678】には分配金も出ないため、むしろレバレッジ型ETNの同銘柄に投資するのはありかもしれません。

流動性も、短期投資には不十分ですが、長期投資のために終値で取得できる分程度はあります。

インド株ETF【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・NIFTY 50連動型上場投信の同期間の上昇率は、+130.94%(148円→341.8円)となっています。

レバレッジ型の長期投資を検討している方は、この数値の違いに注目してください。

レバレッジ型のインド株ETNに投資するより、インド株ETFに2倍投資した方が成績が良くなっていることが分かります。

これは、上記の月足チャートの2020年2~3月のコロナショックの所を見てもらえれば分かるかと思いますが、レバレッジ型のインド株ETNは、ここで半分以下にまで大暴落した影響が長期的には尾を引いていると言えます。

実際の数値で見てみましょう。

まずは、コロナショック時の下落率(2020年1月始値→2020年3月安値)は次の通りです。
・【2046】NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN:-64.95%(10,700円→3,750円)
・【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・NIFTY 50連動型上場投信:-37.65%(162円→101円)

続いて、コロナショック後から現在までの上昇率(2020年3月安値→2024年2月2日終値)は次の通りです。
・【2046】NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN:+640%(3,750円→27,750円)
・【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・NIFTY 50連動型上場投信:+238%(101円→341.8円)

コロナショック後の上昇率はインド株ETNの方が2.68倍大きくなっていますが、コロナショック時の下落率では1.72倍となったことが響いており、2020年→2024年のトータルでは+159%と+110%と1.5倍程度となっています。

新NISAの成長投資枠を使う上では、レバレッジ型のインド株ETNの方が資金効率は良いものの、償還期間が2034年11月とあと10年しかない点には注意が必要です。

 

インバース型(ベア型)ETN全銘柄を解説

インバース型のETN全銘柄を解説していきます。

※データは2024年2月2日終値時点。

 

【2032】NEXT NOTES 香港ハンセン・ベア ETN

【2032】NEXT NOTES 香港ハンセン・ベア ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「ハンセン指数・ショートインデックス」に連動するインバース型ETN(香港株)です。

「ハンセン指数・ショートインデックス」は、「ハンセン指数」の前日比変動率-1倍となるように連動するインバース指数です。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き +65.59%(6,220円→10,300円)
必要投資金額 10,300円(1口)
上場日 2013年2月18日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度
流動性

香港株は下げていることから、長期的にはプラスとなっており、インバース型では珍しい値動きです。

ただ、流動性はほとんどないため、短期投資には適しません。

 

【2034】NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベア ETN

【2034】NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベア ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「韓国総合株価指数200(先物)・インバースインデックス」に連動するインバース型ETN(韓国株)です。

「韓国総合株価指数200(先物)・インバースインデックス」は、「韓国総合株価指数200(KOSPI 200)」の前日比変動率-1倍となるように連動するインバース指数です。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き -22.89%(10,120円→7,803円)
必要投資金額 7,803円(1口)
上場日 2013年2月18日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

取引量が全くなく、流動性リスクの塊であるため、おすすめできません。

2020年コロナショックの際も、3割程度しか上昇しませんでした。

 

【2037】NEXT NOTES 金先物 ベア ETN

【2037】NEXT NOTES 金先物 ベア ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「日経・JPX金インバース指数」に連動するインバース型ETN(ゴールド先物)です。

「日経・JPX金インバース指数」は、「日経・JPX金指数」の前日比変動率-1倍に連動するインバース指数です。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き -58.06%(8,250円→3,460円)
必要投資金額 3,460円(1口)
上場日 2013年4月19日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

金(ゴールド)価格は長期的に上げている反面、インバース型は長期的に下げています。

需要がないため取引量がなく、短期投資にもおすすめできません。

 

【2039】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETN

【2039】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ベア ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「日経・JPX原油インバース指数」に連動するインバース型ETN(原油先物)です。

「日経・JPX原油インバース指数」は、「日経・JPX原油指数」の前日比変動率-1倍に連動するインバース指数です。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き -86.53%(8,090円→1,089円)
必要投資金額 1,089円(1口)
上場日 2013年4月19日
償還日 2033年2月7日
短期投資おすすめ度 ★★
流動性 ★★

流動性が普通にあり、流動性リスクは問題ありません。

ただ、あくまで-1倍のインバース型であり、-2倍のダブルインバース型でないため、大きなリターンは期待しづらくなっています。

2020年コロナショックで、原油先物価格が暴落した際も、一時的に2倍にも到達していません。

 

【2041】NEXT NOTES NYダウ・ベア・ドルヘッジ ETN

【2041】NEXT NOTES NYダウ・ベア・ドルヘッジ ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均 インバース(-1倍)・インデックス(円ヘッジ・トータルリターン)」に連動するインバース型ETN(米国株)です。

「ダウ・ジョーンズ工業株価平均 インバース(-1倍)・インデックス(円ヘッジ・トータルリターン)」は、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(プライス・リターン、円ヘッジ)」の前日比変動率-1倍に連動するインバース指数です。

管理費用 0.80%
直近5年間の値動き -48.06%(5,010円→2,602円)
必要投資金額 2,602円(1口)
上場日 2013年10月28日
償還日 2033年8月8日
短期投資おすすめ度
流動性

流動性は最低限ありますが、値動きが小さく、短期投資には向いていません。

世界株や米国株のインバース型としては、恐怖指数ことVIX指数に連動する【1552】国際のETF VIX短期先物指数の上場廃止が決まっているため、NASDAQ100指数のインバース型ETFである【2842】iFreeETF NASDAQ100インバースしかなくなっています。

ただ、【2842】iFreeETF NASDAQ100インバースも流動性が小さいため、世界株や米国株のインバース型で有望な銘柄は東証ETF・ETNにはない状況です。

 

【2047】NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN

【2047】NEXT NOTES インドNifty・ベア ETNは、ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイが発行している、「Nifty50 デイリーインバース インデックス(トータルリターン)」に連動するインバース型ETN(インド株)です。

「Nifty50 デイリーインバース インデックス(トータルリターン)」は、「Nifty50指数(プライスリターン)」の前日比変動率-1倍に連動するインバース指数です。

管理費用 0.85%
直近5年間の値動き -45.51%(7,030円→3,830円)
必要投資金額 3,830円(1口)
上場日 2014年11月18日
償還日 2034年11月6日
短期投資おすすめ度
流動性 ×(取引自体が難しい)

取引自体が全くなく、流動性リスクの塊となっており、長期投資・短期投資のいずれにもおすすめできません。

 

ETF・ETN投資を始めるならマネックス証券がおすすめ!

新NISAを使ったETF・ETN投資を始めるなら、マネックス証券がおすすめです。

マネックス証券は、新NISAの取引手数料が完全無料となっており、成長投資枠を使って世界株ETFや米国株ETFを手数料無料で長期・積立・分散投資できます。

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また、マネックス証券のiDeCoは、NASDAQ100指数「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」、米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、世界株投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と揃っているため、新NISAとiDeCoを同時に始めたい場合には特におすすめです。

マネックス証券

マネックス証券のETF・ETN投資について、より詳しく知りたい場合には下記記事も参照してみてください。

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