20代のiDeCo運用におすすめの投資信託10選!【2020年最新版】

「20代でiDeCoを始めてみたいけど、どういう銘柄を選んで運用するのがおすすめなんだろう?」と、疑問に思っていませんか?

20代は、まだ仕事も覚え始めたばかりであるため、投資や資産運用よりも仕事のスキルに自己投資した方がよい年代ですが、投資を始めるのが早ければ早いほど複利効果をより享受することができるため、iDeCoを始めるのが早いに越したことはありません。

20代はまだ若く投資のリスクを取れる年代であるため、iDeCoでは大きなリターンが期待できる日本株や米国株、世界株といった株式を中心にポートフォリオを組むことがおすすめです。

今回は、iDeCo手数料が無料となる主要金融機関で扱っている投資信託の中から、20代のiDeCo運用におすすめの10銘柄をご紹介していきます。

 

20代がiDeCoを始めるメリットとは?

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、自分の手で老後資産を形成する私的年金制度です。

iDeCoでは、60歳になるまで掛け金を拠出し、60歳以降に一時金もしくは年金として受け取ることが可能となっています(ただし、原則として60歳になるまで資産を引き出すことはできません)。

iDeCoの最大のメリットは、次の3つの税制優遇を受けられることです。
①iDeCoへの拠出金は、確定申告の際に「小規模企業共済等掛金控除」の対象となるため、全額所得控除されます。
②iDeCoで運用した商品の運用益は非課税となるため、非課税分も再投資でき、運用による複利効果をより大きくすることができます。
③60歳以上の受給年齢に達したときに、一時金で受け取る場合には「退職所得控除」、年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。

ただ、iDeCoへの月々の拠出金には制限があります。自営業者やフリーランサーなどの国民年金受給者は月額6.8万円(年額81.6万円)まで、会社員は企業年金によって月額1.2~2.3万円(年額14.4万円~27.6万円)まで、公務員は月額1.2万円(年額14.4万円)までとなっています。いずれの場合も最低掛け金は月々5,000円からの1,000円単位です。

また、iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができません。iDeCoの運用は金融機関ごとに用意されている運用商品で行い、運用商品の配分は1%単位で調整することが可能です。

iDeCo口座を選ぶポイントは、手数料が最安であること(※)に加えて、優良な運用商品が揃っていることが重要です。
※iDeCoの手数料は、初回時には国民年金基金連合会へ加入するときに支払う初回手数料2,829円(税込)が発生します。その後、掛け金を拠出する度に105円、信託銀行に66円の合計171円が発生します(拠出しない月は信託銀行に66円のみ)(いずれも税込)。ここまでの手数料はどの金融機関を選んでも共通で発生するものであり、拠出する際に金融機関に払う手数料が0円となる金融機関が手数料最安となります。

20代は、まだ仕事も覚え始めたばかりであるため、投資や資産運用よりも仕事のスキルに自己投資した方がよい年代ですが、投資を始めるのが早ければ早いほど複利効果をより大きく享受することができるため、iDeCoを始めるのが早いに越したことはありません。

20代はまだ若く投資のリスクを取れる年代であるため、大きなリターンが期待できる日本株や米国株、世界株といった株式を中心にポートフォリオを組むことをおすすめします。

今回は、iDeCo手数料が無料となる13金融機関(※)で扱っている投資信託の中から厳選した、20代のiDeCo運用におすすめの10銘柄をご紹介していきます。
※SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行、三井住友銀行みらいプロジェクトコース、みずほ銀行、第一生命保険、SOMPOアセットマネジメント。

auカブコム証券

20代がiDeCoで運用する投資信託選びの注目ポイント

20代のiDeCoでおすすめの投資信託選びのポイントについて抑えておきましょう。

※投資信託の「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年3月末時点のデータを参照しています。

 

・「商品種別」をチェック!

iDeCoで運用する投資信託は、株式や債券など構成される資産によってさまざまなタイプに分けられます。

一般的には、債券より株式の方がリスク・リターンが高く、先進国より新興国の方がリスク・リターンが高くなる傾向があります。

また、複数の資産を組み合わせたバランス型や、不動産投資信託のREIT、若い時にはリスクの高い運用を行い年齢が上がるにつれて安定運用を行うターゲット・イヤー・ファンドなどがあります。

 

・「運用タイプ」をチェック!

投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。

インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。

アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。

インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。

 

・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!

iDeCoでは掛け金の拠出時に発生する手数料に加えて、投資信託の運用においてもファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。

信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。

 

・「直近5年間の成績」をチェック!

投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年3月末時点)をチェックしましょう。

なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。

 

・iDeCoでその商品を扱っている「金融機関」をチェック!

iDeCoで扱っている商品は、金融機関ごとに異なります。

iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができないため、自分自身の運用スタイルと扱っている商品を考えた上で慎重に選ぶようにしましょう。

 

20代のiDeCoにおすすめの国内株式投資信託2選!

日本株で構成される国内株式投資信託は、iDeCo運用の中心になる商品です。

どの年代であってもポートフォリオに組み込むことになる商品となりますが、20代には定評のあるアクティブ型国内株式投信がおすすめです。

20代におすすめの国内株式投資信託について見ていきましょう。

 

ひふみ年金

レオス・キャピタルワークス

商品種別 国内株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.836%
直近5年間の成績 +28.75%
金融機関 SBI証券セレプトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行

ひふみ年金は、レオス・キャピタルワークスが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行のiDeCoで取り扱っています。

国内上場株の中で、市場価値が割安と考えられる銘柄に選別して投資しているファンドです。構成銘柄上位は、協和エクシオ(2.21%)、ネットワンシステムズ(2.12%)、光通信(1.97%)、東京センチュリー(1.95%)、OLLIE’S BARGAIN OUTLET HOLDINGS(1.72%)となっています。

アクティブ型日本株投資信託の代名詞的な銘柄であり、アクティブ型にしては信託報酬は低く、それでいてリターンは大きくなっています。

リターン重視でアクティブ型日本株投資信託を選ぶなら、全ての年代でおすすめの銘柄です。

 

スパークス・新・国際優良日本株ファンド

スパークス・アセット・マネジメント

商品種別 国内株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.804%
直近5年間の成績 +34.40%
金融機関 マネックス証券

スパークス・新・国際優良日本株ファンドは、スパークス・アセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。マネックス証券のiDeCoで取り扱っています。

高い技術力やブランド力があり、今後グローバルでの活躍が期待できる日本株20銘柄程度に厳選投資するファンドです。構成銘柄上位は、リクルートホールディングス(9.4%)、日本電産(8.6%)、テルモ(8.4%)、シマノ(7.5%)、ソフトバンクグループ(7.5%)となっています。

信託報酬は高いものの、直近5年間では「ひふみ年金」を超える高いリターンを誇っています。

20代でより大きなリスクを取りたい場合には、おすすめの銘柄です。

 

20代のiDeCoにおすすめの米国株式投資信託1選!

GAFAを始めとする米国株で構成される米国株式投資信託は、iDeCoの運用において核となる商品です。先進国株投信や世界株投信も、その半分以上は米国株で構成されています。

20代におすすめの米国株式投資信託について見ていきましょう。

 

iFree NYダウ・インデックス

大和アセットマネジメント

商品種別 米国株式
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.2475%
直近5年間の成績 +37.78%
金融機関 SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン

iFree NYダウ・インデックスは、大和アセットマネジメントが運用する、「ダウ・ジョーンズ工業株平均(円ベース)」に連動するインデックス型の米国株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプランのiDeCoで取り扱っています。

「ダウ・ジョーンズ工業株平均(円ベース)」は、アメリカを代表する30銘柄から構成される株価指数です。構成銘柄上位は、BOEING CO/THE(8.8%)、UNITEDHEALTH GROUP INC(5.9%)、HOME DEPOT INC(5.0%)、MCDONALD’S CORP(5.0%)、APPLE INC(4.8%)となっています。

直近5年間では+40%近い高成績となっています。ダウ構成銘柄は値上がりしている銘柄が多いことに加えて、分配金に優れる銘柄が多いことが特徴であり、分配金を非課税で再投資して複利効果を享受できるというiDeCoの強みを最大限に生かすことができます。

20代の内から、この銘柄をiDeCoで運用しておけば、複利効果を最大限に生かすことができます。

米国株投信をiDeCoで扱っている金融機関はあまり多くありませんが、この銘柄を運用するためにSBI証券にiDeCo口座を開設してもよいほどのおすすめ銘柄です。

なお、NYダウに連動型する米国株投信としては、マネックス証券で取り扱っている「たわらノーロード NYダウ」でも問題ありません。

auカブコム証券

20代のiDeCoにおすすめの全世界株式投資信託2選!

全世界株式投資信託は、世界中の国の株式から構成される投資信託です。iDeCoにおいては、あらゆる年代の核となる商品であり、最も大きなリターンをもたらしてくれることが期待されます。

具体的に当サイトでは、全世界株式投資信託は「日本を含む複数の国の株式で構成されている投資信託」もしくは「日本を除く先進国・新興国の株式で構成されている投資信託」と定義します。

なお、「世界株」とは言うものの、多くの世界株投信は、ポートフォリオの半分以上が米国株で構成されています。世界株投信は、米国株を軸に、日本株や欧州株、新興国株を加えてカントリーリスクを分散した商品であると理解しておきましょう。

20代におすすめの全世界株式投資信託について見ていきましょう。

 

iTrust世界株式

ピクテ投信投資顧問

商品種別 全世界株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.979%
直近5年間の成績 +24.05%
金融機関 楽天証券、auカブコム証券

iTrust世界株式は、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。楽天証券、auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。

世界的にブランド名が知られており、強力なマーケティング・販売網を構築している高い競争優位性をもつグローバル優良企業に分散投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(54.0%)、欧州(10.2%)、イギリス(9.8%)、フランス(7.1%)、ドイツ(6.3%)、日本(4.2%)となっています。

信託報酬は高いものの、その実績は確かであり、直近5年間では+20%以上の成績を残しています。

世界株でリターンを狙いに行きたい場合には、あらゆる年代でおすすめの世界株投信です。

 

iTrustロボ

ピクテ投信投資顧問

商品種別 全世界株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.463%
直近5年間の成績 +72.19%
金融機関 auカブコム証券

iTrustロボは、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。

日本を含む世界のロボティクス関連企業に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(61.73%)、日本(14.89%)、ドイツ(7.09%)、欧州(3.4%)、オランダ(3.1%)となっています。構成銘柄上位は、アメリカのアルファベット(6.5%)、アメリカのインテル(4.9%)、アメリカのインテュイティブサージカル(4.5%)、ドイツのシーメンス(4.5%)、アメリカのシノプシス(4.0%)となっています。

信託報酬は高めではあるものの、直近5年間では+70%を超える驚異的な成績を叩き出しています。

安定性では「iTrust世界株式」をおすすめしますが、ロマンのある銘柄として投資しても問題ありません。

auカブコム証券では、「iTrust世界株式」「iTrustロボ」に加えて、世界中のバイオテクノロジー企業で構成される「iTrustバイオ」も取り扱っています。

世界株でリスクを取りたい場合には、auカブコム証券は20代のiDeCo口座におすすめです。

 

20代のiDeCoにおすすめの欧州株式投資信託1選!

日本株・米国株に比べると影が薄いものの、先進国株としては欧州株も有力候補です。

欧州株は、世界株や先進国株のポートフォリオに組み込まれていますが、直接欧州株に投資できる銘柄はほとんどありません。

20代におすすめの欧州株式投資信託を見ていきましょう。

 

フィデリティ・欧州株・ファンド

フィデリティ投信

商品種別 欧州株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.65%
直近5年間の成績 +25.91%
金融機関 イオン銀行

フィデリティ・欧州株・ファンドは、フィデリティ投信が運用する、アクティブ型の欧州株投資信託です。イオン銀行のiDeCoで取り扱っています。

独自の企業調査に基づいて欧州株に投資するファンドです。国別配分比率上位は、イギリス(20.9%)、ドイツ(15.4%)、フランス(13.9%)、欧州(13.7%)、オランダ(11.3%)となっています。構成銘柄上位は、ドイツのSAP(5.1%)、ジャージィーのエクスペリアン(5.1%)、デンマークのノボ・ノルディスク(4.0%)、フランスのインジェニコ(4.0%)、スペインのグリフォルス(3.7%)となっています。

アクティブ欧州株投信としては代表的なファンドです。信託報酬は高いものの、直近5年間では大きなプラスとなっています。

iDeCoで欧州株投信を取り扱っていることは珍しく、主要金融機関ではイオン銀行しか取り扱っていません。

 

20代のiDeCoにおすすめの中国株式投資信託1選!

米国に次ぐ経済大国となっている中国は、株式市場も急成長を遂げています。

21世紀は米中の2大大国時代となることはほぼ確実であるため、20代の内から中国株に投資しておくことは悪いことではありません。

20代におすすめの中国株式投資信託について見ていきましょう。

 

UBS中国株式ファンド

UBSアセット・マネジメント

商品種別 中国株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.9677%
直近5年間の成績 +71.21%
金融機関 大和証券

UBS中国株式ファンドは、UBSアセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の中国株投資信託です。大和証券のiDeCoで取り扱っています。

上海証券取引所、深セン証券取引所のA株・B株、香港取引決済所に上場する中国株に投資するファンドです。構成銘柄上位は、中国平安保険(集団) (10.05%)、招商銀行(8.96%)、好未来教育集団(7.76%)、アリババ・グループ・ホールディング(7.66%)、テンセント・ホールディングス(7.26%)となっています。

信託報酬は高いものの、直近5年間では+70%を超える驚異的な成績を叩き出しています。

主要金融機関のiDeCoでは、新興国株はインデックス投信しか扱っていませんが、大和証券では中国・インド・ブラジル・ロシアといった個別の新興国に投資するアクティブ投信を扱っていることが特徴です。

成長著しい中国株投信を扱っていることは大和証券のiDeCoの最大の強みであり、このためだけに大和証券にiDeCo口座を開設する理由にすらなります。

auカブコム証券

20代のiDeCoにおすすめの国内REIT投資信託1選!

REIT(リート)は、投資信託の仕組みを使って投資家から資金を集めて、複数の不動産に分散投資することで収益が還元される金融商品です。

REITの最大のメリットは、少額から手軽に不動産投資ができることです。また、不動産投資の魅力の一つは賃料・テナント収入ですが、REITでも配金という形で受け取ることもできます。

REIT型投資信託は複数のREITに投資していることからリスク分散がされており、分配金利回りが高いことが特徴です。

iDeCoで不動産投資をしたい場合には、REIT型投資信託をポートフォリオに組み込むことをおすすめします。

20代におすすめの国内REIT投資信託について見ていきましょう。

 

野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)

野村アセットマネジメント

商品種別 国内REIT
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.045%
直近5年間の成績 +8.39%
金融機関 楽天証券、マネックス証券、野村證券、第一生命保険

野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)は、野村アセットマネジメントが運用する、アクティブ型の国内REIT投資信託です。楽天証券、マネックス証券、野村證券、第一生命保険のiDeCoで取り扱っています。

流動性や収益性・成長性等を勘案して国内REITに分散投資を行うファンドです。構成銘柄上位は、オリックス不動産(7.36%)、ケネディクス・オフィス(6.31%)、ジャパンリアルエステイト(5.67%)、Oneリート(5.36%)、野村不動産マスターファンド(4.82%)となっています。

信託報酬は高いものの、直近5年間では「東証REIT指数(配当込み)」に連動するインデックス型の国内REIT投信の成績を上回り続けています。

iDeCoのポートフォリオに国内REITを加えたいなら、おすすめの銘柄です。

 

20代のiDeCoにおすすめのバランス型投資信託1選!

バランス型投資信託は、株式や債券が一定のポートフォリオで構成された投資信託です。

iDeCoで運用する際には、国内株式や先進国株式、国内債券や先進国債券といった商品別に銘柄を選び、その構成比率(ポートフォリオ)は自らの手で決めなければいけません。

バランス型投資信託なら、株式や債券の運用比率が最初から決まっており、「どのような運用をしたいのか?」という運用目的で選ぶだけでよいため、自分の手でポートフォリオを組むことが難しいと感じる投資初心者におすすめです。

20代におすすめのバランス型投資信託について見ていきましょう。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

セゾン投信

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.59%
直近5年間の成績 +4.12%
金融機関 SBI証券セレクトプラン、楽天証券

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、セゾン投信が運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。SBI証券セレクトプラン、楽天証券のiDeCoで取り扱っています。

世界中の株式と債券に分散投資を行い、株式と債券の比率は50%ずつとするファンドです。資産配分比率は、先進国債券(除く日本)43.6%、先進国株式(除く日本)40.3%、新興国株式5.9%、国内債券5.6%、国内株式3.6%、短期金融資産1.0%となっています。国際配分比率上位は、アメリカ(54.2%)、ユーロ圏(18.2%)、ヨーロッパ(9.6%)、日本(9.2%)、新興国(5.9%)となっています。

アクティブ型であるため信託報酬はやや高いものの、バランス投資信託としては定評がある銘柄です。

20代がリスク・リターンのバランスを取った上で、iDeCo運用したい場合には、こちらの銘柄に100%投資しても問題ありません。

 

20代のiDeCoにおすすめのターゲット・イヤー・ファンド1選!

ターゲット・イヤー・ファンドは、若い時には株式重視のリスクの高い運用を行い、年齢が上がるにつれて債券重視のリスクが低い運用を行う投資信託です。

ターゲット・イヤー・ファンドは、自分の手でポートフォリオを組むことが難しいと感じる投資初心者におすすめの商品となっています。

20代におすすめのターゲット・イヤー・ファンド投資信託について見ていきましょう。

 

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2050(確定拠出年金)

三菱UFJ国際投信

商品種別 ターゲット・イヤー・ファンド
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.396%
直近5年間の成績 +3.74%
金融機関 auカブコム証券

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2050(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、ターゲットイヤー投資信託です。auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。

日本を含む先進国の株式と債券に分散投資を行い、2050年をターゲットイヤーとして債権の比率を増やして安定運用していくファンドです。

20代向けのターゲット・イヤー・ファンドとなります。ターゲット・イヤー・ファンドの中では信託報酬が低く、おすすめの銘柄です。年齢が上がるにつれてのポートフォリオの変更が難しいと感じる場合には、こちらの銘柄に100%投資しても問題ありません。

auカブコム証券

20代のiDeCoでおすすめの金融機関やポートフォリオは?

今回は、20代のiDeCo運用におすすめの投資信託10銘柄についてご紹介してきました。

最後に、20代が実際にiDeCo運用をする上でおすすめの金融機関と具体的なポートフォリオについて抑えておきましょう。

20代はリスクが取れる年代であるため、株式重視のリターンを求めた運用をすることがおすすめです。

米国株を重視する場合にはSBI証券セレクトプラン、世界株を重視する場合にはauカブコム証券、日本株を重視する場合にはマネックス証券、バランスを重視する場合には楽天証券がおすすめとなります。

SBI証券セレクトプランは、複利効果が大きい米国株投信「iFree NYダウ・インデックス」を取り扱っていることが強みです。こちらの銘柄を中心にポートフォリオを組みましょう。

SBI証券セレクトプランでは、20代の方は次のようなポートフォリオにすることがおすすめです。
・70% 米国株:「iFree NYダウ・インデックス」
・30% 日本株:「ひふみ年金」

SBI証券 iDeCo

auカブコム証券は、アクティブ型世界株投信に強みを持ちます。リスク重視のポートフォリオを組みたい場合には最もおすすめです。

auカブコム証券では、20代の方は次のようなポートフォリオにすることがおすすめです。
・33% 世界株:「iTrust世界株式」
・33% 世界株:「iTrustバイオ」
・33% 世界株:「iTrustロボ」

auカブコム証券

マネックス証券は、日本株投信が充実していることが強みです。日本株でリターン重視のポートフォリオを組みたい場合にはおすすめとなります。

マネックス証券では、20代の方は次のようなポートフォリオにすることがおすすめです。
・33% 日本株:「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」
・33% 日本株:「ひふみ年金」
・33% 米国株:「たわらノーロード NYダウ」

マネックス証券 iDeCo

楽天証券は、世界株や先進国株に強みを持ち、全体的にどのような商品も取り揃えているため、どのようなポートフォリオを組むこともできます。

楽天証券では、20代の方は次のようなポートフォリオにすることがおすすめです。
・50% 日本株:「iTrust日本株式」
・50% 世界株:「iTrust世界株式」

楽天証券

20代のiDeCoにおすすめのネット証券は?

20代の方がiDeCoを始めるなら、世界株投信に強いauカブコム証券がおすすめです。

auカブコム証券のiDeCoは運営管理手数料が完全無料、1ヶ月の運営手数料は金融機関最安値の171円となっています。

auカブコム証券のiDeCoでは、全27銘柄の投資信託を取り扱っており、世界株投信の「iTrust」シリーズを扱っていることが最大の強みです

アクティブ型世界株投信「iTrust世界株式」を軸に、世界のバイオ企業に投資する「iTrustバイオ」、世界のロボティクス企業に投資する「iTrustロボ」を取り扱っており、世界株投信においてはiDeCoで最もおすすめの金融機関となっています。

また、初心者におすすめのターゲットイヤーファンドでは信託報酬が低い「三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド(確定拠出年金)」シリーズを扱っており、日本株投信では代表的なアクティブ型日本株投信「ひふみ年金」を取り扱っています。

auカブコム証券