auカブコム証券のiDeCo全27銘柄について徹底解説!【2020年最新版】

「auカブコム証券でiDeCoを始めてみたいけど、どの銘柄を選べばいいんだろう?」と、お困りではありませんか?

auカブコム証券のiDeCoは、世界株投信のiTrustシリーズを扱っていることが最大の強みです。世界株投信においてはiDeCoで最もおすすめの金融機関となっています。また、初心者におすすめのターゲットイヤー投信でも信託報酬が低い銘柄が揃っており、日本株も問題なく運用できます。

今回は、auカブコム証券のiDeCo商品全27銘柄について徹底解説した上で、おすすめの銘柄を紹介していきます。

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auカブコム証券でiDeCoを始めるメリットとは?

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、自分の手で老後資産を形成する私的年金制度です。

iDeCoでは、60歳になるまで掛け金を拠出し、60歳以降に一時金もしくは年金として受け取ることが可能となっています(ただし、原則として60歳になるまで資産を引き出すことはできません)。

iDeCoの最大のメリットは、次の3つの税制優遇を受けられることです。
①iDeCoへの拠出金は、確定申告の際に「小規模企業共済等掛金控除」の対象となるため、全額所得控除されます。
②iDeCoで運用した商品の運用益は非課税となるため、非課税分も再投資でき、運用による複利効果をより大きくすることができます。
③60歳以上の受給年齢に達したときに、一時金で受け取る場合には「退職所得控除」、年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。

ただ、iDeCoへの月々の拠出金には制限があります。自営業者やフリーランサーなどの国民年金受給者は月額6.8万円(年額81.6万円)まで、会社員は企業年金によって月額1.2~2.3万円(年額14.4万円~27.6万円)まで、公務員は月額1.2万円(年額14.4万円)までとなっています。いずれの場合も最低掛け金は月々5,000円からの1,000円単位です。

また、iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができません。iDeCoの運用は金融機関ごとに用意されている運用商品で行い、運用商品の配分は1%単位で調整することが可能です。

iDeCo口座を選ぶポイントは、手数料が最安であること(※)に加えて、優良な運用商品が揃っていることが重要です。
※iDeCoの手数料は、初回時には国民年金基金連合会へ加入するときに支払う初回手数料2,829円(税込)が発生します。その後、掛け金を拠出する度に105円、信託銀行に66円の合計171円が発生します(拠出しない月は信託銀行に66円のみ)(いずれも税込)。ここまでの手数料はどの金融機関を選んでも共通で発生するものであり、拠出する際に金融機関に払う手数料が0円となる金融機関が手数料最安となります。

auカブコム証券のiDeCoは手数料が最安値であることに加えて、スマホアプリでiDeCoのシミュレーションを行うこともでき、一部の投資信託(※)を保有することで「au WALLETポイント」を貰うことも可能です。
※「auスマート・ベーシック(安定)」「auスマート・ベーシック(安定成長)」「auスマート・プライム(成長)」「auスマート・プライム(高成長)」の4銘柄。

auカブコム証券の最大の強みは、世界株投信のiTrustシリーズを扱っていることです。世界株投信においてはiDeCoで最もおすすめの金融機関と言えるでしょう。また、初心者におすすめのターゲットイヤー投信でも信託報酬が低い銘柄が揃っており、日本株も問題なく運用できます。

今回は、auカブコム証券のiDeCoで取り扱っている全27銘柄について徹底解説していきます。

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auカブコム証券のiDeCoで扱っている銘柄の注目ポイント

auカブコム証券のiDeCoで扱っている銘柄の注目ポイントについて抑えておきましょう。

※auカブコム証券のiDeCoで扱っている銘柄一覧についてはauカブコム証券の「カブコムのiDeCoで選べる運用商品一覧」を参照しています。また、「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年3月末時点のデータを参照しています。

 

・「商品種別」をチェック!

iDeCoで運用する投資信託は、株式や債券など構成される資産によってさまざまなタイプに分けられます。

一般的には、債券より株式の方がリスク・リターンが高く、先進国より新興国の方がリスク・リターンが高くなる傾向があります。

また、複数の資産を組み合わせたバランス型や、不動産投資信託のREIT、若い時にはリスクの高い運用を行い年齢が上がるにつれて安定運用を行うターゲット・イヤー・ファンドなどがあります。

 

・「運用タイプ」をチェック!

投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。

インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。

アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。

インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。

 

・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!

iDeCoでは掛け金の拠出時に発生する手数料に加えて、投資信託の運用においてもファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。

信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。

 

・「直近5年間の成績」をチェック!

投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年3月末時点)をチェックしましょう。

なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。

 

国内株式投資信託全4銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている国内株式投資信託全4銘柄について詳しく見ていきましょう。

つみたて日本株式(TOPIX)

三菱UFJ国際投信

商品種別 国内株式
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.198%
直近5年間の成績 -7.39%

つみたて日本株式(TOPIX)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「東証株価指数TOPIX」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。

「東証株価指数TOPIX」は、日経平均株価と並ぶ日本株指数であり、東京証券取引所第一部に上場している全銘柄の時価総額加重平均で算出される株価指数です。構成銘柄上位は、トヨタ自動車(3.5%)、ソニー(1.8%)、三菱UFJフィナンシャルグループ(1.6%)、NTT(1.5%)、ソフトバンクグループ(1.4%)となっています。

TOPIXの構成銘柄は2,100銘柄以上と、225銘柄から構成される日経平均の10倍程度リスク分散されています。日経平均と比べるとリスク・リターンが小さくなっていると認識して問題ありません。

同投資信託は、信託報酬も低く、代表的な日本株投資信託です。直近5年間ではマイナスとなっていますが、運用開始歴が2017年8月16日からと3年弱でこの成績です。

TOPIXはリスク分散され過ぎているあまりリターンも小さくなってしまっているため、当サイトでは、TOPIXよりも日経平均に連動する日本株投資信託の方をおすすめします。

 

つみたて日本株式(日経平均)

三菱UFJ国際投信

商品種別 国内株式
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.198%
直近5年間の成績 +1.31%

つみたて日本株式(日経平均)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「日経平均株価」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。

「日経平均株価は、日本株を代表するインデックスであり、日本を代表する225銘柄の単純平均で算出される株価指数です。構成銘柄上位は、ファーストリテイリング(10.4%)、ソフトバンクグループ(4.1%)、東京エレクトロン(3.3%)、ファナック(3.3%)、KDDI(2.7%)となっており、ユニクロを展開するファーストリテイリングの比率が高くなっていることが特徴です。

運用開始歴は2017年8月16日からと3年弱でややプラスの成績に留まっていますが、auカブコム証券のiDeCoで取り扱っているインデックス型日本株投信では最もおすすめの銘柄となります。

 

ひふみ年金

レオス・キャピタルワークス

商品種別 国内株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.836%
直近5年間の成績 +28.75%

ひふみ年金は、レオス・キャピタルワークスが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。

国内上場株の中で、市場価値が割安と考えられる銘柄に選別して投資しているファンドです。構成銘柄上位は、協和エクシオ(2.21%)、ネットワンシステムズ(2.12%)、光通信(1.97%)、東京センチュリー(1.95%)、OLLIE’S BARGAIN OUTLET HOLDINGS(1.72%)となっています。

アクティブ型日本株投資信託の代名詞的な銘柄であり、アクティブ型日本株投信の中では信託報酬が低くなっています。

リターン重視で日本株投資信託を選ぶなら、この銘柄一択です。auカブコム証券のiDeCoで運用する場合には、ポートフォリオに組み込んでおきたい銘柄です。

 

フィデリティ・日本成長株・ファンド

フィデリティ投信

商品種別 国内株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.683%
直近5年間の成績 +6.21%

フィデリティ・日本成長株・ファンドは、フィデリティ投信が運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。

国内株の中から長期的な成長力がある企業を選定した上で、利益成長性等と比較して妥当と思われる株価水準で投資するファンドです。構成銘柄上位は、ミスミグループ本社(4.5%)、三浦工業(3.4%)、キーエンス(3.3%)、シマノ(2.5%)、オリンパス(2.4%)となっています。

直近5年間ではプラスですが、信託報酬は「ひふみ年金」の2倍と高い点がデメリットです。リターンは期待できますが、リスク・信託報酬ともに高いため、「ひふみ年金」をおすすめします。

 

auカブコム証券iDeCoの国内株式投資信託一覧

国内株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
つみたて日本株式(TOPIX) インデックス 0.198% -7.39%
つみたて日本株式(日経平均) インデックス 0.198% +1.31%
ひふみ年金 アクティブ 0.836% +28.75%
フィデリティ・日本成長株・ファンド アクティブ 1.683% +6.21%

 

全世界株式投資信託全3銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている全世界株式投資信託全3銘柄について詳しく見ていきましょう。

なお、当サイトでは、全世界株式投資信託は「日本を含む複数の国の株式で構成されている投資信託」もしくは「日本を除く先進国・新興国の株式で構成されている投資信託」と定義します。

 

iTrust世界株式

ピクテ投信投資顧問

商品種別 全世界株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.979%
直近5年間の成績 +24.05%

iTrust世界株式は、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。

世界的にブランド名が知られており、強力なマーケティング・販売網を構築している高い競争優位性をもつグローバル優良企業に分散投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(54.0%)、欧州(10.2%)、イギリス(9.8%)、フランス(7.1%)、ドイツ(6.3%)、日本(4.2%)となっています。

信託報酬は高いものの、その実績は確かであり、直近5年間では+20%以上の成績を残しています。

こちらの銘柄を扱っていることは、auカブコム証券のiDeCoの大きな強みです。是非ともポートフォリオに組み込むことをおすすめします。

 

iTrustバイオ

ピクテ投信投資顧問

商品種別 全世界株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.463%
直近5年間の成績 +11.94%

iTrustバイオは、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。

高い成長が期待される世界のバイオ医薬品関連企業に投資するファンドです。国別配分比率は、アメリカ94.7%、スペイン3.3%、中国1.5%となっており、アメリカのバイオ企業が構成銘柄の大半を占めます。構成銘柄上位は、アムジェン(8.6%)、セルジーン(8.5%)、バイオジェン(8.3%)、ギリアド・サイエンシズ(8.3%)、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(7.6%)となっており、いずれもアメリカのバイオ企業です。

信託報酬は高く、安定性では「iTrust世界株式」をおすすめしますが、バイオテクノロジーの発展に未来を感じるならポートフォリオに組み込んでもよいでしょう。

 

iTrustロボ

ピクテ投信投資顧問

商品種別 全世界株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.463%
直近5年間の成績 +72.19%

iTrustロボは、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。

日本を含む世界のロボティクス関連企業に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(61.73%)、日本(14.89%)、ドイツ(7.09%)、欧州(3.4%)、オランダ(3.1%)となっています。構成銘柄上位は、アメリカのアルファベット(6.5%)、アメリカのインテル(4.9%)、アメリカのインテュイティブサージカル(4.5%)、ドイツのシーメンス(4.5%)、アメリカのシノプシス(4.0%)となっています。

信託報酬は高めではあるものの、直近5年間では+70%を超える驚異的な成績を叩き出しています。

安定性では「iTrust世界株式」をおすすめしますが、ロマンのある銘柄として投資しても問題ありません。

 

auカブコム証券iDeCoの全世界株式投資信託一覧

全世界株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
iTrust世界株式 アクティブ 0.979% +24.05%
iTrustバイオ アクティブ 1.463% +11.94%
iTrustロボ アクティブ 1.463% +72.19%

 

先進国株式投資信託全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている先進国株式投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

なお、当サイトでは、先進国株式投資信託は「日本を除く複数の先進国の株式で構成されている投資信託」と定義します。

 

つみたて先進国株式

三菱UFJ国際投信

商品種別 先進国株式
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.22%
直近5年間の成績 -0.32%

つみたて先進国株式は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動するインデックス型の先進国株投資信託です。

「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」は、日本以外の先進国の株式で構成される先進国株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(67.9%)、先進国(除く日本)(7.1%)、イギリス(5.6%)、フランス(3.8%)、カナダ(3.6%)となっています。

運用開始歴は2017年8月16日からと3年弱でややマイナスとなっています。

 

auカブコム証券iDeCoの先進国株式投資信託一覧

先進国株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
つみたて先進国株式 インデックス 0.22% -0.32%

 

新興国株式投資信託全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている新興国株式投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

つみたて新興国株式

三菱UFJ国際投信

商品種別 新興国株式
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.374%
直近5年間の成績 -18.56%

つみたて新興国株式は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動するインデックス型の新興国株投資信託です。

「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)」は、新興国株式の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均して指数化したものです。国別配分比率上位は、新興国(20.6%)、ケイマン諸島(17.4%)、中国(14.2%)、韓国(11.1%)、台湾(10.7%)となっています。

直近5年間では大きなマイナスとなっており、リスクが高くおすすめできません。

 

auカブコム証券iDeCoの新興国株式投資信託一覧

新興国株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
つみたて新興国株式 インデックス 0.374% -18.56%

auカブコム証券

国内債券投資信託全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている国内債券投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)

三菱UFJ国際投信

商品種別 国内債券
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.132%
直近5年間の成績 +6.25%

三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「NOMURA-BPI総合」に連動するインデックス型の国内債券投資信託です。

「NOMURA-BPI総合」は、野村證券株式会社が公表している、国内で発行された公募利付債券の市場全体の動向を表す投資収益指数です。

ローリスク・ローリターンの代表的な投資信託となっています。低リスクでの運用を目指すならポートフォリオに組み込んでもよいでしょう。

 

auカブコム証券iDeCoの国内債券投資信託一覧

国内債券投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) インデックス 0.132% +6.25%

 

先進国債券投資信託全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている先進国債券投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

ステート・ストリートDC外国債券インデックス・オープン

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ

商品種別 先進国債券
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.605%
直近5年間の成績 +0.12%

ステート・ストリートDC外国債券インデックス・オープンは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用する、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)」と連動するインデックス型の先進国債券投資信託です。

「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)」は、日本を除く世界主要国の国債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均した指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(46.84%)、ユーロ圏(38.38%)、イギリス(6.57%)、先進国(除く日本)(3.97%)、オーストラリア(2.09%)となっています。

先進国債券投信としては、信託報酬が高くなっています。auカブコム証券のiDeCoで先進国債券を運用するにはこの銘柄しかありませんが、他のネット証券のiDeCoで用意されている先進国債券投信と比べるとおすすめできません。

 

auカブコム証券iDeCoの先進国債券投資信託一覧

先進国債券投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
ステート・ストリートDC外国債券インデックス・オープン インデックス 0.605% +0.12%

 

新興国債券投資信託全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている新興国債券投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

eMAXIS 新興国債券インデックス

三菱UFJ国際投信

商品種別 新興国債券
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.66%
直近5年間の成績 -14.05%

eMAXIS 新興国債券インデックスは、三菱UFJ国際投信が運用する、「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)」に連動するインデックス型の新興国債券投資信託です。

「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)」は、JPモルガン社が算出・公表している、新興国政府が現地通貨建てで発行する債券で構成される債権指数です。国別配分比率上位は、新興国(16.6%)、メキシコ(10.2%)、インドネシア(9.9%)、ブラジル(9.6%)、タイ(9.3%)となっています。

直近5年間では大きなマイナスとなっています。低リスクがメリットの債券投資信託で、わざわざリスクの高い新興国債券を選ぶのはおすすめできません。かといって、リターン目的でもおすすめできません。

 

auカブコム証券iDeCoの新興国債券投資信託一覧

新興国債券投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
eMAXIS 新興国債券インデックス インデックス 0.66% -14.05%

 

国内REIT投資信託全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている国内REIT投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

三菱UFJ <DC>J-REITインデックスファンド

三菱UFJ国際投信

商品種別 国内REIT
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.275%
直近5年間の成績 +0.95%

三菱UFJ <DC>J-REITインデックスファンドは、三菱UFJ国際投信が運用する、「東証REIT指数(配当込み)」に連動するインデックス型の国内REIT投資信託です。

「東証REIT指数(配当込み)」は、東京証券取引所に上場するREIT全銘柄で構成される時価総額加重平均型の指数です。

不動産投資信託のREITは、値上がり益はもちろん、賃料・テナント収入という形で分配金に優れる商品となっています。

直近5年間ではややプラスと、それほどよい成績であるとは言えませんが、iDeCoで不動産投資をしたい場合にはポートフォリオに組み込んでもよいでしょう。

 

auカブコム証券iDeCoの国内REIT投資信託一覧

国内REIT投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
三菱UFJ <DC>J-REITインデックスファンド インデックス 0.275% +0.95%

 

先進国REIT投資信託全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている先進国REIT投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

三菱UFJ <DC>先進国REITインデックスファンド

三菱UFJ国際投信

商品種別 先進国REIT
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.583%
直近5年間の成績 -19.01%

三菱UFJ <DC>先進国REITインデックスファンドは、三菱UFJ国際投信が運用する、「S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)」に連動するインデックス型の先進国REIT投資信託です。

「S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)」は、S&Pが算出するグローバル・インデックスである「S&Pグローバル株価指数」から、REIT及びREITと同様の制度に基づく銘柄から算出される指数です。

インデックス型の先進国REIT投信では信託報酬が高く、直近5年間では大きなマイナスとなっています。おすすめできません。

 

auカブコム証券iDeCoの先進国REIT投資信託一覧

先進国REIT投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
三菱UFJ <DC>先進国REITインデックスファンド インデックス 0.583% -19.01%

 

バランス投資信託全5銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っているバランス投資信託全5銘柄について詳しく見ていきましょう。

auスマート・ベーシック(安定)

auアセットマネジメント

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.385%
直近5年間の成績 -0.78%

auスマート・ベーシック(安定)は、auアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の株式と債券に投資するファンドです。債券の比重が高くリスク重視のバランスファンドとなっており、国内株式15%、国内債券65%、先進国株式5%、先進国債券15%の配分比率となっています。

同銘柄シリーズを保有すると、「au WALLETポイント」を貰うことができます。

ただ、こちらのバランス型投資信託は運用開始が2018年9月19日からと運用開始歴が浅く、実績がまだありません。バランス型投資信託として見ると信託報酬は平均的ですが、「au WALLETポイント」を貰える以外の利点は見当たらないというのが現状です。

 

auスマート・ベーシック(安定成長)

auアセットマネジメント

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.385%
直近5年間の成績 -4.18%

auスマート・ベーシック(安定成長)は、auアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の株式と債券に投資するファンドです。債券の比重がやや高くリスク重視のバランスファンドとなっており、国内株式20%、国内債券50%、先進国株式10%、先進国債券10%、新興国株式5%、新興国債券5%の配分比率となっています。

「au WALLETポイント」を貰える以外の利点は見当たりません。

 

auスマート・プライム(成長)

auアセットマネジメント

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.446225%
直近5年間の成績 -4.02%

auスマート・プライム(成長)は、auアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の株式・債券に投資するファンドです。株式の比重をやや高めたバランスファンドとなっており、国内株式25%、国内債券35%、海外株式20%、海外債券20%の配分比率となっています。

保有すると「au WALLETポイント」を貰えますが、信託報酬が高く、バランス型投資信託としておすすめできません。

 

auスマート・プライム(高成長)

auアセットマネジメント

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.590325%
直近5年間の成績 -7.40%

auスマート・プライム(高成長)は、auアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の株式・債券に投資するファンドです。株式の比重を高めたリターン重視のバランスファンドとなっており、国内株式30%、国内債券20%、海外株式35%、海外債券15%の配分比率となっています。

保有すると「au WALLETポイント」を貰えますが、信託報酬が高くおすすめできません。

 

三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)

三菱UFJ国際投信

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.66%
直近5年間の成績 +4.97%

三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)は、三菱UFJ国際投信が運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

日本を含む先進国の株式と債券に投資を行うファンドです。資産比率は、投資環境の局面に応じて、国内株式0~22%、先進国株式0~22%、国内債券0~51%、先進国債券25%となっています。

バランス型投資信託としては悪い銘柄ではありません。自分の手でポートフォリオを組むことが難しいと感じる場合にはおすすめです。

保有しても「au WALLETポイント」は貰えませんが、auカブコム証券でバランス型投資信託を選ぶとしたら、こちらの銘柄をおすすめします。

 

auカブコム証券iDeCoのバランス投資信託一覧

バランス投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
auスマート・ベーシック(安定) アクティブ 0.385% -0.78%
auスマート・ベーシック(安定成長 アクティブ 0.385% -4.18%
auスマート・プライム(成長) アクティブ 1.446225% -4.02%
auスマート・プライム(高成長) アクティブ 1.590325% -7.40%
三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN) アクティブ 0.66% +4.97%

auカブコム証券

コモディティ投資信託全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っているコモディティ投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ

商品種別 コモディティ
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.895%
直近5年間の成績 +14.67%

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用する、金(ゴールド)価格への連動を目指すコモディティ投資信託です。

金(ゴールド)価格連動ETFである「SPDR ゴールド・シェア」に投資するとともに、為替ヘッジを行うファンドです。

金(ゴールド)価格は上昇しているため、直近5年間では大きな上昇となっていますが、信託報酬が1%近くあるのはネックとなります。また、金(ゴールド)のようなコモディティ投信は分配金が出ないため、完全に先物価格に頼ることになってしまいます。

iDeCoで金(ゴールド)運用したい場合を除くと、あまりおすすめはできません。

 

auカブコム証券iDeCoのコモディティ投資信託一覧

コモディティ投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) アクティブ 0.895% +14.67%

 

ターゲットイヤー投資信託全6銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っているターゲットイヤー投資信託全6銘柄について詳しく見ていきましょう。

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2030(確定拠出年金)

三菱UFJ国際投信

商品種別 ターゲットイヤー
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.374%
直近5年間の成績 +5.17%

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2030(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、ターゲットイヤー投資信託です。

日本を含む先進国の株式と債券に分散投資を行い、2030年をターゲットイヤーとして債権の比率を増やして安定運用していくファンドです。

40代~50代以上におすすめのターゲットイヤー投資信託となります。

ターゲットイヤー投資投信としては信託報酬が低く、悪くありません。信託報酬が低いターゲットイヤー投資信託が揃っていることは、auカブコム証券の強みです。自分の手でポートフォリオを組むことが難しく、リスク重視で運用したい場合にはおすすめです。

 

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2035(確定拠出年金)

三菱UFJ国際投信

商品種別 ターゲットイヤー
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.396%
直近5年間の成績 -4.46%

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2035(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、ターゲットイヤー投資信託です。

日本を含む先進国の株式と債券に分散投資を行い、2035年をターゲットイヤーとして債権の比率を増やして安定運用していくファンドです。

40代におすすめのターゲットイヤー投資信託となります。

なお、三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンドの2030、2040、2050は2015年12月18日からの運用開始、2035、2045、2055は2017年12月11日からの運用開始となっており、直近5年間の成績で違いがあるのはこのためです。ただ、構成資産に違いはなく、ターゲットイヤーが異なるだけです。

 

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2040(確定拠出年金)

三菱UFJ国際投信

商品種別 ターゲットイヤー
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.396%
直近5年間の成績 +4.77%

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2040(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、ターゲットイヤー投資信託です。

日本を含む先進国の株式と債券に分散投資を行い、2040年をターゲットイヤーとして債権の比率を増やして安定運用していくファンドです。

30代~40代におすすめのターゲットイヤー投資信託となります。

 

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2045(確定拠出年金)

三菱UFJ国際投信

商品種別 ターゲットイヤー
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.396%
直近5年間の成績 -7.38%

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2045(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、ターゲットイヤー投資信託です。

日本を含む先進国の株式と債券に分散投資を行い、2045年をターゲットイヤーとして債権の比率を増やして安定運用していくファンドです。

30代におすすめのターゲットイヤー投資信託となります。

 

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2050(確定拠出年金)

三菱UFJ国際投信

商品種別 ターゲットイヤー
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.396%
直近5年間の成績 +3.74%

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2050(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、ターゲットイヤー投資信託です。

日本を含む先進国の株式と債券に分散投資を行い、2050年をターゲットイヤーとして債権の比率を増やして安定運用していくファンドです。

20代~30代におすすめのターゲットイヤー投資信託となります。

 

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2055(確定拠出年金)

三菱UFJ国際投信

商品種別 ターゲットイヤー
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.396%
直近5年間の成績 -9.05%

三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2055(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、ターゲットイヤー投資信託です。

日本を含む先進国の株式と債券に分散投資を行い、2055年をターゲットイヤーとして債権の比率を増やして安定運用していくファンドです。

20代におすすめのターゲットイヤー投資信託となります。

 

auカブコム証券iDeCoのターゲットイヤー投資信託一覧

ターゲットイヤー投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2030(確定拠出年金) アクティブ 0.374% +5.17%
三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2035(確定拠出年金) アクティブ 0.396% -4.46%
三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2040(確定拠出年金) アクティブ 0.396% +4.77%
三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2045(確定拠出年金) アクティブ 0.396% -7.38%
三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2050(確定拠出年金) アクティブ 0.396% +3.74%
三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2055(確定拠出年金) アクティブ 0.396% -9.05%

 

元本確保型商品全1銘柄について徹底解説!

auカブコム証券のiDeCoで扱っている元本確保型商品全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

三菱UFJ銀行DC1年定期

三菱UFJ銀行

商品種別 元本確保型商品
運用タイプ 定期預金
信託報酬 0%
直近5年間の成績 年利0.02%

三菱UFJ銀行DC1年定期は、三菱UFJ銀行が運用する、定期預金型の元本確保型商品です。

auカブコム証券の元本確保型商品となります。年利は0.02%です。

折角、iDeCoで運用するのに、元本確保型商品を選ぶのはもったいないとしか言いようがありません。

 

auカブコム証券iDeCoの元本確保型商品一覧

元本確保型商品 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
三菱UFJ銀行DC1年定期 定期預金 0% 年利0.02%

auカブコム証券

結論:auカブコム証券のiDeCoでおすすめの銘柄とポートフォリオ!

最後に、auカブコム証券のiDeCoでおすすめの銘柄とポートフォリオについてまとめていきましょう。

国内株では、日経平均に連動する「つみたて日本株式(日経平均)」か、代表的なアクティブ型日本株投信である「ひふみ年金」がおすすめです。安定性を求めるなら前者、リターンを求めるなら後者を選択するようにしましょう。

世界株では、リターン重視のアクティブ型世界株投信「iTrust世界株式」がおすすめです。この銘柄を扱っていることはauカブコム証券の強みであるため、是非ともポートフォリオに組み込みましょう。また、世界のバイオ企業に投資する「iTrustバイオ」、世界のロボティクス企業に投資する「iTrustロボ」もおすすめです。iTrustシリーズを扱っていることは、auカブコム証券の最大の強みです。

auカブコム証券のiDeCoは株式に強い一方で、債券やREITでは弱いと言えます。ただ、ターゲットイヤー投資信託は信託報酬が低い商品が揃っているため、リスク重視の場合はターゲットイヤー投資信託を選ぶことをおすすめします。

以上のおすすめ銘柄からポートフォリオを考えていきましょう。

リターン重視の攻めのポートフォリオの一例は次のようになります。
・50% 「iTrust世界株式」
・25% 「iTrustバイオ」
・25% 「iTrustロボ」

バランスを取ったポートフォリオの一例は次のようになります。
・50% 「ひふみ年金」
・50% 「iTrust 世界株式」

リスク重視の守りのポートフォリオの一例は次のようになります。
・100% 「三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド20XX(確定拠出年金)」

auカブコム証券の強みは、大きなリターンが期待できる世界株投信のiTrustシリーズを扱っていることに尽きます。世界株投信を軸にiDeCo運用したい場合には、最もおすすめの金融機関です。

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