「iDeCoで国内株式投資信託(日本株投信)を運用したいけど、どの銘柄がおすすめなんだろう?」と、お困りではありませんか?
国内株式投資信託は、iDeCo運用の基本となる銘柄であるだけに、運用目的に合わせた銘柄選びをすることが重要です。
今回は、iDeCoの手数料が無料となる13金融機関で扱っている国内株式投資信託について徹底比較していきます。
iDeCoで国内株式投資信託を運用するメリットとは?
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、自分の手で老後資産を形成する私的年金制度です。
iDeCoは、①拠出金が全額所得控除される、②運用益が非課税となるため複利効果が大きくなる、③60歳以降に引き出すときに「退職所得控除」もしくは「公的年金等控除」の対象となるという3つの税制メリットがあります。
iDeCoでの運用には手数料が発生しますが、手数料が最安となる金融機関を選べば、月額171円(拠出しない月は66円)で済みます。
今回は、iDeCoの手数料が無料となる13金融機関(※)で扱っている国内株式投資信託について徹底比較していきます。
※SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行、三井住友銀行みらいプロジェクトコース、みずほ銀行、第一生命保険、SOMPOアセットマネジメント。
国内株式投資信託は、日本株だけで構成される投資信託です。iDeCoでどのような運用をするにしても、必ずポートフォリオに組み込む投資信託であると言ってよいでしょう。
当サイトでは、リスクを抑えた運用をしたい場合には日経平均に連動するインデックス型国内投信を、リターン重視で運用したい場合には実績があるアクティブ型国内投信をポートフォリオに組み込むことをおすすめします。
iDeCoで運用する国内株式投資信託の注目ポイント
iDeCoで国内株式投資信託を運用する際の注目ポイントについて抑えておきましょう。
※投資信託の「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年3月末時点のデータを参照しています。
・「運用タイプ」をチェック!
投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。
インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。
アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。
インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。
・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!
iDeCoでは掛け金の拠出時に発生する手数料に加えて、投資信託の運用においてもファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。
信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。
・「直近5年間の成績」をチェック!
投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年3月末時点)をチェックしましょう。
なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。
・iDeCoでその商品を扱っている「金融機関」をチェック!
iDeCoで扱っている商品は、金融機関ごとに異なります。
iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができないため、自分自身の運用スタイルと扱っている商品を考えた上で慎重に選ぶようにしましょう。
iDeCoで運用できるインデックス型国内株式投資信託について徹底比較!
iDeCo手数料無料となる金融機関で扱っているインデックス型の国内株式投資信託について詳しく見ていきましょう。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | +12.51% |
金融機関 | SBI証券セレプトプラン |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドは、ニッセイアセットマネジメントが運用する、「日経平均株価」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプランのiDeCoで取り扱っています。
「日経平均株価」は、日本株を代表するインデックスであり、日本を代表する225銘柄の単純平均で算出される株価指数です。構成銘柄上位は、ファーストリテイリング(10.6%)、ソフトバンクグループ(4.2%)、東京エレクトロン(3.4%)、ファナック(3.4%)、KDDI(2.8%)となっており、ユニクロを展開するファーストリテイリングの比率が高くなっていることが特徴です。
信託報酬も低く、日本株投資信託に迷ったら、こちらの銘柄を選んで問題ありません。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | -2.40% |
金融機関 | SBI証券セレプトプラン |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「東証株価指数TOPIX」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプランのiDeCoで取り扱っています。
「東証株価指数TOPIX」は、日経平均株価と並ぶ日本株指数であり、東京証券取引所第一部に上場している全銘柄の時価総額加重平均で算出される株価指数です。構成銘柄上位は、トヨタ自動車(3.6%)、ソニー(2.0%)、三菱UFJフィナンシャルグループ(1.6%)、NTT(1.5%)、ソフトバンクグループ(1.5%)となっています。
TOPIXの構成銘柄は2,100銘柄以上と、225銘柄から構成される日経平均の10倍程度リスク分散されています。日経平均と比べるとリスク・リターンが小さくなっていると認識して問題ありません。
同投資信託は、信託報酬も低く、代表的な日本株投資信託です。ただ、直近5年間ではマイナスとなっています。
TOPIXはリスク分散され過ぎているあまりリターンも小さくなってしまっているため、当サイトでは、TOPIXよりも日経平均に連動する日本株投資信託の方をおすすめします。
DCニッセイ日経225インデックスファンドA
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.1859% |
直近5年間の成績 | +17.19% |
金融機関 | SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券 |
DCニッセイ日経225インデックスファンドAは、ニッセイアセットマネジメントが運用する、「日経平均株価」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券のiDeCoで取り扱っています。
信託報酬も低く、インデックス型日本株投資信託として問題ありません。
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.176% |
直近5年間の成績 | +0.83% |
金融機関 | SBI証券オリジナルプラン、楽天証券 |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「東証株価指数TOPIX」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。SBI証券オリジナルプラン、楽天証券のiDeCoで取り扱っています。
直近5年間ではややプラスに留まっており、TOPIX連動型はリターンが小さくなっています。
SBI TOPIX100・インデックスファンド<DC年金>
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.264% |
直近5年間の成績 | -0.22% |
金融機関 | SBI証券オリジナルプラン |
SBI TOPIX100・インデックスファンド<DC年金>は、SBIアセットマネジメントが運用する、「東証TOPIX100」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。SBI証券オリジナルプランのiDeCoで取り扱っています。
「東証TOPIX100」は、東証一部上場銘柄の中から、時価総額・流動性の高い100銘柄で構成される指数です。
TOPIXに比べると構成銘柄数が20分の1以下になっているためTOPIXよりはリターンが期待できると考えられますが、直近5年間ではマイナスとなっています。
野村DC・JPX日経400ファンド
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.275% |
直近5年間の成績 | -5.44% |
金融機関 | SBI証券オリジナルプラン |
野村DC・JPX日経400ファンドは、野村アセットマネジメントが運用する、「JPX日経インデックス400」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。SBI証券オリジナルプランのiDeCoで取り扱っています。
「JPX日経インデックス400」は、東京証券取引所に上場している全銘柄(新興市場も含む)の中から、企業の資本効率を示す自己資本利益率(ROE)、営業利益、時価総額の3つの指標を評点として、投資家に魅力のある400銘柄で構成された株価指数です。構成銘柄上位は、ソニー(1.61%)、キーエンス(1.53%)、NTT(1.45%)、三菱UFJフィナンシャルグループ(1.45%)、ソフトバンクグループ(1.45%)となっています。
「JPX日経インデックス400」は400銘柄であるため、225銘柄の日経平均と比べるとリスクが小さい一方でリターンも小さくなっています。おすすめできる銘柄ではありません。
たわらノーロード 日経225
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.187% |
直近5年間の成績 | +3.97% |
金融機関 | 楽天証券 |
たわらノーロード 日経225は、アセットマネジメントOneが運用する、「日経平均株価」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。楽天証券のiDeCoで取り扱っています。
インデックス型日本株投信としておすすめの銘柄です。ただ、他の日経平均連動型投信と比べると、直近5年間の成績は劣ります。
One DC 国内株式インデックスファンド
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | +0.99% |
金融機関 | マネックス証券、松井証券、イオン銀行、みずほ銀行、第一生命保険i |
One DC 国内株式インデックスファンドは、アセットマネジメントOneが運用する、「東証株価指数TOPIX」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。マネックス証券、松井証券、イオン銀行、みずほ銀行、第一生命保険iのiDeCoで取り扱っています。
TOPIX連動型はあまりおすすめできません。
iFree JPX日経400インデックス
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.2145% |
直近5年間の成績 | +12.91% |
金融機関 | マネックス証券 |
iFree JPX日経400インデックスは、大和アセットマネジメントが運用する、「JPX日経インデックス400」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。マネックス証券のiDeCoで取り扱っています。
悪い銘柄ではありませんが、日経平均連動型の投資信託の方がおすすめです。
つみたて日本株式(TOPIX)
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.198% |
直近5年間の成績 | -7.39% |
金融機関 | auカブコム証券 |
つみたて日本株式(TOPIX)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「東証株価指数TOPIX」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。
TOPIX連動型はおすすめできません。
なお、運用開始歴は2017年8月16日からとなっており、3年弱での成績となります。
つみたて日本株式(日経平均)
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.198% |
直近5年間の成績 | +1.31% |
金融機関 | auカブコム証券 |
つみたて日本株式(日経平均)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「日経平均株価」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。
運用開始歴は2017年8月16日からと3年弱でややプラスの成績に留まっていますが、日経平均に連動する投信であるため悪くありません。
野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | +0.93% |
金融機関 | 野村證券 |
野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIXは、野村アセットマネジメントが運用する、「東証株価指数TOPIX」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。野村證券のiDeCoで取り扱っています。
TOPIX連動型はおすすめしません。
野村日経225インデックスファンド(確定拠出年金向け)
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.275% |
直近5年間の成績 | +7.70% |
金融機関 | 野村證券 |
野村日経225インデックスファンド(確定拠出年金向け)は、野村アセットマネジメントが運用する、「日経平均株価」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。野村證券のiDeCoで取り扱っています。
インデックス型日本株投信としておすすめの銘柄です。
ダイワつみたてインデックス日本株式
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | -13.58% |
金融機関 | 大和証券 |
ダイワつみたてインデックス日本株式は、大和アセットマネジメントが運用する、「東証株価指数TOPIX」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。大和証券のiDeCoで取り扱っています。
リターンが期待できないTOPIX連動型はおすすめできません。
iDeCoで運用できるインデックス型国内株式投資信託比較一覧表
国内株式投資信託 | 運用タイプ | 信託報酬 | 直近5年間の成績 | 金融機関 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | インデックス | 0.154% | +12.51% | SBI証券セレクトプラン |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | インデックス | 0.154% | -2.40% | SBI証券セレクトプラン |
DCニッセイ日経225インデックスファンドA | インデックス | 0.1859% | +17.19% | SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券 |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | インデックス | 0.176% | +0.83% | SBI証券オリジナルプラン、楽天証券 |
SBI TOPIX100・インデックスファンド<DC年金> | インデックス | 0.264% | -0.22% | SBI証券オリジナルプラン |
野村DC・JPX日経400ファンド | インデックス | 0.275% | -5.44% | SBI証券オリジナルプラン |
たわらノーロード 日経225 | インデックス | 0.187% | +3.97% | 楽天証券 |
One DC 国内株式インデックスファンド | インデックス | 0.154% | +0.99% | マネックス証券、松井証券、イオン銀行、みずほ銀行、第一生命保険i |
iFree JPX日経400インデックス | インデックス | 0.2145% | +12.91% | マネックス証券 |
つみたて日本株式(TOPIX) | インデックス | 0.198% | -7.39% | auカブコム証券 |
つみたて日本株式(日経平均) | インデックス | 0.198% | +1.31% | auカブコム証券 |
野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX | インデックス | 0.154% | +0.93% | 野村證券 |
野村日経225インデックスファンド(確定拠出年金向け) | インデックス | 0.275% | +7.70% | 野村證券 |
ダイワつみたてインデックス日本株式 | インデックス | 0.154% | -13.58% | 大和証券 |
iDeCoで運用できるアクティブ型国内株式投資信託について徹底比較!
iDeCo手数料無料となる金融機関で扱っているアクティブ型の国内株式投資信託について詳しく見ていきましょう。
ひふみ年金
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.836% |
直近5年間の成績 | +28.75% |
金融機関 | SBI証券セレプトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行 |
ひふみ年金は、レオス・キャピタルワークスが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行のiDeCoで取り扱っています。
国内上場株の中で、市場価値が割安と考えられる銘柄に選別して投資しているファンドです。構成銘柄上位は、協和エクシオ(2.21%)、ネットワンシステムズ(2.12%)、光通信(1.97%)、東京センチュリー(1.95%)、OLLIE’S BARGAIN OUTLET HOLDINGS(1.72%)となっています。
アクティブ型日本株投資信託の代名詞的な銘柄であり、アクティブ型にしては信託報酬は低く、それでいてリターンは大きくなっています。
リターン重視でアクティブ型日本株投資信託を選ぶなら、最もスタンダードでおすすめの銘柄です。
野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け)
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.935% |
直近5年間の成績 | -19.79% |
金融機関 | SBI証券セレプトプラン |
野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け)は、野村アセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプランのiDeCoで取り扱っています。
中長期的に高い成長が期待出来る国内株に投資しているファンドです。
運用開始が2018年10月31日とまだ運用歴が浅く、直近5年間では-20%近い大きなマイナスとなっています。信託報酬も高く、「ひふみ年金」に勝る要素はありません。
つみたて椿(女性活躍応援積立ファンド)
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.99% |
直近5年間の成績 | -36.98% |
金融機関 | SBI証券セレプトプラン、三井住友銀行みらいプロジェクトコース |
つみたて椿(女性活躍応援積立ファンド)は、大和アセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。
国内上場銘柄の中から、女性の活躍による成長が期待される企業に投資しているファンドです。構成銘柄上位は、エニグモ(6.5%)、ビジョン(6.4%)、ディップ(5.1%)、エスプール(5.0%)、アイスタイル(4.7%)となっています。
近年盛んになっているESG投資の中でも女性活躍に特化したファンドですが、直近5年間では-40%近い暴落となっています。信託報酬も高く、手を出してはいけない銘柄です。
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.65% |
直近5年間の成績 | +21.75% |
金融機関 | SBI証券セレプトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券 |
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>は、SBIアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券のiDeCoで取り扱っています。
株価が下落した国内銘柄の中から、財務・業績に優れる銘柄に投資しているファンドです。構成銘柄上位は、ダイセキ(3.81%)、ジェイエイシーリクルートメント(3.65%)、プレステージ・インターナショナル(3.62%)、ラウンドワン(3.49%)、SHOEI(3.49%)となっています。
直近5年間では大きなプラスとなっていますが、信託報酬の高さが目に付きます。アクティブ日本株投資信託では「ひふみ年金」の方がおすすめです。
フィデリティ・日本成長株・ファンド
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.683% |
直近5年間の成績 | +6.21% |
金融機関 | SBI証券オリジナルプラン、楽天証券、auカブコム証券、大和証券、イオン銀行、第一生命保険i |
フィデリティ・日本成長株・ファンドは、フィデリティ投信が運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SBI証券オリジナルプラン、楽天証券、auカブコム証券、大和証券、イオン銀行、第一生命保険iのiDeCoで取り扱っています。
国内株の中から長期的な成長力がある企業を選定した上で、利益成長性等と比較して妥当と思われる株価水準で投資するファンドです。構成銘柄上位は、ミスミグループ本社(4.5%)、三浦工業(3.4%)、キーエンス(3.3%)、シマノ(2.5%)、オリンパス(2.4%)となっています。
直近5年間ではプラスですが、信託報酬は「ひふみ年金」の2倍と高い点がデメリットです。リターンは期待できますが、リスク・信託報酬ともに高いため、「ひふみ年金」など他のアクティブ株日本株投資信託をおすすめします。
スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(対話の力)
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.87% |
直近5年間の成績 | +17.47% |
金融機関 | SBI証券オリジナルプラン |
スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(対話の力)は、スパークス・アセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SBI証券オリジナルプランのiDeCoで取り扱っています。
企業と「目的を持った対話」を行うことで、企業価値向上が図られる可能性の高い銘柄に投資するファンドです。株価と市場価値との乖離が大きく、企業価値向上の余地が大きいと認められる銘柄を選別します。構成銘柄上位は、帝国繊維(8.7%)、ニチアス(8.3%)、デサント(8.2%)、パイロットコーポレーション(8.0%)、安藤・間(7.8%)となっています。
信託報酬は高いものの、直近5年間では20%近いプラスになっており、アクティブ型日本株投信として実績があります。ただ、信託報酬を考慮すると「ひふみ年金」の方がおすすめです。
iTrust日本株式
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.979% |
直近5年間の成績 | +20.93% |
金融機関 | 楽天証券 |
iTrust日本株式は、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。楽天証券のiDeCoで取り扱っています。
優れたブランド力や技術力、商品・サービス開発力、マーケティング力を有する業界トップシェア企業に主に投資するファンドです。構成銘柄上位は、NTT(2.4%)、信越化学工業(2.4%)、トヨタ自動車(+2.2%)、セコム(2.2%)、ソニー(2.2%)となっています。
信託報酬はやや高めですが、直近5年間では+20%を超えるリターンとなっており、高い手数料に見合った運用実績があります。
アクティブ型日本株投信としておすすめの銘柄です。
MHAM日本成長株ファンド<DC年金>
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.705% |
直近5年間の成績 | +49.40% |
金融機関 | 楽天証券 |
MHAM日本成長株ファンド<DC年金>は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。楽天証券のiDeCoで取り扱っています。
国内株式を独自の62業種に分類した上で、個別企業の定量・定性両面にわたる綿密な調査・分析により厳選投資するファンドです。
信託報酬は高いものの、直近5年間では約+50%という驚異的な成績を残しています。ただ、直近1年では-18.23%となっており、リスクが高いことは間違いありません。
iDeCoで運用できる日本株投信としては、最も大きなリターンが期待できる銘柄となっています。ただ、老後資産の形成というiDeCoの目的に照らして考えると、さすがにリスクが高過ぎる銘柄であると言わざるを得ません。投資するとしても、ポートフォリオを全振りするようなことはしないようにしましょう。
コモンズ30ファンド
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.078% |
直近5年間の成績 | +6.13% |
金融機関 | 楽天証券 |
コモンズ30ファンドは、コモンズ投信が運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。楽天証券のiDeCoで取り扱っています。
国内上場の銘柄から厳選した30銘柄程度に長期投資するファンドです。構成銘柄上位は、エーザイ(4.0%)、東京エレクトロン(3.8%)、ディスコ(3.7%)、ダイキン工業(3.7%)、ユニチャーム(3.7%)となっています。
信託報酬はアクティブ型としては平均程度ですが、直近5年間のリターンは物足りません。
日興アクティブバリュー
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.672% |
直近5年間の成績 | +1.88% |
金融機関 | マネックス証券 |
日興アクティブバリューは、日興アセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。マネックス証券のiDeCoで取り扱っています。
ファンダメンタルズ分析とバリュエーション分析により決定した国内の割安株に投資するファンドです。構成銘柄上位は、オリンパス(2.80%)、任天堂(2.79%)、ダイキン工業(2.22%)、ソフトバンクグループ(2.10%)、三菱UFJフィナンシャルグループ(2.05%)となっています。
信託報酬が高いにも関わらず、直近5年間ではわずかなプラスに留まっています。アクティブ型日本株投信として、わざわざこちらの銘柄を選ぶ理由はありません。
スパークス・新・国際優良日本株ファンド
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.804% |
直近5年間の成績 | +34.40% |
金融機関 | マネックス証券 |
スパークス・新・国際優良日本株ファンドは、スパークス・アセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。マネックス証券のiDeCoで取り扱っています。
高い技術力やブランド力があり、今後グローバルでの活躍が期待できる日本株20銘柄程度に厳選投資するファンドです。構成銘柄上位は、リクルートホールディングス(9.4%)、日本電産(8.6%)、テルモ(8.4%)、シマノ(7.5%)、ソフトバンクグループ(7.5%)となっています。
信託報酬は高いものの、直近5年間では+30%を超える高いリターンを誇っています。アクティブ型日本株投信としておすすめの銘柄です。
リサーチ・アクティブ・オープン (確定拠出年金向け)
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.122% |
直近5年間の成績 | +1.37% |
金融機関 | 野村證券 |
リサーチ・アクティブ・オープン (確定拠出年金向け)は、野村アセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。野村證券のiDeCoで取り扱っています。
国内株式の中から厳選した成長企業群に中長期的な視野から投資を行うファンドです。構成銘柄上位は、東京エレクトロン(3.59%)、村田製作所(3.55%)、ソニー(3.53%)、NTT(3.27%)、三井住友フィナンシャルグループ(3.17%)となっています。
信託報酬は高いものの、直近5年間ではわずかなプラスに留まっています。おすすめできません。
三井住友・日本株式ESGファンド
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.188% |
直近5年間の成績 | -11.36% |
金融機関 | 三井住友銀行みらいプロジェクトコース |
三井住友・日本株式ESGファンドは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。
女性活躍や二酸化炭素排出削減といったESG(環境・社会・コーポレート・ガバナンス)への取り組みに優れた企業に投資するファンドです。構成銘柄上位は、キーエンス(5.2%)、トヨタ自動車(4.7%)、三井住友フィナンシャルグループ(3.4%)、伊藤忠商事(3.4%)、HOYA(2.9%)となっています。
ESG投資は当サイトではおすすめしていません。信託報酬も高く、問題外の銘柄です。
GS ビッグデータ・ストラテジー(日本株)
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.32% |
直近5年間の成績 | -15.84% |
金融機関 | 三井住友銀行みらいプロジェクトコース |
GS ビッグデータ・ストラテジー(日本株)は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。
ビッグデータやAI(人工知能)を活用した計量モデルに基づいて日本株に投資するファンドです。構成銘柄上位は、JR東海(2.9%)、JR東日本(2.5%)、ソフトバンクグループ(2.5%)、アステラス製薬(2.3%)、オリックス(2.3%)となっています。
信託報酬が高く、直近の成績は大きなマイナスとなっています。運用開始は2017年7月5日からと3年弱での成績となりますが、それにしても酷い成績に変わりありません。
MHAM日本バリュー株オープン<DC年金>
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.87% |
直近5年間の成績 | -15.15% |
金融機関 | 第一生命保険 |
MHAM日本バリュー株オープン<DC年金>は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。第一生命保険のiDeCoで取り扱っています。
国内株の中でも、企業の資産価値や収益力などから算出される投資価値と比較した割安株に投資するファンドです。構成銘柄上位は、トヨタ自動車(3.3%)、NTT(3.2%)、三菱UFJフィナンシャルグループ(2.8%)、伊藤忠商事(2.8%)、富士ソフト(2.4%)となっています。
信託報酬が高く、直近5年間では大きなマイナスとなっています。おすすめできません。
SOMPO 日本株バリュー・プラスファンド(バリュー・マイスター)
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.243% |
直近5年間の成績 | -0.42% |
金融機関 | SOMPOアセットマネジメント |
SOMPO 日本株バリュー・プラスファンド(バリュー・マイスター)は、SOMPOアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SOMPOアセットマネジメントのiDeCoで取り扱っています。
国内の大型株と小型株に50:50となるように投資するファンドです。独自調査に基づいた理論株価と市場価格を比較して、割安となっている銘柄に投資します。
信託報酬は高いものの、直近5年間ではマイナスとなっています。おすすめできません。
好循環社会促進 日本株ファンド(みんなのチカラ)
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.243% |
直近5年間の成績 | +8.44% |
金融機関 | SOMPOアセットマネジメント |
好循環社会促進 日本株ファンド(みんなのチカラ)は、SOMPOアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SOMPOアセットマネジメントのiDeCoで取り扱っています。
国内株の中から、女性活躍や多様性の促進などを含む「働き方の改革」に積極的な企業と、事業の安定性や収益性が高く「付加価値創出力」に優れる企業など「好循環経済の実現」に貢献する企業に投資するESGファンドです。構成銘柄上位は、KDDI(5.35%)、JT(5.15%)、デンソー(4.06%)、村田製作所(3.76%)、セブン&アイ・ホールディングス(3.76%)となっています。
ESG投資はあまりおすすめできませんが、直近5年間はプラスとなっています。ただ、アクティブ型日本株投信としてはおすすめできる銘柄ではありません。
iDeCoで運用できるアクティブ型国内株式投資信託比較一覧表
国内株式投資信託 | 運用タイプ | 信託報酬 | 直近5年間の成績 | 金融機関 |
ひふみ年金 | アクティブ | 0.836% | +28.75% | SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行 |
野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け) | アクティブ | 0.935% | -19.79% | SBI証券セレクトプラン |
つみたて椿(女性活躍応援積立ファンド) | アクティブ | 0.99% | -36.98% | SBI証券セレクトプラン、三井住友銀行みらいプロジェクトコース |
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金> | アクティブ | 1.65% | +21.75% | SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券 |
フィデリティ・日本成長株・ファンド | アクティブ | 1.683% | +6.21% | SBI証券オリジナルプラン、楽天証券、auカブコム証券、大和証券、イオン銀行、第一生命保険i |
スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(対話の力) | アクティブ | 1.87% | +17.47% | SBI証券オリジナルプラン |
iTrust日本株式 | アクティブ | 0.979% | +20.93% | 楽天証券 |
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> | アクティブ | 1.705% | +49.40% | 楽天証券 |
コモンズ30ファンド | アクティブ | 1.078% | +6.13% | 楽天証券 |
日興アクティブバリュー | アクティブ | 1.672% | +1.88% | マネックス証券 |
スパークス・新・国際優良日本株ファンド | アクティブ | 1.804% | +34.40% | マネックス証券 |
リサーチ・アクティブ・オープン (確定拠出年金向け) | アクティブ | 1.122% | +1.37% | 野村證券 |
三井住友・日本株式ESGファンド | アクティブ | 1.188% | -11.36% | 三井住友銀行みらいプロジェクトコース |
GS ビッグデータ・ストラテジー(日本株) | アクティブ | 1.32% | -15.84% | 三井住友銀行みらいプロジェクトコース |
MHAM日本バリュー株オープン<DC年金> | アクティブ | 1.87% | -15.15% | 第一生命保険 |
SOMPO 日本株バリュー・プラスファンド(バリュー・マイスター) | アクティブ | 1.243% | -0.42% | SOMPOアセットマネジメント |
好循環社会促進 日本株ファンド(みんなのチカラ) | アクティブ | 1.243% | +8.44% | SOMPOアセットマネジメント |
結論:iDeCoでおすすめの国内株式投資信託とおすすめの金融機関!
最後に、iDeCoで運用できる国内株式投資信託でおすすめの銘柄と金融機関についてまとめていきましょう。
リスク重視のインデックス型国内株式投信としては、日経平均に連動する銘柄がおすすめです。TOPIX連動型は2,000銘柄以上に分散されてリスク重視され過ぎているあまりリターンも削ってしまっているため、225銘柄で構成される日経平均に連動する銘柄にしましょう。
具体的には、次の銘柄が日経平均連動型の国内株式投信となります。
・「<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド」(SBI証券セレクトプラン)
・「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」(SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券)
・「たわらノーロード 日経225」(楽天証券)
・「つみたて日本株式(日経平均)」(auカブコム証券)
・「野村日経225インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(野村證券)
続いて、リターン重視のアクティブ型でおすすめの国内株式投信としては、信託報酬が低く運用実績がある「ひふみ年金」がおすすめです。基本的に、迷ったら「ひふみ年金」にしておけば問題ありませんが、アクティブ型投信であるためポートフォリオを全振りすることはおすすめしません。
「ひふみ年金」は、SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行のiDeCoで取り扱っています。
「ひふみ年金」以外では、楽天証券で取り扱っている「iTrust日本株式」「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」がおすすめです。楽天証券では「ひふみ年金」を取り扱っていないため、このどちらかの銘柄がおすすめとなります。ただ、「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」は、直近5年間で約+50%と、アクティブ型日本株投信としては最も良い成績となっていますが、リスクも相応に高いため注意しておきましょう。
マネックス証券で取り扱っている「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」も、高いリターンが期待できるためおすすめです。
国内株式投信の充実度という点で見れば、「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」「ひふみ年金」「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」を扱っているマネックス証券が最も抜けていると言えます。
ただ、上記のおすすめ銘柄のいずれかを取り扱っている金融機関なら、iDeCoで国内株式投信を運用する上で支障は生じません。
iDeCoで国内株式投信を運用できるおすすめのネット証券は?
iDeCoを始めるなら、国内株式投信「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」「ひふみ年金」「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」も取り扱っているマネックス証券がおすすめです。
マネックス証券のiDeCoは運営管理手数料が完全無料、マネックス証券への加入時・移換時の手数料や運用管理機関をマネックス証券に変更する際にかかる手数料も無料となっており、iDeCo手数料は最安値です。
マネックス証券のiDeCoでは、全26銘柄の投資信託を取り扱っており、「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」や「ひふみ年金」を始めとした日本株投信が充実していることが最大の強みです。
さらに、マネックス証券で取り扱っている金(ゴールド)価格連動型投信「ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)」は、iDeCoで扱っている金(ゴールド)商品としては信託報酬が低く、iDeCoのポートフォリオに金(ゴールド)を組み込みたい場合にはおすすめです。
米国株投信や債券投信、REIT投信にも優良商品が揃っているため、どのような運用目的でiDeCoを始めるにしても、目的に沿ったポートフォリオを構成することができます。