「人生100年時代に備えて資産形成したいけど、株や投資信託のようなリスク商品じゃなくて、比較的安全な保険で資産形成したい」と思っていませんか?
そのような人におすすめなのが、高利回りのドル建て生命保険です。
生命保険の中には、積立型で貯蓄性のある終身保険や個人年金保険もありますが、高金利のドルで運用されるドル建て生命保険は、より高いリターンを実現するものとなっています。
ドル建て生命保険に入るメリット
ドル建て生命保険とは、保険会社がドル建てで運用する保険のことです。
ドル建て生命保険を大別すると、「ドル建て終身保険」と「ドル建て個人年金保険」の2つに分類できます。
日本円の金利は、今やマイナス金利どころか日銀の政策でマイナス金利となっており、円建ての保険で運用することは非常に難しくなっています。
一方、アメリカの長期金利は下がってはきているものの、それでも2%弱あり、長期で運用した際には大きな利益を得ることが可能です。
ドル建て生命保険の最大のメリットは、高金利のドルで運用することから、貯蓄性が高くなることが挙げられます。また、外貨で運用することは、資産分散になることも大きなメリットです。
ドル建てで運用することになるため、為替の影響を受けることもドル建て生命保険の大きな特徴です。
円安ドル高になれば、保険の予定利率とは別に為替差益を得ることが可能になります。ただ、一方で円高ドル安になった場合には、為替損失が発生するリスクも生じてきます。
為替レートの状況次第では、通常の保険ではあり得ないような高い利回りとなることもあれば、ドル安に大きく傾いた場合には元本割れとなってしまうこともあり得ます。
このように、ドル建て生命保険は、保険の中でもハイリスク・ハイリターンの資産性金融商品となっています。
おすすめのドル建て生命保険の選び方ポイント
・ドル建て生命保険には、「ドル建て終身保険」と「ドル建て個人年金保険」がある。
・終身保険とは貯蓄機能のある生命保険。個人年金保険とは貯蓄機能に特化した死亡保障のない積立型保険。
・「加入年齢」を抑えておこう。
・掛け金の運用率を示す「予定利率(ドルベース)」を要チェック!最も重要な指標となる。
・「為替手数料」も要確認。
今回は、ドル建て生命保険の中でも、「ドル建て終身保険」と「ドル建て個人年金保険」ごとにおすすめの金融商品をランキング形式で紹介していきます。
終身保険とは貯蓄機能のある生命保険のことで、個人年金保険とは貯蓄機能の特化した死亡保障のない積立型保険となります。いずれも、ドルで運用するというだけで、終身保険・個人年金保険としての機能は円建ての場合と変わりません。
「ドル建て終身保険」と「ドル建て個人年金保険」とで保険の用途はやや異なりますが、選び方ポイントは共通となります。
まずは、「加入年齢」が何歳から何歳までなのかを確認しておきましょう。
次に、掛け金がどの位の金利で増えるのかを示す「予定利率(ドルベース)」は要チェックとなります。ドルでの運用率を示す値であり、最も重要な指標となります。
最後に、「為替手数料」を要確認しておきましょう。
おすすめのドル建て終身保険3選!
一生涯に渡って保障されるおすすめのドル建て終身保険をランキング形式で見ていきましょう。
第3位 死亡保障も手厚い!明治安田生命「外貨建・エブリバディプラス」
加入年齢 | 20歳~85歳 |
予定利率(ドルベース) | 年利2.69%(20歳~75歳)、年利2.41%(76歳~85歳) |
為替手数料 | 50銭 |
明治安田生命の「外貨建・エブリバディプラス」は、少しでも高い利回りで運用して、万一の死亡時には家族に死亡保険金を残せるドル建て終身保険です。契約から5年後には死亡給付金が増加する仕組みとなっており、10年毎に予定利率が更新されます。また、ドル建ての予定利率は最低でも0.50%が保障されるため安心です。
第2位 年率3%保障!メットライフ生命「ドルスマート」
加入年齢 | 16歳~70歳 |
予定利率(ドルベース) | 年利3.14% |
為替手数料 | 50銭 |
メットライフ生命の「ドルスマート」は、万一の備えと将来のための資産作りを可能にしたドル建て終身保険です。積立利率は年3.00%を最低保証しているため、よっぽど大きく円高に傾くようなことがない限りは、元本割れとなることはありません。また、運用実績に応じて積立利率を毎月見直されるため安心です。保障内容はそのままで解約時の返戻金を抑えた、基本プランと比べて割安な保険料で申し込める<低解約返戻金プラン>に加入することも可能となっています。
第1位 高い利回り!PGF生命「米国ドル建終身保険」
加入年齢 | 0歳~75歳 |
予定利率(ドルベース) | 年利4.20% |
為替手数料 | 50銭 |
PGF生命の「米国ドル建終身保険」は、万一の保障を終身にわたり確保できるドル建て終身保険です。「万一の保障」「資産形成」「相続対策」という3つの特徴を活かした<基本タイプ>と、もしもの介護にも備えることができる<介護タイプ>から選ぶことができます。
おすすめのドル建て終身保険比較一覧表
ドル建て終身保険 | 加入年齢 | 予定利率(ドルベース) | 為替手数料 |
PGF生命「米国ドル建終身保険」 | 0歳~75歳 | 年利4.20% | 50銭 |
メットライフ生命「ドルスマート」 | 16歳~70歳 | 年利3.14% | 50銭 |
明治安田生命「外貨建・エブリバディプラス」 | 20歳~85歳 | 年利2.69%(20歳~75歳)、年利2.41%(76歳~85歳) | 50銭 |
おすすめのドル建て個人年金保険2選!
貯蓄機能に特化したおすすめのドル建て個人年金保険をランキング形式で見ていきましょう。
第2位 豊かなセカンドライフを実現!大樹生命「ドリームフライト」
加入年齢 | 0歳~65歳 |
予定利率(ドルベース) | 年利2.25% |
為替手数料 | 25銭 |
大樹生命の「ドリームフライト」は、豊かなセカンドライフを実現するためのドル建て個人年金保険です。日本より金利の高いアメリカとオーストラリアの国債で運用しており、豪ドルと米ドルから選ぶことが可能です。米ドルの予定利率は年利2.25%となっており、ドルベースで年利1.50%が最低保証されます。
第1位 1.50%の最低保証!マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」
加入年齢 | 20歳~60歳 |
予定利率(ドルベース) | 年利2.65% |
為替手数料 | 1銭~50銭 |
マニュライフ生命の「こだわり個人年金(外貨建)」は、外貨を活用して、安定・柔軟な資産作りを目指すドル建て個人年金保険です。保険料の払い込みは日本円で行いますが、積立金の運用、給付金はアメリカドルもしくはオーストラリアドルで行われます。予定利率は、豪ドルは年1.50%、米ドルは年2.65%となっています。米ドル・豪ドルともに1.50%の最低保証がされているため、よほど大きく円高に傾かない限りは、元本割れするリスクはありません。
おすすめのドル建て個人年金保険比較一覧表
ドル建て個人年金保険 | 加入年齢 | 予定利率(ドルベース) | 為替手数料 |
マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」 | 20歳~60歳 | 年利2.65% | 1銭~50銭 |
大樹生命「ドリームフライト」 | 0歳~65歳 | 年利2.25% | 25銭 |
ドル建て生命保険に加入する際の注意点
ドル建て生命保険に加入する際の注意点を抑えておきましょう。
為替手数料が発生する
ドル建て生命保険でネックとなるのが為替手数料です。
いずれのドル建て生命保険の為替手数料も25~50銭程度となっており、これは決して安いとは言えません。
為替手数料は保険料を支払うときはもちろん、保険金や年金を受け取るときにも発生してくる場合があります。
為替手数料はどの位掛かるのか?どのタイミングで発生してくるのか?といったことはしっかりとチェックしておくようにしましょう。
保険内容のシミュレーションができない
ドル建て生命保険は、保険会社のサイトに行っても詳しいシミュレーションができないことが多く、具体的な保険料や保険金額が分かりにくいことが多くなっています。
パンフレットには、「貯蓄性が高い」「最低保証○○%」などと書かれていても、具体的なシミュレーションができないのは大きなデメリットとなります。
ドル建て生命保険に加入する際は、単にパンフレットを確認するだけでなく、保険会社に連絡して入念に商品内容を確認することを推奨します。
ドルの金利は下落傾向にある?
日本円やユーロやゼロ金利となっていますが、低成長・低金利が続いていることは世界的な流れとなっています。
アメリカも例外ではなく、2019年7月31日にはFRBがリーマンショック直後以来となる利下げを行っています。
また、アメリカのトランプ大統領はさらなる利下げも求めているため、今後もドルの金利が下がることも懸念されます。
ゼロ金利の日本円よりは圧倒的にマシですが、アメリカドルの高金利もそう長くは続かない可能性があることを念頭に入れておきましょう。