新NISAは一括購入と積立投資のどっちにすべき?一括購入のやり方や投資タイミングについて解説!【SBI証券・楽天証券・マネックス証券対応】

「新NISAでは一括購入と積立投資のどっちがおすすめ?」「SBI証券や楽天証券で一括購入するには?」「一括購入の投資タイミングはいつがいい?」など、新NISAの一括購入について疑問に思っていませんか?

新NISAでは、成長投資枠でスポット購入による一括購入が可能となっており、ETFの一括購入が可能です。

米国株ETFや世界株ETFは長期的に成長していくと考えると、1月の年初に投資することで、積立投資よりも大きな利益を期待できますが、リスク分散には注意が必要です。

また原則として、つみたて投資枠では一括購入できませんが、SBI証券と楽天証券では「ボーナス積立」を使うことで実質的に一括購入できます。

この記事では、新NISAの一括購入のメリット・デメリットや投資タイミング、積立投資との差についてのシミュレーション、3大ネット証券(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)での一括購入のやり方について解説しています。

 

新NISAの一括購入について

新NISAの一括購入について押さえておきましょう。

 

一括購入とは?

一括購入とは、投資対象となる銘柄について、一回で購入してしまうことです。

新NISAでは、年間上限額が360万円となっており、その内、成長投資枠が年間240万円、つみたて投資枠が年間120万円となっています。

ただ、つみたて投資枠は最大でも毎月10万円のつみたて投資に限定されているため、原則として一括購入はできません(ボーナス積立で実質的には可能です)。

つまり、新NISAの一括購入とは、成長投資枠で一気に240万円投資することです。

一括購入の逆が積立投資(分散投資)となり、成長投資枠では毎月20万円ずつ投資していくというものです。

成長投資枠 つみたて投資枠 新NISA全体
投資上限(累計) 1,200万円 1,800万円 1,800万円
投資上限(年間) 240万円 120万円 360万円
一括購入 1回に240万円投資する 原則としてできないが、ボーナス積立で実質的に可能 1回に360万円投資する
積立投資 毎月最大20万円ずつに分けて投資する 毎月最大10万円ずつに分けて投資する 毎月最大30万円ずつに分けて投資する

 

年による分散投資ができているなら一括購入でも問題ない

当サイトでは、新NISAを使って、米国株や世界株のETFやインデックス投信への長期・積立・分散投資を推奨しています。

詳しくは、下記のデメリットの項目で解説していますが、「年80万円ずつ分散投資していく」といった年による分散投資がしっかりできていれば、年初での一括購入でも問題ありません。

新NISAの最大のリスクは、集中投資して投資資金を早めに使い切ってしまった後に、リーマンショック級の暴落が来て、安くなったときに買えなくなって平均取得単価を有利にできない点にあります。

当サイトで新NISAのリスク管理として警告しているのは、この点について考慮せずに「早めに新NISA枠を使い切ってしまおう」というものです。

年始の一括購入については、年ごとの分散投資がしっかりされていれば問題ありません。

もうちょっと具体的に説明すると、例えば新NISAに費やせる資産が480万円の状態で、「240万円の一括購入する」となると、2年間しか分散投資できません。

このような場合には、「毎年50万円ずつ分散投資していこう」とすると、「では、年始に50万円の一括購入するか」「毎月4万円ずつ積立投資していくか」の選択になります。

年単位での投資がしっかり分散投資されているならば、年始の一括購入は問題ありません。

 

一括購入のメリット

一括購入のメリットについて見ていきましょう。

 

積立投資するより利益が大きくなる

一括購入した後に上昇していけば、積立投資するよりも利益が大きくなります。

例えば、世界株ETF(オルカン)や米国株ETFなどのインデックスは上昇し続けていますが、毎月積立投資していくよりも、年初に一括購入してしまった方が、平均取得単価が小さくなるため利益が大きくなることが期待されます。

世界株ETFや米国株ETFは、仮に年率5%で上昇し続けていくとして、毎月0.4%ずつ上昇していくとすると(実際はこんな単純ではありませんが)、1月年初に一括購入することで、2~12月に上昇する分を先取りできるためです。

これは、時間分散によるリスクヘッジ効果を小さくしていることと表裏一体であるため、リスクプレミアムと言えます。

 

個別株トレードなら一括購入の方が良い

個別株トレードなら、一括購入の方が絶対的に良いです。

スイングトレードやデイトレードといった個別株トレードの場合には、チャンスとなる期間は限られている場合が多いため、集中投資して早めに利食いする必要があります。

 

一括購入のデメリット

一括購入のデメリットについて見ていきましょう。

 

リスク分散の点で注意が必要となる

一括購入のデメリットとして、リスク分散が挙げられます。

今回は、一括購入と積立投資の比較としては、年内の投資額で比較していますが、もっと広い範囲で考えてみましょう。

「新NISAはお得な制度だから、すぐに米国株や世界株で枠を埋めてしまうべきだ!」といった意見が少なくありません。

例えば、新NISAに投資できる資産が1,200万円とすると、「240万円を一括購入して5年間で埋めてしまうべきだ!」といったものです。

ただ、これはリスクがあり、時間分散できなくなってしまいます。

時間分散の観点からすると、もうちょっと余裕を見て、「120万円を10年間に分散投資する」方がリスク分散できます。

例えば、2018年リーマンショックの際には、S&P500指数は次のようになっていました。

リーマンショックのとき、S&P500指数は2007年10月に付けた高値1,576.09から2009年2月には666.79まで-57.69%下落しました。

また、S&P500指数は、2007年10月の高値を回復したのは2013年4月と、5年6ヶ月掛かっています。

投資用語で言うと、最大ドローダウン率-57.69%、最大ドローダウン期間5年6ヶ月です。

投資資金を一括購入して早めに使った後にリーマンショック級の暴落が来てしまうと、リーマンショック後に安値で買える資金がなくなってしまうため、平均取得単価を有利にできません。

積立投資を継続して、リーマンショック後にも投資していれば、トータルリターンの回復はより早くなります。

 

まとまった投資資金が必要となる

1月年初に一括購入する場合には、まとまった投資資金が必要になる点も、一括購入のデメリットと言えます。

すぐに資金が用意できない場合には、一括投資ではなく、積立投資するようにしましょう。

 

手間が掛かる

ETFにせよ投資信託にせよ、自動積立制度を使うことで投資を自動化できるようになってきました。

一方で、一括購入する場合には、スポット購入のための注文を自分の手で出す必要があります。

注文の手間という点では、一括購入よりも積立投資の方が楽になっていると言えます。

 

新NISAでの一括購入のタイミング

新NISAで一括購入するとしたら、どのタイミングで行うべきでしょうか?

それはズバリ、「その銘柄が1年間で最も安い時期」となります。

ただ、投資の神様でもない限り、それは分かりません。

米国株ETFや世界株ETFは、今後も継続的に成長していくと考えると、年初の1月初めが一番安くなっていると考えられます。

つまり、一括購入するとしたら、1月初めの年初ということになります。

 

新NISAの一括購入のシミュレーション

新NISAで一括購入した場合、積立投資に比べて、どの程度お得になるのかについてシミュレーションしてみましょう。

今回は、世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信で比較してみたいと思います。

比較対象は「年初で一括購入していた場合」と「毎月末に積立投資していた場合」について、2022年と2023年で比較してみます。

一括購入(年初) 積立投資(毎月末) 差率
2022年 14,295円 13,884.58円 -2.87%
2023年 13,410円 15,566.25円 +16.07%

世界株ETFは、2022年は横ばい(円安による為替差益で相殺されたためで、円安がなければ下落)となり、2023年は大きく上昇していました。

2022年は年初の一括購入の方が-2.87%不利になっていましたが、2023年は年間を通して大きく上がったことから+16.07%有利になっています。

世界株ETFや米国株ETFは上がり続けているため、年始の一括購入の方が有利という傾向があることは確かです。

 

新NISAでは一括購入と積立投資のどっちが良い?

一括購入と積立投資のどちらがいいのかは一概には言えず、価値観の問題になってきます。

次の2点の一般論をどう考えるのかです。

  • 世界株ETFや米国株ETFのようなインデックスは今後も上がり続けていく期待が強い。
  • 2022年のような下落相場も必ずあり、リーマンショック級の暴落も10年に1度程度起きてもおかしくない。

前者を重視すると一括購入の方が合理的となりますが、後者の可能性は常につきまといます。

これはどちらが良いとは一概には言えないため、自分で決めるしかありません。

再三になりますが、新NISAを使ったインデックス投資の最大のリスクは、投資資金を早めに使い切ってしまった後に、リーマンショック級の暴落が来て平均取得単価を有利にできないことにあります。

当サイトでリスク管理として警告しているのは、この点について考慮せずに「早めに新NISA枠を使い切ってしまおう」というものです。

年初の一括購入については、年ごとの分散投資がしっかりされていれば問題ありません。

この点について、もう少し分かりやすく解説したいと思います。

次のチャートは、S&P500指数の長期の月足チャートです。

インデックス投資のリスク管理において問題となるのは、2000年以降のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックといった暴落前に、全ての投資資金を使い切ってしまうことです。

投資資金が残っていれば、暴落後にも投資を継続して安くなった所で買えるため平均取得単価を有利にできますが、暴落前に資金を使っていたら、株価が戻るまで耐え凌ぐ必要があります。

このリスクをなるべく小さくするために、投資時期を分散する時間分散が必要です。

例えば、「全ての投資資金を使って、2024年の年初にS&P500指数を一括購入する!」はリスクがあります。

ただ、「投資資金を何年かに分散する」という分散投資の計画がある上で、「2024年には年初に一括購入する」は何ら問題なく、むしろ合理的な判断となります。

例えば、1,000万円の投資資金について、「2024~2027年に年始一括購入で使い切ってしまおう!」はリスクがありますが、「2024年~2033年の年始に100万円一括購入する」はリスク分散として適切です。

 

3大ネット証券での一括購入のやり方

3大ネット証券(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)での一括購入のやり方について見ていきましょう。

今回は、3大ネット証券のサイトから、成長投資枠でETFを一括購入する方法について解説しています。

 

SBI証券で一括購入する方法

SBI証券の成長投資枠でETFを一括購入する方法について見ていきましょう。

なお今回は、米国株ETF【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信を一括購入する場合について説明していますが、他の東証ETFでも同様です。

SBI証券にログイン後、ページ上部にある「国内株式」タブをクリックします。
※もしくは、ページ上の検索欄に銘柄コードを入力しても構いません。

国内株式のページに移行し、ページ中部の「銘柄を探す」という欄に検索バーがあるため、ここにETFの銘柄コード(【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信の場合は「2558」)を入力し、検索をクリックします。

銘柄の情報が表示されるので、現在値の横にある「現物買」をクリックします。

現物取引の画面となるため、注文条件を入力していきます。

「市場」(①)は「東証」を選択しておきます。

なお、「SOR指定」は、大引けに成行注文で買う場合には必要ないためチェックを外しておきましょう(SOR指定が入っていると注文できない場合があります)。
※「SOR(スマート・オーダー・ルーティング)注文」とは、複数市場から最良の市場を選択して執行する形態の注文のこと。寄り付きや大引けで取引する場合には、どこで注文しても同じ(寄り付きなら始値、大引けなら終値の価格で執行される)ため必要ありません。

「株数」(②)には注文する株数を入力します。
※一括購入で240万円買う場合、【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信の価格は22,455円のため、2,400,000円÷22,455円=106.88より106株(切り捨てとなります)。

「価格」(③)には注文方法を入力していきます。

大引け(15:00)で買いたい場合には、「成行」を選び、「引成」を選択しておきましょう。
※なお、引け注文の場合、前場終了前(11:30前)に注文すると「前場引け(11:30)」に執行されることには注意が必要です。前場終了後の大引け前(11:30以降~15:00まで)に注文すると「大引け(15:00)」に執行されます。

「期間」(④)は、当日中に買いたい場合には「当日中」を選択しておきます。

「預かり区分」(⑤)は、NISA口座から注文したい場合には「NISA預かり」を選択しておきましょう。

「取引パスワード」(⑥)を入力してから、「注文確認画面へ」を押しましょう。

なお、SBI証券のチャートソフトやアプリからETFを一括購入する場合については、下記記事を参照ください(同記事内にある「株数」を変更することで一括購入となります)。

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楽天証券で一括購入する方法

楽天証券の成長投資枠でETFを一括購入する方法について見ていきましょう。

なお今回は、世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信を一括購入する場合について説明していますが、他の東証ETFでも同様です。

楽天証券にログイン後、ページ上部の「国内株式」をクリックします。
※もしくは、ページ右上の検索欄に銘柄コードを入力しても構いません。

「国内株式トップ」のすぐ下に検索バーが出てくるため、ここにETFの銘柄コードを入力し(【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の場合は「2559」)、検索をクリックします。

銘柄の情報が表示されるので、現在値の横にある現物取引から「買い注文」をクリックします。

現物取引の画面となるため、注文条件を入力していきます。

銘柄の「数量」(①)を入力します。
※一括購入で240万円買う場合、【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の価格は19,305円のため、2,400,000円÷19,305円=124.32より124株。

注文方法は、「価格」(②)と「執行条件」(③)の欄で指定します。

大引けで買いたい場合には、「価格」(②)は「成行で執行する」を選び、「執行条件」(③)は「引け」にしておきましょう。

なお、引け注文の場合は、前場終了前に注文すると「前場引け」に執行されることには注意が必要です。前場終了以後、大引け前に注文すると「大引け」に執行されます。

新NISA口座から注文したい場合には、「口座」(④)で「NISA」を選択しておきます。

「同時にセット注文(売り)を」(⑤)は、ETF投資では長期保有するため必要ありません。「予約しない」にチェックを入れておきましょう。

「取引暗証番号」(⑥)を入力してから、注文ボタン(⑦)を押しましょう。

なお、楽天証券のチャートソフトやアプリからETFを一括購入する場合については、下記記事を参照ください(同記事内にある「株数」を変更することで一括購入となります)。

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マネックス証券で一括購入する方法

マネックス証券の成長投資枠でETFを一括購入する方法について見ていきましょう。

今回は、米国株ETF【2631】MAXISナスダック100上場投信を一括購入する場合について説明していますが、他の東証ETFでも同様です。

マネックス証券にログイン後、ページ上部の「株式取引」をクリックします。
※もしくは、ページ上の銘柄コード欄に銘柄コードを入力しても構いません。

「株式」の下に検索バーが出てくるため、右側の「注文する」の欄にETFの銘柄コードを入力し(【2631】MAXISナスダック100上場投信の場合は「2631」)、「買い注文」をクリックします。

スタンダード注文の画面になるため、注文条件を入力していきます。

「市場」(①)は「東証」が選択されていることを確認し、「SOR」は必要ないためチェックを外しておきます。

「株数」(②)を入力します。
※一括購入で240万円買う場合、【2631】MAXISナスダック100上場投信の価格は19,470円のため、2,400,000円÷19,470円=123.26より123株。

注文方法は、「価格」(③)、「有効期間」(④)、「執行条件」(⑤)の欄で指定します。

大引けで買いたい場合には、「価格」(③)は「成行」にチェックを入れておき、「有効期間」(④)は「当日後場のみ」、「執行条件」(⑤)は「引け」にしておきましょう。

新NISA口座から注文したい場合には、「口座区分」(⑥)で「NISA」を選択しておきます(上記のスクリーンショットでは表示されていませんが、新NISA口座を開設していると「NISA」が表示されます)。

以上を確認の上、「次へ(注文確認画面)」を押して注文を入れましょう。

なお、マネックス証券のチャートソフトやアプリからETFを一括購入する場合については、下記記事を参照ください(同記事内にある「株数」を変更することで一括購入となります)。

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つみたて投資枠で一括購入する方法

つみたて投資枠では、原則として一括購入はできませんが、SBI証券と楽天証券では「ボーナス積立」という制度を利用することで、実質的に一括購入することが可能です。

 

SBI証券のボーナス積立

SBI証券でボーナス積立を活用して、つみたて投資枠で一括購入する方法を見ていきましょう。

なお今回は、米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を買う場合について説明していますが、他の投資信託でも同様です。

SBI証券にログイン後、ページ上部にある「投信」タブをクリックします。

投信のページに移行し、ページ中部の「ファンドを探す」という欄に検索バーがあります。

ここに投信名を入力してもよいですが、近くにある新NISA対象商品の「つみたて投資枠」をクリックしてみましょう。

つみたて投資枠の対象となる投資信託が一覧で出るため、投資したい投資信託を探してクリックします。

投資信託のページが表示されたら、「積立買付」をクリックします。

「積立買付」の設定ページになるため、次のように入力します。

SBI証券のボーナス積立は現金決済でないとできないため、「決済方法」(①)は「現金」を選択します。

「預かり区分」(②)は「NISA(つみたて投資枠)」です。

ボーナス積立を利用するためには、通常の積立も設定する必要がありますが、これは最小限の毎月100円にしておきましょう。

「積立コースと申込設定日」(③)は毎月の何日かに設定しておき、「積立金額」(④)は最低の「100円」にします。

「ボーナス月の積立設定」(⑥)は「設定する」として、積立分の1,200円を差し引いた「1,198,800円」を「1月1日」に設定しておきましょう。

あとは、「次へ」を押して注文設定を完了していきましょう。

 

楽天証券のボーナス積立

楽天証券でボーナス積立を活用して、つみたて投資枠で一括購入する方法を見ていきましょう。

なお今回は、世界株投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を買う場合について説明していますが、他の投資信託でも同様です。

楽天証券にログイン後、ページ上部にある「投資信託」タブをクリックします。

投資信託のページに移行するため、ページ中部の「ファンドを探す」に投資信託名を入力してください(今回は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」)。

投資信託が表示されたら、一括購入したい銘柄をクリックします。

投資信託の個別ページが表示されたら、「積立設定」→「NISAつみたて投資枠」をクリックします。

情報を入力していくことになるため、「積立金額」は最低の100円とします。

オプションの「ボーナス設定」で、「する」を選択した上で、積立分の1,200円を差し引いた「1,198,800円」を「1月」に設定しておきましょう。

 

まとめ

この記事では、新NISAの一括購入のメリット・デメリットや投資タイミング、積立投資との差についてのシミュレーション、3大ネット証券(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)での一括購入のやり方について解説してきました。

新NISAの一括購入は、年ごとに分散投資する計画ができていれば、1月年初に行っても問題なく、むしろ合理的な判断です。

インデックス投資の最大のリスクは、集中投資して投資資金を早めに使い切ってしまった後にリーマンショック級の暴落が来て、安値で投資できない(平均取得単価を有利にできない)点にあります。

一括購入と積立投資のどちらがいいのかは一概には言えず、価値観の問題になってくるため、次の2点の一般論について考えてみてください。

  • 世界株ETFや米国株ETFのようなインデックスは今後も上がり続けていく期待が強い。
  • 2022年のような下落トレンドも必ずあり、リーマンショック級の暴落も10年に1度程度起きてもおかしくない。

前者を重視すると、1月年始に一括購入してしまった方が合理的と言えます。