今回は、【1477】iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFについて解説していきます。
【1477】iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「MSCI日本株最小分散インデックス」に連動する日本株ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/1477-j.pdf
MSCI日本株最小分散インデックスとは
「MSCI日本株最小分散インデックス」は、日本株の大型・中型株を対象としている「MSCIジャパン指数」から不動産投信(J-REIT)を除外した銘柄を対象とした上で、株式ポートフォリオのリスクを最小化するため、銘柄間・業種間・ファクター間の相関関係を考慮した最適化が行われた指数です。
今回見ていく【1477】iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFの構成銘柄比率は次のようになっています(2022年3月31日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | 【8058】三菱商事 | 2.06% |
2 | 【8001】伊藤忠商事 | 1.94% |
3 | 【4661】オリエンタルランド | 1.83% |
4 | 【9433】KDDI | 1.82% |
5 | 【9735】セコム |
【1477】iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFのETFデータ
信託報酬(税込) | 0.209% |
分配金 | 39円(年2回) |
分配金利回り | 2.06% |
直近5年間の値動き | +6.84%(1,768円→1,889円) |
必要投資金額 | 1,889円(1口) |
上場日 | 2015年10月20日 |
長期投資おすすめ度 | ★ |
流動性 | ☆(取引が難しい最低レベル) |
※各データは、2022年6月8日時点の値。
【1477】iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFは、「MSCI日本株最小分散インデックス」に連動する日本株ETFです。
日本株ETFとして見ると、分配金利回りは悪くありませんが、直近5年間の成績はTOPIXと比べて大きく劣っています。
また何より、流動性は取引が難しい最低レベルとなっており、そもそも取引すること自体が難しい銘柄となっています。
TOPIX連動型ETFを差し置いてインデックス投資する合理性はありません。
まとめ
【1477】iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「MSCI日本株最小分散インデックス」に連動する日本株ETFです。
「MSCI日本株最小分散インデックス」は、日本株の大型・中型株を対象としている「MSCIジャパン指数」から不動産投信(J-REIT)を除外した銘柄を対象とした上で、株式ポートフォリオのリスクを最適化した指数です。
【1477】iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFは、流動性がほとんどなく、そもそも取引すること自体が難しい銘柄となっています。
直近5年間の成績もTOPIXと比べて大きく劣っており、TOPIX連動型ETFを差し置いてインデックス投資する理由はありません。