30代は、結婚や出産、マイホームの購入など、人生の節目になるイベントが相次ぐとともに、お金がたくさん必要になってくる年代です。
会社でも頼りにされ、家庭では夫として父としての活躍が期待されるなど、30代は重圧が重くのしかかってきます。
重圧からの息抜きとしてバイクを趣味にする30代も少なくありませんが、万が一、交通事故を起こしてしまったときに備えてバイク保険に加入しておくことが重要です。
30代がバイク保険に加入するメリット
バイク保険の仕組みは自動車保険と全く同じです。自動車保険と同様に、バイク保険は大きく分けると「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。
自賠責保険は、原付から大型バイクまで全てのバイク所有者に加入が義務付けられている保険で、他人を死亡もしくはケガをさせた場合の対人賠償について補償されるものです。
具体的には、被害者1人当たり、死亡損害が最高3,000万円、後遺障害が最高4,000万円、ケガによる損害が最高120万円となっています。
ただ、死亡事故や傷害事故を起こしてしまった場合には、1億円を超える賠償額が請求されることも珍しくありません。自賠責保険では足りない分を補うための保険として、任意保険(バイク保険)への加入が必要となってきます。
任意保険では、対人賠償・対物賠償は無制限で補償されることが基本となっており、搭乗者傷害や人身傷害補償、車両保険などを任意で付加することが可能です。
また、任意保険は、等級制度によって保険料が変わってくることが特徴です。自動車保険の加入者は6等級からスタートし、1年間無事故なら等級が上がり、最大では20等級となり保険料が最安となります。
30代になると等級が上がってきていることが多いため、20代に比べてもバイク保険料は安くなっていることかと思われます。このため、20代と比べてグレードが高い保険に入っても構いません。
ただ、30代がバイクに乗る目的は、レジャー目的が主になることかと思います。
バイクに乗る以上は、対人・対物賠償が無制限のバイク保険に入ることは最低限必須となりますが、自動車保険に比べるとグレードの高いバイク保険に入らなければいけない必要性は下がると言えます。
30代だからといってグレードの高い保険に入る合理性はありません。ライフスタイルや家庭の経済状況に応じてバイク保険のグレードを決めるようにしましょう。
30代におすすめのバイク保険の選び方ポイント
・「加入方法」が、「代理店型」か「ダイレクト型」かを要チェック。保険料が安くなるダイレクト型がおすすめ。
・「ロードサービス」が付帯することを抑えておこう。
・基本補償に加えてどのような「特約」を付加できるかを要チェック!
・バイク保険は年齢やバイクの大きさ、付加する特約などによって保険料が変わってくるため、必ず複数社に見積もりを出して比較するようにしよう。
30代におすすめのバイク保険の選び方ポイントを見ていきましょう。
まず、バイク保険の「加入方法」には、対面型の代理店型と、電話やネット対応のダイレクト型(通信販売型)の2つがあります。ダイレクト型の方が安くなっていますが、これは店舗コストなどの中間コストを削っているためであり、決してサービス内容が劣っているというわけではありません。保険料が安くなるダイレクト型を選ぶことをおすすめします。
バイク保険で保険料とともに重要になってくるのは事故対応力です。緊急時のレッカー車出動などに対応している「ロードサービス」が付帯するかどうかを確認しておきましょう。
バイク保険は、対人賠償・対物賠償、車両保険などの基本補償に加えて、「特約」を付加することでより手厚い補償を受けることが可能になってきます。損保会社ごとに用意されている特約を見ていきましょう。
今回は、30代におすすめのバイク保険を紹介していきますが、バイク保険は年齢やバイクの大きさ、付加する特約などによって保険料が変わってきます。必ず複数社に見積もりを出して比較するようにしましょう。
30代におすすめのバイク保険5選!
30代におすすめのバイク保険をランキング形式で見ていきましょう。
第5位 代理店型なのに保険料が安い!こくみん共済(全労済)「マイカー共済」
加入方法 | 代理店型 |
ロードサービス | 無料付帯 |
特約 | 自損事故傷害特約、搭乗者傷害特約、人身傷害補償、弁護士費用等補償特約、自転車賠償責任補償特約、交通事故危険補償特約、マイバイク特約 |
こくみん共済(全労済)の「マイカー共済」は、バイクや原付自転車の自賠責保険ではカバーできない備えをひとまとめにしたバイク保険です。代理店型のバイク保険でありながら、低価格を実現しています。対人賠償・対物賠償が無制限であることに加えて、搭乗者傷害特約・人身傷害補償のいずれかのみを付加した最低限のプランにすれば、年間保険料が1万円を切ることも可能です。さらに、事故受付および現場急行サービスは24時間365日対応しており、ロードサービスも24時間365日サポートとなる「マイカー共済ロードサービス」が無料付帯されます。
第4位 事故対応力に強み!AIG損保「家庭用総合自動車保険」
加入方法 | ダイレクト型 |
ロードサービス | 特約により付加可能 |
特約 | 相手車全損時臨時費用特約、弁護士費用等特約、人身傷害諸費用特約、介護費用特約、福祉機器等取得費用特約、車両搬送費用特約、車両搬送時諸費用特約、車両臨時費用特約、地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約、携行品特約、日常生活賠償責任特約 |
AIG損保の「家庭用総合自動車保険」は、二輪車にも対応する自動車保険となっており、バイク保険として契約することが可能です。事故対応力に強みを持ち、AIG損保の社員が24時間365日事故受付センター内に常駐しているため、初期対応にも即座に対応できます。特約としては、ロードサービスを24時間365日利用できるようになる「車両搬送費用特約」「車両搬送時諸費用特約」や、「相手車全損時臨時費用特約」「弁護士費用等特約」といった基本的な特約も完備しています。
第3位 ロードサービスに強みを持つ!アクサダイレクト
加入方法 | ダイレクト型 |
ロードサービス | 無料付帯 |
特約 | 人身傷害補償特約、搭乗者傷害保険、弁護士費用等補償特約 |
アクサダイレクトのバイク保険は、保険料の安いプランや、保険料と補償のバランスを考えたプラン、年代やバイクの排気量など、ライフスタイルに応じたニーズに合わせた保険料が特徴のダイレクト型バイク保険です。24時間365日全国10,300ヵ所のサービス拠点から、さまざまな事故や故障などのトラブルをサポートする「AXAプレミアムロードサービス」が無料付帯することも大きなメリットです。特約は、基本補償として「人身傷害補償特約」「搭乗者傷害保険」を選択できるようになっており、「弁護士費用等補償特約」を付けることが可能になっています。
第2位 事故対応力に定評あり!三井ダイレクト損保
加入方法 | ダイレクト型 |
ロードサービス | 無料付帯 |
特約 | 人身傷害補償特約、搭乗者傷害保険、無保険車傷害特約(自動付帯)、自損事故傷害特約、運転者年齢限定特約、弁護士費用補償特約 |
三井ダイレクト損保のバイク保険は、安心の事故対応と合理的な保険料が特徴のダイレクト型バイク保険です。事故受け付けは24時間365日対応しており、全てのバイク保険に、全国約3,900ヶ所から24時間365日ただちに駆け付けるロードサービスが無料付帯されています。基本補償に加えて、「人身傷害補償特約」や「搭乗者傷害保険」、「弁護士費用補償特約」などを付加することも可能です。
第1位 数多くの特約!チューリッヒ保険「スーパーバイク保険」
加入方法 | ダイレクト型 |
ロードサービス | 無料付帯 |
特約 | 対物超過特約、自損事故傷害特約、無保険車傷害特約、搭乗者傷害保険、人身傷害保険、車両保険・車対車事故のみカバー型、携行品特約、盗難時の臨時費用特約、傷害特約、弁護士費用等特約、ファミリーケア特別見舞金特約、地震等による死亡一時金特約、他人の車を運転したときのための補償 |
チューリッヒ保険の「スーパーバイク保険」は、リーズナブルな保険料、24時間365日の安心の事故対応、8つのロードサービスが無料付帯することが特徴となっているダイレクト型バイク保険です。基本補償となる対人賠償保険・対物賠償保険に加えて、「対物超過特約」や「弁護士費用等特約」を始めとする数多くの特約を付けることができます。
30代におすすめのバイク保険比較一覧表
バイク保険 | 加入方法 | ロードサービス | 特約 |
チューリッヒ保険「スーパーバイク保険」 | ダイレクト型 | 無料付帯 | 対物超過特約、自損事故傷害特約、無保険車傷害特約、搭乗者傷害保険、人身傷害保険、車両保険・車対車事故のみカバー型、携行品特約、盗難時の臨時費用特約、傷害特約、弁護士費用等特約、ファミリーケア特別見舞金特約、地震等による死亡一時金特約、他人の車を運転したときのための補償 |
三井ダイレクト損保 | ダイレクト型 | 無料付帯 | 人身傷害補償特約、搭乗者傷害保険、無保険車傷害特約(自動付帯)、自損事故傷害特約、運転者年齢限定特約、弁護士費用補償特約 |
アクサダイレクト | ダイレクト型 | 無料付帯 | 人身傷害補償特約、搭乗者傷害保険、弁護士費用等補償特約 |
AIG損保「家庭用総合自動車保険」 | ダイレクト型 | 特約により付加可能 | 相手車全損時臨時費用特約、弁護士費用等特約、人身傷害諸費用特約、介護費用特約、福祉機器等取得費用特約、車両搬送費用特約、車両搬送時諸費用特約、車両臨時費用特約、地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約、携行品特約、日常生活賠償責任特約 |
こくみん共済(全労済)「マイカー共済」 | 代理店型 | 無料付帯 | 自損事故傷害特約、搭乗者傷害特約、人身傷害補償、弁護士費用等補償特約、自転車賠償責任補償特約、交通事故危険補償特約、マイバイク特約 |
30代がバイク保険に加入するときの注意点
30代がバイク保険に加入するときの注意点を抑えておきましょう。
必ず複数社に見積もりを依頼してから決める
バイク保険は、年齢やバイクの大きさ、特約などによって保険料が変わってくるため、一概にどの損保会社が最もお得になると言うことはできません。
必ず、複数の損保会社に見積もりを取った上で比較検討するようにしましょう。
30代は結婚・出産・マイホームの購入など、お金が掛かり始めてくる年代です。見積もりを比較して、よりお得なバイク保険に加入することが重要です。
自動車保険に比べるとグレードの高い保険は必要ない
30代がバイクに乗る最も多い理由は、レジャー目的になることかと思われます。
仕事や家庭の事情などで多用することになる自動車は、グレードの高い保険に入る合理性がありますが、レジャー目的のバイクでグレードの高い保険に入る必要性は落ちます。
趣味やレジャー目的でバイク保険に加入するのなら、「そこまでグレードの高い保険に加入する必要はあるか?」と考えてみましょう。