レバレッジ型ETFの【1572】中国H株ブル2倍上場投信を解説!【ETF投資 2022年最新版】

今回は、【1572】中国H株ブル2倍上場投信について解説していきます。

【1572】中国H株ブル2倍上場投信は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「ハンセン中国企業株レバレッジ指数」に連動するレバレッジ型ETFです。

なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。

https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/leveraged-inverse/files/1572-j.pdf

また、中国株型ETFについては、こちらのページで解説しています。

中国株指数に連動する中国株ETF全8銘柄を徹底解説!【2020年最新版】
「ETFで中国株に長期投資したいけど、どの銘柄を選べいいんだろう?」とお困りになっていませんか?世界第二位の経済大国である中国は高い経済成長を続けており、2030年にはアメリカを抜いて世界一の経済大国になるとも予測されています。中国株ETF...

 

ハンセン中国企業株レバレッジ指数とは

「ハンセン中国企業株レバレッジ指数」は、香港証券取引所の株価指数である「ハンセン中国企業株指数」の前日比変動率の2倍となるように計算された指数です。

レバレッジ型ETFは、日経平均株価やTOPIX、JPX日経インデックス400といった指数の変動率に対して2倍の値動きをするレバレッジ指数に連動するETFです。

レバレッジ型ETFは、大きな値動きをするため、デイトレードやスイングトレードといった短期投資向けのETFとなっています。

一方、レバレッジ型ETFは分配金が出ず、信託報酬も高いため、長期投資には向いていません。

また、レバレッジ型ETFは正確には「指数の前営業日の2倍の値動き」となるように設定されているため、2営業日以上離れた日と比較すると、複利効果によって2倍前後にぶれてくるため完全な2倍の値動きにはならないことに注意が必要です。

特に、「指数の前営業日の2倍の値動き」になるというレバレッジ型ETFの特性があるため、指数が上昇と下落を交互に繰り返す場合には、レバレッジ指数は逓減していってしまいます。
※例えば、TOPIXが+5%上昇→-10%下落→+5%上昇という値動きとなった場合、TOPIXは+5%-10%+5%=100%となって元の値に戻りますが、レバレッジ型ETFは2倍の複利効果となるため、10%×(-20%)×10%=96.8%と逓減してしまいます。
※レバレッジ型ETFに長期投資するなら、分配金が出る普通のETFに2倍投資すれば、分配金を貰うこともできます。

このように、レバレッジ型ETFは長期投資には絶望的に向いていないということを理解しておきましょう。

短期投資におすすめできるかどうかは、流動性(売買代金)があるか?ボラティリティ(値幅)が十分にあるか?信託報酬は安いか?の3点によって決まります。

 

【1572】中国H株ブル2倍上場投信のETFデータ

【1572】中国H株ブル2倍上場投信

信託報酬(税込) 0.935%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近5年間の値動き -66.56%(14,160円→4,734円)
必要投資金額 47,340円(10口)
上場日 2012年12月6日
短期投資おすすめ度 ★★★
流動性 ★★

※各データは、2022年12月5日時点の値。

【1572】中国H株ブル2倍上場投信は、「ハンセン中国企業株レバレッジ指数」に連動するレバレッジ型ETFです。

レバレッジ型ETFの中では唯一の中国株となっています。

ボラティリティは、レバレッジ型ETFの中でも大きめであるため、短期投資に問題ありません。

ただ、流動性は多くても1日3億円程度となっており、スイングトレード・デイトレードをする最低限となっています。

ボラティリティはあるものの、流動性が小さいため、短期投資に積極的におすすめできる銘柄ではありません。

 

まとめ

【1572】中国H株ブル2倍上場投信は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「ハンセン中国企業株レバレッジ指数」に連動するレバレッジ型ETFです。

【1572】中国H株ブル2倍上場投信は、レバレッジ型ETFの中では唯一の中国株となっています。

ボラティリティは大きめであるため短期投資に問題ありませんが、流動性はスイングトレード・デイトレードをするには最低限となっています。

ボラティリティはあるものの、流動性が小さいため、短期投資に積極的におすすめできる銘柄ではありません。

 

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