中国株指数に連動する中国株ETF全8銘柄を徹底解説!【2020年最新版】

「ETFで中国株に長期投資したいけど、どの銘柄を選べいいんだろう?」とお困りになっていませんか?

世界第二位の経済大国である中国は高い経済成長を続けており、2030年にはアメリカを抜いて世界一の経済大国になるとも予測されています。

中国株ETFは、今後長期間に渡って値上がりが期待されることから、長期投資におすすめです。

今回は、中国株指数に連動する中国株ETF全8銘柄の違いについて徹底解説していきます。

 

中国株指数に連動する中国株ETFとは?

今回は、中国株の値動きに連動する中国株ETFについて見ていきます。

13億人を超える人口を擁する中国は、アメリカに次ぐ世界第二位の経済大国となっており、2019年の経済成長率は+6.1%となりました。

米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの世界的パンデミックによって経済減速が懸念されているものの、それでも先進国を凌ぐ高い経済成長を遂げていることには変わりません。

近年は、中国のシリコンバレーこと深センを中心に、アリババやテンセント、バイドゥ、ファーウェイといった世界的企業も誕生してきており、5Gやフィンテックといった分野では世界最先端を走ります。

中国には、上海証券取引所、香港証券取引所、深セン証券取引所の3大取引所があります。

2018年時点の時価総額は、上海証券取引所3.92兆ドル、香港証券取引所3.82兆ドル、深セン証券取引所2.41兆ドルとなっており、合計10.15兆ドルです。

これは日本取引所グループ(東京証券取引所)の時価総額5.30兆ドルの約2倍となっており、アメリカのNASDAQ市場の時価総額9.76兆ドルをも凌駕します。

中国市場は現在でも既に世界第二位の市場となっていますが、中国経済は成長を続けているため、中国株は今後さらに成長していくものと期待されます。

このため、中国株ETFは長期投資におすすめのETFの一つです。

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中国株指数に連動する中国株ETFの注目ポイント

中国株指数に連動する中国株ETFの注目ポイントを抑えておきましょう。

※信託報酬・分配金については、日本取引所のETF一覧ページにあるパンフレットの情報を参照しています。また、月足チャート画像や値動きについては、マネックス証券の「マーケットライダープレミアム」で当該銘柄を参照したデータを記載しています。

 

・手数料である「信託報酬」を要チェック!

ETFの手数料には、証券会社で購入する際の売買手数料と、運用会社に支払う信託報酬の2つがあります。ETFの銘柄選びで重要なのは信託報酬です。信託報酬は年率で示され、1日ごとに引かれていきます。

中国株指数に連動する中国株ETF選びにおいて、信託報酬が低いことは重要なポイントです。

なお、SBI証券や楽天証券などの手数料が無料になる証券会社を選ぶことで、売買手数料は問題にならなくなります。ETF投資をする際には、一定の代金以下で手数料が無料になる証券会社で行うようにすることがおすすめです。

 

・ETFの「分配金」と「分配金利回り」を抑えておこう

ETFを保有していると、株の配当金のような形で「分配金」を受け取ることができます。

ただ、株の配当金と同じように、分配金を受け取る際には権利確定日にETFを保有しておく必要があることには注意が必要です。

分配金が年に何回・合計いくら分配されるのかは銘柄によって異なりますが、分配金の目安となる「分配金利回り」は必ずチェックしておきましょう。

分配金利回りは、過去1年間に支払った分配金をある時点の基準価額で割って算出されるものです。例えば、過去1年間の分配金が合計300円、ETFの基準価額が1万円の場合には、分配金利回りは3.00%となります。

長期投資をする上でも分配金が出るかどうかは重要なポイントですが、中国株ETFの中には分配金が出ない銘柄もあります。

中国株ETF選びにおいて、分配金利回りは信託報酬と並んで重要なポイントです。
※分配金利回りは、過去1年間の分配金実績を2020年3月6日時点の終値で割った値で算出しています。

なお、ETFの分配金は投資信託とは違って再投資されないことには注意が必要です。ETFで積立・分散投資をする際には、分配金を手動でETFに再投資するようにしましょう。

 

・「直近3年間の値動き」はどうなっていたか?

長期的に大きな値上がり益を期待できることが、中国株ETFの最大の魅力です。「直近3年間の値動き」についてチェックしておきましょう。
※今回は、2017年3月1日始値から2020年3月6日終値までの値動き率について記載しています。

 

・「必要投資金額」はいくらか?

そのETFに投資する際の「必要投資金額」についても抑えておきましょう。

ETFは銘柄ごとに単元口数が異なっており、中国株指数に連動する中国株ETFも銘柄によって1口~10口となっています。

必要投資金額が大きくなってしまうと、取引口数によってはSBI証券や楽天証券の1日定額取引で手数料を無料にすることができなくなってしまう場合もあるため注意しておきましょう。

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中国株指数に連動する中国株ETF全8銘柄について徹底解説!

中国株指数に連動する中国株ETF全8銘柄について詳しく見ていきましょう。

【1572】中国H株ブル2倍上場投信

【1572】中国H株ブル2倍上場投信

信託報酬(税込)0.935%
分配金0円(年1回)
分配金利回り0%
直近3年間の値動き-3.35%(11,040円→10,670円)
必要投資金額106,700円(10口)

【1572】中国H株ブル2倍上場投信は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「ハンセン中国企業株レバレッジ指数」に連動する中国株ETFです。

「ハンセン中国企業株レバレッジ指数」は、香港証券取引所の株価指数である「ハンセン中国企業株指数」の前日比変動率の2倍となるように計算された指数となっています。

信託報酬が高く、分配金利回りが出ません。また、長期投資で逓減していくレバレッジ型ETFであるため長期投資には全く向いていません。かといって、流動性も全くないため短期投資にも向きません。つまり、手を出してはいけないETFです。

同ETFは香港証券取引所の株価指数に投資できる唯一の中国株ETFとなっていますが、レバレッジ型ETFであるため、残念ながら長期投資には向きません。

なお、レバレッジ型ETFの特徴についてさらに詳しくはこちらのページを参照ください。

レバレッジ指数に連動するレバレッジ型ETF全10銘柄を徹底解説!【2020年最新版】
「2倍の値動きをするレバレッジ型ETFに興味があるけど、どの銘柄がおすすめなんだろう?」と疑問に思っていませんか? 日経平均やTOPIXの2倍の値動きをするレバレッジ型ETFは、短期間に大きな利益を生み出せる可能性がある反面、損失リス...

 

【1573】中国H株ベア上場投信

【1573】中国H株ベア上場投信

信託報酬(税込)0.935%
分配金0円(年1回)
分配金利回り0%
直近3年間の値動き-21.85%(9,700円→7,580円)
必要投資金額75,800円(10口)

【1573】中国H株ベア上場投信は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「ハンセン中国企業株ショート指数」に連動する中国株ETFです。

「ハンセン中国企業株ショート指数」は、香港証券取引所の株価指数である「ハンセン中国企業株指数」の前日比変動率の-1倍となるように計算されたインバース指数となっています。

信託報酬が高く、分配金利回りがゼロ、そして値上がりと逆行するインバース型ETFであるため、長期投資は絶対してはいけないETFです。流動性が低いため、短期投資するのにも不適格です。手を出してはいけないETFとなります。

なお、インバース型ETFの特徴についてさらに詳しくはこちらのページを参照ください。

インバース指数に連動するインバース型ETF全9銘柄を徹底解説!【2020年最新版】
「下落相場で上昇するインバース型ETFに興味があるけど、どの銘柄を選べばいいんだろう?」と思っていませんか? 相場の下落局面で上昇するインバース型ETFは、2018年10~12月の米中貿易摩擦による暴落や、2020年2~3月の新型コロ...

 

【1322】上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E Fund CSI300

【1322】上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E Fund CSI300

信託報酬(税込)0.53%
分配金0円(年1回)
分配金利回り0%
直近3年間の値動き+30.69%(4,545円→5,940円)
必要投資金額59,400円(10口)

【1322】上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E Fund CSI300は、日興アセットマネジメントが運用する、「CSI300指数」の円換算値に連動する中国株ETFです。

「CSI300指数」は、上海証券取引所および深セン証券取引所に上場している中国A株から、時価総額・流動性が高い300銘柄で構成された中国市場を代表する株価指数です。
※CSIとは、同指数を公表している中証指数有限公司(China Securities Index)の略称となっています。また、中国A株とは、中国人しか投資できない人民元建ての株式のことを指します。

分配金が出ないことは長期投資においてネックとなりますが、直近3年間では+30%を超える高い値上がりとなっています。流動性が低いため取得する際にはやや注意が必要ですが、中国株に長期投資するにはおすすめのETFです。

 

【1575】ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDR

【1575】ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDR

信託報酬(税込)0.70%
分配金5円(年1回)
分配金利回り0.78%
直近3年間の値動き+11.71%(572円→639円)
必要投資金額6,390円(10口)

【1575】ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDRは、チャイナ・アセット・マネジメント・リミテッドが運用する、「CSI300指数」の円換算値に連動する中国株ETFです。なお、同ETFは人民元を活用した新しい投資制度(RQFII = 人民元適格外国機関投資家)を用いたETFとなっています。

直近3年間で+10%を超える成長となっており、信託報酬と同程度の分配金も出るため、中国株への長期投資におすすめのETFです。ただ、流動性が低いため、取得する際には終値で注文するなど注意が必要です。

なお、同じく「CSI300指数」に連動する【1322】上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E Fund CSI300と比べると、直近3年間の値動きに20%ほど差が出ています。これは、【1575】ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDRが人民元建てで投資していることが関係していると思われます。同じ期間(2017年3月~2020年3月)に、人民元・円の為替レートは、1人民元=16.53円から1人民元=15.19円まで約8.8%の人民元安が進んでいます。

 

【2553】One ETF 南方 中国A株 CSI500

【2553】One ETF 南方 中国A株 CSI500

信託報酬(税込)0.864%
分配金0円(年1回)
分配金利回り0%
直近3年間の値動き+7.19%(1,057円→1,133円)
必要投資金額11,330円(10口)

【2553】One ETF 南方 中国A株 CSI500は、アセットマネジメントOneが運用する、「CSI スモールキャップ 500指数」の円換算値と連動する中国株ETFです。

「CSI スモールキャップ 500指数」は、上海証券取引所および深セン証券取引所に上場している中国A株のうち、時価総額・流動性の高い上位300銘柄を除く、次の上位500銘柄で構成されている株価指数です。「CSI300指数」の構成銘柄を除いた500銘柄で構成されている中国の中小型株式の代表的な株価指数となっています。

信託報酬は高く、分配金も出ませんが、2019年6月からの運用開始にも関わらず、わずか1年足らずで+7%の値上がりとなっています。ただ、中小型株指数であるため、CSI300指数よりリスクが高いことは念頭に入れておきましょう。また、流動性が非常に低いというデメリットも抱えます。あまり大きな資産を投じることはおすすめしません。

 

【1576】南方 FTSE 中国A株50 ETF

【1576】南方 FTSE 中国A株50 ETF

信託報酬(税込)1.07%
分配金15円(年1回)
分配金利回り2.40%
直近3年間の値動き+17.95%(529円→624円)
必要投資金額6,240円(10口)

【1576】南方 FTSE 中国A株50 ETFは、中国南方アセット・マネジメント・リミテッドが運用する、「FTSE 中国A50 インデックス」の円換算値に連動する中国株ETFです。なお、同ETFは人民元を活用した新しい投資制度(RQFII = 人民元適格外国機関投資家)を用いたETFとなっています。

「FTSE 中国A50 インデックス」は、上海証券取引所及び深セン証券取引所に上場する中国A株から、流動性・時価総額が高い主要50銘柄で構成されている株価指数です。構成銘柄数が50銘柄と少ないことから一部の銘柄にポートフォリオが偏りやすく、「CSI300指数」よりもリスク・リターンが大きいと認識しておくとよいでしょう。構成銘柄上位は、中国の大手保険会社PING AN INSURANCE GROUP CO-A(14.31%)、世界的酒造会社KWEICHOW MOUTAI CO LTD-A(9.05%)、中国の大手銀行グループCHINA MERCHANTS BANK-A(7.17%)、酒製品を手掛けるWULIANGYE YIBIN CO LTD -A(4.44%)、大手商業銀行INDUSTRIAL BANK CO LTD -A(4.24%)となっています。

信託報酬はアクティブ投資信託並みに高いものの、分配金利回りが高いため問題になりません。直近3年間では+17%の高い値上がりとなっています。このデータだけ見ると長期投資におすすめなのですが、流動性がほとんどなく取得するだけでも一苦労となります。投資初心者の方には、他の流動性がある中国株ETFをおすすめします。

 

【1309】NEXT FUNDS ChinaAMC・中国株式・上証50連動型上場投信

【1309】NEXT FUNDS ChinaAMC・中国株式・上証50連動型上場投信

信託報酬(税込)0.33%
分配金0円(年1回)
分配金利回り0%
直近3年間の値動き+17.32%(29,150円→34,200円)
必要投資金額34,200円(1口)

【1309】NEXT FUNDS ChinaAMC・中国株式・上証50連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「上海50指数」の円換算値に連動する中国株ETFです。

「上海50指数」は、上海証券取引所に上場する中国A株の中から、規模・流動性の高い代表的な50銘柄で構成された指数となっています。

信託報酬は中国株ETFの中ではズバ抜けて低く、流動性も中国株ETFの中では最も高くなっています。中国株ETFを代表する銘柄です。分配金は出ませんが、中国株にETFで投資するなら最もおすすめの銘柄です。

ただ、流動性が中国株ETFの中で最も高いとはいっても低いことには変わらないため、取得する際には取引が最も多くなる大引けに買うことをおすすめします。

 

【2530】MAXIS HuaAn中国株式(上海180A株)上場投信

【2530】MAXIS HuaAn中国株式(上海180A株)上場投信

信託報酬(税込)0.798%
分配金303円(年2回)
分配金利回り2.88%
直近3年間の値動き-2.59%(10,800円→10,520円)
必要投資金額10,520円(1口)

【2530】MAXIS HuaAn中国株式(上海180A株)上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、「SSE180インデックス」の円換算値に連動する中国株ETFです。

「SSE180インデックス」は、上海証券取引所に上場する中国A株のうち、規模・流動性の高い上位180銘柄で構成される時価総額加重平均型の指標となっています。

信託報酬は高めですが、分配金利回りが高いため、長期投資するなら問題ありません。直近3年間の値動きはマイナスとなっていますが、運用開始が2019年6月からと1年経ってないため、ここだけ見てマイナス評価とするのは尚早かと思われます。ただ、中国株ETFの例に漏れず、流動性が低いことがネックです。

 

中国株指数に連動する中国株ETF比較一覧表

中国株ETFメリットデメリット信託報酬(税込)分配金利回り直近3年間の値動き必要投資金額
【1572】中国H株ブル2倍上場投信特になし長期投資に向いていない、流動性がない0.935%0%-3.35%106,700円
【1573】中国H株ベア上場投信特になし長期投資に向いていない、流動性がない0.935%0%-21.85%75,800円
【1322】上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E Fund CSI300値上がりが期待できる流動性が低い、分配金が出ない0.53%0%+30.69%59,400円
【1575】ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDR値上がりが期待できる流動性が低い0.70%0.78%+11.71%6,390円
【2553】One ETF 南方 中国A株 CSI500値上がりが期待できる流動性が非常に低い、分配金が出ない0.864%0%+7.19%11,330円
【1576】南方 FTSE 中国A株50 ETF値上がりが期待できる、分配金利回りが高い流動性がほとんどない1.07%2.40%+17.95%6,240円
【1309】NEXT FUNDS ChinaAMC・中国株式・上証50連動型上場投信値上がりが期待できる、中国株ETFの中では流動性が最も高い分配金が出ない0.33%0%+17.32%34,200円
【2530】MAXIS HuaAn中国株式(上海180A株)上場投信分配金利回りが高い流動性が低い0.798%2.88%-2.59%10,520円

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結論:中国株指数に連動する中国株ETFでおすすめはこの銘柄!

最後に、中国株指数に連動する中国株ETFでおすすめの銘柄についてまとめていきましょう。

最もポピュラーなのは、中国ETFの中で最も流動性がある【1309】NEXT FUNDS ChinaAMC・中国株式・上証50連動型上場投信です。中国株ETFとしては、この銘柄さえ抑えておけば十分です。

もしくは、中国市場を代表する300銘柄で構成される「CSI300指数」に連動する【1322】上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E Fund CSI300でも問題ありません。

分配金も期待したいなら、まだ運用開始したばかりであるものの【2530】MAXIS HuaAn中国株式(上海180A株)上場投信がおすすめです。

中国株ETFは経済成長による値上がりが期待できるため長期投資におすすめですが、いずれの銘柄も流動性が低いため、最も取引量が多くなる大引けで取得するようにしましょう。

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中国株ETFに投資できるおすすめのネット証券は?

ETF投資を始めるなら、1日50万円までの取引が手数料無料となるSBI証券がおすすめです。

SBI証券の手数料体系は、1約定ごとの「スタンダードプラン」と1日定額の「アクティブプラン」の2つを採用しており、「アクティブプラン」なら1日50万円まで手数料無料となります。

また、NISAでの取引手数料も恒久無料となっているため、実質的に手数料無料でETF投資を始めることが可能です。

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