今回は、【2863】NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信について解説していきます。
【2863】NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「S&P 米国株式・債券バランス保守型指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動する米国株・債権バランスETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/2863-j.pdf
S&P 米国株式・債券バランス保守型指数(TTM、円建て、円ヘッジ)とは
「S&P 米国株式・債券バランス保守型指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」は、米国株式(S&P 500 指数(TTM、円建て、円ヘッジ)※)25%、米国国債(iBoxx 米国債7-10 年指数(TTM、円建て、円ヘッジ)に75%を配分し、定期的にリバランスを行なうマルチアセット指数です。
また、円で為替ヘッジしているため、ドル円相場の影響は受けませんが、ドル円の「為替ヘッジコスト(=ドルの短期金利-円の短期金利)」が発生します。
今回見ていく【2863】NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信の構成銘柄比率は次のようになっています(2023年5月31日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | SP500MIC2306 | 23.98% |
2 | US TREASURY N/B | 7.73% |
3 | US TREASURY N/B | 6.99% |
4 | US TREASURY N/B | 6.88% |
5 | US TREASURY N/B | 6.78% |
【2863】NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信のETFデータ
信託報酬(税込) | 0.253% |
分配金 | 15.1円(年4回) |
分配金利回り | 0.78% |
直近5年間の値動き | -4.50%(2,010.5円→1,920円) |
必要投資金額 | 19,200円(10口) |
上場日 | 2022年9月16日 |
長期投資おすすめ度 | ★ |
流動性 | ☆(取引が難しい最低レベル) |
※各データは、2024年2月18日時点の値。
上場から約1年半で-4.50%となっています。
米国株25%、米国債券75%の配分となっていますが、実質的には米国債券ETFです。
ただ、何よりも足を引っ張るのが為替ヘッジありで、ドル円の為替ヘッジコストが発生することです。
2024年2月時点の、ドル円の為替ヘッジコストは、約5.50%となっています(アメリカ フェデラルファンド金利:5.50%、日本 無担保コール翌日物-0.006%より)。
※出典:楽天証券「世界の主要指数・外国為替・金利一覧」
為替ヘッジコストによってマイナスになっている状況です。
さらに、取引量も全くなく流動性リスクがあるため、手を出してはいけない銘柄です。
まとめ
【2863】NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「S&P 米国株式・債券バランス保守型指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動する米国株・債権バランスETFです。
「S&P 米国株式・債券バランス保守型指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」は、米国株式(S&P 500 指数(TTM、円建て、円ヘッジ)※)25%、米国国債(iBoxx 米国債7-10 年指数(TTM、円建て、円ヘッジ)に75%を配分し、定期的にリバランスを行なうマルチアセット指数で、円で為替ヘッジされています。
【2863】NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、ドル円の為替ヘッジコストが発生し、流動性リスクが高いため、手を出してはいけない銘柄です。
米国株に投資したいなら、為替ヘッジなしのS&P500指数連動型ETFをおすすめします。