今回は、【2860】NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信について解説していきます。
【2860】NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「DAX®(ドイツ株価指数)(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動するドイツ株ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/2860-j.pdf
DAX®(ドイツ株価指数)(TTM、円建て、円ヘッジ)とは
「DAX®(ドイツ株価指数)(TTM、円建て、円ヘッジ)」は、ドイツ・フランクフルト証券取引所に上場するドイツの大手優良株40銘柄で構成されているドイツ株指数です。
また、円で為替ヘッジしているため、ユーロ円相場の動向の影響は受けませんが、ユーロ円の「為替ヘッジコスト(=ユーロの短期金利-円の短期金利)」が発生します。
今回見ていく【2860】NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信の構成銘柄比率は次のようになっています(2023年5月31日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | 【SAP】SAP SE | 8.51% |
2 | 【SIE】SIEMENS AG | 7.90% |
3 | 【ALV】ALLIANZ SE-REG | 5.64% |
4 | 【AIR】AIRBUS SE | 4.95% |
5 | 【DTE】DEUTSCHE TELEKOM-REG | 4.89% |
【2860】NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信のETFデータ
信託報酬(税込) | 0.198% |
分配金 | 25.9円(年1回) |
分配金利回り | 1.05% |
直近5年間の値動き | +15.93%(2,109円→2,445円) |
必要投資金額 | 24,450円(10口) |
上場日 | 2022年9月2日 |
長期投資おすすめ度 | ★★★ |
流動性 | ☆(取引が難しい最低レベル) |
※各データは、2024年2月18日時点の値。
東証では珍しいドイツ株ETFです。
ただ、為替ヘッジありのため、円安ユーロ高による為替差益が得られないことに加えて、約4.50%(=ユーロの短期金利-円の短期金利)の為替ヘッジコストが発生します。
さらに、取引量が全くなく、流動性リスクが高い点もネックです。
銘柄自体は素晴らしいのですが、上記2点が大きなデメリットとなっているため、長期投資おすすめ度が★-2となります。
なお、DAX®(ドイツ株価指数)は、同期間に+31.16%(13,050.27→17,117.44)となっており、為替ヘッジコストの影響が出ていることが分かります。
まとめ
【2860】NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「DAX®(ドイツ株価指数)(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動するドイツ株ETFです。
「DAX®(ドイツ株価指数)(TTM、円建て、円ヘッジ)」は、ドイツ・フランクフルト証券取引所に上場するドイツの大手優良株40銘柄で構成されているドイツ株指数で、円で為替ヘッジされています。
ドイツ株ETFは東証では珍しいですが、為替ヘッジありでユーロ建て資産にはならず「為替ヘッジさコスト」が発生すること、取引量が全くなく流動性リスクがあることがデメリットです。
ドイツ株に投資したい場合にはおすすめしたい所ですが、上記2点があるため、長期投資のおすすめ度は下がります。