【人生の分岐点に安心を】30代におすすめの医療保険10選!

30代は結婚に出産、住宅の購入など、人生の大きな分岐点となることが多い年代です。

30代になると、20代の頃と比べて経済的に余裕が出てくる一方で、ケガや病気による入院リスクも高まってきます。

人生の分岐点を安心して進んでいくためにも、万一の場合に備えて医療保険に加入しておくことをおすすめします。

 

30代が医療保険に加入するメリット

医療保険とは、病気やケガを治療する際に保障を受けることができる保険のことです。

医療保険は、入院時に給付金が受け取れる「入院保障」と、手術を受けるときに給付金が受け取れる「手術保障」の2つが基本保障となっています。

公益財団法人・生命保険文化センターが発表した「平成28年度「生活保障に関する調査」によると、30代の入院時の自己費用負担額の平均は19.0万円になっています。
※出典:生命保険文化センター

医療保険に加入していれば、「入院保障」と「手術保障」によって給付金が支給されるため、入院時の自己費用負担額の多くをまかなうことができます。

医療保険とは、「万一のことが起きた場合に、貯金ではまかないきれない出費に対応するための保険」であると抑えておきましょう。

実際のところ、入院や手術が必要になるほどの病気やケガをする確率は高くないため、わざわざ医療保険に入って毎月の保険料を払うのは合理的ではありません。

問題になるのは、貯金がない人が、万一にも入院・手術が必要な病気やケガをしてしまった場合です。入院中は仕事もできなくなるため、家族にも経済的負担を掛けてしまうことになりかねません。このようなときに医療保険は効果を発揮します。

30代は仕事にも慣れてきて給料も増えてくる時期ですが、結婚や出産、マイホームの取得といったお金の掛かる人生のイベントが多いため、貯金もあまり貯まりません。万一の場合に備えて医療保険に入っておくことをおすすめします。

ただ、医療保険に入らなくても、万一の際に切り崩せる貯金がある場合には、医療保険に入る必要はありません。

 

30代におすすめの医療保険の選び方ポイント

・「月額保険料」を要チェック。ランキングでは35歳・男性の保険料で比較。
・「入院給付金」と「手術給付金」は必ず抑えておくこと。
・「保険期間」(保険料払込期間)も要確認。
・「先進医療特約」が付いているかどうかも要チェック。

30代におすすめの医療保険の選び方ポイントを抑えておきましょう。

まず、「月額保険料」を要チェックしましょう。「月額保険料」は安いに越したことはありませんが、安くてもサービス内容が悪くなってしまっては意味がありません。サービス内容と比べた上でお得な医療保険を選んでいきましょう。なお、今回は30代におすすめの医療保険ということで、35歳・男性の月額保険料の値を表示しています。

医療保険の基本保障となる「入院給付金」と「手術給付金」は必ずチェックしましょう。特に、「入院給付金」は医療保険の核となるサービスです。保障される入院期間も含めて抑えておくことが重要です。生命保険文化センターの資料によると、30代の入院1日あたりの自己負担費用は平均22,514円となっています。30代の入院給付金は、最低でも1日1万円コースを選ぶことをおすすめします。

続いて、「保険期間」(保険料払込期間)もチェックしておきましょう。

最後に、「先進医療特約」が付いていることも要チェックです。先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度な医療技術のことで、診察・検査・投薬・入院料など一般治療部分には健康保険が適用されますが、技術料は全額自己負担となります。医療保険に「先進医療特約」が付帯していれば、技術料に対する給付金が支給されます。

 

30代におすすめの医療保険10選!

30代におすすめの医療保険をランキング形式で見ていきましょう。

第10位 先進医療特約も付帯!楽天生命「スーパー医療保険」

楽天生命「スーパー医療保険」

月額保険料(35歳・男性) 3,790円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回20万円
保険期間 終身
先進医療特約 あり

楽天生命の「スーパー医療保険」は、先進医療特約が付いている終身医療保険です。入院は日帰り入院から保障され、手術は入院の有無に関わらず約1,000種類まで保障されます。また、8疾病入院支払限度拡大特則を特約として付ければ、がん・心疾患・脳血管疾患は日数無制限で保障、糖尿病・高血圧性疾患・肝疾患・すい疾患・腎疾患は1入院120日まで保障されるようになります。月額保険料がランキング上位の医療保険と比べると割高になってしまうのがネックです。

 

第9位 リーズナブルな終身医療保険!ライフネット生命「新じぶんへの保険」(エコノミーコース)

ライフネット生命「新じぶんへの保険」

月額保険料(35歳・男性) 3,421円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回10万円
保険期間 終身
先進医療特約 なし

ライフネット生命の「新じぶんへの保険」は、お手頃な保険料のエコノミーコースと、がん・3大生活習慣病・先進医療への保障をプラスしたおすすめコースの2つのコースから選べる終身医療保険です。エコノミーコースには先進医療特約とがん医療給付金が付いておらず、35歳・男性の月額保険料は3,421円となります。先進医療特約とがん医療給付金が付いたおすすめコースにすると、月額保険料は6,143円にまで上がってしまい、医療保険としては割高になってしまいます。

 

第8位 基本的な保障が付いた終身医療保険!メットライフ生命「終身医療保険フレキシィ S(シンプルコース Cプラン)」

メットライフ生命「終身医療保険フレキシィ S(シンプルコース Cプラン)」

月額保険料(35歳・男性) 3,517円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回20万円
保険期間 終身
先進医療特約 あり

メットライフ生命の「終身医療保険フレキシィ S(シンプルコース Cプラン)」は、入院保障・手術保障・先進医療特約という基本的な保障が揃っている終身医療保険です。健康に過ごせば5年ごとに健康祝金が受け取れるWCプランにすることも可能ですが、その場合は月額保険料が3,517円から4,827円まで上がります。

 

第7位 短期の入院に手厚い保障!アフラック「ちゃんと応える医療保険EVER」

アフラック「ちゃんと応える医療保険EVER」

月額保険料(35歳・男性) 3,230円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回10万円
保険期間 終身
先進医療特約 オプション対応(+99円)

アフラック「ちゃんと応える医療保険EVER」は、短期入院への手厚い保障が特徴の終身医療保険です。5日未満の入院でも、一律5日分の入院給付金が支払われます。最大2,000万円までの先進医療が保障される先進医療特約を付加できることに加えて、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の三大疾病になったときの特約も付加することが可能です。また、保険料はやや上がりますが、通院保障が付いている「通院ありプラン」にすると、退院後だけでなく入院前の通院も保障されます。

 

第6位 七大生活習慣病に手厚い終身医療保険!オリックス生命「医療保険 新CURE」

オリックス生命「医療保険 新CURE」

月額保険料(35歳・男性) 3,247円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回20万円
保険期間 終身
先進医療特約 あり

オリックス生命の「医療保険 新CURE」は、がん・心疾患、脳血管疾患の三大疾病に、糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性腎不全の4つを加えた七大生活習慣病に手厚いことが特徴の終身医療保険です。35歳で入院給付金1万円のプランで加入すれば、月額保険料は3,247円となります。また、先進医療を受けた際の技術料を最大2,000万円まで保障される先進医療特約も付帯しています。

 

第5位 がんに強い終身医療保険!メディケア生命「メディフィットA〈エース〉」

メディケア生命「メディフィットA〈エース〉」

月額保険料(35歳・男性) 2,970円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回10万円
保険期間 終身
先進医療特約 オプション対応(+110円)

メディケア生命の終身医療保険「メディフィットA〈エース〉」では、35歳・男性が入院1日1万円の保障で、月額保険料は2,970円となっています。オプションで先進医療特約を付けることも可能です。また、がん診断時に給付金を受け取れる「がん診断特約」や「抗がん剤(腫瘍用薬)治療特約」、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)と診断されたら以後の保険料支払いが免除される「3大疾病保険料払込免除特約」など、がんに備えた特約を多数付けることもできます。

 

第4位 多くのオプションが付けられる終身医療保険!ネオファースト生命「ネオdeいりょう」

ネオファースト生命「ネオdeいりょう」

月額保険料(35歳・男性) 2,215円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回5万円
保険期間 終身
先進医療特約 オプション対応(+43円)

ネオファースト生命の「ネオdeいりょう」は、主契約の入院保障に加えてさまざまなオプションを付けられるカスタマイズ制が特徴の終身医療保険です。35歳・男性で、入院給付金1万円の場合は月額保険料が2,215円まで抑えられます。先進医療特約を付帯したとしても2,258円に留まります。基本保障に加えて、がん診断特約や抗がん剤治療特約、三大疾病一時給付特約などさまざまなオプション特約を付けることも可能です。

 

第3位 カスタマイズ性が高い終身医療保険!チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」

チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」

月額保険料(35歳・男性) 1,920円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回5万円
保険期間 終身
先進医療特約 オプション対応(+132円)

チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムDX」は、さまざまな保険の設計ができる終身医療保険です。35歳・男性の場合、入院給付金が1日10,000円・60日とすると、月額保険料が1,920円となります。先進医療特約を付けたとしても2,052円です。先進医療特約の他にも、7大疾病延長入院特約やストレス性疾病延長入院特約、退院後通院特約、入院一時金特約などさまざまな特約を付けることも可能です。また、月払いの他にも年間保険料がお得になる年払いにも対応しています。

 

第2位 保険料が安い!アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの定期医療」

アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの定期医療」

月額保険料(35歳・男性) 1,740円
入院給付金 1日10,000円(1入院60日)
手術給付金 1回10万円
保険期間 10年
先進医療特約 なし

アクサダイレクト生命の「アクサダイレクトの定期医療」は、月額保険料の安さで定評がある医療保険です。35歳・男性で入院給付金1日1万円のコースでは、月額保険料が1,740円となります。手術給付金は入院給付金の10倍となり、1回10万円が支給されます。また、医師・看護師などに24時間365日電話で健康相談できるサービス、日本の名医(総合相談医)のセカンドオピニオンを受けられるサービスが無料付帯します。ただ、先進医療特約が付けられない点がネックとなります。

 

第1位 30代に最もおすすめ!入院治療費全額保障!ソニー損保「Zippi」

ソニー損保「Zippi」

月額保険料(35歳・男性) 1,293円
入院給付金 入院治療費全額カバー
※1ヶ月最大20万円、1入院最大120万円まで
手術給付金 全額カバー
保険期間 5年
先進医療特約 オプション対応(+112円)

ソニー損保の医療保険「Zippi」は、35歳・男性が月額1,293円で加入でき、入院・手術代などの治療費は1ヶ月最大20万円まで全額カバーとなっています。先進医療での技術料を最大2,000万円まで保障する先進医療特約をオプションとして付けることができ、先進医療オプションを付けた場合の月額費は1,405円となります。30代の入院時の平均負担額は19万円であるため、30代に最もフィットしたおすすめの医療保険であると言えます。また、個室や少人数部屋に入院したい場合には、入院時差額ベッド代が支給されるオプションサービスを付けることも可能です。

 

30代におすすめの医療保険比較一覧表

医療保険 月額保険料(35歳・男性) 入院給付金 手術給付金 保険期間 先進医療特約
ソニー損保「Zippi」 1,293円 入院治療費全額カバー
※1ヶ月最大20万円、1入院最大120万円まで
全額カバー 5年 オプション対応(+112円)
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの定期医療」 1,740円 10,000円(1入院60日) 10万円 10年 ×
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」 1,920円 10,000円(1入院60日) 5万円 終身 オプション対応(+132円)
ネオファースト生命「ネオdeいりょう」 2,215円 10,000円(1入院60日) 5万円 終身 オプション対応(+43円)
メディケア生命「メディフィットA〈エース〉」 2,970円 10,000円(1入院60日) 10万円 終身 オプション対応(+110円)
オリックス生命「医療保険 新CURE」 3,247円 10,000円(1入院60日) 20万円 終身
アフラック「ちゃんと応える医療保険EVER」 3,230円 10,000円(1入院60日) 10万円 終身 オプション対応(+99円)
メットライフ生命「終身医療保険フレキシィ S(シンプルコース Cプラン)」 3,517円 1日10,000円(1入院60日) 20万円 終身
ライフネット生命「新じぶんへの保険」(エコノミーコース) 3,421円 10,000円(1入院60日) 10万円 終身 ×
楽天生命「スーパー医療保険」 3,790円 10,000円(1入院60日) 20万円 終身

 

30代が医療保険を選ぶときの注意点

30代が医療保険を選ぶときの注意点を抑えておきましょう。

独身で貯金がある場合は加入する必要はない

医療保険は、「万一のことが起きた場合に、貯金ではまかないきれない出費に対応するための保険」です。

万一、ケガや病気で入院することになってしまった場合でも、十分にまかないきれるだけの貯金があるなら、わざわざ医療保険に加入する合理的な理由はありません。

結婚していて子供がいるような場合ならともかく、独身で貯金が十分になるなら、医療保険に入る旨味はほとんどないと言えます。

日本人は「保険」と聞くと「入らないと不安」と連想する人が多く、保険に金融商品以上の特別な意味を持つ人が少なくありません。しかし、保険は感情ではなく合理的・論理的に考えて加入するようにしましょう。

 

30代で貯金がいくらあれば医療保険に加入する必要はないか?

それでは、具体的には30代でいくらの貯金があれば、医療保険に加入する必要がなくなるかを考えておきましょう。

公益財団法人・生命保険文化センターが発表した「平成28年度「生活保障に関する調査」によると、30代の入院時の自己費用負担額の平均は19.0万円になっています。
※出典:生命保険文化センター

ただ、30代の入院費の平均が19万円だからといって、19万円以上の貯金があれば医療保険に入る必要がないとは言えません。

これはあくまで平均であり、入院が長引くケースもあれば、生活費も掛かってくるためです。

一つの目安としては、3ヶ月入院した場合の生活費と入院代があれば十分だと言えます。

30代独身の場合は100万円、30代で結婚している場合は200万円以上の貯金があれば、医療保険に加入するメリットは薄くなってくると考えておくとよいでしょう。