※この銘柄は2023年6月11日付で上場廃止になりました。
今回は、【1467】JPX日経400ブル2倍上場投信(レバレッジ)について解説していきます。
【1467】JPX日経400ブル2倍上場投信(レバレッジ)は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「JPX日経400レバレッジ・インデックス」に連動するレバレッジ型ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/leveraged-inverse/files/1467-j.pdf
また、レバレッジ型ETFについては、こちらのページで解説しています。

JPX日経400レバレッジ・インデックスとは
「JPX日経400レバレッジ・インデックス」は、JPX日経インデックス400の前日変動率の2倍となるように計算された指数です。
なお、JPX日経インデックス400は、東証全銘柄の中から、自己資本利益率(ROE)、営業利益、時価総額の3つの指標を評点として選定された400銘柄で構成された株価指数です。
レバレッジ型ETFは、日経平均株価やTOPIX、JPX日経インデックス400といった指数の変動率に対して2倍の値動きをするレバレッジ指数に連動するETFです。
レバレッジ型ETFは、大きな値動きをするため、デイトレードやスイングトレードといった短期投資向けのETFとなっています。
一方、レバレッジ型ETFは分配金が出ず、信託報酬も高いため、長期投資には向いていません。
また、レバレッジ型ETFは正確には「指数の前営業日の2倍の値動き」となるように設定されているため、2営業日以上離れた日と比較すると、複利効果によって2倍前後にぶれてくるため完全な2倍の値動きにはならないことに注意が必要です。
特に、「指数の前営業日の2倍の値動き」になるというレバレッジ型ETFの特性があるため、指数が上昇と下落を交互に繰り返す場合には、レバレッジ指数は逓減していってしまいます。
※例えば、TOPIXが+5%上昇→-10%下落→+5%上昇という値動きとなった場合、TOPIXは+5%-10%+5%=100%となって元の値に戻りますが、レバレッジ型ETFは2倍の複利効果となるため、10%×(-20%)×10%=96.8%と逓減してしまいます。
※レバレッジ型ETFに長期投資するなら、分配金が出る普通のETFに2倍投資すれば、分配金を貰うこともできます。
このように、レバレッジ型ETFは長期投資には絶望的に向いていないということを理解しておきましょう。
短期投資におすすめできるかどうかは、流動性(売買代金)があるか?ボラティリティ(値幅)が十分にあるか?信託報酬は安いか?の3点によって決まります。
【1467】JPX日経400ブル2倍上場投信(レバレッジ)のETFデータ
信託報酬(税込) | 0.825% |
分配金 | 0円(年1回) |
分配金利回り | 0% |
直近5年間の値動き | +11.52%(12,060円→13,450円) |
必要投資金額 | 134,500円(10口) |
上場日 | 2015年8月24日 |
短期投資おすすめ度 | ★ |
流動性 | ☆(取引が難しい最低レベル) |
※各データは、2022年12月20日時点の値。
【1467】JPX日経400ブル2倍上場投信(レバレッジ)は、「JPX日経400レバレッジ・インデックス」に連動するレバレッジ型ETFです。
JPX日経400レバレッジ・インデックスのボラティリティはほぼTOPIXと変わらず、日経平均株価に比べてリスクが低いですが、短期投資においてはデメリットとなります。
取引がほとんどなく、流動性は取引が難しい最低レベルとなっています。
短期投資どころか、取得すること自体が難しい銘柄のため、下手に手を出してはいけません。
まとめ
【1467】JPX日経400ブル2倍上場投信(レバレッジ)は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「JPX日経400レバレッジ・インデックス」に連動するレバレッジ型ETFです。
JPX日経400レバレッジ・インデックスのリスクはTOPIXと同程度で、日経平均株価に比べてリスクが低いという特徴がありますが、これは短期投資においてはボラティリティが低くなるためデメリットとなります。
【1467】JPX日経400ブル2倍上場投信(レバレッジ)は、取引がほとんどなく、流動性は取引が難しい最低レベルとなっています。
取得すること自体が難しい銘柄のため、下手に手を出してはいけません。