【個人年金保険特集】積立型でおすすめの生命保険5選!

金融庁が人生100年時代の老後には2000万円必要だというレポートを発表したことは、日本中を揺るがす大騒動に発展しました。

しかし、金融庁のレポートには何らおかしいことは書いてないということが現実です。

これからの日本は、少子化・人口減少の進展によって年金の支え手である現役世代が減少し、その一方で高齢化や平均寿命の上昇によって年金の貰い手である高齢世代が激増します。

冷静に考えてみれば、日本の年金制度が持続不可能であることは当たり前のことでしかないのです。

国の年金制度が全くあてにできない以上、自らの老後は自分の手で守るしかありません。そこでおすすめなのが、保険会社が提供している積立型生命保険である個人年金保険です。

 

積立型の生命保険に加入するメリット

積立保険とは、貯蓄性のある生命保険のことです。

生命保険というと死亡した場合に一時金を受け取れる掛け捨てタイプのものが一般的ですが、積立型の生命保険は満期日に満期保険金を一括で受け取ったり、年金で受け取ったりすることが可能となっています。

代表的な積立保険としては、子どもの教育費積み立てに使われる学資保険、老後の積立として使われる個人年金保険が挙げられます。

積立保険のメリットとしては、貯蓄代わりに保険を積み立てられ、満期が来たときに受け取れる保険金には利子が付くことが挙げられます。また、個人年金保険控除として所得税は最高4万円、住民税は最高2.8万円控除することが可能となっています。

一方、積立保険のデメリットとしては、保険料が一般的な生命保険よりも割高になることや、保険金の受け取り時に税金が発生することが挙げられます。また、積み立て途中で解約すると、元本割れすることになってしまいます。

 

おすすめの積立型生命保険の選び方ポイント

・「加入年齢」を抑えておこう。
・掛け金の運用率を示す「予定利率」を要チェック!最も重要な指標となる。
・「年金の受取方法」について、一生涯に渡って受け取れる終身年金型か、一定期間に渡って振り込まれる確定年金型かを抑えておこう。

今回は、代表的な積立型生命保険である個人年金保険について、おすすめのサービスを紹介していきます。それでは、個人年金保険の選び方ポイントを抑えておきましょう。

まずは、「加入年齢」が何歳から何歳までなのかを確認しておきましょう。

次に、掛け金がどの位の金利で増えるのかを示す「予定利率」を抑えておきましょう。運用率を示す値であり、最も重要な指標と言っても過言ではありません。

個人年金の受け取り方には、一般的な年金と同じように一生涯に渡って年金が受け取れる終身年金型と、ある期間に渡って積み立てた保険金が振り込まれる確定年金型の2通りがあります。「年金の受取方法」がどちらのタイプに対応しているかを抑えておきましょう。

なお、終身年金型の場合、平均寿命を超えて生きた場合にはお得となりますが、平均寿命前に亡くなった場合は元本割れする場合もあります。一方、確定年金型では、万一早めに亡くなった場合でも、支払われていない分の差額が死亡給付金として支給されるため元本割れすることはありません。

 

おすすめの積立型生命保険(個人年金保険)5選!

おすすめの個人年金保険をランキング形式で見ていきましょう。

第5位 学資保険から老後資金まで対応!第一生命「積立年金『しあわせ物語』」

第一生命「積立年金『しあわせ物語』」

加入年齢 0歳~80歳
予定利率 年0.15%程度
年金の受取方法 確定年金

第一生命の「積立年金『しあわせ物語』」は、学資保険から老後資金の準備まで幅広い用途で積み立てられる積立型の生命保険です。利率は明確には記載されていませんが、30歳から契約して60歳まで支払った場合の返還率が104.6%となっていることから、年率換算すると0.15%程度と見ておくとよいでしょう。

 

第4位 老後資金の準備に役立つ!明治安田生命「年金かけはし」

明治安田生命「年金かけはし」

加入年齢 20歳~55歳
予定利率 年0.20%程度
年金の受取方法 確定年金、一括受取

明治安田生命の「年金かけはし」は、老後生活資金の準備に役立つ個人年金保険です。保険料払い込み期間中の死亡保障を抑えることで、受取期間が多くなるように設計されています。予定利率については記載されていませんが、20歳から契約して55歳まで支払いをした場合の累計は107%が目安となることから、年0.20%程度と見積もっておくとよいでしょう。

 

第3位 ハイリスク・ハイリターン個人年金保険!ソニー生命「変額個人年金保険(無配当)」

ソニー生命「変額個人年金保険(無配当)」

加入年齢 20歳~60歳
予定利率 変動利率
年金の受取方法 確定年金

ソニー生命の「変額個人年金保険(無配当)」は、国内外の株式と債券で運用しており、運用実績に応じて利率が変動するハイリスク・ハイリターンの個人年金保険です。最低保証がなく、大きな利回りになることもあれば、運用実績によって年金額が元本割れすることもあります。老後にある程度の余裕がある人には、特におすすめの個人年金保険ですが、安定を求める場合はおすすめできません。

 

第2位 高金利の外貨で運用!マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」

マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」

加入年齢 20歳~60歳
予定利率 年1.50%(豪ドル)、年2.65%(米ドル)
年金の受取方法 確定年金、終身年金(保証期間10年)

マニュライフ生命の「こだわり個人年金(外貨建)」は、外貨を活用して、安定・柔軟な資産作りを目指す個人年金保険です。保険料の払い込みは日本円で行いますが、積立金の運用、給付金はアメリカドル(米ドル)もしくはオーストラリアドル(豪ドル)で行われます。予定利率は、豪ドルは年1.50%、米ドルは年2.65%となっています。日本円が米ドル・豪ドルに対して円安になった場合にはより大きな運用効果が期待できますが、円高になった場合には円ベースで元本割れとなるリスクがあります。ただし、米ドル・豪ドルともに1.50%の最低保証がされているため、よっぽど大きく円高に傾かない限りは、元本割れするリスクはありません。

 

第1位 最低保証利率0.75%!JA共済「予定利率変動型年金共済 ライフロード」

JA共済「予定利率変動型年金共済 ライフロード」

加入年齢 18歳~85歳
予定利率 当初5年間0.50%、6年目以降0.75%~
年金の受取方法 確定年金、終身年金(保証期間10年・15年)

JA共済の「予定利率変動型年金共済 ライフロード」は、確実に受け取れる安心に増える楽しみをプラスした個人年金保険です。最低保証年金が保障されており、最初の5年間は0.50%、6年目以降は0.75%以上の利回りが期待されます。これは最低保証利率となるため、元本割れすることはありません。つまり、6年目以降は0.75%以上の利回りが確定で期待できるということになります。

 

おすすめの積立型生命保険(個人年金保険)比較一覧表

個人年金保険 加入年齢 予定利率 年金の受取方法
JA共済「予定利率変動型年金共済 ライフロード」 18歳~85歳 当初5年間0.50%、6年目以降0.75%~ 確定年金、終身年金(保証期間10年・15年)
マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」 20歳~60歳 年1.50%(豪ドル)、年2.65%(米ドル) 確定年金、終身年金(保証期間10年)
ソニー生命「変額個人年金保険(無配当)」 20歳~60歳 変動利率 確定年金
明治安田生命「年金かけはし」 20歳~55歳 年0.20%程度 確定年金、一括受取
第一生命「積立年金『しあわせ物語』」 0歳~80歳 年0.15%程度 確定年金

 

積立型の生命保険(個人年金保険)に加入する際の注意点

個人年金保険に加入する際の注意点を抑えておきましょう。

個人年金よりiDeCoの方が有利な点が多い

個人年金保険は、人生100年時代を見据えた保険として非常に有用なものです。

しかし、国が老後資金の形成のために用意しているiDeCo(個人型確定拠出年金)は、個人年金保険よりも優遇された制度となっています。

「iDeCo」は、掛け金を自分の手で運用しながら積み立てていき、60歳以降に受け取る個人年金制度です。国民年金被保険者および厚生年金被保険者が対象となっているため、自営業者からサラリーマン、公務員まで全ての日本人がiDeCoを活用することが可能です。

個人年金保険では、所得税は最高4万円、住民税は最高2.8万円まで控除されますが、iDeCoでは拠出金を全額所得控除することが可能です。

どうして、iDeCoは優遇されているのかというと、国が率先して国民の金融資産を貯金から投資へ回そうとしているためです。

ただし、iDeCoで運用する金融商品(投資信託)は自分自身の手で選ぶ必要があります。投資信託の知識がない場合は、保険会社が運用してくれる個人年金保険の方がおすすめです。

 

国民年金・厚生年金よりお得な個人年金保険は存在しない

日本の年金制度には問題があるように言われており、年金を支払わっていない若者も少なくありません。しかし、これは余りにも無知で愚かな行為であるとしか言いようがありません。

日本の年金制度は、国民年金・厚生年金ともに、基礎年金部分の半分は税金でまかなわれています。これはつまり、年金保険料支払い負担の半分が税金でサポートされていると言えます。

実際に計算や比較してみるとよく分かることですが、国民年金・厚生年金よりも手厚い金融商品を民間の保険会社が提供することは不可能です。

日本の年金制度の問題点があるとしたら、あまりにも美味し過ぎる制度であるため、制度を維持することが困難になっていることです。

個人年金保険への加入を検討することも悪くはありませんが、もしも日本の年金制度への不安がその動機になっているのだとしたら、改めて自分自身が貰える年金を確認してみてはいかがでしょうか?

少なくとも、民間が提供している個人年金保険の中には、国民年金・厚生年金よりもお得なものは存在しません。