【人生100年時代に備える】50代におすすめの生命保険12選~定期保険、終身保険、収入保障保険別~

金融庁が、人生100年時代の老後に必要な資産額を2,000万円と試算したことは大きな話題を呼びました。

50代は、マイホームの購入や子どもの教育費支出も終わり、老後に向けた資産形成を本格的にしていく時期となります。

ただ、50代はがんを始めとする大病を患うリスクも上昇してきます。50代で若くして亡くなった有名人のニュースを耳にすることも少なくありません。

老後に向けたリスクヘッジの一環として、残された家族のために生命保険に加入しておくことも悪い選択ではありません。

 

  1. 50代が生命保険に加入するメリット
    1. 生命保険の種類と特徴について
    2. 生命保険に入るべき50代とは?
  2. 50代におすすめの生命保険の選び方ポイント
  3. 50代におすすめの定期保険4選!
    1. 第4位 月額保険料が安い!メディケア生命「メディフィット定期」
    2. 第3位 保険料が安い!さまざまなライフステージに対応!SBI生命「クリック定期!Neo」
    3. 第2位 1年更新の定期保険!楽天生命「楽天生命スーパー定期保険」
    4. 第1位 50代の保険料が安い!年払いにも対応!チューリッヒ生命「定期保険プレミアムDX(非喫煙優良体型)」
  4. 50代におすすめの定期保険比較一覧表
  5. 50代におすすめの終身保険4選!
    1. 第4位 お手頃な保険料!アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身保険」
    2. 第3位 非喫煙者は割安価格!アフラック「かしこく備える終身保険(ノンスモーカー割引特約)」
    3. 第2位 月額保険料が安い!マニュライフ生命「こだわり終身保険v2(シンプルプラン・非喫煙者保険料率)」
    4. 第1位 50代の保険料が最も安い終身保険!オリックス生命「終身保険RISE [ライズ]」
  6. 50代におすすめの終身保険比較一覧表
  7. 50代におすすめの収入保障保険4選!
    1. 第4位 がん・障害特約も付けられる!ネオファースト生命「ネオdeしゅうほ(非喫煙者)」
    2. 第3位 非喫煙・BMI・血圧割引!メディケア生命「メディフィット収入保障(非喫煙者優良体)」
    3. 第2位 非喫煙者なら月額保険料最安!T&Dフィナンシャル生命「家計にやさしい収入保障(非喫煙者健康体)」
    4. 第1位 50代の保険料最安!三井住友海上あいおい生命「&LIFE 新収入保障(健康優良割引)」
  8. 50代におすすめの収入保障保険比較一覧表
  9. 50代が生命保険に入るときの注意点
    1. 資産形成目的ならおすすめできない
    2. わざわざ高いプランに入る必要はない
    3. 生命表を確認して、合理的に考えるようにしよう

50代が生命保険に加入するメリット

生命保険(死亡保険)とは、被保険者が亡くなったときあるいは高度障害状態になった場合に、保険金が受け取れることを保障する金融商品です。

生命保険の種類と特徴について

生命保険には、定期保険、終身保険、収入保障保険の3種類があります。

定期保険とは、契約期間中に被保険者が亡くなった場合に、一括で保険金が受け取れる生命保険です。終身保険と比較すると、保険料は安く、受け取れる保険金は高めに設定されています。

終身保険とは、一生涯の死亡保障がされる生命保険です。定期保険と比較すると、保険料は高く、死亡保険料も安くなりますが、貯蓄機能がある保険として活用することができます。また、保険料は一生涯変わりません。

収入保障保険とは、死亡保険金を年金形式で受け取ることができる生命保険です。被保険者の年齢が進むにつれて保険料・死亡保険金が減少していくことから、最も合理的な生命保険と言われます。

上記3種類の生命保険の違いをまとめると、次の表のようになります。

定期保険 終身保険 収入保障保険
保険期間 契約期間 一生涯 契約期間
メリット 終身保険と比べて保険料が安く、死亡保険金が高い。 貯蓄機能があり、保険料は一生涯変わらない。 保険金を年金形式で受け取れる、保険料が年々安くなる。
デメリット 保険料は掛け捨てとなる。 定期保険と比べると保険料が高くなる。 保険料は掛け捨てとなる。

 

生命保険に入るべき50代とは?

どのタイプの生命保険であっても、生命保険は「万一のことがあった場合に、残された家族の生活費保障を目的として加入する保険」であると認識しておくことが非常に重要です。

一家の大黒柱である夫が亡くなってしまった場合には、残された家族の生活費や、子どもの教育費を払うことができなくなってしまいます。生命保険は、このような万一のケースに備えるための金融商品です。

なお、生命保険は、残された家族のためのリスクヘッジに特化した金融商品であり、資産形成に特化した金融商品ではありません。

もしも、自身の資産形成の一環として生命保険への加入を検討しているなら、銀行に貯金をするか、株式投資や投資信託などの投資性金融商品をおすすめいたします。

50代が生命保険に入るメリットは、残された家族の生活が金銭的に保障されることにあります。

マイホームの購入や子どもの教育費といったイベントがまだ終わっていない30代や40代に比べると、50代が生命保険に加入するメリットは小さくなっています。

ただ、それでも万一のことがあったときに残された家族のことを考えて、少しでも生活が楽になるために生命保険に加入しておくのは悪いことではありません。

 

50代におすすめの生命保険の選び方ポイント

・保険料を安く済ませたい場合には「定期保険」、貯蓄機能も求めたい場合には「終身保険」、合理的に保険を活用したい場合には「収入保障保険」がおすすめとなる。
・「月額保険料」を要チェック。今回は、55歳・男性の場合で比較。
・「死亡保険金」を要チェック。
・「保険期間」(保険料払込期間)もチェックしておこう。

生命保険には3種類のタイプがありますが、保険料を安く済ませたい場合には「定期保険」、貯蓄機能も求めたい場合には「終身保険」、合理的に保険を活用したい場合には「収入保障保険」がおすすめとなります。

保険のタイプは違っても、保険の選び方ポイントは共通です。50代におすすめの生命保険の選び方ポイントを抑えておきましょう。

まず重要となるポイントは、「月額保険料」です。なお、今回はいずれの生命保険でも、55歳・男性の場合の保険料を表示しています。

次に、受けられる保障として「死亡保険金」を抑えておきましょう。定期保険・終身保険の場合は一括で受け取れる保険金額、収入保障保険の場合は月額金額となります。なお、今回は50代の保険金の目安として、定期保険は1,000万円、終身保険は200万円、収入保障保険は月額10万円としています。

最後に、「保険期間」(保険料払込期間)をチェックしておきましょう。

 

50代におすすめの定期保険4選!

50代におすすめの定期保険をランキング形式で見ていきましょう。

第4位 月額保険料が安い!メディケア生命「メディフィット定期」

メディケア生命「メディフィット定期」

月額保険料(55歳・男性) 6,048円
死亡保険金 1,000万円
保険期間 10年

メディケア生命の「メディフィット定期」は、月額保険料が安いことに特徴がある定期保険です。ただ、多くの年齢で保険料が最安値となっているのですが、55歳・男性が死亡保険金1,000万円で契約した場合の保険料は月額6,048円となり、ランキング上位の保険会社に比べてやや高くなっています。

 

第3位 保険料が安い!さまざまなライフステージに対応!SBI生命「クリック定期!Neo」

SBI生命「クリック定期!Neo」

月額保険料(55歳・男性) 5,940円
死亡保険金 1,000万円
保険期間 10年

SBI生命の「クリック定期!Neo」は、保険料が安く、保険期間を細かく設定できることでさまざまなライフステージに対応できる定期保険です。基本保障となる死亡保険金に加えて、災害で亡くなった場合に保険金が増額となる災害割増特約を追加することもできます。

 

第2位 1年更新の定期保険!楽天生命「楽天生命スーパー定期保険」

楽天生命「楽天生命スーパー定期保険」

月額保険料(55歳・男性) 5,820円
死亡保険金 1,000万円
保険期間 1年

楽天生命の「楽天生命スーパー定期保険」は、保険期間が1年更新であることが特徴の定期保険です。1年更新型の定期保険であるため、マイホームの購入や子どもの学校入学といった人生のさまざまなライフステージの変化に合わせた契約を結ぶことが可能です。79歳まで加入することができます。

 

第1位 50代の保険料が安い!年払いにも対応!チューリッヒ生命「定期保険プレミアムDX(非喫煙優良体型)」

チューリッヒ生命「定期保険プレミアムDX」

月額保険料(55歳・男性) 4,860円
死亡保険金 1,000万円
保険期間 10年

チューリッヒ生命の「定期保険プレミアムDX」は、非喫煙者で健康体な方は割引を受けることができる定期保険です。55歳・男性の月額保険料はランキング2位の「楽天生命スーパー定期保険」より1,000円近くも安くなっており、ダントツの最安値となっています。さらに、支払い方法は月払いよりもお得になる年払いにも対応しています。55歳・男性で死亡保険金1,000万円のプランなら、年払いにすることで年間2,120円得になります。50代には、文句なしで最もおすすめの定期保険です。

 

50代におすすめの定期保険比較一覧表

定期保険 特徴 月額保険料(55歳・男性) 死亡保険金 保険期間
チューリッヒ生命「定期保険プレミアムDX(非喫煙優良体型)」 保険料が得になる年払いに対応 4,860円 1,000万円 10年
楽天生命「楽天生命スーパー定期保険」 保険期間は1年更新 5,820円 1,000万円 1年
SBI生命「クリック定期!Neo」 災害割増特約を付加できる 5,940円 1,000万円 10年
メディケア生命「メディフィット定期」 月額保険料が安い 6,048円 1,000万円 10年

 

50代におすすめの終身保険4選!

50代におすすめの終身保険をランキング形式で見ていきましょう。

第4位 お手頃な保険料!アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身保険」

アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身保険」

月額保険料(55歳・男性) 6,112円
死亡保険金 200万円
保険期間 終身

アクサダイレクト生命の「アクサダイレクトの終身保険」は、保険料払込期間中の解約返戻金を低く抑えることで、手頃な保険料で一生涯の死亡保障を実現した終身保険です。終身保険であるため、途中で解約された場合にも、解約返戻金を受け取ることができます。

 

第3位 非喫煙者は割安価格!アフラック「かしこく備える終身保険(ノンスモーカー割引特約)」

アフラック「かしこく備える終身保険」

月額保険料(55歳・男性) 5,814円
死亡保険金 200万円
保険期間 終身

アフラックの「かしこく備える終身保険」は、タバコを吸わない場合にノンスモーカー割引特約で保険料が安くなることが特徴の終身保険です。基本となる死亡保障に加えて、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)に罹った場合に以後の保険料が発生しなくなる三大疾病保険料払込免除特約、不慮の事故で亡くなった際の災害死亡割増特約を付けることもできます。

 

第2位 月額保険料が安い!マニュライフ生命「こだわり終身保険v2(シンプルプラン・非喫煙者保険料率)」

マニュライフ生命「こだわり終身保険v2」

月額保険料(55歳・男性) 5,656円
死亡保険金 200万円
保険期間 終身

マニュライフ生命の「こだわり終身保険v2(非喫煙者保険料率)」は、1年以内に喫煙歴がない非喫煙者なら大きな割引を受けることができる終身保険です。やや保険料が上がりますが、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になったとき、以後の保険料の払込が免除される<充実プラン>にすることも可能です。

 

第1位 50代の保険料が最も安い終身保険!オリックス生命「終身保険RISE [ライズ]」

オリックス生命「終身保険RISE [ライズ]」

月額保険料(55歳・男性) 5,584円
死亡保険金 200万円
保険期間 終身

オリックス生命の「終身保険RISE [ライズ]」は、終身保険の中でも月額保険料が安いことが特徴の生命保険です。保険料が一生涯上がらない終身型であり、解約払戻金もあるため資産形成としても活用することが可能な金融商品です。

 

50代におすすめの終身保険比較一覧表

終身保険 特徴 月額保険料(55歳・男性) 死亡保険金 保険期間
オリックス生命「終身保険RISE [ライズ]」 50代の月額保険料最安 5,584円 200万円 終身
マニュライフ生命「こだわり終身保険v2(シンプルプラン・非喫煙者保険料率)」 3大疾病充実プランにすることも可能 5,656円 200万円 終身
アフラック「かしこく備える終身保険(ノンスモーカー割引特約)」 三大疾病保険料払込免除特約、災害死亡割増特約を付加できる 5,814円 200万円 終身
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身保険」 月額保険料が安い 6,112円 200万円 終身

 

 

50代におすすめの収入保障保険4選!

50代におすすめの収入保障保険をランキング形式で見ていきましょう。

第4位 がん・障害特約も付けられる!ネオファースト生命「ネオdeしゅうほ(非喫煙者)」

ネオファースト生命「ネオdeしゅうほ」

月額保険料(55歳・男性) 3,241円
死亡保険金(月額給付金) 10万円
保険期間 65歳まで

ネオファースト生命の「ネオdeしゅうほ」は、非喫煙者であると保険料が安くなる収入保障保険です。がん・心疾患・脳血管疾患になった場合の特定疾病収入保障特則、特定疾病保険料払込免除特約、障害が残った場合の障害収入保障特則、高度障害収入保障特則を特約として付けることも可能となっています。

 

第3位 非喫煙・BMI・血圧割引!メディケア生命「メディフィット収入保障(非喫煙者優良体)」

メディケア生命「メディフィット収入保障」

月額保険料(55歳・男性) 3,118円
死亡保険金(月額給付金) 10万円
保険期間 65歳まで

メディケア生命の「メディフィット収入保障」は、メディケア生命所定の基準(喫煙の状況、体格(BMI)、血圧値)で保険料率が安くなることが特徴の収入保障保険です。過去1年以内に喫煙をしておらず、BMIが17以上28未満かつ血圧が90から140の場合には優良体となり、大きな割引を受けられます。また、3大疾病保険料払込免除特約を付加することで、がん、急性心筋梗塞、脳卒中になった際には以後の保険料を免除可能となります。

 

第2位 非喫煙者なら月額保険料最安!T&Dフィナンシャル生命「家計にやさしい収入保障(非喫煙者健康体)」

T&Dフィナンシャル生命「家計にやさしい収入保障」

月額保険料(55歳・男性) 2,620円
死亡保険金(月額給付金) 10万円
保険期間 65歳まで

T&Dフィナンシャル生命の「家計にやさしい収入保障」は、非喫煙者健康体の場合に大きな割引が受けられる収入保障保険です。タバコを吸っておらず、BMIと血圧が正常値なら、55歳で加入して毎月2,620円の月額保険料を払えば、65歳までの間に被保険者が亡くなった場合に遺族年金が毎月10万円給付されるようになります。

 

第1位 50代の保険料最安!三井住友海上あいおい生命「&LIFE 新収入保障(健康優良割引)」

三井住友海上あいおい生命「&LIFE 新収入保障」

月額保険料(55歳・男性) 2,600円
死亡保険金(月額給付金) 10万円
保険期間 65歳まで

三井住友海上あいおい生命の「&LIFE 新収入保障」は、過去1年間喫煙しておらず、血圧が一定範囲内で、優良運転者である場合に健康優良割引を受けることができる収入保障保険です。やや保険料は上がりますが、メンタル就労不能障害保障特則を付加することによって、精神障害で就労不能になった場合に一時金を受けとることも可能になります。

 

50代におすすめの収入保障保険比較一覧表

収入保障保険 特徴 月額保険料(55歳・男性) 死亡保険金(月額給付金) 保険期間
三井住友海上あいおい生命「&LIFE 新収入保障(健康優良割引)」 メンタル就労不能障害保障特則を付加できる 2,600円 10万円 65歳まで
T&Dフィナンシャル生命「家計にやさしい収入保障(非喫煙者健康体)」 月額保険料が安い 2,620円 10万円 65歳まで
メディケア生命「メディフィット収入保障(非喫煙者優良体)」 3大疾病保険料払込免除特約を付加できる 3,118円 10万円 65歳まで
ネオファースト生命「ネオdeしゅうほ(非喫煙者)」 がん特約、障害特約を付加できる 3,241円 10万円 65歳まで

 

50代が生命保険に入るときの注意点

50代が生命保険に入るときの注意点を抑えておきましょう。

資産形成目的ならおすすめできない

日本人は、保険に金融商品を超えた感情的な価値を見出す傾向がありますが、生命保険はあくまで金融商品である以上、その目的を合理的に考えた上で加入すべきです。

生命保険は「万一のことがあった場合に、残された家族の生活費保障を目的として加入する保険」であり、「お金を稼ぐ人が亡くなった場合のリスクヘッジ」として価値があります。

資産形成目的で生命保険に入ろうとしているのなら、おすすめすることはできません。

生命保険に毎月払う分のお金を、銀行に貯金したり、株式投資や投資信託などの投資に回す方が合理的です。

生命保険は、リスクヘッジとしての機能に強みを持つ金融商品であり、資産運用に強みを持つ金融商品ではないことを理解した上で加入していくようにしましょう。

 

わざわざ高いプランに入る必要はない

50代は、30代や40代と比べると、生命保険に入るメリットが低くなっています。

マイホームの購入や子どもの教育費支払いといった家族に必要な大きな支出が済んでいる場合が多いことに加えて、50代になると月額保険料も高くなってきてしまうためです。

例えば死亡時の保険料が3,000万円以上受け取れるようなプランに、月額保険料が高くなっている50代が加入するメリットは薄くなります。

 

生命表を確認して、合理的に考えるようにしよう

生命保険はあくまでリスクヘッジのための金融商品であり、資産形成目的の金融商品ではありません。

「月々の保険料として数万円払えば、死亡した場合に何千万円受け取れる」と聞くと、お得に思えてしまうかもしれませんが、合理的に考えることが重要です。

「人生100年時代」の到来と言われて久しいですが、厚生労働省が毎年発表している「生命表」を読んでみると、さらに実感を持つことができます。

「平成30年簡易生命表」によると、男性の89.5%が65歳まで生存し、女性の94.5%が65歳まで生存していることが分かります。
※出典:厚生労働省

万一の場合に備えて生命保険に加入しておくことは大事なことですが、高過ぎるプランに入る合理性はありません。