日本政府は、2019年10月の消費税増税に合わせて、キャッシュレス社会を推進するために、クレジッドカードなどのキャッシュレス決済をした場合には最大5%の還元策を打ち出しています。
現金志向が強い日本では、クレジットカードなどのキャッシュレス決済をすることはやや抵抗があるかもしれませんが、現金払いよりもクレジットカード支払いの方が、お金が貯まりやすいという調査も出ています。
特に、クレジットカード選びで最も重視されることは、カード利用額に対してどのくらいのポイントが還元されるかを示す還元率です。
- 高還元率のクレジットカードを使うメリット
- 高還元率のクレジットカード選びのポイント
- おすすめ高還元率クレジットカード10選!
- 第10位 auユーザーにおすすめ! au WALLET クレジットカード
- 第9位 カードポイントで資産運用!インヴァストカード
- 第8位 若者におすすめ!JCB CARD W
- 第7位 Amazonユーザーにおすすめ!Amazon MasterCardクラシック
- 第6位 ドコモユーザーでなくてもお得!dカード
- 第5位 年会費無料!1.00%還元!Orico Card THE POINT
- 第4位 1.20%の高還元率クレジットカード!リクルートカード
- 第3位 楽天ユーザーならこれで決まり!楽天カード
- 第2位 Tポイントがザクザク貯まる!Yahoo! JAPANカード
- 第1位 永年無料1.25%還元の最強クレジットカード!REX CARD
- 年会費無料のおすすめ高還元率クレジットカード比較一覧表
- クレジットカードを使うときの注意点
高還元率のクレジットカードを使うメリット
「還元率」は、クレジットカード選びで最も重要視されている要素であると言っても過言ではありません。
クレジットカードの還元率とは、クレジットカードで支払いをした際にどのくらいポイントが還元されるのかを示すものです。
例えば、還元率1%のカードを使えば、100円利用する度に1円分のポイントが貯まることになります。
たった1%と思うかもしれませんが、毎月20万円消費するとしたら、全てをクレジットカードでの支払いにするだけで、1ヶ月2,000円のポイントが貯まる計算になります。1年間に換算すれば2万4,000円です。
現金支払いから高還元率クレジットカード払いに変えるだけで、これだけの節約効果が生まれるのです。
また、現金だと紛失リスクがありますが、クレジッドカードを紛失してしまってもカード会社に連絡すればすぐにカード機能の停止・再発行してもらえます。仮にその間に不正利用があったとしても、カード会社が全て負担してくれます。
さらに、クレジットカードでの支払い履歴は全て残るため、「マネーフォワード」などの家計簿アプリと連携させれば、自分自身の消費スタイルが一目瞭然となり、家計管理がしやすくなります。
高還元率のクレジットカード選びのポイント
・「還元率」と「還元方法」(還元されるポイント)を要チェック!
・「年会費」にも注目。無料カードであっても年会費無料となるには条件がある場合もある。
・「付帯保険」も確認しておこう。
・利用できる「国際ブランド」も要チェック。
・各クレジッドカードが展開している独自サービスも要確認。
高還元率クレジッドカード選びのポイントを抑えておきましょう。
まず、最も重要なのは「還元率」です。同時に、「還元方法」にも注目しましょう。1%以上の高還元率カードは少なくありませんが、還元方法に違いがあります。いくら高還元率カードであっても、使用用途が乏しいポイントで還元されてもあまりメリットはありません。自分自身のライフスタイルでお得となる方法で還元されることが重要です。
続いて、「年会費」にも注目です。クレジットカードには、年会費無料となる一般カードから、年会費を払うゴールドカードやプラチナカードまであります。ただ、還元率という観点で見ると、一般カードもゴールドカード以上も変わりません。また、一般カードでも、年会費無料になるための条件が付いていることがあるため要チェックしておきましょう。
「付帯保険」にも注目です。付帯保険とは、保険料を特別に支払わなくても、海外旅行・国内旅行・ショッピングで万一のことがあった場合に補償を受けることができる保険のことです。
最後に、利用できる「国際ブランド」を抑えておきましょう。VISA、JCB、MasterCardなどの主要ブランドに対応していることがポイントとなります。
上記のポイント以外にも、各クレジッドカードでは利用サービスによって還元率を上乗せするなど独自のサービスを展開しています。ライフスタイルに合わせたカード選びをするようにしましょう。
おすすめ高還元率クレジットカード10選!
おすすめの高還元率クレジットカードをランキング形式で見ていきましょう。
第10位 auユーザーにおすすめ! au WALLET クレジットカード
還元率 | 1.00% |
還元方法 | WALLETポイント |
年会費 | 1,250円(auユーザーは無料) |
付帯保険 | 海外旅行、ショッピング |
国際ブランド | VISA、MasterCard、 |
au WALLET クレジットカードは、携帯キャリアのauが発行しているクレジットカードです。還元率は1.00%で、auユーザーなら年会費無料となります。還元で貰える「WALLETポイント」は、カード支払い額やauの料金支払いに使うことができるため、使えずに失効してしまう心配はありません。auユーザーにとってはおすすめのクレジットカードですが、auユーザーじゃないと年会費が発生するためあまりおすすめできません。
第9位 カードポイントで資産運用!インヴァストカード
還元率 | 1.00% |
還元方法 | インヴァストカードポイント |
年会費 | 初年度無料、2年目以降1,350円(1回利用で無料) |
付帯保険 | 国内旅行 |
国際ブランド | VISA |
インヴァストカードは、インヴァスト証券が発行しているクレジットカードです。年会費は初年度無料で、2年目以降は1回以上の利用で年会費無料となります。実質年会費無料でありながら、還元率は1.00%となっています。また、メルカリやAmazon、楽天市場などが出店している「JACCSモール」経由なら+0.50%増となるため、ネットショッピングでの実質還元率は1.50%となります。インヴァストカードの特徴は、還元されるポイントが、海外ETFの積立にしか使えないことにあります。クレジットカードのポイントは3割から5割近くの人が失効させてしまっているというデータがありますが、資産運用に回せるなら失効する心配をする必要がなくなります。
第8位 若者におすすめ!JCB CARD W
還元率 | 1.00% |
還元方法 | Oki Dokiポイント |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | 海外旅行、ショッピング |
国際ブランド | JCB |
JCB CARD Wは、JCBが39歳以下・WEB入会限定で発行しているクレジットカードです。申し込みは39歳以下に限定されており、年会費は永年無料、還元率は1.00%となっています。還元される「Oki Dokiポイント」は1ポイント=約5円相当で、JCBギフトカードやAmazonポイントと交換することができます。
第7位 Amazonユーザーにおすすめ!Amazon MasterCardクラシック
還元率 | 1.00% |
還元方法 | Amazonポイント |
年会費 | 初年度無料、2年目以降1,350円(1回利用で無料) |
付帯保険 | ショッピング |
国際ブランド | MasterCard |
Amazon MasterCardクラシックは、ネット通販大手のAmazonが発行しているクレジットカードです。年会費は初年度無料で、2年目以降は1回以上の利用で無料となります。還元率は通常利用で1.00%となり、Amazonでの買い物では1.50%還元となります。また、Amazonプライム会員の場合は2.00%還元となります。還元される「Amazonポイント」は、そのままAmazonで使うことができます。Amazonユーザーには特におすすめのカードです。
第6位 ドコモユーザーでなくてもお得!dカード
還元率 | 1.00% |
還元方法 | dポイント |
年会費 | 初年度無料、2年目以降1,250円(1回利用で無料) |
付帯保険 | ショッピング |
国際ブランド | VISA、MasterCard |
dカードは、携帯キャリアのNTTドコモが発行しているクレジットカードです。2年目以降に年会費が発生してきますが、年1回でも利用すれば無料になります。還元率は1.00%となっています。特に、ローソンで利用すると、請求額が3%OFFとなりかつ、クレジットポイントが2倍付与されるため、実質5%還元となります。還元される「dポイント」は、さまざまなサービスやショッピングで使うことができるほか、NTTドコモの毎月の携帯料金支払いにも使うことができます。ドコモユーザーならもちろん、ドコモユーザーでなくてもおすすめの高還元率クレジットカードです。
第5位 年会費無料!1.00%還元!Orico Card THE POINT
還元率 | 1.00% |
還元方法 | オリコポイント |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | - |
国際ブランド | JCB、MasterCard |
Orico Card THE POINTは、大手信販会社のオリコグループが発行しているクレジットカードです。年会費は永年無料で、還元率は1.00%となっています。また、「オリコモール」を経由してネットショッピングをすると、通常獲得ポイントに加えて、0.50%の特別加算がされるため実質1.50%還元となります。還元される「オリコポイント」は、1ポイント=1円としてAmazonギフト券やnanacoポイント、Tポイント、楽天スーパーポイントといった主要ポイントと交換することが可能です。
第4位 1.20%の高還元率クレジットカード!リクルートカード
還元率 | 1.20% |
還元方法 | リクルートポイント(Pontaポイント) |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | 海外旅行、国内旅行、ショッピング |
国際ブランド | VISA、JCB、MasterCard |
リクルートカードは、人材サービス大手のリクルートが発行しているクレジッドカートです。年会費は永年無料でありながら、1.20%の高還元率となっています。nanacoやモバイルSuicaなどの電子マネーへのチャージでも1.20%還元となるのも強みです。付帯保険も充実しており、海外旅行は最高2,000万円、国内旅行は最高1,000万円、ショッピング保険は年間200万円まで補償が受けられます。還元率と付帯保険を見れば、無料カードの中では頭一つ抜け出ていますが、「リクルートポイント」はやや使用機会が乏しいPontaポイントにしか交換できない点がネックです。
第3位 楽天ユーザーならこれで決まり!楽天カード
還元率 | 1.00% |
還元方法 | 楽天スーパーポイント |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | 海外旅行 |
国際ブランド | VISA、JCB、MasterCard、AMEX |
楽天カードは、ネット通販大手の楽天が発行するクレジットカードです。テレビCMでもお馴染みのクレジットカードで、年会費は永年無料でありながら、還元率は1.00%となっています。楽天市場での使用ではポイント還元率が3倍となります。還元される「楽天スーパーポイント」は楽天市場で使えるほか、街での買い物や楽天Ebyに交換できるなど使用用途が非常に広くおすすめです。海外旅行にも強みを持ち、レンタカーやWifiルーターレンタルが割引となるほか、楽天カード専用ラウンジを利用できることも好評となっています。
第2位 Tポイントがザクザク貯まる!Yahoo! JAPANカード
還元率 | 1.00% |
還元方法 | Tポイント |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | ショッピング |
国際ブランド | VISA、JCB、MasterCard |
Yahoo! JAPANカードは、大手IT企業のヤフーが発行するクレジットカードです。永年無料で1.00%の高還元率となっており、Yahoo!ショッピングとLOHACOで利用するとTポイント還元率が3倍となります。また、スマホ決済アプリ「PayPay」へのチャージができる唯一のクレジットカードにもなっています。永年無料、高還元、Tポイントの使用用途の広さからして、初めて作るクレジットカードとしてもおすすめの1枚です。
第1位 永年無料1.25%還元の最強クレジットカード!REX CARD
還元率 | 1.25% |
還元方法 | REX POINT(カード代金値引き) |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | 海外旅行、国内旅行 |
国際ブランド | VISA、MasterCard |
REX CARDは、カード会社大手のジャックスが発行しているクレジットカードです。年会費は永年無料でありながら、還元率はクレジットカードの中では最高の1.25%となっています。還元される「REX POINT」は、Jデポというポイントに交換することができます。Jデポは、カード利用代金の口座引き落とし時に適用される値引き枠であり、実質値引きとして使えます。また、ジャックスのインターネットショッピングモール「JACCSモール」を利用した際には、REX POINTとは別に0.50%~12%に相当するJデポが還元されるため、ネットショッピングでは実質1.75%以上の還元率となります。「JACCSモール」では、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ショッピングサイトに対応しています。
年会費無料のおすすめ高還元率クレジットカード比較一覧表
クレジットカード | 還元率 | 還元方法 | 年会費 | 付帯保険 | 国際ブランド |
REX CARD | 1.25% | REX POINT(カード代金値引き) | 永年無料 | 海外旅行、国内旅行 | VISA、MasterCard |
Yahoo! JAPANカード | 1.00% | Tポイント | 永年無料 | ショッピング | VISA、JCB、MasterCard |
楽天カード | 1.00% | 楽天スーパーポイント | 永年無料 | 海外旅行 | VISA、JCB、MasterCard、AMEX |
リクルートカード | 1.20% | リクルートポイント(Pontaポイント) | 永年無料 | 海外旅行、国内旅行、ショッピング | VISA、JCB、MasterCard |
Orico Card THE POINT | 1.00% | オリコポイント | 永年無料 | - | JCB、MasterCard |
dカード | 1.00% | dポイント | 初年度無料、2年目以降1,250円(1回利用で無料) | ショッピング | VISA、MasterCard |
Amazon MasterCardクラシック | 1.00% | Amazonポイント | 初年度無料、2年目以降1,350円(1回利用で無料) | ショッピング | MasterCard |
JCB CARD W | 1.00% | Oki Dokiポイント | 永年無料 | 海外旅行、ショッピング | JCB |
インヴァストカード | 1.00% | インヴァストカードポイント | 初年度無料、2年目以降1,350円(1回利用で無料) | 国内旅行 | VISA |
au WALLET クレジットカード | 1.00% | WALLETポイント | 1,250円(auユーザーは無料) | 海外旅行、ショッピング | VISA、MasterCard |
クレジットカードを使うときの注意点
クレジットカードを使うときの注意点を抑えておきましょう。
リボ払いは使わないようにする
リボ払いとは、毎月あらかじめ指定した一定額を返済する方式のことです。
多くのクレジットカード会社では、リボ払いを使うと還元率がさらに高くなるサービスを実施しています。しかし、リボ払いの金利や手数料は非常に高くなっているため、トータルで見ると、カード会社へ払う金額が多くなるだけです。
一見すると、リボ払いはお得なように錯覚してしまいますが、リボ払いで得するのはカード会社だけです。リボ払いは絶対に使わないようにしましょう。
キャッシング機能はなるべく使わないようにする
クレジットカードには、ショッピング機能とキャッシング機能の2つの機能が付いていることが一般的です。
ショッピング機能とは、文字通り買い物をするための機能であり、クレジットカードの最も一般的な機能となります。分割払いやリボ払いでは手数料が取られるため注意が必要ですが、一括払いで支払うようにすれば問題ありません。
一方、キャッシング機能とは、クレジットカードを使って現金を借りる機能です。
キャッシング機能は海外旅行をするときには便利ですが、借金であるため、普段使い時にはあまり多用しないことをおすすめします。
また、クレジットカードを紛失した場合にが、キャッシング機能が悪用されてしまう恐れもあります。
キャッシング枠を0円に設定して使えないようにしておくことも可能となっているため、場合によってはキャッシング機能を使えないように設定しておくとよいでしょう。