「安全な国債で資産運用してみたいけど、おすすめの債券ETFはどれかな?」と、お困りではありませんか?
債券ETFは株式ETFに比べて値下がりリスクが小さく、それでいて安全に分配金を受け取ることが期待できます。
今回は、日本国債・米国国債・外国国債に連動する債券ETF全15銘柄の違いについて徹底解説していきます。
国債や社債に連動する債券ETFとは?
今回は、国債や社債に連動する債券ETFについて見ていきます。
国債は、国家が発行する債券です。発行時に償還期限と利率が定められており、購入者には定期的に利子が支払われ、償還期限を迎えると元本の返済を受けられます。
国債は、国家が元本・利子の支払いを保証しているため、株式よりも安全性が高くなっています。
今回注目していく債券ETFは、株式などで運用する一般的なETFに比べて値下がりリスクが小さくなっていることが特徴です。
債券ETFは値下がりリスクが小さいことに加えて、国債を保有する利子として分配金を受け取ることができます。
このため、債券ETFは、値下がりリスクを最小限に安全に運用しながら、分配金を確実に受け取りたい人におすすめのETFです。
ただ逆に言えば、債券ETFでは値上がり益を期待することはほとんどできないということでもあります。
債券ETFは、日本国債に連動する国内債券ETF、米国債や社債に連動する米国債券ETF、先進国債券や新興国債券に連動する外国債券ETFに分類できます。
新興国債券ETFは先進国債券ETFよりも分配金利回りが高い一方で、値下がりリスクは株式ETF並みとなっていることには注意が必要です。
債券ETFの注目ポイント
債券ETFの注目ポイントを抑えておきましょう。
※信託報酬・分配金については、日本取引所のETF一覧ページにあるパンフレットの情報を参照しています。また、月足チャート画像や値動きについては、マネックス証券の「マーケットライダープレミアム」で当該銘柄を参照したデータを記載しています。
・手数料である「信託報酬」を要チェック!
ETFの手数料には、証券会社で購入する際の売買手数料と、運用会社に支払う信託報酬の2つがあります。ETFの銘柄選びで重要なのは信託報酬です。信託報酬は年率で示され、1日ごとに引かれていきます。
債券ETF選びにおいても、信託報酬が低いことは重要なポイントです。
なお、SBI証券や楽天証券などの手数料が無料になる証券会社を選ぶことで、売買手数料は問題にならなくなります。ETF投資をする際には、一定の代金以下で手数料が無料になる証券会社で行うようにすることがおすすめです。
・ETFの「分配金」と「分配金利回り」を抑えておこう
ETFを保有していると、株の配当金のような形で「分配金」を受け取ることができます。
ただ、株の配当金と同じように、分配金を受け取る際には権利確定日にETFを保有しておく必要があることには注意が必要です。
分配金が年に何回・合計いくら分配されるのかは銘柄によって異なりますが、分配金の目安となる「分配金利回り」は必ずチェックしておきましょう。
分配金利回りは、過去1年間に支払った分配金をある時点の基準価額で割って算出されるものです。例えば、過去1年間の分配金が合計300円、ETFの基準価額が1万円の場合には、分配金利回りは3.00%となります。
分配金利回りは、債券ETF選びにおいて最も重要となるポイントです。
※分配金利回りは、過去1年間の分配金実績を2020年3月14日時点の終値で割った値で算出しています。
なお、ETFの分配金は投資信託とは違って再投資されないことには注意が必要です。ETFで積立・分散投資をする際には、分配金を手動でETFに再投資するようにしましょう。
・「直近3年間の値動き」はどうなっていたか?
債券ETFの安全性を確認しておく上でも、「直近3年間の値動き」は必ずチェックしておきましょう。
※今回は、2017年3月1日始値から2020年3月14日終値までの値動き率について記載しています。
・「必要投資金額」はいくらか?
そのETFに投資する際の「必要投資金額」についても抑えておきましょう。
ETFは銘柄ごとに単元口数が異なっており、債券ETFも銘柄によって1口~10口となっています。
必要投資金額が大きくなってしまうと、取引口数によってはSBI証券や楽天証券の1日定額取引で手数料を無料にすることができなくなってしまう場合もあるため注意しておきましょう。
日本国債に連動する国内債券ETF全2銘柄について徹底解説!
日本国債に連動する国内債券ETF全2銘柄について詳しく見ていきましょう。
【2510】NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA‐BPI総合連動型上場投信
信託報酬(税込) | 0.077% |
分配金 | 5.8円(年2回) |
分配金利回り | 0.58% |
直近3年間の値動き | -0.69%(1,006円→999円) |
必要投資金額 | 9,990円(10口) |
【2510】NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA‐BPI総合連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「NOMURA-BPI総合」に連動する国内債券ETFです。
「NOMURA-BPI総合」は、野村證券株式会社が公表している、国内で発行された公募利付債券の市場全体の動向を表す投資収益指数です。
ディフェンシブETFの代表的な銘柄です。ただ、流動性が低いため、投資する際には1円でも取引乖離コストが生まれないように、売買量が最も大きくなる大引けに取得するようにしましょう。
【2561】iシェアーズ・コア 日本国債 ETF
信託報酬(税込) | 0.066% |
分配金 | 実績なし(年4回) |
分配金利回り | - |
直近3年間の値動き | -11.14%(3,140円→2,790円) |
必要投資金額 | 2,790円(1口) |
【2561】iシェアーズ・コア 日本国債 ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「FTSE日本国債インデックス」と連動する国内債券ETFです。
「FTSE日本国債インデックス」は、日本銀行保有分・財務省償還分を除いた、償還残存期間1年以上の日本国債を時価総額で加重平均した日本国債市場の値動きを表す債券インデックスです。
2020年2月に上場したばかりのETFですが、新型コロナウイルスによる世界株安に巻き込まれる形となり-10%を超える値下がりとなっています。
世界株安で売られたのは仕方ないとしても、ディフェンシブであることが売りの債券ETFでこの値下がり率はリスク以外の何物でもありません。また、流動性もほとんどなく取引リスクも抱えます。この銘柄に投資するなら銀行預金で持っていた方がマシです。
日本国債に連動する国内債券ETF比較一覧表
日本国債連動ETF | メリット | デメリット | 信託報酬(税込) | 分配金利回り | 直近3年間の値動き | 必要投資金額 |
【2510】NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA‐BPI総合連動型上場投信 | 値下がりリスクが小さい | 流動性が低い | 0.077% | 0.58% | -0.69% | 9,990円 |
【2561】iシェアーズ・コア 日本国債 ETF | 特になし | 流動性がほとんどない | 0.066% | 実績なし | -11.14% | 2,790円 |
米国国債・社債に連動する米国債券ETF全7銘柄について徹底解説!
米国国債・社債に連動する米国債券ETF全7銘柄について詳しく見ていきましょう。
【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)
信託報酬(税込) | 0.154% |
分配金 | 45円(年4回) |
分配金利回り | 1.82% |
直近3年間の値動き | +4.30%(2,369円→2,471円) |
必要投資金額 | 2,471円(1口) |
【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、「FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)」に連動する米国債券ETFです。
「FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)」は、償還残存期間7年以上10年未満の米国債で構成される指数です。為替ヘッジをしてかつ円建てのパフォーマンスを表します。
信託報酬は低く、分配金利回りは2%弱あり、値動きリスクも小さいため、ディフェンシブETFとして問題なく運用できます。流動性がやや低いものの、米国債ETFとしては最も流動性が高く、信託報酬も最も低いため、おすすめの銘柄です。
【1486】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)
信託報酬(税込) | 0.176% |
分配金 | 507円(年2回) |
分配金利回り | 2.34% |
直近3年間の値動き | +3.84%(20,830円→21,630円) |
必要投資金額 | 21,630円(1口) |
【1486】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)は、日興アセットマネジメントが運用する、「S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て)」に連動する米国債券ETFです。
「S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て)」は、償還残存期間7年以上10年未満の米国債のパフォーマンスを円建てで測定するように設計された指数です。
信託報酬が低く、分配金利回りが2%以上あり、ディフェンシブETFとしておすすめの銘柄です。ただ、流動性が低く取引リスクがある点には注意しておきましょう。
【1487】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)
信託報酬(税込) | 0.176% |
分配金 | 384円(年2回) |
分配金利回り | 1.96% |
直近3年間の値動き | +5.27%(18,590円→19,570円) |
必要投資金額 | 19,570円(1口) |
【1487】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)は、日興アセットマネジメントが運用する、「S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」に連動する米国債券ETFです。
「S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て、円ヘッジ)」は、償還残存期間7年以上10年未満の米国債のパフォーマンスを円建て・為替ヘッジして測定するように設計された指数です。
ディフェンシブETFとして悪くありませんが、流動性が低い点がネックです。
【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)
信託報酬(税込) | 0.308% |
分配金 | 72円(年4回) |
分配金利回り | 3.14% |
直近3年間の値動き | -8.62%(2,503円→2,287円) |
必要投資金額 | 2,287円(1口) |
【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド投資適格指数(TTM円ヘッジ付き)」に連動する米国債券ETFです。
「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド投資適格指数(TTM円ヘッジ付き)」は、投資適格の米ドル建て債券で構成される指数です。
新型コロナウイルスによる世界株安の影響で暴落となっていますが、分配金利回りは高く、長期投資に問題ない銘柄です。米国社債ETFの中では最も流動性が高くおすすめです。
【1497】iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)
信託報酬(税込) | 0.638% |
分配金 | 100円(年4回) |
分配金利回り | 4.77% |
直近3年間の値動き | -16.54%(2,508円→2,093円) |
必要投資金額 | 2,093円(1口) |
【1497】iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド指数(TTM円ヘッジ付き)」に連動する米国債券ETFです。
「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド指数(TTM円ヘッジ付き)」は、投機的階級(ハイイールド)の米ドル建て高利回り債券で構成される指数です。
ハイリスク債券ETFであり、分配金利回りは5%近いものの、新型コロナウイルスによる世界株安の影響で直近3年間では-15%を超える下落率となっています。
信託報酬もやや高めで、いくら高利回りであるとはいえ、あまりおすすめできる銘柄ではありません。
【1656】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF
信託報酬(税込) | 0.154% |
分配金 | 53円(年4回) |
分配金利回り | 2.02% |
直近3年間の値動き | +4.59%(2,503円→2,618円) |
必要投資金額 | 2,618円(1口) |
【1656】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用円ベース)」に連動する米国債券ETFです。
「FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用円ベース)」は、償還残存期間が7年以上10年未満の米国債の収益率を時価総額で加重平均し、三菱東京UFJ銀行が公表する対顧客直物電信売買相場の仲値(TTM)を用いて日本円に換算した指数です。
米国国債ETFとしては信託報酬が最も低くなっています。流動性が低いことがネックですが、問題なく運用できるでしょう。
【2554】NEXT FUNDS ブルームバーグ・バークレイズ米国投資適格社債(1-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信
信託報酬(税込) | 0.297% |
分配金 | 10.7円(年4回) |
分配金利回り | 1.08% |
直近3年間の値動き | -1.39%(1,004円→990円) |
必要投資金額 | 9,900円(10口) |
【2554】NEXT FUNDS ブルームバーグ・バークレイズ米国投資適格社債(1-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「ブルームバーグ・バークレイズ米国投資適格社債(1-10年)インデックス(円ヘッジ・円ベース)」に連動する米国債券ETFです。
「ブルームバーグ・バークレイズ米国投資適格社債(1-10年)インデックス(円ヘッジ・円ベース)」は、残存年数が1年から10年の米ドル建て投資適格社債市場のパフォーマンスを示す指標です。為替ヘッジを行い、円ベースで表されます。
上場したばかりの銘柄であるため、もう少し様子見した方がいいかと思われます。
米国国債・社債に連動する米国債券ETF比較一覧表
米国国債・社債連動ETF | メリット | デメリット | 信託報酬(税込) | 分配金利回り | 直近3年間の値動き | 必要投資金額 |
【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり) | 値下がりリスクが小さい、信託報酬が低い | 特になし | 0.154% | 1.82% | +4.30% | 2,471円 |
【1486】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし) | 値下がりリスクが小さい | 流動性が低い | 0.176% | 2.34% | +3.84% | 21,630円 |
【1487】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり) | 値下がりリスクが小さい | 流動性が低い | 0.176% | 1.96% | +5.27% | 19,570円 |
【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり) | 分配金利回りが高い | 特になし | 0.308% | 3.14% | -8.62% | 2,287円 |
【1497】iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり) | 分配金利回りが非常に高い | 信託報酬がやや高い、値下がりリスクが高い | 0.638% | 4.77% | -16.54% | 2,093円 |
【1656】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF | 値下がりリスクが小さい、信託報酬が低い | 流動性が低い | 0.154% | 2.02% | +4.59% | 2,618円 |
【2554】NEXT FUNDS ブルームバーグ・バークレイズ米国投資適格社債(1-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信 | 特になし | 上場歴が浅い | 0.297% | 1.08% | -1.39% | 9,900円 |
外国債券に連動する外国債券ETF全6銘柄について徹底解説!
外国債券に連動する外国債券ETF全6銘柄について詳しく見ていきましょう。
【1349】ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(アジア国債・公債ETF)
信託報酬(税込) | 0.19% |
分配金 | 363.76円(年2回) |
分配金利回り | 2.99% |
直近3年間の値動き | -4.03%(12,650円→12,140円) |
必要投資金額 | 12,140円(1口) |
【1349】ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(アジア国債・公債ETF)は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・シンガポール・リミテッドが運用する、「Markit iBoxx ABF汎アジア指数」に連動するアジア債券ETFです。
「Markit iBoxx ABF汎アジア指数」は、アジア8ヶ国(中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)で発行される現地通貨建ての国債及び公債の動きを示す指数です。
新型コロナウイルスの影響もあり直近3年間で見るとわずかに値下がりしているものの、分配金利利回りが高く、ディフェンシブETFとして悪くありません。ただ、流動性が低い点には注意しておきましょう。また、この銘柄は外国籍のETFであるため、外国証券取引口座の開設が必要になります。
【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型
信託報酬(税込) | 0.275% |
分配金 | 1,395円(年12回) |
分配金利回り | 2.81% |
直近3年間の値動き | -3.31%(51,300円→49,600円) |
必要投資金額 | 496,000円(10口) |
【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型は、日興アセットマネジメントが運用する、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」と連動する先進国債券ETFです。
「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」は、日本を除く世界主要国の国債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均した指数です。為替ヘッジは行われず、円換算されています。
年12回の毎月分配であることが特徴の外国債券ETFです。トータルの分配金利回りも高く、長期投資しても問題ありません。また、日本以外の主要国の国債で運用することからカントリーリスクが分散されていることもメリットです。
ただ、毎月分配である反面、債券ETFとしては信託報酬がやや高くなっており、必要投資金額は約50万円となっているため、SBI証券や楽天証券で取引手数料無料の恩恵を受けられるかどうか微妙なラインにある点には注意しておきましょう。
【2511】NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信
信託報酬(税込) | 0.132% |
分配金 | 18.9円(年2回) |
分配金利回り | 1.95% |
直近3年間の値動き | -4.73%(1,014円→966円) |
必要投資金額 | 9,660円(10口) |
【2511】NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」に連動する先進国債券ETFです。
信託報酬は低いものの、他の外国債券ETFに比べると、分配金利回りが一回り小さくなっている点がネックです。他の銘柄をおすすめします。
【2512】NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジあり)連動型上場投信
信託報酬(税込) | 0.132% |
分配金 | 14.9円(年2回) |
分配金利回り | 1.42% |
直近3年間の値動き | +3.66%(1,010円→1,047円) |
必要投資金額 | 10,470円(10口) |
【2512】NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジあり)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ヘッジ・円ベース)」に連動する先進国債券ETFです。
「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ヘッジ・円ベース)」は、日本を除く世界主要国の国債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均した指数です。為替ヘッジを行った上で円換算されています。
直近3年間では値上がりしていますが、分配金利回りが一回り低くなっており、あまりメリットを感じられるETFではありません。
【1566】上場インデックスファンド新興国債券
信託報酬(税込) | 0.495% |
分配金 | 2,607円(年6回) |
分配金利回り | 6.12% |
直近3年間の値動き | -18.33%(52,100円→42,550円) |
必要投資金額 | 42,550円(1口) |
【1566】上場インデックスファンド新興国債券は、日興アセットマネジメントが運用する、「ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」の円換算値に連動する新興国債券ETFです。
「ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス」は、一定基準を満たす新興国の国債により構成される指数です。
分配金利回りは驚異の6%超えとなっていますが、それ以上に大きく下落しています。信託報酬も高く、あまりおすすめできるETFではありません。
【2519】NEXT FUNDS新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信
信託報酬(税込) | 0.209% |
分配金 | 56.1円(年2回) |
分配金利回り | 6.11% |
直近3年間の値動き | -10.17%(1,022円→918円) |
必要投資金額 | 9,180円(10口) |
【2519】NEXT FUNDS新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」の円換算値に連動する新興国債券ETFです。
「J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」は、新興国が発行する米ドル建のブレディ債、ローン、ユーロボンドを対象とした指数です。
分配金利回りは高いものの、値下がりリスクが非常に高く、あまりおすすめできるETFではありません。
外国債券に連動する外国債券ETF比較一覧表
外国債券連動ETF | メリット | デメリット | 信託報酬(税込) | 分配金利回り | 直近3年間の値動き | 必要投資金額 |
【1349】ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(アジア国債・公債ETF) | 分配金利回りが高い、値下がりリスクが小さい | 流動性が低い、外国証券取引口座の開設が必要 | 0.19% | 2.99% | -4.03% | 12,140円 |
【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型 | 分配金利回りが高い、値下がりリスクが小さい | 必要投資金額が大きい、信託報酬がやや高い | 0.275% | 2.81% | -3.31% | 496,000円 |
【2511】NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 値下がりリスクが小さい | 分配金利回りがやや低い | 0.132% | 1.95% | -4.73% | 9,660円 |
【2512】NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジあり)連動型上場投信 | 値下がりリスクが小さい | 分配金利回りが低い | 0.132% | 1.42% | +3.66% | 10,470円 |
【1566】上場インデックスファンド新興国債券 | 分配金利回りが非常に高い | 値下がりリスクが大きい、信託報酬が高い | 0.495% | 6.12% | -18.33% | 42,550円 |
【2519】NEXT FUNDS新興国債券・J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 分配金利回りが非常に高い | 値下がりリスクが大きい | 0.209% | 6.11% | -10.17% | 9,180円 |
結論:債券ETFでおすすめはこの銘柄!
最後に、債券ETFでおすすめの銘柄についてまとめていきましょう。
日本国債に連動する国内債券ETFとしては、低リスクの【2510】NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA‐BPI総合連動型上場投信がおすすめです。
ただ、わざわざ国内債券ETFに投資するなら、ETFではなく日本国債そのものに投資してしまった方がいいのではないでしょうか?
債券ETFで抑えておくべきは、米国債券ETFと先進国債券ETFです。
米国債券ETFとしては、信託報酬が最も低く、流動性が最も高い【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)がおすすめです。ただ、米国国債に連動するETFはどれもそこまで大きくは変わりません。いずれの銘柄もローリスクで安定した分配金利回りを期待することができます。
米国社債に連動するETFとしては、リスクが抑えられており、分配金利回りが高い【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)も悪くありません。
先進国債券ETFとしては、毎月分配型にも関わらず分配金利回りが高い【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型がおすすめです。
アジア国債で運用する【1349】ABF汎アジア債券インデックス・ファンド(アジア国債・公債ETF)も悪くありませんが、外国籍ETFであるため外国証券取引口座の開設が必要となります。
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マネックス証券のETF投資について、より詳しく知りたい場合には下記記事も参照してみてください。