日経平均株価に連動するETF全9銘柄を徹底解説!【2020年最新版】

「信託報酬が安いETFで日本株にインデックス投資してみたいけど、どの銘柄を選べばいいのか分からない…」と思っていませんか?

日本株のインデックスとしては日経平均株価とTOPIXが2大指標となっていますが、いずれも多くのETFが上場しており、どの銘柄を選べばいいのか分からない人は少なくありません。

今回は、日経平均株価に連動するETF全9銘柄の違いについて徹底解説していきます。

 

日経平均株価に連動するETFとは?

今回は、日経平均株価(日経225)の値動きに連動するETFについて見ていきます。

日経平均株価は、東証株価指数TOPIXと並ぶ日本株の代表的なベンチマークとして知られています。

ただ、ニュースでは毎日耳にしているものの、日経平均株価とTOPIXの違いについてあまり詳しく知らない方は多いのではないでしょうか?

日経平均株価は「日経225」とも呼ばれるように、東証一部に上場している代表的な225銘柄の株価を単純平均することで算出されています。

一方、TOPIXは東証一部に上場している全ての銘柄(2020年2月18日時点では2,160銘柄)の時価総額を指数化して算出されています。

日経平均株価は、225銘柄の株価を単純平均したものであるため、ファーストリテイリングやソフトバンクグループといった株価が大きい値嵩株の影響を受けやすいという特徴があります。

一方、TOPIXは東証一部に上場している全銘柄の時価総額に算出されますが、トヨタやソニーなどの時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすくなっています。

日経平均とTOPIXの構成銘柄上位5銘柄とその構成比はそれぞれ次の通りです(2019年10月31日時点)。

日経平均構成銘柄上位構成比TOPIX構成銘柄上位構成比
【9983】ファーストリテイリング10.53%【7203】トヨタ自動車3.57%
【9984】ソフトバンクグループ3.95%【6758】ソニー1.78%
【8035】東京エレクトロン3.47%【8306】三菱UFJフィナンシャルグループ1.64%
【6954】ファナック3.39%【9432】日本電信電話(NTT)1.50%
【9433】KDDI2.83%【4502】武田薬品工業1.39%

※日経平均は【1321】日経225連動型上場投資信託、TOPIXは【1306】TOPIX連動型上場投資信託のファンド組み入れ銘柄を参照しています。

日経平均株価とTOPIXを比較してみると、日経平均株価の方がリスク・リターンともに大きいと言えます。
※2017年1月始値から2019年12月終値までの3年間で計測してみると、日経平均株価は19,594.16円→23,656.62円(+20.73%)、TOPIXは1,554.48円→1,721.36円(+10.73%)と、日経平均株価がダブルスコアを付けています。

投資におけるリスク・リターンは、TOPIXに連動するETF>日経平均株価に連動するETF>日本株への個別株投資の順番に高くなっていると認識しておきましょう。

なお、日経平均株価は代表的な225銘柄で構成されていますが、産業構造の変化を反映して、毎年10月に定期入れ替えが実施されています。2019年10月には、東京ドームが日経平均から除外され、医療向けマーケティング事業を手掛けるエムスリーが新たに日経平均に採用されました。

 

日経平均株価に連動するETFの注目ポイント

日経平均株価に連動するETFの注目ポイントを抑えておきましょう。

※信託報酬・分配金については、日本取引所のETF一覧ページにあるパンフレットの情報を参照しています。また、月足チャート画像や値動きについては、マネックス証券の「マーケットライダープレミアム」で当該銘柄を参照したデータを記載しています。

・手数料である「信託報酬」を要チェック!

ETFの手数料には、証券会社で購入する際の売買手数料と、運用会社に支払う信託報酬の2つがあります。ETFの銘柄選びで重要なのは信託報酬です。信託報酬は年率で示され、1日ごとに引かれていきます。

日経平均株価に連動するETF選びにおいても、信託報酬が低いことは重要なポイントです。

なお、SBI証券や楽天証券などの手数料が無料になる証券会社を選ぶことで、売買手数料は問題にならなくなります。ETF投資をする際には、一定の代金以下で手数料が無料になる証券会社で行うようにすることがおすすめです。

 

・ETFの「分配金」と「分配金利回り」を抑えておこう

ETFを保有していると、株の配当金のような形で「分配金」を受け取ることができます。

ただ、株の配当金と同じように、分配金を受け取る際には権利確定日にETFを保有しておく必要があることには注意が必要です。

分配金が年に何回・合計いくら分配されるのかは銘柄によって異なりますが、分配金の目安となる「分配金利回り」は必ずチェックしておきましょう。

分配金利回りは、過去1年間に支払った分配金をある時点の基準価額で割って算出されるものです。例えば、過去1年間の分配金が合計300円、ETFの基準価額が1万円の場合には、分配金利回りは3.00%となります。

日経平均株価に連動するETF選びでは、分配金利回りは信託報酬と並んで重要なポイントとなります。
※分配金利回りは、過去1年間の分配金実績を2020年2月23日時点の終値で割った値で算出しています。

なお、ETFの分配金は投資信託とは違って再投資されないことには注意が必要です。ETFで積立・分散投資をする際には、分配金を手動でETFに再投資するようにしましょう。

 

・「直近3年間の値動き」はどうなっていたか?

「直近3年間の値動き」についてもチェックしておきましょう。
※今回は、2017年2月1日始値から2020年2月23日終値までの値動き率について記載しています。

ただ、日経平均株価に連動するETFはどれも基本的には同じ値動きとなるため、この点はほとんど誤差のようなものであると認識して構いません。

日経平均株価に連動するETF同士の比較においては、それほど重要なポイントではありません。

 

・「必要投資金額」はいくらか?

そのETFに投資する際の「必要投資金額」についても抑えておきましょう。

ETFは銘柄ごとに単元口数が異なっており、日経平均株価に連動するETFも銘柄によって1口~10口となっています。

必要投資金額が大きくなってしまうと、取引口数によってはSBI証券や楽天証券の1日定額取引で手数料を無料にすることができなくなってしまう場合もあるため注意しておきましょう。

 

日経平均株価に連動するETF全9銘柄について徹底解説!

日経平均株価に連動するETF全9銘柄について詳しく見ていきましょう。

【1320】ダイワ上場投信-日経225

【1320】ダイワ上場投信-日経225

信託報酬(税込)0.176%
分配金420円(年1回)
分配金利回り1.74%
直近3年間の値動き+23.84%(19,420円→24,050円)
必要投資金額24,050円(1口)

【1320】ダイワ上場投信-日経225は、大和証券投資信託委託が運用する、日経平均株価に連動するETFです。

【1321】日経225連動型上場投資信託に次いで流動性が高く、人気の日経平均株価連動型ETFとなっています。ただ、これ以外にはメリットは特に見当たりません。

 

【1321】日経225連動型上場投資信託

【1321】日経225連動型上場投資信託

信託報酬(税込)0.242%
分配金409円(年1回)
分配金利回り1.69%
直近3年間の値動き+24.09%(19,420,円→24,100円)
必要投資金額24,100円(1口)

【1321】日経225連動型上場投資信託は、野村アセットマネジメントが運用する、日経平均株価連動型のETFです。

日経平均連動型ETFの中では流動性が最も高く、デイトレーダーから機関投資家まで幅広い層に大人気のETFとなっています。最も基本的な日経平均連動型ETFです。

 

【1329】iシェアーズ・コア 日経225 ETF

【1329】iシェアーズ・コア 日経225 ETF

信託報酬(税込)0.1155%
分配金415円(年2回)
分配金利回り1.72%
直近3年間の値動き+23.07%(19,500円→24,000円)
必要投資金額24,000円(1口)

【1329】iシェアーズ・コア 日経225 ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、日経平均連動型ETFです。

日経平均連動型のETFの中では信託報酬が最も低くなっており、だからといって分配金利回りが低いというわけでもありません。手数料を抑えて合理的に運用したい場合におすすめのETFです。

 

【1330】上場インデックスファンド225

【1330】上場インデックスファンド225

信託報酬(税込)0.2475%
分配金414円(年1回)
分配金利回り1.71%
直近3年間の値動き+23.97%(19,480円→24,150円)
必要投資金額241,500円(10口)

【1330】上場インデックスファンド225は、日興アセットマネジメントが運用する、日経平均株価連動型のETFです。

日経平均連動型ETFの中では、最低口数が10口であるため必要投資金額が多くなってしまいます。また、信託報酬も高めです。日経平均連動型ETFで運用するとしても、わざわざこの銘柄を選ぶ理由は特に見当たりません。

 

【1346】MAXIS 日経225上場投信

【1346】MAXIS 日経225上場投信

信託報酬(税込)0.187%
分配金419円(年2回)
分配金利回り1.74%
直近3年間の値動き+24.05%(19,370円→24,030円)
必要投資金額24,030円(1口)

【1346】MAXIS 日経225上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、日経平均連動型ETFです。

何の問題もなく日経平均株価でインデックス運用することができますが、平均的であるという以外にはメリットは見当たりません。

 

【1369】One ETF 日経225

【1369】One ETF 日経225

信託報酬(税込)0.1705%
分配金447円(年2回)
分配金利回り1.91%
直近3年間の値動き+22.53%(19,080円→23,380円)
必要投資金額23,380円(1口)

【1369】One ETF 日経225は、アセットマネジメントOneが運用する、日経平均連動型のETFです。

運用を開始したのは2015年1月からと、やや運用歴が浅いものの、信託報酬が低く、問題なく運用することができます。また、他の日経平均連動型ETFと比べて、分配金利回りがやや高くなっています。流動性がやや低いことが唯一のネックです。

 

【1397】SMDAM 日経225上場投信

【1397】SMDAM 日経225上場投信

信託報酬(税込)0.154%
分配金446円(年2回)
分配金利回り1.89%
直近3年間の値動き+24.57%(18,880円→23,520円)
必要投資金額23,520円(1口)

【1397】SMDAM 日経225上場投信は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、日経平均株価連動型ETFです。

信託報酬は低く、分配金利回りもやや高めとなっていますが、流動性の点でデメリットを抱えています。板を見て取得できるなら問題ありませんが、取引歴が浅い投資初心者にはあまりおすすめできません。

 

【2525】NZAM 上場投信 日経225

【2525】NZAM 上場投信 日経225

信託報酬(税込)0.1485%
分配金165円(年2回)
分配金利回り0.70%
直近3年間の値動き+12.16%(20,960円→23,510円)
必要投資金額23,510円(1口)

【2525】NZAM 上場投信 日経225は、農林中金全共連アセットマネジメントが運用する、日経平均連動型のETFです。

信託報酬は低くなっているものの、運用開始が2019年2月からと運用歴が短く、流動性がほとんどありません。他の日経平均連動型ETFを選ぶようにしましょう。

 

【1578】上場インデックスファンド日経225(ミニ)

【1578】上場インデックスファンド日経225(ミニ)

信託報酬(税込)0.2475%
分配金26円(年2回)
分配金利回り1.39%
直近3年間の値動き+21.45%(1,538円→1,868円)
必要投資金額1,868円(1口)

【1578】上場インデックスファンド日経225(ミニ)は、日興アセットマネジメントが運用する、日経平均株価連動ETFです。

日経平均株価と連動する値動きをするものの価格が非常に小さくなっており、2,000円弱から少額投資可能であることが最大の特徴です。価格は他の日経平均連動型ETFと異なっているものの、直近3年間の値動きを見てみれば、日経平均と連動していることが確かめられることかと思います。

ただ、少額投資ができるというだけで、信託報酬は高く、分配金利回りも低くなっています。どうしても少額資金で日経平均連動型ETFに運用したいという場合なら別ですが、わざわざこちらのETFを選ぶ合理性はありません。

 

日経平均株価に連動するETF比較一覧表

日経平均連動ETFメリットデメリット信託報酬(税込)分配金利回り直近3年間の値動き必要投資金額
【1320】ダイワ上場投信-日経225流動性が高い特になし0.176%1.74%+23.84%24,050円
【1321】日経225連動型上場投資信託流動性が最も高い信託報酬が高い0.242%1.69%+24.09%24,100円
【1329】iシェアーズ・コア 日経225 ETF信託報酬が低い特になし0.1155%1.72%+23.07%24,000円
【1330】上場インデックスファンド225特になし信託報酬が高い、必要投資金額が高い0.2475%1.71%+23.97%241,500円
【1346】MAXIS 日経225上場投信特になし特になし0.187%1.74%+24.05%24,030円
【1369】One ETF 日経225分配金利回りが高い流動性がやや低い0.1705%1.91%+22.53%23,380円
【1397】SMDAM 日経225上場投信信託報酬が低く、分配金利回りが高い流動性が低い0.154%1.89%+24.57%23,520円
【2525】NZAM 上場投信 日経225信託報酬が低い流動性がほとんどない0.1485%0.70%+12.16%23,510円
【1578】上場インデックスファンド日経225(ミニ)必要投資金額が低い信託報酬が高く、分配金利回りが低い0.2475%1.39%+21.45%1,868円

 

結論:日経平均株価連動型ETFでおすすめはこの銘柄!

最後に、日経平均株価に連動するETFでおすすめの銘柄についてまとめていきましょう。

日経平均株価に連動するETFは、値動きでは全く差が出ないため、信託報酬と分配金利回りで選んでしまって問題ありません。

信託報酬で見ると、最も低い【1329】iシェアーズ・コア 日経225 ETFがおすすめとなります。こちらのETFは分配金利回りや流動性も問題なく、デメリットは特に見当たりません。日経平均でインデックス運用する際には最もおすすめのETFです。

分配金利回りという点で見ると、【1369】One ETF 日経225と【1397】SMDAM 日経225上場投信がやや高くなっています。ただ、両ETFともに流動性が低いため、マーケットで取得する際には最も取引が活発になる大引けに取得することを推奨します。