今回は、【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsについて解説していきます。
【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsは、日興アセットマネジメントが運用する、「TOPIX Ex-Financials」に連動する日本株ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/1586-j.pdf
また、「TOPIX Ex-Financials」に連動する日本株ETFについては、こちらのページで解説しています。
TOPIX Ex-Financialsとは
「TOPIX Ex-Financials」は、東証株価指数TOPIXから「銀行業」「証券、商品先物取引業」「保険業」「その他金融業」の金融4業種を除いた29業種で構成される時価総額加重方式の株価指数です。
TOPIXは、東証プライム市場に上場する全ての銘柄を対象に時価総額加重平均で算出される日本株の株価指数で、トヨタやソニーなど時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいことが特徴です。
「TOPIX Ex-Financials」は、TOPIXから金融銘柄を除外しているため、TOPIXよりも日本経済の実態により近い指数として参考にされています。
今回見ていく【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsの構成銘柄比率は次のようになっています(2021年8月31日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | 【7203】トヨタ自動車 | 4.69% |
2 | 【6758】ソニーグループ | 3.33% |
3 | 【6861】キーエンス | 2.19% |
4 | 【8035】東京エレクトロン | 1.69% |
5 | 【6098】リクルートホールディングス | 1.66% |
【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-FinancialsのETFデータ
信託報酬(税込) | 0.0968% |
分配金 | 92円(年2回) |
分配金利回り | 5.57% |
直近5年間の値動き | +23.96%(1,331円→1,650円) |
必要投資金額 | 1,650円(1口) |
上場日 | 2013年9月26日 |
長期投資おすすめ度 | ★★ |
流動性 | ☆(取引が難しい最低レベル) |
※各データは、2022年6月3日時点の値。
【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsは、「TOPIX Ex-Financials」に連動する日本株ETFです。
「TOPIX Ex-Financials」連動型ETFの中では、信託報酬が最も低くなっています。
TOPIX連動型ETFに比べると、直近5年間の値上がり益はほぼ同じですが、流動性が低く流動性リスクが高いことがネックです。
注目すべきは、分配金利回りが6%弱という驚異的な大きさとなっていることです。
ただ、一般的にはTOPIXから高配当セクターである金融業を除外することによって分配金利回りは低下するはずです。
このような異常値とも言える分配金利回りは是正されていくものと考えられるため、長期的におすすめする理由にはなりません。
長期的に考えれば、TOPIX連動型ETFより優先して投資する理由は特にないでしょう。
まとめ
【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsは、日興アセットマネジメントが運用する、「TOPIX Ex-Financials」に連動する日本株ETFです。
「TOPIX Ex-Financials」は、東証株価指数TOPIXから「銀行業」「証券、商品先物取引業」「保険業」「その他金融業」の金融4業種を除いた29業種で構成される時価総額加重方式の株価指数です。
【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsは、TOPIX連動型ETFと比べると値上がり益はほぼ変わりませんが、流動性リスクが高く取引が難しいことがデメリットです。
また、【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsの分配金は6%弱という異常値になっていますが、これはすぐに修正されると考えるべきです。
【1586】上場インデックスファンドTOPIX Ex-Financialsは、「TOPIX Ex-Financials」に連動するETFの中では信託報酬が最も低いですが、長期的に考えれば、TOPIX連動型ETFより優先して投資する理由はありません。