日本株ETFの【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信を解説!【ETF投資 2022年最新版】

今回は、【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信について解説していきます。

【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「TOPIX-17 食品」に連動する日本株ETFです。

なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。

https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/1617-j.pdf

また、業種別株価指数TOPIX17シリーズに連動する日本株型ETFについては、こちらのページで解説しています。

業種別株価指数に連動する日本株ETF全19銘柄を徹底解説!【2020年最新版】
「日本株にETFでインデックス投資したいけど、業種別に投資できるETFはないのかな?」とお困りではありませんか? 日本株と言っても一様ではなく、ディフェンシブ銘柄が多い食品や医薬品、成長が期待される精密機器やIT産業など、さまざまな特色を持...

 

TOPIX-17 食品とは

業種別株価指数「TOPIX17」シリーズは、東証プライム市場に上場している全銘柄を、17業種別に区分した株価指数となっています。

業種別株価指数に連動するETFに投資するメリットは、資産運用の目的に合わせた業種・セクターに投資できることです。

例えば、安全に運用したい場合にはディフェンシブセクターである食品や医薬品、値上がり益を期待したい場合には成長セクターである電機・精密や情報通信(IT)といったセクターを選んで投資することが可能です。

また、ETFなら業種別に銘柄がリスク分散されているため、個別株投資をするよりも圧倒的にリスクが小さいことは言うまでもありません。

今回見ていく【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信は、東証の食品セクターで構成される「TOPIX-17 食品」連動型ETFです。

【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信の構成銘柄比率は次のようになっています(2021年8月31日時点)。

  銘柄名 構成比率
1 【2502】アサヒグループホールディングス 12.69%
2 【2914】日本たばこ産業(JT) 12.06%
3 【2802】味の素 8.16%
4 【2503】キリンホールディングス 7.74%
5 【2801】キッコーマン 6.28%

 

【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信のETFデータ

【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信

信託報酬(税込) 0.352%
分配金 453円(年1回)
分配金利回り 1.63%
直近5年間の値動き -10.61%(31,000円→27,710円)
必要投資金額 27,710円(1口)
上場日 2008年3月25日
長期投資おすすめ度 ★★
流動性 ☆(取引が難しい最低レベル)

※各データは、2022年5月13日時点の値。

【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信は、東証の食品セクターで構成される「TOPIX-17 食品」連動型の日本株ETFです。

日本株ETFとして見てみると、信託報酬はTOPIX・日経平均株価連動型に比べてやや高めとなっており、流動性は最低レベルであるため流動性リスクもあります。

投資する場合には、流動性が最も高くなる終値に引成注文をするなどの工夫が必要となってきます。

食品は需要が安定しているためディフェンシブセクターに位置付けられますが、直近5年間ではマイナスとなっています。

分配金利回りもTOPIXと同程度です(多くのETFが新型コロナ相場期間中に分配金を減らされましたが、こちらの銘柄も例外ではありません)。

食品セクターに投資したい場合にはおすすめですが、成績自体を見てみるとTOPIX連動型ETFより優れている点は何一つないと言わざるを得ません。

 

まとめ

【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「TOPIX-17 食品」に連動する日本株ETFです。

「TOPIX-17 食品」は、日本株の業種別株価指数「TOPIX17」シリーズの一つで、食品セクターで構成される株価指数となっています。

【1617】NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信は、信託報酬・流動性・値上がり益・分配金のいずれにおいても、TOPIX連動型ETFより劣る成績となっています。

食品セクターに投資したいならともかく、日本株のインデックス投資をする上で、TOPIX連動型ETFより優先して選ぶ合理的な理由はありません。