今回は、【1630】NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信について解説していきます。
【1630】NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「TOPIX-17 小売」に連動する日本株ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/1630-j.pdf
また、業種別株価指数TOPIX17シリーズに連動する日本株型ETFについては、こちらのページで解説しています。
TOPIX-17 小売とは
業種別株価指数「TOPIX17」シリーズは、東証プライム市場に上場している全銘柄を、17業種別に区分した株価指数となっています。
業種別株価指数に連動するETFに投資するメリットは、資産運用の目的に合わせた業種・セクターに投資できることです。
例えば、安全に運用したい場合にはディフェンシブセクターである食品や医薬品、値上がり益を期待したい場合には成長セクターである電機・精密や情報通信(IT)といったセクターを選んで投資することが可能です。
また、ETFなら業種別に銘柄がリスク分散されているため、個別株投資をするよりも圧倒的にリスクが小さいことは言うまでもありません。
今回見ていく【1630】NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信は、東証の小売りセクターで構成される「TOPIX-17 小売」連動型ETFです。
【1630】NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信の構成銘柄比率は次のようになっています(2021年8月31日時点)。
| 銘柄名 | 構成比率 | |
| 1 | 【3382】セブン＆アイ・ホールディングス | 19.85％ |
| 2 | 【8267】イオン | 8.75％ |
| 3 | 【9983】ファーストリテイリング | 7.75％ |
| 4 | 【9843】ニトリホールディングス | 5.20％ |
| 5 | 【7532】パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス | 3.41％ |
【1630】NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信のETFデータ
| 信託報酬(税込) | 0.352％ |
| 分配金 | 285円(年1回) |
| 分配金利回り | 1.40％ |
| 直近5年間の値動き | +5.50％(19,180円→20,235円) |
| 必要投資金額 | 20,235円(1口) |
| 上場日 | 2008年3月25日 |
| 長期投資おすすめ度 | ★★ |
| 流動性 | ☆(取引が難しい最低レベル) |
※各データは、2022年5月28日時点の値。
【1630】NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信は、東証の小売りセクターで構成される「TOPIX-17 小売」連動型の日本株ETFです。
日本株ETFとして見てみると、信託報酬はTOPIX・日経平均株価連動型に比べてやや高めとなっており、流動性は取引が難しい最低レベルです。
分配金利回りはTOPIX連動型ETFと同程度ですが、値上がり益は直近5年間でわずかなプラスに留まっています。
日本株の小売りセクターに投資したいというならともかく、TOPIX連動型ETFより優先して投資する理由は特に見当たりません。
まとめ
【1630】NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「TOPIX-17 小売」に連動する日本株ETFです。
「TOPIX-17 小売」は、日本株の業種別株価指数「TOPIX17」シリーズの一つで、小売りセクターで構成される株価指数となっています。
【1630】NEXT FUNDS 小売(TOPIX-17)上場投信は、信託報酬・流動性・値上がり益のいずれもTOPIX連動型ETFに劣っています。
日本株の小売りセクターに投資したい場合を除いて、TOPIX連動型ETFより優先して投資する理由は特に見当たりません。
