今回は、【2869】iFreeETF NASDAQ100レバレッジについて解説していきます。
【2869】iFreeETF NASDAQ100レバレッジは、大和アセットマネジメントが運用する、「NASDAQ100レバレッジ指数」に連動するレバレッジ型ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
NASDAQ100レバレッジ指数とは
「NASDAQ100レバレッジ指数」は、「NASDAQ100指数」の前日比変動率(%)に2倍を乗じた変動率となるように計算された指数です。
なお、「NASDAQ100指数」は、米国の新興市場NASDAQに上場する時価総額が大きい100銘柄(金融業を除く)で構成される指数です。
レバレッジ型ETFは、日経平均株価やTOPIXといった指数の変動率に対して2倍の値動きをするレバレッジ指数に連動するETFです。
レバレッジ型ETFは、大きな値動きをするため、デイトレードやスイングトレードといった短期投資向けのETFとなっています。
一方、レバレッジ型ETFは分配金が出ず、信託報酬も高いため、長期投資には向いていません。
また、レバレッジ型ETFは正確には「指数の前営業日の2倍の値動き」となるように設定されているため、2営業日以上離れた日と比較すると、複利効果によって2倍前後にぶれてくるため完全な2倍の値動きにはならないことに注意が必要です。
特に、「指数の前営業日の2倍の値動き」になるというレバレッジ型ETFの特性があるため、指数が上昇と下落を交互に繰り返す場合には、レバレッジ指数は逓減していってしまいます。
※例えば、TOPIXが+5%上昇→-10%下落→+5%上昇という値動きとなった場合、TOPIXは+5%-10%+5%=100%となって元の値に戻りますが、レバレッジ型ETFは2倍の複利効果となるため、10%×(-20%)×10%=96.8%と逓減してしまいます。
※レバレッジ型ETFに長期投資するなら、分配金が出る普通のETFに2倍投資すれば、分配金を貰うこともできます。
レバレッジ型ETFは、上昇が多ければ通常のETFの2倍より上振れする場合もありますが、より長期的には2倍弱(信託報酬の高さや分配金が出ないことによる)になるということが一般論です。
短期投資におすすめできるかどうかは、「流動性(売買代金)があるか?」「ボラティリティ(値幅)が十分にあるか?」「信託報酬は安いか?」の3点によって決まります。
【2869】iFreeETF NASDAQ100レバレッジのETFデータ
信託報酬(税込) | 0.825% |
分配金 | 115円(年2回) |
分配金利回り | 0.28% |
直近5年間の値動き | +94.14%(20,510円→39,820円) |
必要投資金額 | 39,820円(1口) |
上場日 | 2022年11月16日 |
短期投資おすすめ度 | (スイングトレード)★★★★★ (デイトレード)★ |
流動性 | ★★ |
※各データは、2024年3月25日時点の値。
NASDAQ100指数のレバレッジ型、通称“レバナス”だけあって、月足チャートで見るとボラティリティは問題ありません。
流動性も、デイトレードは難しいものの、スイングトレードをするには十分であり、寄り付きや大引けで取得すれば問題ありません。
ただ、短期投資全般におすすめできるかというと、そうではない点に注意が必要です。
数日間から数週間程度保有するスイングトレード以上の取引なら問題ありませんが、日中はほとんど動かないためデイトレードには適していません(日足チャートを参照してみてください)。
また、上級者向けですが、レバナス型ETFとして長期投資に使うというのもアリではあります(レバレッジ型にも関わらず、分配金の実績があります)。
まとめ
【2869】iFreeETF NASDAQ100レバレッジは、大和アセットマネジメントが運用する、「NASDAQ100レバレッジ指数」に連動するレバレッジ型ETFです。
【2869】iFreeETF NASDAQ100レバレッジは、通称“レバナス”と呼ばれる銘柄です。
数日間から数週間程度保有するスイングトレード以上の取引なら問題ありませんが、日中はほとんど動かないためデイトレードには適していません(日足チャートを参照してみてください)。
また、上級者向けですが、レバナス型ETFとして長期投資に使うというのもアリではあります。