ダブルインバース型ETFの【2870】iFreeETF NASDAQ100ダブルインバースを解説!

今回は、【2870】iFreeETF NASDAQ100ダブルインバースについて解説していきます。

【2870】iFreeETF NASDAQ100ダブルインバースは、大和アセットマネジメントが運用する、「NASDAQ100ダブルインバース指数」に連動するダブルインバース型ETFです。

なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。

 

NASDAQ100ダブルインバース指数とは

「NASDAQ100ダブルインバース指数」は、「NASDAQ100指数」の前日比変動率(%)に-2倍を乗じた変動率となるように計算された指数です。

なお、「NASDAQ100指数」は、米国の新興市場NASDAQに上場する時価総額が大きい100銘柄(金融業を除く)で構成される指数です。

ダブルインバース型ETFは、日経平均株価やTOPIXといった指数の変動率に対して逆かつ倍(-2倍)の値動きをするダブルインバース指数に連動するETFです。

ダブルインバース型ETFは、相場の逆の値動きをするインバース型ETFと、相場の倍の値動きをするレバレッジ型ETFを掛け合わせたETFとなっています。

ダブルインバース型ETFは、相場の下落局面において、デイトレードやスイングトレードといった短期投資に適するETFです。

一方、ダブルインバース型ETFには分配金は出ず、信託報酬も高めです。

ETFによるインデックス投資は市場全体の長期的な成長を享受できることがメリットですが、ダブルインバース型ETFではこのメリットを逆に受けてしまうため長期投資には全く向きません。

短期投資におすすめできるかどうかは、「流動性(売買代金)があるか?」「ボラティリティ(値幅)が十分にあるか?」「信託報酬は安いか?」の3点によって決まります。

 

【2870】iFreeETF NASDAQ100ダブルインバースのETFデータ

信託報酬(税込) 0.825%
分配金 64円(年2回)
分配金利回り 0.27%
直近5年間の値動き -59.26%(57,810円→23,550円)
必要投資金額 23,550円(1口)
上場日 2022年11月16日
短期投資おすすめ度 (スイングトレード)★★★★★
(デイトレード)★
流動性

※各データは、2024年3月25日時点の値。

上場から1年4ヶ月で半減以下となっていますが、これは逆に言えば、ボラティリティがそれだけ大きいということです。

2024年2月12日に恐怖指数こと【1552】国際のETF VIX短期先物指数が上場廃止となってしまいましたが、代わりの銘柄になることが期待されます。

出来高が急減しているものの、今後の下落相場においてはチェックしておきたい銘柄です。

ただ、短期投資全般におすすめできるかというと、そうではない点に注意が必要です。

数日間から数週間程度保有するスイングトレード以上の取引なら問題ありませんが、日中はほとんど動かないためデイトレードには適していません(日足チャートを参照してみてください)。

なお、なぜか分配金実績もありますが、長期投資には絶望的に向いていない銘柄です。

 

まとめ

【2870】iFreeETF NASDAQ100ダブルインバースは、大和アセットマネジメントが運用する、「NASDAQ100ダブルインバース指数」に連動するダブルインバース型ETFです。

上場から1年4ヶ月で半減以下となっていますが、ボラティリティがそれだけ大きく、下落相場のスイングトレードでは押さえておきたい銘柄です。

ただ、日中はほとんど動かないためデイトレードには適していないことには注意しておきましょう(日足チャートを参照してみてください)。

2024年2月12日に恐怖指数こと【1552】国際のETF VIX短期先物指数が上場廃止となってしまいましたが、代わりの銘柄になることが期待されます。