新NISA(つみたて投資枠)のおすすめ投資信託・ファンド8選!【楽天証券・SBI証券・マネックス証券対応】

「新NISAのつみたて投資枠で、おすすめの投資信託・ファンドって?」「楽天証券やSBI証券の新NISAでは、どの投資信託がおすすめ?」など、新NISAの投資信託選びにお困りではありませんか?

新NISAのつみたて投資枠では、金融庁指定の長期・積立・分散投資に適した投資信託に投資可能です。

オルカンこと世界株投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や、米国株投信(S&P500指数)「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、新NISAの基本銘柄となっています。

この記事では、新NISAのつみたて投資枠の概要や使い方について解説した上で、つみたて投資枠の全銘柄から選定したおすすめの投資信託・ファンド8銘柄について紹介しています。

 

新NISAのつみたて投資枠について

新NISAのつみたて投資枠について押さえておきましょう。

 

つみたて投資枠とは?

新NISAのつみたて投資枠は、金融庁が指定した長期・積立・分散投資に適した投資信託(ファンド)に投資できる枠です。

新NISAの枠上限は1,800万円(年間360万円)ですが、個別株やETFに投資できる成長投資枠は1,200万円(年間240万円)の一方、つみたて投資枠は1,800万円(年間120万円)となっています。

つまり、新NISAの最初から最後まで、つみたて投資枠だけで全ての枠を埋めることが可能です。

なお、成長投資枠でETFに投資する場合には、成長投資枠1,200万円の枠を使い切ってから、残り600万円はつみたて投資枠で同種の投資信託に投資することを推奨します。

 

つみたて投資枠は投資初心者におすすめ

つみたて投資枠で投資できる投資信託には、米国株ETFや世界株ETF(オルカン)といった投資初心者から上級者にまでおすすめできる銘柄が揃っています。

成長投資枠で個別株やETFに投資する場合には、市場取引を自分で行う必要がありますが、投資信託なら買いたい銘柄を選んで投資するだけのため簡単です。

一般的な傾向としては、ETFの方が投資信託よりも手数料となる信託報酬が低い傾向がありますが、その差は微々たるものです。

個別株やETFなどで市場取引の経験がない場合には、新NISAは最初から最後までつみたて投資枠で投資信託を積み立てていくことを推奨します。

 

新NISA(つみたて投資枠)のおすすめ投信・ファンドの選び方

今回は、つみたて投資枠でおすすめの次の8銘柄を中心に紹介していきます。

種類 銘柄名 信託報酬(税込) 直近5年間リターン
日本株投信(TOPIX) eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.143% +94.87%
日本株投信(日経平均株価) eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 0.143% +108.28%
世界株投信(MSCI ACWI) eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.05775% +131.06%
先進国株投信(MSCIコクサイ・インデックス) eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.09889% +148.31%
米国株投信(S&P500指数) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372% +172.41%
バランス型投信(8資産) eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.143% +50.06%
米国株投信(NASDAQ100指数) iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 0.495% +242.43%
米国株投信(NYSE FANG+指数) iFreeNEXT FANG+インデックス 0.7755% +403.07%

※直近5年間リターンは2024年3月末時点の値。

この8銘柄の選び方としては次のようになります。

  • 基本銘柄:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • リターンを追求したい:iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
  • リスクを抑えたい:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • 日本株に投資したい:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
  • より大きなリターンを追求したい:iFreeNEXT FANG+インデックス

基本的には、オルカンこと世界株投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」か、米国株投信(S&P500指数)「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめです。

上記8銘柄は、つみたて投資枠の全銘柄から選定したものとなっており、より詳しくは次の記事を参照ください。

新NISA(つみたて投資枠)の銘柄一覧!インデックス投信・アクティブ投信・ETFの分類ごとのおすすめ銘柄を紹介!
新NISA(つみたて投資枠)の対象となっているインデックス投信・アクティブ投信・ETF全銘柄について分類した上で、分類ごとのおすすめ投信についても解説しています。 各投信については、日経新聞の投信ページへのリンク、信託報酬(税込)、設定日、...

結論から言うと上記のようになりますが、つみたて投資枠で銘柄を選ぶポイントについて押さえておきましょう。

 

基本的なインデックスを選ぶ

投資信託のファンド選びにおいては、日本株なら「TOPIX」「日経平均株価」、米国株なら「S&P500指数」、世界株(オルカン)なら「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」といった、基本的なインデックスをまず押さえておくことが重要です。

日経平均株価やS&P500指数といったインデックス(指数)に連動する投資信託は「インデックス投信」や「インデックスファンド」と呼ばれます。

インデックス投信は、アクティブ投信に比べて信託報酬が低く、長期的な成績が安定しやすい傾向があるため、投資初心者から上級者にまでおすすめです。

インデックス投信が長期的に安定しやすい理由としては、次の2点が挙げられます。

  • 数百銘柄以上に分散投資されてリスクヘッジされている。
  • 時価総額加重平均型や銘柄入れ替え型であるため産業構造の変化が反映される。

米国株500銘柄に分散投資されている「S&P500指数」を例に解説していきましょう。

S&P500指数は、GAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)やNVIDIA、TESLAといった時価総額上位の銘柄を中心に、500銘柄に分散投資されています。

万一、GAFAMのどれかが没落して株価が暴落したとしても、500銘柄に分散投資されているため、影響は軽微です。

また、S&P500指数は時価総額加重平均型であるため、株価が上がって時価総額が大きくなった銘柄の構成比率が大きくなるように調整され、逆に衰退産業で株価が下がった銘柄の構成比率は下がるように調整されます。

個別株でポートフォリオを組む場合には、このような調整を自分の手で行う必要がありますが、インデックスの場合には株価に基づいて自動調整されます。

 

信託報酬が低い銘柄を選ぶ

基本的なインデックスを押さえたら、次はそのインデックスの中から、最も信託報酬(経費率)が低い銘柄を選ぶようにしましょう。

同じ指数に連動するインデックス投信については、信託報酬(経費率)以外の情報はないため、信託報酬が最も低い銘柄を選ぶことが基本となります。

ETFの場合には信託報酬だけでなく、分配金利回りや流動性についても考慮する必要がありますが、インデックス投信の場合は信託報酬だけで選んでしまって問題ありません。

 

証券会社の新NISAで対応しているかどうか確認する

「インデックスを選ぶ→その中で信託報酬が最も低い銘柄を選ぶ」の後は、その銘柄が新NISAを開設した証券会社で対応しているかどうかを確認する必要があります。

今回見ていく8銘柄は、3大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)で全て対応しています。

ただ、中には、より信託報酬が低い銘柄に対応している場合があるため、確認するようにしてください。

基本的には三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim」シリーズを選んでおけば問題ありませんが、信託報酬が低いに越したことはないため、より信託報酬が低い銘柄があったらそちらを選んでも大丈夫です。

そのような銘柄についても、下記で紹介しています。

 

つみたて投資枠におすすめの投資信託・ファンド8選!

つみたて投資枠におすすめの投資信託・ファンド8銘柄を見ていきましょう。

※各データは2024年3月末時点の値。

 

日本株投信(TOPIX)!eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、「TOPIX」に連動する日本株投信です。

TOPIX(東証株価指数)は、東証プライム市場に上場する全銘柄を対象に時価総額加重平均で算出される日本株の株価指数です。

TOPIXは東証プライム市場全銘柄の時価総額加重平均型で算出されるため、日経平均よりもリスク分散されており、トヨタやソニーグループなど時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいことが特徴です。

種類 日本株投信(インデックス)
連動指数 TOPIX
信託報酬(税込) 0.143%
直近5年間リターン +94.87%
設定日 2017年2月27日
おすすめ度 ★★★★★

「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は、TOPIX連動型投信の中でも信託報酬が最安値帯となっています。

信託報酬最安値帯の下記銘柄で代替しても問題ありません。

銘柄名 信託報酬(税込) 設定日 おすすめ度
SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンド 0.1133% 2023年7月12日 ★★★★★
はじめてのNISA・日本株式インデックス(TOPIX) 0.143% 2023年7月10日 ★★★★★
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.143% 2017年2月27日 ★★★★★

信託報酬最安値の「SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンド」はSBI証券のつみたて投資枠限定となっており、SBI証券の場合にはこちらの銘柄がおすすめです。

 

日本株投信(日経平均株価)!eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、「日経平均株価」に連動する日本株投信です。

日経平均株価(日経225)は、東証プライム市場に上場している代表的な225銘柄を対象に、株価平均によって算出される株価指数です。

日経平均株価は、ファーストリテイリングや東京エレクトロン、ソフトバンクグループなど日経平均を構成する値嵩株の影響を受けやすいことが特徴となっており、TOPIXよりもリスク・リターンがやや高い指数となっています。

種類 日本株投信(インデックス)
連動指数 日経平均株価
信託報酬(税込) 0.143%
直近5年間リターン +108.28%
設定日 2018年2月2日
おすすめ度 ★★★★★

「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」は、日経平均株価連動型投信の中でも信託報酬が最安値帯となっています。

信託報酬最安値帯の下記銘柄で代替しても問題ありません。

銘柄名 信託報酬(税込) 設定日 おすすめ度
SBI・iシェアーズ・日経225インデックス・ファンド 0.1133% 2023年7月12日 ★★★★★
楽天・日経225インデックス・ファンド 0.132% 2023年12月22日 ★★★★★
PayPay投信 日経225インデックス 0.143% 2021年3月8日 ★★★★★
たわらノーロード 日経225 0.143% 2015年12月7日 ★★★★★
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.143% 2016年11月21日 ★★★★★
はじめてのNISA・日本株式インデックス(日経225) 0.143% 2023年7月10日 ★★★★★

信託報酬最安値の「SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンド」はSBI証券のつみたて投資枠限定となっており、次に信託報酬が低い「楽天・日経225インデックス・ファンド」は楽天証券のつみたて投資枠限定となっています。

 

世界株投信!eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する世界株投信です。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、世界の大型株・中型株約2,900銘柄から構成される時価総額加重平均型の世界株指数です。

「オールカントリー」を略称して「オルカン」とも呼ばれており、新NISAやiDeCoでも人気の銘柄となっています。

世界株投信の構成銘柄上位はGAFAMやNVIDIA、TESLAといった時価総額が大きい米国株が占めており、5~6割ほどは米国株が占めるドル建て資産です。

種類 世界株投信(インデックス)
連動指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
信託報酬(税込) 0.05775%
直近5年間リターン +131.06%
設定日 2018年10月31日
おすすめ度 ★★★★★

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、オルカンの代名詞とも言える銘柄となっており、新NISAの基本銘柄と言っても過言ではありません。

新NISAで困ったら、こちらをおすすめします。

信託報酬最安値帯の下記銘柄で代替しても問題ありません。

銘柄名 信託報酬(税込) 設定日 おすすめ度
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド 0.0561% 2023年10月27日 ★★★★★
Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式) 0.05775% 2023年4月26日 ★★★★★
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) 0.05775% 2023年7月10日 ★★★★★

信託報酬最安値の「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」は楽天証券のつみたて投資枠限定銘柄となっていますが、ほとんど変わりません。

 

先進国株投信!eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、「MSCIコクサイ・インデックス」に連動する先進国株投信です。

MSCIコクサイ・インデックスは、日本以外の先進国株式で構成される時価総額加重平均型の先進国株指数です。

先進国株投信は、世界株投信から日本株と新興国株を抜いた商品となっており、米国株投信(S&P500指数)と世界株投信の中間のような位置付けとなっています。

種類 先進国株投信(インデックス)
連動指数 MSCIコクサイ・インデックス
信託報酬(税込) 0.09889%
直近5年間リターン +148.31%
設定日 2017年2月27日
おすすめ度 ★★★★★

「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、先進国株投信の中でも信託報酬が最安値帯となっています。

信託報酬最安値帯の下記銘柄で代替しても問題ありません。

銘柄名 信託報酬(税込) 設定日 おすすめ度
楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド 0.088% 2023年12月22日 ★★★★★
たわらノーロード 先進国株式 0.09889% 2015年12月18日 ★★★★★
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.09889% 2013年12月10日 ★★★★★

信託報酬最安値の「楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド」は、楽天証券のつみたて投資枠限定の銘柄となっています。

 

米国株投信(S&P500指数)!eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、「S&P500指数」に連動する米国株投信です。

S&P500指数は、米国市場を代表する500銘柄で構成され、時価総額ベースで算出される米国株指数です。

時価総額加重平均型であるため、時価総額が大きいGAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)やNVIDIA、TESLAといった銘柄の構成比率が高い点が特徴となっています。

種類 米国株投信(インデックス)
連動指数 S&P500指数
信託報酬(税込) 0.09372%
直近5年間リターン +172.41%
設定日 2018年7月3日
おすすめ度 ★★★★★

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、オルカンこと「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と並ぶ、新NISAの基本銘柄となっています。

信託報酬最安値帯の下記銘柄で代替しても問題ありません。

銘柄名 信託報酬(税込) 設定日 おすすめ度
つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド 0.0586% 2023年11月17日 ★★★★★
楽天・S&P500インデックス・ファンド 0.077% 2023年10月27日 ★★★★★
たわらノーロード S&P500 0.09372% 2023年3月30日 ★★★★★
はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500) 0.09372% 2023年7月10日 ★★★★★

信託報酬最安値の「つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド」はマネックス証券のつみたて投資枠限定、次点の「楽天・S&P500インデックス・ファンド」は楽天証券のつみたて投資枠限定の銘柄となっています。

 

バランス型投信(8資産)!eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、8資産バランス型投信です。

8資産バランス型投信は、8資産の資産クラスで構成される商品です。

ポートフォリオは、日本株、日本債券、国内REIT、先進国株、先進国債券、先進国REIT、新興国株、新興国債券に8分の1(12.5%)ずつ分散投資されています。

種類 8資産バランス型(アクティブ)
連動指数
信託報酬(税込) 0.143%
直近5年間リターン +50.06%
設定日 2017年5月9日
おすすめ度 ★★★★

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、8資産バランス型投信では信託報酬最安値となっています。

ただ、バランス型投信には債券が含まれるため、非課税投資枠の新NISAとの噛み合いはあまり良いとは言えず、直近5年間リターンはオルカンの3分の1程度しかありません。

投資初心者の方がリスクを抑えたい場合にのみ選択肢となります。

信託報酬最安値帯の下記銘柄で代替しても問題ありません。

銘柄名 信託報酬(税込) 設定日 おすすめ度
たわらノーロード バランス(8資産均等型) 0.143% 2017年7月28日 ★★★★
たわらノーロード バランス(積極型) 0.143% 2017年11月8日 ★★★★

「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と同様のポートフォリオで、株37.5%、REIT25.0%、債券37.5%と債券の割合が高くなっています。

「たわらノーロード バランス(積極型)」は、リスク資産の割合が高い(株55%、REIT25%、債券20%)ため、よりリスクを取りたい投資初心者の方におすすめです。

 

米国株投信(NASDAQ100指数)!iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は、大和アセットマネジメントが運用する、「NASDAQ100指数」に連動する米国株投信です。

NASDAQ100指数は、米国の新興市場NASDAQに上場する時価総額が大きい100銘柄(金融業を除く)で構成される指数です。

S&P500指数と比べて、GAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)やNVIDIA、TESLAといったNASDAQの有力銘柄の比率をより高めた指数となっています。

種類 米国株投信(インデックス)
連動指数 NASDAQ100指数
信託報酬(税込) 0.495%
直近5年間リターン +242.43%
設定日 2018年8月31日
おすすめ度 ★★★★★

「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は、2024年4月時点では、つみたて投資枠で唯一のNASDAQ100指数連動型投信となっています。

マネックス証券のiDeCoでもおなじみの銘柄となっており、インデックス投資で大きなリターンを求めたい場合にはおすすめの銘柄です。

iDeCoではマネックス証券でしか取り扱っていませんが、新NISAのつみたて投資枠ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3大ネット証券でいずれも取り扱っています。

 

米国株投信(NYSE FANG+指数)!iFreeNEXT FANG+インデックス

「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、大和アセットマネジメントが運用する、「NYSE FANG+指数」に連動する米国株投信です。

NYSE FANG+指数は、次世代テクノロジーでグローバル社会に大きな影響力を持つ米国株で構成される指数です。

具体的には、GAFAM(Google(Alphabet)、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)、NVIDIA、TESLA、Netflix、AMD、SNOWFLAKEの10銘柄に、均等に10%ずつ分散した指数となっています。

種類 株投信(インデックス)
連動指数 NYSE FANG+指数
信託報酬(税込) 0.7755%
直近5年間リターン +403.07%
設定日 2018年1月31日
おすすめ度 ★★★★★

「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、つみたて投資枠では、NYSE FANG+指数連動型の唯一の銘柄です。

直近5年間では、5倍を超える凄まじい成績となっています。

ただ、分散投資が不十分で、さすがにリスクが高過ぎるため、NASDAQ100指数連動型投信よりも積極的におすすめすることはできません。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3大ネット証券で取り扱っています。

 

新NISA(つみたて投資枠)のポートフォリオとシミュレーション例

新NISAのつみたて投資枠では、さまざまなポートフォリオが考えられます。

今回は、次の5つのポートフォリオについてシミュレーションを見ていきたいと思います。

  • 8資産バランス型投信のみ
  • 世界株投信(オルカン)のみ
  • 米国株投信(S&P500指数)のみ
  • 米国株投信(NASDAQ100指数)のみ
  • オルカン、S&P500指数、NASDAQ100指数に分散投資

なお、ポートフォリオの銘柄はいずれも「eMAXIS Slim」シリーズとしていますが、他の銘柄でも問題ありません。

 

8資産バランス型投信のみ

新NISAでリスクをできる限り抑えたい場合には、8資産バランス型投信のみに投資することも選択肢となります。

その場合のポートフォリオは次の通りです。

  • 100% 8資産バランス型投信:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

シミュレーションとしては、同銘柄の直近5年間リターンは+50.06%(年率+8.46%)となっており、この半分の年率4%として、毎月5万円の積み立てを30年間続けると次のようになります。

3,470万円(元本1,800万円)になりました。

ただ折角、新NISAをやるなら、もっとリスクを取って大きなリターンを求めることを推奨します。

 

世界株投信(オルカン)のみ

新NISAのつみたて投資枠で、最初から最後まで世界株投信(オルカン)のみで運用したい場合のポートフォリオは次の通りです。

  • 100% 世界株投信:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

シミュレーションとしては、同銘柄の直近5年間リターンは+131.06%(年率+18.23%)となっており、この半分の年率9%として、毎月5万円の積み立てを30年間続けると次のようになります。

9,153万円(元本1,800万円)になりました。

オルカンだけでも1億円近くいく計算になりますが、オルカンに限らず、もうちょっと厳しく試算して考えておいた方が良いかと思います。

 

米国株投信(S&P500指数)のみ

米国株投信(S&P500指数)のみで運用したい場合のポートフォリオは次の通りです。

  • 100% 米国株投信(S&P500指数):eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

シミュレーションとしては、同銘柄の直近5年間リターンは+172.41%(年率+22.19%)となっており、この半分の年率11%として、毎月5万円の積み立てを30年間続けると次のようになります。

1億4,022万円(元本1,800万円)になりました。

 

米国株投信(NASDAQ100指数)のみ

新NISAで大きなリターンを狙いたい場合には、最初から最後までNASDAQ100指数に投資するのもアリです。

  • 100% 米国株投信(NASDAQ100指数):iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

シミュレーションとしては、同銘柄の直近5年間リターンは+242.43%(年率+27.91%)となっており、この半分の年率14%として、毎月5万円の積み立てを30年間続けると次のようになります。

2億7,464万円(元本1,800万円)になりました。

オルカン、S&P500指数、NASDAQ100指数は、直近5年間リターンの半分で試算しましたが、3分の1で試算してもよい位かと思います。

正直こんなに上手くいくとは思えませんし、少なくとも30年間の間には、精神的に保有していられない値動きをするものと思います。

少なくとも、これらのシミュレーションを元にした、狸の皮算用的な将来設計はやめておいた方が賢明です。

 

オルカン、S&P500指数、NASDAQ100指数に分散投資

オルカンの安定感を取りたいけど、NASDAQ100指数の成長力も捨てがたいといった場合には、オルカン、S&P500指数、NASDAQ100指数に分散投資しましょう。

  • 33% 世界株投信:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 33% 米国株投信(S&P500指数):eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 33% 米国株投信(NASDAQ100指数):iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

シミュレーションとしては、この3銘柄の直近5年間の平均(年率(18.23%+22.19%+27.91%)÷3)の半分となる年率11%としてみます。

1億4,022万円(元本1,800万円)になりました。

なお、より現実的に厳しく、この3銘柄の直近5年間の平均(年率(18.23%+22.19%+27.91%)÷3)の3分の1とすると、年率7.59%となります。

年率7%で同様に試算すると、次の通りです。

6,099万円(元本1,800万円)になりました。

これが最も現実的なシミュレーションになるかと思います。

米国にしても、今後30年間と考えると人口減少や生産年齢人口の減少が起こるため、この程度が現実的じゃないかと思います。

 

まとめ

この記事では、新NISAのつみたて投資枠の概要や使い方について解説した上で、つみたて投資枠の全銘柄から選定したおすすめの投資信託・ファンド8銘柄について紹介してきました。

つみたて投資枠の銘柄を選ぶためには、基本的なインデックスの中から、信託報酬が最も低い銘柄を選ぶことが基本となります。

成長投資枠で投資できるETFの方が信託報酬が低い傾向もありますが、市場取引の経験がない場合には、最初から最後までつみたて投資枠でも何ら問題ありません。

つみたて投資枠について、当サイトでおすすめの銘柄は次の通りです。

  • 世界株投信:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 米国株投信(S&P500指数):eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 米国株投信(NASDAQ100指数):iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

基本的には「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のどちらかを選び、ハイリターンを求めたい場合には「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」となります。