「40代でiDeCoを始める場合には、どのような銘柄で運用すればいいんだろう?」と、お困りではありませんか?
40代は、マイホームの購入や子供の教育費など、人生でお金が最も重くのしかかってくる年代ですが、定年延長や年金破綻など日本の将来を考えると、資産運用も必要となってきます。
40代から始めるiDeCoでは、日本株や米国株、世界株などの株式を軸としながら、リスクヘッジの債券もポートフォリオに組み込むことがおすすめです。
今回は、iDeCo手数料が無料となる主要金融機関で扱っている投資信託の中から、40代のiDeCo運用におすすめの10銘柄をご紹介していきます。
- 40代がiDeCoを始めるメリットとは?
- 40代がiDeCoで運用する投資信託選びの注目ポイント
- 40代のiDeCoにおすすめの国内株式投資信託2選!
- 40代のiDeCoにおすすめの米国株式投資信託1選!
- 40代のiDeCoにおすすめの全世界株式投資信託1選!
- 40代のiDeCoにおすすめの先進国株式投資信託1選!
- 40代のiDeCoにおすすめの国内REIT投資信託1選!
- 40代のiDeCoにおすすめの債券型投資信託2選!
- 40代のiDeCoにおすすめのバランス型投資信託1選!
- 40代のiDeCoにおすすめのターゲット・イヤー・ファンド1選!
- 40代のiDeCoでおすすめの金融機関やポートフォリオは?
- 40代のiDeCoにおすすめのネット証券は?
40代がiDeCoを始めるメリットとは?
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、自分の手で老後資産を形成する私的年金制度です。
iDeCoでは、60歳になるまで掛け金を拠出し、60歳以降に一時金もしくは年金として受け取ることが可能となっています(ただし、原則として60歳になるまで資産を引き出すことはできません)。
iDeCoの最大のメリットは、次の3つの税制優遇を受けられることです。
①iDeCoへの拠出金は、確定申告の際に「小規模企業共済等掛金控除」の対象となるため、全額所得控除されます。
②iDeCoで運用した商品の運用益は非課税となるため、非課税分も再投資でき、運用による複利効果をより大きくすることができます。
③60歳以上の受給年齢に達したときに、一時金で受け取る場合には「退職所得控除」、年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。
ただ、iDeCoへの月々の拠出金には制限があります。自営業者やフリーランサーなどの国民年金受給者は月額6.8万円(年額81.6万円)まで、会社員は企業年金によって月額1.2~2.3万円(年額14.4万円~27.6万円)まで、公務員は月額1.2万円(年額14.4万円)までとなっています。いずれの場合も最低掛け金は月々5,000円からの1,000円単位です。
また、iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができません。iDeCoの運用は金融機関ごとに用意されている運用商品で行い、運用商品の配分は1%単位で調整することが可能です。
iDeCo口座を選ぶポイントは、手数料が最安であること(※)に加えて、優良な運用商品が揃っていることが重要です。
※iDeCoの手数料は、初回時には国民年金基金連合会へ加入するときに支払う初回手数料2,829円(税込)が発生します。その後、掛け金を拠出する度に105円、信託銀行に66円の合計171円が発生します(拠出しない月は信託銀行に66円のみ)(いずれも税込)。ここまでの手数料はどの金融機関を選んでも共通で発生するものであり、拠出する際に金融機関に払う手数料が0円となる金融機関が手数料最安となります。
40代は、マイホームの購入や子供の教育費など、人生でお金が最も重くのしかかってくる年代です。かといって、定年延長や年金破綻などが待ち受ける日本の未来を考えると、資産運用も避けられません。
40代のiDeCoでは、安定したリターンが期待できる日本株や米国株、世界株などの株式を中心に、ローリスクの債券をポートフォリオに組み込んでリスクヘッジすることがおすすめです。
今回は、iDeCo手数料が無料となる13金融機関(※)で扱っている投資信託の中から厳選した、40代のiDeCo運用におすすめの10銘柄をご紹介していきます。
※SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行、三井住友銀行みらいプロジェクトコース、みずほ銀行、第一生命保険、SOMPOアセットマネジメント。
40代がiDeCoで運用する投資信託選びの注目ポイント
40代のiDeCoでおすすめの投資信託選びのポイントについて抑えておきましょう。
※投資信託の「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年3月末時点のデータを参照しています。
・「商品種別」をチェック!
iDeCoで運用する投資信託は、株式や債券など構成される資産によってさまざまなタイプに分けられます。
一般的には、債券より株式の方がリスク・リターンが高く、先進国より新興国の方がリスク・リターンが高くなる傾向があります。
また、複数の資産を組み合わせたバランス型や、不動産投資信託のREIT、若い時にはリスクの高い運用を行い年齢が上がるにつれて安定運用を行うターゲット・イヤー・ファンドなどがあります。
・「運用タイプ」をチェック!
投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。
インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。
アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。
インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。
・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!
iDeCoでは掛け金の拠出時に発生する手数料に加えて、投資信託の運用においてもファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。
信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。
・「直近5年間の成績」をチェック!
投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年3月末時点)をチェックしましょう。
なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。
・iDeCoでその商品を扱っている「金融機関」をチェック!
iDeCoで扱っている商品は、金融機関ごとに異なります。
iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができないため、自分自身の運用スタイルと扱っている商品を考えた上で慎重に選ぶようにしましょう。
40代のiDeCoにおすすめの国内株式投資信託2選!
日本株で構成される国内株式投資信託は、iDeCo運用の中心になる商品です。
どの年代であってもポートフォリオに組み込むことになる商品となりますが、40代にはリスクが小さく安定したリターンが期待できる日経平均に連動するインデックス型がおすすめです。
40代におすすめの国内株式投資信託について見ていきましょう。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
商品種別 | 国内株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | +12.51% |
金融機関 | SBI証券セレプトプラン |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドは、ニッセイアセットマネジメントが運用する、「日経平均株価」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプランのiDeCoで取り扱っています。
「日経平均株価」は、日本株を代表するインデックスであり、日本を代表する225銘柄の単純平均で算出される株価指数です。構成銘柄上位は、ファーストリテイリング(10.6%)、ソフトバンクグループ(4.2%)、東京エレクトロン(3.4%)、ファナック(3.4%)、KDDI(2.8%)となっており、ユニクロを展開するファーストリテイリングの比率が高くなっていることが特徴です。
信託報酬も低く、日本株投資信託に迷ったらこちらの銘柄を選べば問題ありません。
なお、日経平均に連動するインデックス型日本株投信なら、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券で取り扱っている「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」、楽天証券で取り扱っている「たわらノーロード 日経225」、auカブコム証券で取り扱っている「つみたて日本株式(日経平均)」などでも問題ありません。
ひふみ年金
商品種別 | 国内株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.836% |
直近5年間の成績 | +28.75% |
金融機関 | SBI証券セレプトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行 |
ひふみ年金は、レオス・キャピタルワークスが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行のiDeCoで取り扱っています。
国内上場株の中で、市場価値が割安と考えられる銘柄に選別して投資しているファンドです。構成銘柄上位は、協和エクシオ(2.21%)、ネットワンシステムズ(2.12%)、光通信(1.97%)、東京センチュリー(1.95%)、OLLIE’S BARGAIN OUTLET HOLDINGS(1.72%)となっています。
アクティブ型日本株投資信託の代名詞的な銘柄であり、アクティブ型にしては信託報酬は低く、それでいてリターンは大きくなっています。
リターン重視でアクティブ型日本株投資信託を選ぶなら、全ての年代でおすすめの銘柄です。
40代のiDeCoにおすすめの米国株式投資信託1選!
GAFAを始めとする米国株で構成される米国株式投資信託は、iDeCoの運用において核となる商品です。先進国株投信や世界株投信も、その半分以上は米国株で構成されています。
40代におすすめの米国株式投資信託について見ていきましょう。
iFree NYダウ・インデックス
商品種別 | 米国株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.2475% |
直近5年間の成績 | +37.78% |
金融機関 | SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン |
iFree NYダウ・インデックスは、大和アセットマネジメントが運用する、「ダウ・ジョーンズ工業株平均(円ベース)」に連動するインデックス型の米国株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプランのiDeCoで取り扱っています。
「ダウ・ジョーンズ工業株平均(円ベース)」は、アメリカを代表する30銘柄から構成される株価指数です。構成銘柄上位は、BOEING CO/THE(8.8%)、UNITEDHEALTH GROUP INC(5.9%)、HOME DEPOT INC(5.0%)、MCDONALD’S CORP(5.0%)、APPLE INC(4.8%)となっています。
直近5年間では+40%近い高成績となっています。ダウ構成銘柄は値上がりしている銘柄が多いことに加えて、分配金に優れる銘柄が多いことが特徴であり、分配金を非課税で再投資して複利効果を享受できるというiDeCoの強みを最大限に生かすことができます。
米国株式投信をiDeCoで扱っている金融機関はあまり多くありませんが、この銘柄を運用するためにSBI証券にiDeCo口座を開設してもよいほどのおすすめ銘柄です。
なお、NYダウに連動型する米国株投信としては、マネックス証券で取り扱っている「たわらノーロード NYダウ」でも問題ありません。
40代のiDeCoにおすすめの全世界株式投資信託1選!
全世界株式投資信託は、世界中の国の株式から構成される投資信託です。iDeCoにおいては、あらゆる年代の核となる商品であり、最も大きなリターンをもたらしてくれることが期待されます。
具体的に当サイトでは、全世界株式投資信託は「日本を含む複数の国の株式で構成されている投資信託」もしくは「日本を除く先進国・新興国の株式で構成されている投資信託」と定義します。
なお、「世界株」とは言うものの、多くの世界株投信は、ポートフォリオの半分以上が米国株で構成されています。世界株投信は、米国株を軸に、日本株や欧州株、新興国株を加えてカントリーリスクを分散した商品であると理解しておきましょう。
40代におすすめの全世界株式投資信託について見ていきましょう。
iTrust世界株式
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.979% |
直近5年間の成績 | +24.05% |
金融機関 | 楽天証券、auカブコム証券 |
iTrust世界株式は、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。楽天証券、auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。
世界的にブランド名が知られており、強力なマーケティング・販売網を構築している高い競争優位性をもつグローバル優良企業に分散投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(54.0%)、欧州(10.2%)、イギリス(9.8%)、フランス(7.1%)、ドイツ(6.3%)、日本(4.2%)となっています。
信託報酬は高いものの、その実績は確かであり、直近5年間では+20%以上の成績を残しています。
世界株でリターンを狙いに行きたい場合には、あらゆる年代でおすすめの世界株投信です。
40代のiDeCoにおすすめの先進国株式投資信託1選!
先進国株式投資信託は、米国株や欧州株などの先進国の株式で構成される投資信託です。
具体的に当サイトでは、先進国株式投資信託は「日本を除く複数の先進国の株式で構成されている投資信託」と定義します。
先進国株投信は、ポートフォリオの半分以上が米国株で構成されています。先進国株投信は、米国株を軸に、欧州株など日本以外の先進国を加えてカントリーリスクを分散した商品であると理解しておきましょう。
40代におすすめの先進国株式投資信託について見ていきましょう。
たわらノーロード先進国株式
商品種別 | 先進国株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.10989% |
直近5年間の成績 | +12.73% |
金融機関 | 楽天証券、イオン銀行、みずほ銀行、第一生命保険 |
たわらノーロード先進国株式は、アセットマネジメントOneが運用する、「MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」に連動するインデックス型の先進国株投資信託です。楽天証券、イオン銀行、みずほ銀行、第一生命保険のiDeCoで取り扱っています。
「MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」は、日本以外の先進国の株式で構成される先進国株価指数です。国際配分比率上位は、アメリカ(65.68%)、先進国(除く日本)(6.50%)、イギリス(5.94%)、フランス(3.83%)、カナダ(3.75%)となっています。
米国株投信やアクティブ型世界株投信にリスクを感じるなら、この銘柄のようなインデックス型の先進国株投信をおすすめします。
なお、インデックス型の先進国株投信としては、SBI証券セレクトプラン、マネックス証券、松井証券で取り扱っている「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」、SBI証券オリジナルプランで取り扱っている「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」、auカブコム証券で取り扱っている「DCニッセイ外国株式インデックス」などでも問題ありません。
40代のiDeCoにおすすめの国内REIT投資信託1選!
REIT(リート)は、投資信託の仕組みを使って投資家から資金を集めて、複数の不動産に分散投資することで収益が還元される金融商品です。
REITの最大のメリットは、少額から手軽に不動産投資ができることです。また、不動産投資の魅力の一つは賃料・テナント収入ですが、REITでも配金という形で受け取ることもできます。
REIT型投資信託は複数のREITに投資していることからリスク分散がされており、分配金利回りが高いことが特徴です。
iDeCoで不動産投資をしたい場合には、REIT型投資信託をポートフォリオに組み込むことをおすすめします。
40代におすすめの国内REIT投資信託について見ていきましょう。
野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)
商品種別 | 国内REIT |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.045% |
直近5年間の成績 | +8.39% |
金融機関 | 楽天証券、マネックス証券、野村證券、第一生命保険 |
野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)は、野村アセットマネジメントが運用する、アクティブ型の国内REIT投資信託です。楽天証券、マネックス証券、野村證券、第一生命保険のiDeCoで取り扱っています。
流動性や収益性・成長性等を勘案して国内REITに分散投資を行うファンドです。構成銘柄上位は、オリックス不動産(7.36%)、ケネディクス・オフィス(6.31%)、ジャパンリアルエステイト(5.67%)、Oneリート(5.36%)、野村不動産マスターファンド(4.82%)となっています。
信託報酬は高いものの、直近5年間では「東証REIT指数(配当込み)」に連動するインデックス型の国内REIT投信の成績を上回り続けています。
iDeCoのポートフォリオに国内REITを加えたいなら、おすすめの銘柄です。
40代のiDeCoにおすすめの債券型投資信託2選!
ここまではリターンを求める攻めの銘柄を紹介してきましたが、ここからはiDeCoポートフォリオのリスクヘッジとなる守りの銘柄を紹介していきます。
債権型投資信託とは、日本国債や先進国債券で構成される投資信託です。
iDeCoでリスクヘッジを目的として債権型投資信託をポートフォリオに組み込む際には、信託報酬が低く、リスクが小さいインデックス型を組み込むことをおすすめします。
40代におすすめの債権型投資信託について見ていきましょう。
三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)
商品種別 | 国内債券 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.132% |
直近5年間の成績 | +6.25% |
金融機関 | SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券 |
三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「NOMURA-BPI総合」に連動するインデックス型の国内債券投資信託です。SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券で取り扱っています。
「NOMURA-BPI総合」は、野村證券株式会社が公表している、国内で発行された公募利付債券の市場全体の動向を表す投資収益指数です。
国内債券でリスクヘッジするなら、この銘柄のように信託報酬が低いインデックス型の国内債券投信をポートフォリオに組み込んでおきましょう。
なお、インデックス型の国内債券投信としては、SBI証券セレクトプランで取り扱っている「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」、楽天証券、イオン銀行、みずほ銀行で取り扱っている「たわらノーロード国内債券」などでも問題ありません。
たわらノーロード先進国債券
商品種別 | 先進国債券 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.187% |
直近5年間の成績 | +3.08% |
金融機関 | 楽天証券、イオン銀行、みずほ銀行、第一生命保険 |
たわらノーロード先進国債券は、アセットマネジメントOneが運用する、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジなし)」と連動するインデックス型の先進国債券投資信託です。楽天証券、イオン銀行、みずほ銀行、第一生命保険のiDeCoで取り扱っています。
「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジなし)」は、日本を除く世界主要国の国債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均した指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(48.2%)、フランス(9.97%)、イタリア(9.28%)、イギリス(6.18%)、ドイツ(6.16%)となっています。
先進国債券でリスクヘッジするなら、この銘柄のように信託報酬が低いインデックス型の先進国債券投信をポートフォリオに組み込んでおきましょう。
なお、インデックス型の先進国債券投信としては、SBI証券セレクトプラン、マネックス証券、松井証券で取り扱っている「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」、SBI証券オリジナルプランで取り扱っている「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」などでも問題ありません。
また、信託報酬はやや高くなるものの、為替ヘッジがされている先進国債券を選ぶのもおすすめです。具体的には、SBI証券セレクトプランで取り扱っている「インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)」、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、みずほ銀行で取り扱っている「たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)」が、為替ヘッジされたインデックス型の先進国債券投信となります。
40代のiDeCoにおすすめのバランス型投資信託1選!
バランス型投資信託は、株式や債券が一定のポートフォリオで構成された投資信託です。
iDeCoで運用する際には、国内株式や先進国株式、国内債券や先進国債券といった商品別に銘柄を選び、その構成比率(ポートフォリオ)は自らの手で決めなければいけません。
バランス型投資信託なら、株式や債券の運用比率が最初から決まっており、「どのような運用をしたいのか?」という運用目的で選ぶだけでよいため、自分の手でポートフォリオを組むことが難しいと感じる投資初心者におすすめです。
40代におすすめのバランス型投資信託について見ていきましょう。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
商品種別 | バランス |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.59% |
直近5年間の成績 | +4.12% |
金融機関 | SBI証券セレクトプラン、楽天証券 |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、セゾン投信が運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。SBI証券セレクトプラン、楽天証券のiDeCoで取り扱っています。
世界中の株式と債券に分散投資を行い、株式と債券の比率は50%ずつとするファンドです。資産配分比率は、先進国債券(除く日本)43.6%、先進国株式(除く日本)40.3%、新興国株式5.9%、国内債券5.6%、国内株式3.6%、短期金融資産1.0%となっています。国際配分比率上位は、アメリカ(54.2%)、ユーロ圏(18.2%)、ヨーロッパ(9.6%)、日本(9.2%)、新興国(5.9%)となっています。
アクティブ型であるため信託報酬はやや高いものの、バランス投資信託としては定評がある銘柄です。
40代がリスク・リターンのバランスを取った上で、iDeCo運用したい場合には、こちらの銘柄に100%投資しておいても問題ありません。また、リスクヘッジ目的で債権型投信の代わりにポートフォリオに組み込むこともおすすめです。
40代のiDeCoにおすすめのターゲット・イヤー・ファンド1選!
ターゲット・イヤー・ファンドは、若い時には株式重視のリスクの高い運用を行い、年齢が上がるにつれて債券重視のリスクが低い運用を行う投資信託です。
ターゲット・イヤー・ファンドは、自分の手でポートフォリオを組むことが難しいと感じる投資初心者におすすめの商品となっています。
40代におすすめのターゲット・イヤー・ファンド投資信託について見ていきましょう。
三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2030(確定拠出年金)
商品種別 | ターゲット・イヤー・ファンド |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.374% |
直近5年間の成績 | +5.17% |
金融機関 | auカブコム証券 |
三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド2030(確定拠出年金)は、三菱UFJ国際投信が運用する、ターゲットイヤー投資信託です。auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。
日本を含む先進国の株式と債券に分散投資を行い、2030年をターゲットイヤーとして債権の比率を増やして安定運用していくファンドです。
40代以上向けのターゲット・イヤー・ファンドとなります。ターゲット・イヤー・ファンドの中では信託報酬が低く、おすすめの銘柄です。年齢が上がるにつれてのポートフォリオの変更が難しいと感じる場合には、こちらの銘柄に100%投資しても問題ありません。
40代のiDeCoでおすすめの金融機関やポートフォリオは?
今回は、40代のiDeCo運用におすすめの投資信託10銘柄についてご紹介してきました。
最後に、40代が実際にiDeCo運用をする上でおすすめの金融機関と具体的なポートフォリオについて抑えておきましょう。
40代のiDeCoでは、日本株や米国株、世界株などの株式を軸としながら、リスクヘッジの債券もポートフォリオに組み込んでバランスよく運用することがおすすめです。
米国株を重視する場合にはSBI証券セレクトプラン、世界株を重視する場合にはauカブコム証券、日本株を重視する場合にはマネックス証券、バランスを重視する場合には楽天証券がおすすめとなります。
SBI証券セレクトプランは、複利効果が大きい米国株投信「iFree NYダウ・インデックス」を取り扱っていることが強みです。こちらの銘柄を中心にポートフォリオを組みましょう。
SBI証券セレクトプランでは、40代の方は次のようなポートフォリオにすることがおすすめです。
・30% 米国株:「iFree NYダウ・インデックス」
・20% 日本株:「ひふみ年金」
・50% バランス:「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」
auカブコム証券は、アクティブ型世界株投信に強みを持ちます。リスク重視のポートフォリオを組みたい場合には最もおすすめです。
auカブコム証券では、40代の方は次のようなポートフォリオにすることがおすすめです。
・30% 日本株:「つみたて日本株式(日経平均)」
・70% 世界株:「iTrust世界株式」
マネックス証券は、日本株投信が充実していることが強みです。日本株でリターン重視のポートフォリオを組みたい場合にはおすすめとなります。
マネックス証券では、40代の方は次のようなポートフォリオにすることがおすすめです。
・35% 日本株:「ひふみ年金」
・35% 米国株:「たわらノーロード NYダウ」
・10% 国内債券:「三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)」
・20% 先進国債券:「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」
楽天証券は、世界株や先進国株に強みを持ち、全体的にどのような商品も取り揃えているため、どのようなポートフォリオを組むこともできます。
楽天証券では、40代の方は次のようなポートフォリオにすることがおすすめです。
・30% 世界株:「iTrust世界株式」
・20% 日本株:「たわらノーロード 日経225」
・50% バランス:「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」
40代のiDeCoにおすすめのネット証券は?
40代の方がiDeCoを始めるなら、日本株投信や金(ゴールド)投信に強いマネックス証券がおすすめです。
マネックス証券のiDeCoは運営管理手数料が完全無料、マネックス証券への加入時・移換時の手数料や運用管理機関をマネックス証券に変更する際にかかる手数料も無料となっており、iDeCo手数料は最安値です。
マネックス証券のiDeCoでは、全26銘柄の投資信託を取り扱っており、「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」や「ひふみ年金」を始めとした日本株投信が充実していることが最大の強みです。
さらに、マネックス証券で取り扱っている金(ゴールド)価格連動型投信「ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)」は、iDeCoで扱っている金(ゴールド)商品としては信託報酬が低く、iDeCoのポートフォリオに金(ゴールド)を組み込みたい場合にはおすすめです。
米国株投信や債券投信、REIT投信にも優良商品が揃っているため、どのような運用目的でiDeCoを始めるにしても、目的に沿ったポートフォリオを構成することができます。