第一生命保険VプランαのiDeCo全24銘柄について徹底解説!【2020年最新版】

「第一生命保険VプランαでiDeCoを始めてみたいけど、どの銘柄を選べばいいんだろう?」と、お困りではありませんか?

第一生命保険のiDeCoは条件次第で手数料無料となり、信託報酬が低いたわらノーロードシリーズを始め、債券やバランス投信でも優良銘柄を取り扱っています。

今回は、第一生命保険VプランαのiDeCo商品全24銘柄について徹底解説した上で、おすすめの銘柄を紹介していきます。

 

  1. 第一生命保険VプランαでiDeCoを始めるメリットとは?
  2. 第一生命保険VプランαのiDeCoで扱っている銘柄の注目ポイント
  3. 国内株式投資信託全3銘柄について徹底解説!
    1. MHAM日本バリュー株オープン<DC年金>
    2. フィデリティ・日本成長株・ファンド
    3. One DC 国内株式インデックスファンド
    4. 第一生命保険iDeCoの国内株式投資信託一覧
  4. 先進国株式投資信託全2銘柄について徹底解説!
    1. DIAM外国株式オープン<DC年金>
    2. たわらノーロード先進国株式
    3. 第一生命保険iDeCoの先進国株式投資信託一覧
  5. 新興国株式投資信託全1銘柄について徹底解説!
    1. たわらノーロード 新興国株式
    2. 第一生命保険iDeCoの新興国株式投資信託一覧
  6. 国内債券投資信託全2銘柄について徹底解説!
    1. DLIBJ公社債オープン(中期コース)
    2. DC日本債券インデックス・オープンS
    3. 第一生命保険iDeCoの国内債券投資信託一覧
  7. 先進国債券投資信託全2銘柄について徹底解説!
    1. グローバル・ボンド・ポート(Dコース)
    2. たわらノーロード先進国債券
    3. 第一生命保険iDeCoの先進国債券投資信託一覧
  8. 新興国債券投資信託全1銘柄について徹底解説!
    1. インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)
    2. 第一生命保険iDeCoの新興国債券投資信託一覧
  9. 国内REIT投資信託全2銘柄について徹底解説!
    1. 野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)
    2. たわらノーロード国内リート
    3. 第一生命保険iDeCoの国内REIT投資信託一覧
  10. 先進国REIT投資信託全2銘柄について徹底解説!
    1. DIAM ワールドREITアクティブファンド<DC年金>
    2. たわらノーロード先進国リート
    3. 第一生命保険iDeCoの先進国REIT投資信託一覧
  11. バランス投資信託全8銘柄について徹底解説!
    1. 投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型
    2. 投資のソムリエ<DC年金>
    3. DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>1安定型
    4. DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>2安定・成長型
    5. DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>3成長型
    6. DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国10)
    7. DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国20)
    8. DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国30)
    9. 第一生命保険iDeCoのバランス投資信託一覧
  12. 元本確保型商品全1銘柄について徹底解説!
    1. 第一のつみたて年金(5年)
    2. 第一生命保険iDeCoの元本確保型商品一覧
  13. 結論:第一生命保険VプランαのiDeCoでおすすめの銘柄とポートフォリオ!

第一生命保険VプランαでiDeCoを始めるメリットとは?

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、自分の手で老後資産を形成する私的年金制度です。

iDeCoでは、60歳になるまで掛け金を拠出し、60歳以降に一時金もしくは年金として受け取ることが可能となっています(ただし、原則として60歳になるまで資産を引き出すことはできません)。

iDeCoの最大のメリットは、次の3つの税制優遇を受けられることです。
①iDeCoへの拠出金は、確定申告の際に「小規模企業共済等掛金控除」の対象となるため、全額所得控除されます。
②iDeCoで運用した商品の運用益は非課税となるため、非課税分も再投資でき、運用による複利効果をより大きくすることができます。
③60歳以上の受給年齢に達したときに、一時金で受け取る場合には「退職所得控除」、年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。

ただ、iDeCoへの月々の拠出金には制限があります。自営業者やフリーランサーなどの国民年金受給者は月額6.8万円(年額81.6万円)まで、会社員は企業年金によって月額1.2~2.3万円(年額14.4万円~27.6万円)まで、公務員は月額1.2万円(年額14.4万円)までとなっています。いずれの場合も最低掛け金は月々5,000円からの1,000円単位です。

また、iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができません。iDeCoの運用は金融機関ごとに用意されている運用商品で行い、運用商品の配分は1%単位で調整することが可能です。

iDeCo口座を選ぶポイントは、手数料が最安であること(※)に加えて、優良な運用商品が揃っていることが重要です。
※iDeCoの手数料は、初回時には国民年金基金連合会へ加入するときに支払う初回手数料2,829円(税込)が発生します。その後、掛け金を拠出する度に105円、信託銀行に66円の合計171円が発生します(拠出しない月は信託銀行に66円のみ)(いずれも税込)。ここまでの手数料はどの金融機関を選んでも共通で発生するものであり、拠出する際に金融機関に払う手数料が0円となる金融機関が手数料最安となります。

生命保険大手の第一生命保険のiDeCo(Vプランα)は、iDeCo口座の資産残高が150万円以上になるまでは口座管理手数料が月額321円発生してしまいますが、資産残高が150万円以上になれば無料となり手数料最安値となります。

毎月5万円拠出するとしても、手数料無料になるまでは約2年半掛かってしまうため、最初から手数料無料となる他の金融機関のiDeCoに比べると不利である点は否めません。

サラリーマンや公務員などiDeCoの拠出金に制限がある方にはおすすめできませんが、拠出金を大きくできる自営業者やフリーランサーなら検討する価値はあると言えるでしょう。

第一生命保険のiDeCoでは、信託報酬が低いたわらノーロードシリーズを始め、債券やバランス投信でも優良銘柄を取り扱っています。

今回は、第一生命保険のiDeCoで取り扱っている全24銘柄について徹底解説していきます。

 

第一生命保険VプランαのiDeCoで扱っている銘柄の注目ポイント

第一生命保険VプランαのiDeCoで扱っている銘柄の注目ポイントについて抑えておきましょう。

※第一生命保険VプランαのiDeCoで扱っている銘柄一覧については第一生命保険の「Vプランαの運用商品」を参照しています。また、「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年3月末時点のデータを参照しています。

 

・「商品種別」をチェック!

iDeCoで運用する投資信託は、株式や債券など構成される資産によってさまざまなタイプに分けられます。

一般的には、債券より株式の方がリスク・リターンが高く、先進国より新興国の方がリスク・リターンが高くなる傾向があります。

また、複数の資産を組み合わせたバランス型や、不動産投資信託のREIT、若い時にはリスクの高い運用を行い年齢が上がるにつれて安定運用を行うターゲット・イヤー・ファンドなどがあります。

 

・「運用タイプ」をチェック!

投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。

インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。

アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。

インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。

 

・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!

iDeCoでは掛け金の拠出時に発生する手数料に加えて、投資信託の運用においてもファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。

信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。

 

・「直近5年間の成績」をチェック!

投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年3月末時点)をチェックしましょう。

なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。

 

国内株式投資信託全3銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている国内株式投資信託全3銘柄について詳しく見ていきましょう。

MHAM日本バリュー株オープン<DC年金>

アセットマネジメントOne

商品種別 国内株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.87%
直近5年間の成績 -15.15%

MHAM日本バリュー株オープン<DC年金>は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。

国内株の中でも、企業の資産価値や収益力などから算出される投資価値と比較した割安株に投資するファンドです。構成銘柄上位は、トヨタ自動車(3.3%)、NTT(3.2%)、三菱UFJフィナンシャルグループ(2.8%)、伊藤忠商事(2.8%)、富士ソフト(2.4%)となっています。

信託報酬が高く、直近5年間では大きなマイナスとなっています。おすすめできません。

 

フィデリティ・日本成長株・ファンド

フィデリティ投信

商品種別 国内株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.683%
直近5年間の成績 +6.21%

フィデリティ・日本成長株・ファンドは、フィデリティ投信が運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。

国内株の中から長期的な成長力がある企業を選定した上で、利益成長性等と比較して妥当と思われる株価水準で投資するファンドです。構成銘柄上位は、ミスミグループ本社(4.5%)、三浦工業(3.4%)、キーエンス(3.3%)、シマノ(2.5%)、オリンパス(2.4%)となっています。

信託報酬が高い割には成績もそこまで飛び抜けているわけではないため、日本株投信としてはあまりおすすめできませんが、第一生命保険のiDeCoで扱っている日本株投信は、消去法でこの銘柄しかありません。

 

One DC 国内株式インデックスファンド

アセットマネジメントOne

商品種別 国内株式
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.154%
直近5年間の成績 +0.99%

One DC 国内株式インデックスファンドは、アセットマネジメントOneが運用する、「東証株価指数TOPIX」に連動するインデックス型の日本株投資信託です。

「東証株価指数TOPIX」は、日経平均株価と並ぶ日本株指数であり、東京証券取引所第一部に上場している全銘柄の時価総額加重平均で算出される株価指数です。構成銘柄上位は、トヨタ自動車(3.51%)、ソニー(1.84%)、ソフトバンクグループ(1.70%)、三菱UFJフィナンシャルグループ(1.57%)、NTT(1.55%)、となっています。

TOPIXの構成銘柄は2,100銘柄以上と、225銘柄から構成される日経平均の10倍程度リスク分散されています。日経平均と比べるとリスク・リターンが小さくなっていると認識して問題ありません。

同投資信託は、信託報酬も低く、代表的な日本株投資信託です。ただ、直近5年間ではややプラスに留まっており、日経平均に連動する日本株投信に比べると見劣りします。

TOPIXはリスク分散され過ぎているあまりリターンも小さくなってしまっているため、当サイトでは、TOPIXよりも日経平均に連動する日本株投資信託の方をおすすめします。しかし残念ながら、第一生命保険のiDeCoではインデックス国内株投信はこの銘柄しか扱っていません。

 

第一生命保険iDeCoの国内株式投資信託一覧

国内株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
MHAM日本バリュー株オープン<DC年金> アクティブ 1.87% -15.15%
フィデリティ・日本成長株・ファンド アクティブ 1.683% +6.21%
One DC 国内株式インデックスファンド インデックス 0.154% +0.99%

 

先進国株式投資信託全2銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている先進国株式投資信託全2銘柄について詳しく見ていきましょう。

なお、当サイトでは、先進国株式投資信託は「日本を除く複数の先進国の株式で構成されている投資信託」と定義します。

 

DIAM外国株式オープン<DC年金>

アセットマネジメントOne

商品種別 先進国株式
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.859%
直近5年間の成績 -1.10%

DIAM外国株式オープン<DC年金>は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型の先進国株投資信託です。

日本を除く先進国の株式に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(39.82%)、先進国(除く日本)(13.86%)、イギリス(10.21%)、フランス(8.16%)、オランダ(7.06%)となっています。

信託報酬の高さに成績が伴っていません。おすすめできない銘柄です。

 

たわらノーロード先進国株式

アセットマネジメントOne

商品種別 先進国株式
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.10989%
直近5年間の成績 +12.73%

たわらノーロード先進国株式は、アセットマネジメントOneが運用する、「MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」に連動するインデックス型の先進国株投資信託です。

「MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」は、日本以外の先進国の株式で構成される先進国株価指数です。国際配分比率上位は、アメリカ(65.68%)、先進国(除く日本)(6.50%)、イギリス(5.94%)、フランス(3.83%)、カナダ(3.75%)となっています。

信託報酬が非常に低いにも関わらず、直近5年間では+10%を超える成績となっています。

第一生命保険のiDeCoでは最も基本となるおすすめの銘柄です。

 

第一生命保険iDeCoの先進国株式投資信託一覧

先進国株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
DIAM外国株式オープン<DC年金> アクティブ 1.859% -1.10%
たわらノーロード先進国株式 インデックス 0.10989% +12.73%

 

新興国株式投資信託全1銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている新興国株式投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

たわらノーロード 新興国株式

アセットマネジメントOne

商品種別 新興国株式
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.374%
直近5年間の成績 +3.99%

たわらノーロード 新興国株式は、アセットマネジメントOneが運用する、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」に連動するインデックス型の新興国株投資信託です。

「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」は、新興国株式の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均して指数化したものです。国別配分比率上位は、新興国(17.2%)、ケイマン諸島(16.3%)、中国(14.54%)、韓国(12.22%)、台湾(11.81%)となっています。

新興国株投信の中ではおすすめできる銘柄です。

 

第一生命保険iDeCoの新興国株式投資信託一覧

新興国株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
たわらノーロード 新興国株式 インデックス 0.374% +3.99%

 

国内債券投資信託全2銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている国内債券投資信託全2銘柄について詳しく見ていきましょう。

DLIBJ公社債オープン(中期コース)

アセットマネジメントOne

商品種別 国内債券
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.715%
直近5年間の成績 +6.19%

DLIBJ公社債オープン(中期コース)は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型の国内債券投資信託です。

BBB-格以上の国内の公社債を中心に投資するファンドです。

リスク重視の日本国債投信で、アクティブ型を選ぶメリットは特にありません。

 

DC日本債券インデックス・オープンS

三井住友トラスト・アセットマネジメント

商品種別 国内債券
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.176%
直近5年間の成績 +5.99%

DC日本債券インデックス・オープンSは、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する、「NOMURA-BPI総合」に連動するインデックス型の国内債券投資信託です。

「NOMURA-BPI総合」は、野村證券株式会社が公表している、国内で発行された公募利付債券の市場全体の動向を表す投資収益指数です。

ローリスク・ローリターンの代表的な投資信託であり、低リスクでの運用を目指すならポートフォリオに組み込んでもよいでしょう。

 

第一生命保険iDeCoの国内債券投資信託一覧

国内債券投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
DLIBJ公社債オープン(中期コース) アクティブ 0.715% +6.19%
DC日本債券インデックス・オープンS インデックス 0.176% +5.99%

 

先進国債券投資信託全2銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている先進国債券投資信託全2銘柄について詳しく見ていきましょう。

グローバル・ボンド・ポート(Dコース)

アセットマネジメントOne

商品種別 世界債券
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.935%
直近5年間の成績 -0.07%

グローバル・ボンド・ポート(Dコース)は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型の世界債券投資信託です。

日本を除く世界主要国の公社債に投資するファンドです。国別配分比率は、アメリカ(46.96%)、スペイン(24.62%)、メキシコ(9.01%)、フランス(7.61%)、オーストラリア(3.6%)となっています。

信託報酬は高く、直近5年間ではマイナスとなっています。リスク重視の債券投信で、信託報酬・リスクともに高いアクティブ型を選ぶのはおすすめしません。

 

たわらノーロード先進国債券

アセットマネジメントOne

商品種別 先進国債券
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.187%
直近5年間の成績 +3.08%

たわらノーロード先進国債券は、アセットマネジメントOneが運用する、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジなし)」と連動するインデックス型の先進国債券投資信託です。

「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース、為替ヘッジなし)」は、日本を除く世界主要国の国債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均した指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(48.2%)、フランス(9.97%)、イタリア(9.28%)、イギリス(6.18%)、ドイツ(6.16%)となっています。

信託報酬・リスクが低いディフェンシブ投信です。リスクヘッジしたい場合にポートフォリオに組み込んでおきましょう。

 

第一生命保険iDeCoの先進国債券投資信託一覧

先進国債券投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
グローバル・ボンド・ポート(Dコース) アクティブ 0.935% -0.07%
たわらノーロード先進国債券 インデックス 0.187% +3.08%

 

新興国債券投資信託全1銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている新興国債券投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)

日興アセットマネジメント

商品種別 新興国債券
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.572%
直近5年間の成績 -14.55%

インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)は、日興アセットマネジメントが運用する、「JPモルガン・GBI-EM グローバル・ダイバーシファイド(円ヘッジなし・円ベース)」に連動するインデックス型の新興国債券投資信託です。

「JPモルガン・GBI-EM グローバル・ダイバーシファイド(円ヘッジなし・円ベース)」は、JPモルガン社が算出・公表している、新興国政府が現地通貨建てで発行する債券で構成される債権指数です。国別配分比率上位は、新興国(46.88%)、ブラジル(10.12%)、インドネシア(9.88%)、メキシコ(9.84%)、タイ(8.65%)となっています。

直近5年間では大きなマイナスとなっています。低リスクがメリットの債券投資信託で、わざわざリスクの高い新興国債券を選ぶのはおすすめできません。かといって、リターン目的でもおすすめできません。

 

第一生命保険iDeCoの新興国債券投資信託一覧

新興国債券投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型) インデックス 0.572% -14.55%

 

国内REIT投資信託全2銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている国内REIT投資信託全2銘柄について詳しく見ていきましょう。

野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)

野村アセットマネジメント

商品種別 国内REIT
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.045%
直近5年間の成績 +8.39%

野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)は、野村アセットマネジメントが運用する、アクティブ型の国内REIT投資信託です。

流動性や収益性・成長性等を勘案して国内REITに分散投資を行うファンドです。構成銘柄上位は、オリックス不動産(7.36%)、ケネディクス・オフィス(6.31%)、ジャパンリアルエステイト(5.67%)、Oneリート(5.36%)、野村不動産マスターファンド(4.82%)となっています。

不動産投資信託のREITは、値上がり益はもちろん、賃料・テナント収入という形で分配金に優れる商品となっています。

信託報酬は高いものの、直近5年間では「東証REIT指数(配当込み)」の成績を上回り続けています。第一生命保険のiDeCoで不動産投資したい場合には、こちらの銘柄がおすすめです。

 

たわらノーロード国内リート

アセットマネジメントOne

商品種別 国内REIT
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.275%
直近5年間の成績 +6.02%

たわらノーロード国内リートは、アセットマネジメントOneが運用する、「東証REIT指数(配当込み)」に連動するインデックス型の国内REIT投資信託です。

「東証REIT指数(配当込み)」は、東京証券取引所に上場するREIT全銘柄で構成される時価総額加重平均型の指数です。構成銘柄上位は、日本ビルファンド投資法人(6.8%)、ジャパンリアルエステイト投資法人(6.3%)、野村不動産マスターファンド投資法人(5.5%)、ユナイテッド・アーバン投資法人(4.2%)、オリックス不動産投資法人(4.2%)となっています。

直近5年間ではプラスとなっています。リスク重視で国内REITをポートフォリオに組み込みたい場合には、こちらを選んでも問題ありません。

 

第一生命保険iDeCoの国内REIT投資信託一覧

国内REIT投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け) アクティブ 1.045% +8.39%
たわらノーロード国内リート インデックス 0.275% +6.02%

 

先進国REIT投資信託全2銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている先進国REIT投資信託全2銘柄について詳しく見ていきましょう。

DIAM ワールドREITアクティブファンド<DC年金>

アセットマネジメントOne

商品種別 先進国REIT
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.738%
直近5年間の成績 -15.84%

DIAM ワールドREITアクティブファンド<DC年金>は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型の先進国REIT投資信託です。

日本を除く世界各国のREITに投資するファンドです。

信託報酬が非常に高く、直近5年間では大きなマイナスとなっています。信託報酬の高さに成績が伴っておらず、おすすめできない銘柄です。

 

たわらノーロード先進国リート

アセットマネジメントOne

商品種別 先進国REIT
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.297%
直近5年間の成績 -14.51%

たわらノーロード先進国リートは、アセットマネジメントOneが運用する、「S&P先進国REIT指数(除く日本、円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」に連動するインデックス型の先進国REIT投資信託です。

「S&P先進国REIT指数(除く日本、円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)」は、S&Pが算出するグローバル・インデックスである「S&Pグローバル株価指数」から、REIT及びREITと同様の制度に基づく銘柄から算出される指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(74.2%)、オーストラリア(6.5%)、イギリス(4.9%)、シンガポール(3.9%)、カナダ(1.9%)となっています。

内容的には悪い銘柄ではありませんが、直近5年間では大きなマイナスとなっています。

 

第一生命保険iDeCoの先進国REIT投資信託一覧

先進国REIT投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
DIAM ワールドREITアクティブファンド<DC年金> アクティブ 1.738% -15.84%
たわらノーロード先進国リート インデックス 0.297% -14.51%

 

バランス投資信託全8銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っているバランス投資信託全8銘柄について詳しく見ていきましょう。

投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型

アセットマネジメントOne

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.649%
直近5年間の成績 +11.85%

投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の公社債や株式、REITに投資して、それぞれの配分比率を適宜変更するファンドです。中長期的に安定的なリターンと、価格変動リスクを年率2%程度に抑えながら運用することを目的としています。資産配分比率は、先進国債券(除く日本)(46.24%)、新興国債券(12.51%)、短期金融資産(9.91%)、国内債券(9.31%)、国内株式(6.41%)、外国REIT(6.11%)、新興国株式(5.01%)、先進国株式(除く日本)(2.50%)、国内REIT(2.00%)となっています。

バランス投信として信託報酬はやや高いものの、リターンが期待できるおすすめの銘柄です。

 

投資のソムリエ<DC年金>

アセットマネジメントOne

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.21%
直近5年間の成績 +9.60%

投資のソムリエ<DC年金>は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の公社債や株式、REITに投資して、それぞれの配分比率を適宜変更するファンドです。中長期的に安定的なリターンと、価格変動リスクを年率4%程度に抑えながら運用することを目的としています。資産配分比率は、先進国債券(除く日本)(44.85%)、新興国債券(14.88%)、外国REIT(9.09%)、国内株式(8.39%)、国内債券(5.19%)、新興国株式(5.0%)、国内REIT(4.6%)、短期金融資産(4.5%)、先進国株式(除く日本)(3.5%)となっています。

信託報酬は高いものの、悪い銘柄ではありません。投資初心者がバランス型投信でややリスクを取ってもよい場合にはおすすめです。ただ、第一生命保険のiDeCoでは、より信託報酬が低い「投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型」をおすすめします。

 

DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>1安定型

アセットマネジメントOne

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.65%
直近5年間の成績 +1.40%

DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>1安定型は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の債券、株式に分散投資を行うファンドです。資産配分比率は、国内債券(62.2%)、国内株式(19.2%)、先進国債券(除く日本)(8.3%)、先進国株式(除く日本)(5.7%)、短期金融資産(4.6%)となっています。

バランス型投信としては信託報酬が高く、問題外の銘柄です。直近ではプラスになっていますが、他の銘柄を選ぶことをおすすめします。

 

DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>2安定・成長型

アセットマネジメントOne

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.65%
直近5年間の成績 +1.67%

DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>2安定・成長型は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の債券、株式に分散投資を行うファンドです。資産配分比率は、国内債券(40.7%)、国内株式(30.2%)、先進国株式(除く日本)(13.1%)、先進国債券(除く日本)(12.1%)、短期金融資産(3.9%)となっています。

株式の比率を増やしてミドルリスク・ミドルリターンを目指すバランス型投信ですが、信託報酬が高く、問題外です。他の銘柄を選ぶようにしましょう。

 

DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>3成長型

アセットマネジメントOne

商品種別 バランス
運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.65%
直近5年間の成績 +1.41%

DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>3成長型は、アセットマネジメントOneが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。

国内外の債券、株式に分散投資を行うファンドです。資産配分比率は、国内株式(40.0%)、国内債券(20.4%)、先進国株式(除く日本)(20.3%)、先進国債券(除く日本)(15.7%)、短期金融資産(3.6%)となっています。

株式の比率を増やしてより高い収益を目指すバランス型投信ですが、信託報酬が高く、問題外です。他の銘柄を選ぶようにしましょう。

 

DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国10)

アセットマネジメントOne

商品種別 バランス
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.3465%
直近5年間の成績 +4.54%

DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国10)は、アセットマネジメントOneが運用する、インデックス型のバランス投資信託です。

国内外の株式、公社債、REITに分散投資するファンドです。国内株式10%、国内債券57%、先進国株式10%、先進国債券3%、新興国株式5%、新興国債券5%、国内REIT3%、先進国REIT3%、短期金融資産4%を基本配分としています。

信託報酬も低く、悪くないバランス投信です。リスクを重視してバランス投信を選ぶなら、「投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型」よりもこちらを選んで問題ありません。

 

DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国20)

アセットマネジメントOne

商品種別 バランス
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.3795%
直近5年間の成績 +2.66%

DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国20)は、アセットマネジメントOneが運用する、インデックス型のバランス投資信託です。

国内外の株式、公社債、REITに分散投資するファンドです。国内株式15%、国内債券31%、先進国株式15%、先進国債券4%、新興国株式10%、新興国債券10%、国内REIT6%、先進国REIT6%、短期金融資産3%を基本配分としています。

株式や新興国を増やしてリターン重視にしていますが、信託報酬も高くなっています。バランス投信でリスクを取るなら、「投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型」を選んだ方がいいでしょう。

 

DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国30)

アセットマネジメントOne

商品種別 バランス
運用タイプ インデックス
信託報酬 0.4125%
直近5年間の成績 -0.59%

DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国30)は、アセットマネジメントOneが運用する、インデックス型のバランス投資信託です。

国内外の株式、公社債、REITに分散投資するファンドです。国内株式20%、国内債券5%、先進国株式20%、先進国債券5%、新興国株式15%、新興国債券15%、国内REIT9%、先進国REIT9%、短期金融資産2%を基本配分としています。

リスク重視のバランス投信ですが、信託報酬も高く、これなら「投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型」の方がおすすめです。

 

第一生命保険iDeCoのバランス投資信託一覧

バランス投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型 アクティブ 0.649% +11.85%
投資のソムリエ<DC年金> アクティブ 1.21% +9.60%
DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>1安定型 アクティブ 1.65% +1.40%
DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>2安定・成長型 アクティブ 1.65% +1.67%
DIAMライフサイクル・ファンド<DC年金>3成長型 アクティブ 1.65% +1.41%
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国10) インデックス 0.3465% +4.54%
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国20) インデックス 0.3795% +2.66%
DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国30) インデックス 0.4125% -0.59%

 

元本確保型商品全1銘柄について徹底解説!

第一生命保険のiDeCoで扱っている元本確保型商品全1銘柄について詳しく見ていきましょう。

第一のつみたて年金(5年)

第一生命保険

商品種別 元本確保型商品
運用タイプ 生命保険
信託報酬 0%
直近5年間の成績 年利0.05%

第一のつみたて年金(5年)は、第一生命保険が運用する、生命保険型の元本確保型商品です。

保証期間を5年または10年とする自動更新タイプの積立型保険商品で、年利は0.05%です。

折角、iDeCoで運用するのに、元本確保型商品を選ぶのはもったいないとしか言いようがありません。

 

第一生命保険iDeCoの元本確保型商品一覧

元本確保型商品 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
第一のつみたて年金(5年) 生命保険 0% 年利0.05%

 

結論:第一生命保険VプランαのiDeCoでおすすめの銘柄とポートフォリオ!

最後に、第一生命保険VプランαのiDeCoでおすすめの銘柄とポートフォリオについてまとめていきましょう。

国内株では、消去法で「フィデリティ・日本成長株・ファンド」がおすすめとなります。

先進国株では、「たわらノーロード先進国株式」がおすすめです。この銘柄は第一生命保険のiDeCoで核となる銘柄です。こちらの銘柄を軸にポートフォリオを構築するようにしましょう。

新興国株では、「たわらノーロード 新興国株式」がおすすめです。

iDeCoで不動産投資をしたい場合には、国内REITで運用する「たわらノーロード国内リート」か「野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)」がおすすめです。リスク重視なら前者、リターン重視なら後者を選ぶようにしましょう。

債券では、国内債券に連動する「DC日本債券インデックス・オープンS」、先進国債券に連動する「たわらノーロード先進国債券」がおすすめです。ポートフォリオのリスクを小さくしたい場合にはバランスよく組み込んでおきましょう。

バランス型では、「投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型」がおすすめです。リスクを重視するなら「DIAM DC 8資産バランスファンド(新興国10)」でも悪くありません。

以上のおすすめ銘柄からポートフォリオを考えていきましょう。

リターン重視の攻めのポートフォリオの一例は次のようになります。
・25% 「フィデリティ・日本成長株・ファンド」
・50% 「たわらノーロード先進国株式」
・25% 「たわらノーロード 新興国株式」

バランスを取ったポートフォリオの一例は次のようになります。
・25% 「フィデリティ・日本成長株・ファンド」
・50% 「たわらノーロード先進国株式」
・25% 「投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型」

第一生命保険のiDeCoは、iDeCo口座の資産残高が150万円以上になるまでは口座管理手数料が月額321円発生してしまいます。

かといって第一生命保険のiDeCoで取り扱っている商品が、手数料無料となる他の金融機関より優れているとは言えず、問題なくポートフォリオは組めるものの、特に大きな強みや特徴もありません。

第一生命保険のiDeCoでしか運用できない銘柄やポートフォリオというのは特にないため、手数料無料となる他の金融機関の方がおすすめです。