「40代からつみたてNISAを始めてみたいけど、どの銘柄を選べばいいんだろう?」と、お困りではありませんか?
40代は、マイホームの購入や子供の教育費など、人生の中でもお金が最も重くのしかかってくる年代ですが、定年延長や年金破綻などの日本の将来を考えると、資産運用も欠かせません。
40代のつみたてNISAでは、インデックス型の株式投資信託を軸に、債権が入ったバランス型投信もポートフォリオに加えて運用していくことがおすすめです。
今回は、つみたてNISAの対象となっている全銘柄の中から厳選した、40代におすすめの投資信託を7銘柄紹介していきます。
40代がつみたてNISAを始めるメリットとは?
つみたてNISAは、2018年1月から始まった、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
つみたてNISAの非課税投資枠は毎年40万円、2018年から2037年までの20年間で最大800万円となっています。
※2018年から2037年まで毎年積み立てた場合に非課税枠が最大800万円になるということであり、2020年から始めた場合には2037年までの18年間で最大720万円となります。また、投資信託の購入から20年間が非課税期間となります(2037年に購入した投資信託は2056年まで非課税)。
つみたてNISAは、日本に住む20歳以上の方であればどなたでも口座開設できますが、一般NISAと同時に口座開設することはできず、つみたてNISAの口座を開設することができるのは1人につき1金融機関までです。
今回は、つみたてNISAの対象となっている全銘柄の中から厳選した、40代におすすめの投資信託を7銘柄紹介していきます。
40代は、マイホームの購入や子供の教育費など、人生でお金が最も重くのしかかってくる年代です。かといって、定年延長や年金破綻などが待ち受ける日本の未来を考えると、資産運用も始めなければいけません。
40代のつみたてNISAでは、インデックス型の株式投資信託を軸に、債権が入ったバランス型投信もポートフォリオに加えて運用していくことがおすすめです。
40代がつみたてNISAで運用する投資信託選びの注目ポイント
40代のつみたてNISAでおすすめの投資信託選びのポイントについて抑えておきましょう。
※つみたてNISAの対象商品は金融庁の「つみたてNISAの対象商品」を参照しています。また、投資信託の「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年6月末時点のデータを参照しています。
・「商品種別」をチェック!
つみたてNISAで運用する投資信託は、株式や債券など構成される資産によってさまざまなタイプに分けられます。
一般的には、債券より株式の方がリスク・リターンが高く、先進国より新興国の方がリスク・リターンが高くなる傾向があります。
また、複数の資産を組み合わせたバランス型も、つみたてNISAにおいては人気の商品です。
・「運用タイプ」をチェック!
投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。
インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。
アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。
インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。
・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!
つみたてNISAの取引手数料は、多くの金融機関で無料となっています。
ただ、投資信託を運用する際には、ファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。
信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。
・「直近5年間の成績」をチェック!
投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年6月末時点)をチェックしましょう。
なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。
40代のつみたてNISAにおすすめの国内株式投信2選!
日本株で構成される国内株式投資信託は、つみたてNISAでも中心になる商品です。
40代のつみたてNISAでは、リスク・リターンのバランスに優れた日経平均に連動するインデックス型国内株投信がおすすめです。
40代のつみたてNISAにおすすめの国内株式投信について見ていきましょう。
iFree 日経225インデックス
商品種別 | 国内株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | +41.17% |
iFree 日経225インデックスは、大和証券投資信託委託が運用する、「日経平均株価」に連動する日本株投信です。
「日経平均株価」は、東証一部に上場している主要225銘柄の株価単純平均で算出される日本株指数です。構成銘柄上位は、ファーストリテイリング(11.1%)、ソフトバンクグループ(5.3%)、ファナック(3.4%)、KDDI(2.8%)、東京エレクトロン(2.6%)となっています。
日本株のインデックスとしては、東証一部全銘柄の時価総額加重平均で算出されるTOPIXもありますが、TOPIXは2,100銘柄以上にリスク分散され過ぎていることからリターンも削ってしまっているため、リスク・リターンのバランスに優れた日経平均がおすすめです。
こちらの日経平均連動型投信は、信託報酬が最安値となっており、日本株インデックス投信の中でも特におすすめの銘柄となります。
なお、同じく日経平均連動型で信託報酬が最安値帯である「<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド」や「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」でも問題ありません。
ひふみプラス
商品種別 | 国内株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.078% |
直近5年間の成績 | +55.33% |
ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークスが運用する、アクティブ型の日本株投信です。
国内外の長期的な経済循環を勘案して、適切な国内外の株式市場を選び、長期的な企業の将来価値に対して市場価値が割安であると考えられる銘柄を選別し、長期的に分散投資するファンドです。構成銘柄上位は、東京センチュリー(2.42%)、光通信(2.11%)、ディスコ(2.11%)、ショーボンドホールディングス(2.01%)、VISA INC-CLASS A(2.01%)となっています。
アクティブ型日本株投信の代名詞的な銘柄であり、直近5年間の成績も申し分ありません。
40代のつみたてNISAにもおすすめの銘柄ですが、ポートフォリオに組み込む際にはハイリスク・ハイリターンのアクティブ型であることを留意しておきましょう。
40代のつみたてNISAにおすすめの外国株式投信2選!
米国株や欧州株、新興国株などの外国株で構成される外国株式投資信託は、国内株式投資信託と並んで、つみたてNISAの中心になる商品です。
外国株式投信と一口に言っても、米国株投信や先進国株投信、世界株投信など構成銘柄によって商品種別はさまざまですが、多くの外国株投信はGAFAを始めとする米国株で構成されています。
40代には、インデックス型の世界株投信か、インデックス型の先進国株投信をおすすめします。
40代のつみたてNISAにおすすめの外国株式投信について見ていきましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.1144% |
直近5年間の成績 | +6.60% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)(除く日本)」に連動する世界株投信です。
「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)(除く日本)」は、日本を除いた主要先進国・新興国の世界株指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(59.03%)、先進国(除く日本)(13.68%)、新興国(4.99%)、イギリス(4.8%)、フランス(3.4%)となっています。
日本を除いた世界株投信の中では信託報酬が圧倒的に低く、おすすめの銘柄です。
なお、運用開始日が2018年3月19日からと、まだ2年程度であるため、他の銘柄に比べて成績がやや劣るのは仕方ありません。
たわらノーロード 先進国株式
商品種別 | 先進国株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.10989% |
直近5年間の成績 | +31.55% |
たわらノーロード 先進国株式は、アセットマネジメントOneが運用する、「MSCI World Index(MSCIコクサイ・インデックス)」に連動する先進国株投信です。
「MSCI World Index(MSCIコクサイ・インデックス)」は、日本以外の先進国の株式で構成される先進国株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(65.68%)、先進国(除く日本)(6.50%)、イギリス(5.94%)、フランス(3.83%)、カナダ(3.75%)となっています。
新興国株も含む世界株投信にリスクを感じるなら、先進国株投信がおすすめです。
こちらの先進国株投信は信託報酬が低く、特におすすめの銘柄となっています。
なお、同じく「MSCI World Index(MSCIコクサイ・インデックス)」連動型で信託報酬が最安値帯である「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」や「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」でも問題ありません。
40代のつみたてNISAにおすすめのバランス投信3選!
バランス投信は、株式・債券・REITが一定のポートフォリオで構成された投資信託です。
バランス投信はリスク分散されているため、国内株式投信・外国株式投信を運用することにリスクを感じる場合にはおすすめの商品となっています。
40代には、株式・債券比率が50%ずつのバランス投信がおすすめです。
40代のつみたてNISAにおすすめのバランス投信について見ていきましょう。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
商品種別 | バランス |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | +17.62% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、ニッセイアセットマネジメントが運用する、4資産バランス型投信です。
国内株式25%、国内債券25%、海外株式25%、海外債券25%の比率で分散投資するファンドです。国内株式は「TOPIX」、国内債券は「NOMURA-BPI総合」、海外株式は「MSCIコクサイ(円ベース)」、海外債券は「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」と連動することを目指します。
4資産に均等配分されたポートフォリオとなっており、信託報酬が非常に低く、バランス型投信の中でも特におすすめの銘柄です。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)
商品種別 | バランス |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.1749% |
直近5年間の成績 | +5.19% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)は、ニッセイアセットマネジメントが運用する、6資産バランス型投信です。
国内株式、国内債券、国内REIT、先進国株式、先進国債券、先進国REITの6資産に均等分散するファンドです。国内株式は「TOPIX(配当込み)」、国内債券は「NOMURA-BPI総合」、国内REITは「東証REIT指数(配当込み)」、先進国株式は「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」、先進国債券は「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」、先進国REITは「S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)」にそれぞれ連動することを目指します。
6資産バランス型投信の中でも信託報酬が低く、おすすめの銘柄です。
REITをポートフォリオに加えたい場合には、こちらのバランス投信を選ぶとよいでしょう。
たわらノーロード バランス(8資産均等型)
商品種別 | バランス |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.154% |
直近5年間の成績 | +6.46% |
たわらノーロード バランス(8資産均等型)は、アセットマネジメントOneが運用する、8資産バランス型投信です。
国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内REIT・海外REITの8資産に均等(12.5%ずつ)に分散投資するファンドです。
8資産バランス型投信は全ての年代におすすめできる商品ですが、こちらの銘柄は信託報酬が低く特におすすめです。なお、同じく8資産バランス型投信で信託報酬が最安値帯の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」でも問題ありません。
まとめ:40代のつみたてNISAでおすすめの銘柄とポートフォリオは??
今回は、40代のつみたてNISAにおすすめの投資信託7銘柄について紹介してきました。
最後に、40代が実際につみたてNISAで運用する上で、具体的にどのようなポートフォリオを組めばいいのかを抑えておきましょう。
40代のつみたてNISAでは、インデックス型の株式投資信託を軸に、債権が入ったバランス型投信もポートフォリオに加えて運用していくことがおすすめです。
40代のつみたてNISAのポートフォリオの一例は次のようになります。
・33% 日本株「iFree 日経225インデックス」
・33% 先進国株「たわらノーロード 先進国株式」 ※世界株「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」でもok。
・33% バランス「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」
日本株の比重を増やしたい場合にはアクティブ型日本株投信「ひふみプラス」を加えても構いません。外国株の比重を増やしたい場合には、先進国株・世界株のポートフォリオの比重を増やしましょう。債権やREITの比率を増やしたい場合には、バランス投信で調整するようにしましょう。
40代からつみたてNISAを始めることには、やや抵抗があるかもしれませんが、つみたてNISAでは最大でも年40万円までしかリスクを取れません。万一失敗してしまったとしても、ほとんど金銭的なリスクはないため、是非とも楽しんで40代からつみたてNISAを始めていきましょう。
40代のつみたてNISAにおすすめのネット証券は?
40代がつみたてNISAを始めるなら、マネックス証券がおすすめです。
マネックス証券のつみたてNISAでは150銘柄以上の投資信託を取り扱っており、つみたてNISA口座の買付・換金手数料は無料となっています。また、マネックス証券のつみたてNISAは最低積立金額が毎月100円から、どなたでも簡単に始めることができます。
マネックス証券のつみたてNISAで投資信託を保有していると、Amazonギフト券などに交換できるマネックスポイントが貯まることもお得なポイントです。
マネックス証券のつみたてNISAでは、対象となるほぼ全てのインデックス投信を取り扱っていることはもちろん、当サイトでもおすすめしている日本株アクティブ投信「ひふみプラス」、NYダウ連動の米国株投信「eMAXIS NYダウインデックス」、欧州株アクティブ投信「フィデリティ・欧州株・ファンド」などアクティブ投信も一通り揃っています。
特に、複利効果が大きく得られる「eMAXIS NYダウインデックス」を扱っていることは大きなメリットであり、当サイト一押しの証券口座です。