【がん保険で積立】貯蓄型のおすすめがん保険3選!

がん保険は、一生涯保障が続く終身型と保険料が安い定期型の2つが主流となっていますが、いずれにしても保険料は掛け捨てとなることに変わりありません。

種類は少ないものの、がん保険の中には、解約時に返戻金が戻ってくる貯蓄型タイプもあります。

貯蓄型タイプのがん保険に加入して、がんに備えながら資産積立をしていきましょう。

貯蓄型のがん保険に加入するメリット

がん保険とは、原則としてがん(癌、悪性新生物)を対象とした保険のことです。

がん保険の最大のメリットは、がんと診断された場合やがん治療を受ける場合に給付金が受け取れるため、がん治療のための入院や通院に必要な治療費をカバーできることにあります。

がん保険は、掛け捨て型の定期保険と、保障が一生涯続く終身型の2つが主流となっていますが、いずれにしても保険料は掛け捨てとなることに違いありません。

一方で、がん保険としての保障を受けつつ、解約時には解約返戻金が戻ってくる貯蓄型のがん保険もあります。

貯蓄型のがん保険は、定期型・終身型と比べると保険料が割高となっていますが、がん保険に加入したにも関わらずがんに罹らなかった場合には一定の保険料が戻ってくるためお得です。

がんに罹るのは今や国民の2人に1人とも言われていますが、国立がん研究センターによると、現在50歳の男性が10年以内にがんに罹る確率はわずか5%(女性は6%)となっています。
出典:国立がん研究センター

国民の2人に1人はがんに罹るというのは統計的には確かですが、これは70歳以上の高齢者層が引き上げていることが最たる要因であり、現役世代ががんに罹る確率は高くないのが実情なのです。

万一、がんに罹ってしまった場合の備えをしておくことは重要ですが、統計的に考えれば、がん保険は掛け捨てとなってしまうケースが大半となります。

がん保障を受けられかつ、貯蓄機能としても使える貯蓄型がん保険は、現代に即した保険なのです。

 

貯蓄型でおすすめのがん保険の選び方ポイント

・「月額保険料」を抑えておこう。
・がん治療の際に受け取れる「がん給付金」を要チェック!
・「保険期間」と「保険料払込期間」をチェック。

貯蓄型でおすすめのがん保険の選び方ポイントを抑えておきましょう。

まずは、「月額保険料」を確認しておきましょう。今回は、30歳・男性の月額保険料を例に見ていきます。

がん治療の際に受け取れる「がん給付金」には、がんと診断された際に受け取れるがん診断給付金や、がん治療のために入院した際に受け取れるがん入院給付金、がん手術を受けた際に受け取れるがん手術給付金などがあります。がん給付金は、がん保険ごとに異なるため、詳しくチェックしておくことが必要です。

最後に、がん保険の保障期間となる「保険期間」と「保険料払込期間」をチェックしておきましょう。なお、がん保険には加入から90日間の猶予期間があることには注意が必要です。

 

貯蓄型でおすすめのがん保険3選!

貯蓄型でおすすめのがん保険をランキング形式で見ていきましょう。

第3位 使わなかった保険料が全額戻ってくる!メディケア生命「メディフィット リターン 医療終身保険(無解約返戻金型)」

メディケア生命「メディフィット リターン 医療終身保険」

月額保険料(30歳・男性) 8,060円
がん給付金 入院給付金1日1万円、手術給付金1回10~40万円
保険期間 終身
保険料払込期間 終身

メディケア生命の「メディフィット リターン 医療終身保険(無解約返戻金型)」は、「保険料の掛捨てはもったいないし、 しっかりとした医療保障もほしい!」と思っている人におすすめの医療保険です。契約年齢が0~35歳の場合、65歳または70歳時に使わなかった保険料が全額戻ってくることが最大の特徴となっています。やや保険料が上がりますが、健康還付給付金割合105%プランにすれば、保険料の受け取りが一切ない場合、返戻金は105%となりリターンが付いて戻ってきます。

 

第2位 保険料が還ってくる!東京海上日動あんしん生命「メディカルKit R」

東京海上日動あんしん生命「メディカルKit R」

月額保険料(30歳・男性) 7,004円
がん給付金 入院給付金1日1万円、手術給付金1回10万円
保険期間 終身
保険料払込期間 終身

東京海上日動あんしん生命の「メディカルKit R」は、がんに備えられる貯蓄型の医療保険です。契約年齢が0~35歳の場合、60・65・70歳のいずれかになったときに保険料が全額戻ってきます。また、3大疾病による入院は支払い日数が無制限となるため安心です。

 

第1位 がん保障が充実!ソニー生命「終身がん保険(無配当)」

ソニー生命

月額保険料(30歳・男性) 7,830円
がん給付金 がん診断給付金100万円、がん入院給付金1日1万円、がん手術給付金1回10~40万円
保険期間 終身
保険料払込期間 60歳まで

ソニー生命の「終身がん保険(無配当)」は、一生涯を通じてがんによる入院・手術・死亡の保障を得られる貯蓄型のがん保険です。がん入院給付金の支払日数およびがん手術給付金の支払回数に限度はなく、長期入院の際にも安心してがん保障を受けることができます。また、被保険者が所定の高度障害状態・身体障害の状態になった際には、以降の保険料のお払い込みが不要となります。

 

貯蓄型でおすすめのがん保険比較一覧表

貯蓄型がん保険 月額保険料(30歳・男性) がん給付金 保険期間 保険料払込期間
ソニー生命「終身がん保険(無配当)」 7,830円 がん診断給付金100万円、がん入院給付金1日1万円、がん手術給付金1回10~40万円 終身 60歳まで
東京海上日動あんしん生命「メディカルKit R」 7,004円 入院給付金1日1万円、手術給付金1回10万円 終身 終身
メディケア生命「メディフィット リターン 医療終身保険(無解約返戻金型)」 8,060円 入院給付金1日1万円、手術給付金1回10~40万円 終身 終身

 

貯蓄型のがん保険に入るときの注意点

貯蓄型のがん保険に加入するときの注意点を抑えておきましょう。

がん保険は十分な貯蓄があれば必要ない

がん保険を含む医療保険は、「万一のことが起きた場合に、貯金ではまかないきれない出費に対応するための保険」です。

がんと診断されて入院や通院が必要になった場合でも、十分にまかないきれるだけの貯金があるなら、わざわざがん保険に加入する合理的な理由はなく日本には高額療養費制度があるため、そこまで大きな治療費は必要ありません。

現に、厚生労働省が発表している「医療給付実態調査」によると、がん治療の平均入院期間は20日前後となっており、1日あたりの費用は1万5,000円前後、窓口負担は28万円前後となりますが、高額療養費制度により実際の負担額は8万5,000円前後となっています。
※出典:厚生労働省

目安としては、100万円以上の貯金があるなら、貯蓄型のがん保険や医療保険に加入する必要はなく、保険料に回す分のお金は全て貯金や投資に回した方が合理的です。

 

保険料の点では掛け捨て型の方が合理的

貯蓄型のがん保険は、後から保険料が戻ってくるとはいえ月々の保険料が高くなることから、トータルで考えた場合には、そこまでお得になるとは言えません。

貯蓄型がん保険に加入するよりも、保険料が安い掛け捨て定期タイプのがん保険に加入して、その差額を貯金や投資に回した方がお得になるケースは多くなっています。

貯蓄型がん保険は、がんによる保険料を受け取らなければ後からお金を受け取れることを謳っているものの、がんへの保障期間がある分だけリターンは落ちてしまうのは仕方ありません。