今回は、【2516】東証マザーズETFについて解説していきます。
【2516】東証マザーズETFは、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「東証マザーズ指数」に連動する日本株ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/2516-j.pdf
また、日本株の新興市場ETFについては、こちらのページで解説しています。
東証マザーズ指数とは
「東証マザーズ指数」は、かつての東証マザーズ市場に上場していた全銘柄を対象に時価総額加重平均して算出される株価指数です。
全銘柄を対象にしてかつ時価総額ベースで算出されることから、東証マザーズ版のTOPIXであると認識して問題ありません。
東証マザーズ指数は、メルカリなど時価総額が大きい銘柄の寄与度が大きいことが特徴です。
東証マザーズ指数は指数としてはまだ続いていますが、2022年4月6日から東証マザーズ市場は東証グロース市場に再編されたことから、今後は東証グロース指数に置き換えられていくものと見られます。
今回見ていく【2516】東証マザーズETFの構成銘柄比率は次のようになっています(2021年8月31日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | 東証マザーズ指数先物 | 100% |
参考までに、2022年5月6日時点で、東証グロース市場で時価総額が大きい銘柄トップ5は次のようになっています。
銘柄名 | 時価総額(百万円) |
【4385】メルカリ | 343,607百万円 |
【4194】ビジョナル | 242,547百万円 |
【4478】フリー | 190,798百万円 |
【4485】JTOWER | 133,157百万円 |
【4565】そーせいグループ | 98,850百万円 |
【2516】東証マザーズETFのETFデータ
信託報酬(税込) | 0.55% |
分配金 | 0円(年1回) |
分配金利回り | 0% |
直近5年間の値動き | -49.09%(1,022円→520.2円) |
必要投資金額 | 5,202円(10口) |
上場日 | 2018年2月1日 |
長期投資おすすめ度 | ★★ |
流動性 | ★★★ |
※各データは、2022年5月6日時点の値。
【2516】東証マザーズETFは、東証マザーズ指数に連動する日本株ETFです。
東証に上場する東証マザーズ指数連動型ETFとしては唯一の銘柄です。
【2516】東証マザーズETFは、流動性は問題ありませんが、信託報酬は高く、新興銘柄を中心に構成されていることからハイリスク・ハイリターンのETFとなっています。
新型コロナ相場ではマザーズ市場が高騰したため大きく買われましたが、マザーズバブルが弾けた2021年以降には大きく下落しています。
ETFの目的である長期・積立・分散投資という観点から見ると、構成銘柄に難があると言わざるを得ません。
まとめ
【2516】東証マザーズETFは、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用する、「東証マザーズ指数」に連動する日本株ETFです。
「東証マザーズ指数」は、かつての東証マザーズ市場に上場していた全銘柄を対象に時価総額加重平均して算出される株価指数で、メルカリなど時価総額が大きい銘柄の寄与度が大きいことが特徴です
【2516】東証マザーズETFは、東証で唯一の「東証マザーズ指数」連動型ETFとなっていますが、信託報酬は高く、ハイリスク・ハイリターンのETFとなっています。
ETFの目的である長期・積立・分散投資という観点から見ると、構成銘柄に難があると言わざるを得ません。
また、東証マザーズ指数は指数としてはまだ続いていますが、2022年4月6日から東証マザーズ市場は東証グロース市場に再編されたことから、今後は東証グロース指数に置き換えられていくものと見られます。
この点からしても、これから東証マザーズ指数に投資することはおすすめできません。