今回は、【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信について解説していきます。
【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、「東証REIT Core指数」に連動する国内REIT型ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/2517-j.pdf
また、REIT型ETFについては、こちらのページで解説しています。

東証REIT Core指数とは
「東証REIT Core指数」は、東証REIT指数を母集団とし、浮動株時価総額・売買代金の水準によって選定されたREITから算出される指数です。
指数の算出方法は均等加重方式を採用しているため、ウェイトは時価総額と関係なく、全ての構成銘柄で同じになることが特徴です。
約25銘柄で構成され、全ての銘柄の構成比率は約4.00%ずつとなっています。
東証REIT Core指数は値動き率が大きくなる銘柄も同じ構成比率で含まれることになるため、東証REIT指数に比べて値動きのリスク・リターンが高くなる傾向があると言えます。
今回見ていく【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信の構成銘柄比率は次のようになっています(2022年3月31日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | 【8963】インヴィンシブル投資法人 | 3.68% |
2 | 【8956】NTT都市開発リート投資法人 | 3.56% |
3 | 【8985】ジャパン・ホテル・リート投資法人 | 3.52% |
4 | 【8972】ケネディクス・オフィス投資法人 | 3.52% |
5 | 【8976】大和証券オフィス投資法人 | 3.52% |
【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信のETFデータ
信託報酬(税込) | 0.1595% |
分配金 | 34.7円(年4回) |
分配金利回り | 2.89% |
直近5年間の値動き | +21.82%(985円→1,200円) |
必要投資金額 | 12,000円(10口) |
上場日 | 2018年4月17日 |
長期投資おすすめ度 | ★★★ |
流動性 | ★ |
※各データは、2022年8月1日時点の値。
【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信は、「東証REIT Core指数」に連動する国内REIT型ETFです。
「東証REIT指数」に連動するETFと比較すると、信託報酬は低めとなっており、直近5年間の値動きわずかに大きいものの、分配金利回りはやや小さくなっています。
※参考:「東証REIT指数」に連動する【1343】NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信の分配金利回りは3.19%、直近5年間の値動きは+20.61%(2022年8月1日時点)。
ただ、同銘柄は「東証REIT Core指数」に連動する3銘柄の中では取引量が最も大きくなっているものの、それでも取引量は最低レベルで流動性リスクが高い点がネックです。
※流動性は★としましたが、これは「東証REIT Core指数」に連動する2銘柄と差別化するためであり、実質的には☆(流動性最低レベル)です。
流動性リスクを考えると、流動性が十分にある「東証REIT指数」に連動するETFの方がおすすめとなります。
まとめ
【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、「東証REIT Core指数」に連動する国内REIT型ETFです。
「東証REIT Core指数」は、東証REIT指数を母集団とし、浮動株時価総額・売買代金の水準によって選定された25銘柄のREITから、均等加重方式で算出される指数です。
【2517】MAXIS Jリート・コア上場投信は、成績自体は「東証REIT指数」に連動するETFと変わりありません。
ただ、同銘柄は「東証REIT Core指数」に連動する3銘柄の中では取引量が最も大きくなっているものの、それでも取引量は最低レベルで流動性リスクが高い点がネックとなります。
流動性リスクを考えると、流動性が十分にある「東証REIT指数」に連動するETFの方がおすすめです。