「三井住友銀行でiDeCoを始めてみたいけど、どのプランにして、どの銘柄を選べばいいんだろう?」と、お困りではありませんか?
三井住友銀行のiDeCoには、みらいプロジェクトコースと標準コースの2プランが用意されていますが、みらいプロジェクトコースなら手数料が最安値となります。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースの最大の強みはテーマ別世界株投信です。AIやフィンテック、シェアリングエコノミー、ヘルスサイエンスといった事業を手掛けている世界株に投資することができ、リターン重視のポートフォリオを組めるという点ではiDeCo口座の中でも屈指となっています。
今回は、三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCo商品全18銘柄について徹底解説した上で、おすすめの銘柄を紹介していきます。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースでiDeCoを始めるメリットとは?
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、自分の手で老後資産を形成する私的年金制度です。
iDeCoでは、60歳になるまで掛け金を拠出し、60歳以降に一時金もしくは年金として受け取ることが可能となっています(ただし、原則として60歳になるまで資産を引き出すことはできません)。
iDeCoの最大のメリットは、次の3つの税制優遇を受けられることです。
①iDeCoへの拠出金は、確定申告の際に「小規模企業共済等掛金控除」の対象となるため、全額所得控除されます。
②iDeCoで運用した商品の運用益は非課税となるため、非課税分も再投資でき、運用による複利効果をより大きくすることができます。
③60歳以上の受給年齢に達したときに、一時金で受け取る場合には「退職所得控除」、年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。
ただ、iDeCoへの月々の拠出金には制限があります。自営業者やフリーランサーなどの国民年金受給者は月額6.8万円(年額81.6万円)まで、会社員は企業年金によって月額1.2~2.3万円(年額14.4万円~27.6万円)まで、公務員は月額1.2万円(年額14.4万円)までとなっています。いずれの場合も最低掛け金は月々5,000円からの1,000円単位です。
また、iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができません。iDeCoの運用は金融機関ごとに用意されている運用商品で行い、運用商品の配分は1%単位で調整することが可能です。
iDeCo口座を選ぶポイントは、手数料が最安であること(※)に加えて、優良な運用商品が揃っていることが重要です。
※iDeCoの手数料は、初回時には国民年金基金連合会へ加入するときに支払う初回手数料2,829円(税込)が発生します。その後、掛け金を拠出する度に105円、信託銀行に66円の合計171円が発生します(拠出しない月は信託銀行に66円のみ)(いずれも税込)。ここまでの手数料はどの金融機関を選んでも共通で発生するものであり、拠出する際に金融機関に払う手数料が0円となる金融機関が手数料最安となります。
三井住友銀行のiDeCoには、みらいプロジェクトコースと標準コースの2プランが用意されていますが、みらいプロジェクトコースなら手数料が最安値となります。
具体的には、みらいプロジェクトコースなら運営管理機関手数料が0円となり毎月171円の最安となりますが、標準コースでは運営管理機関手数料が毎月260円発生するため合計431円となります。
iDeCoにおいて、月々の手数料の差は非常に大きいものです。当サイトでは、手数料が最安となる毎月171円となる金融機関以外でのiDeCo口座開設はおすすめしません。
三井住友銀行でiDeCoを始めるとしたら、必ずみらいプロジェクトコースで始めるようにしましょう。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースの最大の強みは、テーマ別世界株投信を取り扱っていることです。
AIに強いアメリカのハイテク企業で構成される「イノベーション・インデックス・AI」、フィンテックに強いアメリカ企業で構成される「イノベーション・インデックス・フィンテック」、同じくシェアリングエコノミー企業で構成される「イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー」、世界のヘルスサイエンス企業で構成される「ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンド」はいずれも大きなリターンが期待できる銘柄です。
今回は、三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っている全18銘柄について徹底解説していきます。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで扱っている銘柄の注目ポイント
三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで扱っている銘柄の注目ポイントについて抑えておきましょう。
※三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで扱っている銘柄一覧については三井住友銀行の「みらいプロジェクトコース運用商品選びのヒント」を参照しています。また、「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年3月末時点のデータを参照しています。
・「商品種別」をチェック!
iDeCoで運用する投資信託は、株式や債券など構成される資産によってさまざまなタイプに分けられます。
一般的には、債券より株式の方がリスク・リターンが高く、先進国より新興国の方がリスク・リターンが高くなる傾向があります。
また、複数の資産を組み合わせたバランス型や、不動産投資信託のREIT、若い時にはリスクの高い運用を行い年齢が上がるにつれて安定運用を行うターゲット・イヤー・ファンドなどがあります。
・「運用タイプ」をチェック!
投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。
インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。
アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。
インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。
・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!
iDeCoでは掛け金の拠出時に発生する手数料に加えて、投資信託の運用においてもファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。
信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。
・「直近5年間の成績」をチェック!
投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年3月末時点)をチェックしましょう。
なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。
国内株式投資信託全3銘柄について徹底解説!
三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで扱っている国内株式投資信託全3銘柄について詳しく見ていきましょう。
三井住友・日本株式ESGファンド
商品種別 | 国内株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.188% |
直近5年間の成績 | -11.36% |
三井住友・日本株式ESGファンドは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。
女性活躍や二酸化炭素排出削減といったESG(環境・社会・コーポレートガバナンス)への取り組みに優れた企業に投資するファンドです。構成銘柄上位は、キーエンス(5.2%)、トヨタ自動車(4.7%)、三井住友フィナンシャルグループ(3.4%)、伊藤忠商事(3.4%)、HOYA(2.9%)となっています。
ESG投資は当サイトではおすすめしません。信託報酬も高く、問題外の銘柄です。
つみたて椿(女性活躍応援積立ファンド)
商品種別 | 国内株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.99% |
直近5年間の成績 | -36.98% |
つみたて椿(女性活躍応援積立ファンド)は、大和アセットマネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。
国内上場銘柄の中から、女性の活躍による成長が期待される企業に投資しているファンドです。構成銘柄上位は、エニグモ(6.5%)、ビジョン(6.4%)、ディップ(5.1%)、エスプール(5.0%)、アイスタイル(4.7%)となっています。
ESG投資の中でも女性活躍に特化したファンドですが、直近5年間では-40%近い暴落となっています。信託報酬も高く、手を出してはいけない最悪の銘柄です。
近年、ESG投資が話題になっているのは、証券会社やファンドがこのような信託報酬の高い投資信託を売るために仕向けたキャンペーンと考えれば全て通るような気がします。
GS ビッグデータ・ストラテジー(日本株)
商品種別 | 国内株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.32% |
直近5年間の成績 | -15.84% |
GS ビッグデータ・ストラテジー(日本株)は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の日本株投資信託です。
ビッグデータやAI(人工知能)を活用した計量モデルに基づいて日本株に投資するファンドです。構成銘柄上位は、JR東海(2.9%)、JR東日本(2.5%)、ソフトバンクグループ(2.5%)、アステラス製薬(2.3%)、オリックス(2.3%)となっています。
信託報酬が高く、直近の成績は大きなマイナスとなっています。運用開始は2017年7月5日からと3年弱での成績となりますが、それにしても酷い成績に変わりありません。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースiDeCoの国内株式投資信託一覧
国内株式投資信託 | 運用タイプ | 信託報酬 | 直近5年間の成績 |
三井住友・日本株式ESGファンド | アクティブ | 1.188% | -11.36% |
つみたて椿(女性活躍応援積立ファンド) | アクティブ | 0.99% | -36.98% |
GS ビッグデータ・ストラテジー(日本株) | アクティブ | 1.32% | -15.84% |
全世界株式投資信託全9銘柄について徹底解説!
三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで扱っている全世界株式投資信託全9銘柄について詳しく見ていきましょう。
なお、当サイトでは、全世界株式投資信託は「日本を含む複数の国の株式で構成されている投資信託」もしくは「日本を除く先進国・新興国の株式で構成されている投資信託」と定義します。
世界インパクト投資ファンド(資産成長型)
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.98% |
直近5年間の成績 | -15.61% |
世界インパクト投資ファンド(資産成長型)は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。
社会的な課題の解決にあたる革新的な技術やビジネスモデルを有する世界株に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(49.14%)、その他の国・地域(13.58%)、ブラジル(8.29%)、オランダ(5.19%)、イギリス(5.0%)となっています。
運用開始が2018年5月14日からと2年弱で、新型コロナウイルスによる世界株安の影響を受けています。マイナス成績はともかく、信託報酬があまりにも高過ぎです。
おすすめできる銘柄ではありません。
イノベーション・インデックス・AI
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.8195% |
直近5年間の成績 | -2.65% |
イノベーション・インデックス・AIは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「STOXXグローバルAIインデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。
「STOXXグローバルAIインデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」は、世界中のAI関連企業の株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(85.7%)、アイルランド(4.4%)、ケイマン諸島(1.9%)、台湾(1.9%)、オーストラリア(0.8%)となっています。構成銘柄上位は、エヌビディア(8.2%)、フェイスブック(8.0%)、インテル(7.6%)、アルファベット クラスC(7.4%)、ウエスタン・デジタル(5.0%)となっており、いずれもアメリカ企業です。
直近の成績はマイナスとなっていますが、運用開始が2018年6月29日からと2年弱での数字であり、むしろ新型コロナウイルスによる世界株安の影響を受けてもこの程度のマイナスで済んでいると見ることができます。
アメリカのNASDAQに上場しているハイテク銘柄で構成されており、AIの発展に魅力を感じるなら、おすすめしたい銘柄です。
イノベーション・インデックス・フィンテック
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.8195% |
直近5年間の成績 | +5.40% |
イノベーション・インデックス・フィンテックは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「STOXX グローバル フィンテック インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。
「STOXX グローバル フィンテック インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」は、世界中のフィンテック関連企業の株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(75.4%)、その他の国・地域(4.6%)、ドイツ(2.9%)、イギリス(2.4%)、日本(2.3%)となっています。構成銘柄上位は、VISA(8.1%)、マスターカード(8.0%)、ペイパル・ホールディングス(8.0%)、CMEグループ(6.3%)、S&Pグローバル(4.6%)となっており、いずれもアメリカ企業です。
運用開始が2018年10月19日と1年半ですがプラスとなっています。新型コロナウイルスによる世界株安の影響でもプラスである点は特筆すべき点です。
成長著しいフィンテック企業に投資できるおすすめの銘柄です。
イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 0.8195% |
直近5年間の成績 | -21.26% |
イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミーは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「STOXX グローバル シェアリングエコノミードライバーズ インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。
「STOXX グローバル シェアリングエコノミードライバーズ インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」は、世界中のシェアリングエコノミー関連企業の株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(59.6%)、イギリス(9.4%)、日本(7.7%)、ドイツ(5.6%)、ルクセンブルク(4.5%)となっています。構成銘柄上位は、アマゾン・ドット・コム(8.8%)、イーベイ(8.1%)、ブッキング・ホールディングス(8.1%)、ネットフリックス(8.1%)、メルカドリブレ(5.0%)となっており、いずれもアメリカ企業です。
AI・フィンテックに比べると大きなマイナスとなってしまっています。運用開始が2019年2月26日からと1年弱での数字であり、新型コロナウイルスによる世界株安の影響をモロに受けてしまったと言えるでしょう。ただ、アマゾンやネットフリックスが構成銘柄上位を占めており、悪い銘柄ではありません。
ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンド
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.289% |
直近5年間の成績 | -0.14% |
ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンドは、ブラックロック・ジャパンが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。
世界のヘルスサイエンス関連企業(医薬品、バイオテクノロジー、医療機器・用品、ヘルスケアサービスなど)に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(69.9%)、イギリス(7.6%)、スイス(6.5%)、デンマーク(3.6%)、フランス(2.9%)となっています。構成銘柄上位は、ABBOTT LABORATORIES(6.43%)、UNITEDHEALTH GROUP INC(5.14%)、BOSTON SCIENTIFIC CORP(3.96%)、ASTRAZENECA PLC(3.96%)、STRYKER CORP(3.36%)となっています。
運用開始が2019年6月26日からとまだ1年経っていません。信託報酬はやや高めですが、ヘルスサイエンス関連企業に可能性を感じるなら投資してもよいでしょう。
ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.7608% |
直近5年間の成績 | +12.19% |
ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。
日本を含む先進国株に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(61.97%)、日本(8.22%)、先進国(除く日本)(6.81%)、イギリス(4.8%)、カナダ(3.8%)となっています。
アクティブ型世界株投信では信託報酬も手頃であり、直近5年間でもプラスとなっています。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースでiDeCoをするなら核となる銘柄です。必ずポートフォリオに組み込みましょう。
ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり)
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 0.7608% |
直近5年間の成績 | +15.61% |
ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。
「ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)」を為替ヘッジしたものとなります。代わりにポートフォリオに組み込んでも問題ありません。
GS グローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(ヘッジなし)
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.3475% |
直近5年間の成績 | -6.81% |
GS グローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(ヘッジなし)は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。
ビッグデータやAI(人工知能)を活用した計量モデルに基づいて日本を含む先進国株式に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(68.52%)、日本(5.18%)、イギリス(4.60%)、フランス(4.20%)、先進国(除く日本)(4.10%)となっています。
信託報酬が高いにも関わらず、直近5年間ではマイナスとなっています。「ブラックロック・インパクト株式ファンド」に優先して選ぶ理由はありません。
iシェアーズ 上場プライベート・エクイティ・インデックス・ファンド
商品種別 | 全世界株式 |
運用タイプ | インデックス |
信託報酬 | 1.2835% |
直近5年間の成績 | -25.64% |
iシェアーズ 上場プライベート・エクイティ・インデックス・ファンドは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「S&P上場プライベート・エクイティ指数(TTM、円建て)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。
「S&P上場プライベート・エクイティ指数(TTM、円建て)」は、世界の未公開株の指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(57.1%)、イギリス(11.0%)、カナダ(10.5%)、フランス(7.2%)、スイス(6.2%)となっています。
プライベート・エクイティ(未公開株)ということで、新興国株以上にリスクの高い銘柄となります。安易におすすめできる銘柄ではありません。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースiDeCoの全世界株式投資信託一覧
全世界株式投資信託 | 運用タイプ | 信託報酬 | 直近5年間の成績 |
世界インパクト投資ファンド(資産成長型) | アクティブ | 1.98% | -15.61% |
イノベーション・インデックス・AI | インデックス | 0.8195% | -2.65% |
イノベーション・インデックス・フィンテック | インデックス | 0.8195% | +5.40% |
イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー | インデックス | 0.8195% | -21.26% |
ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンド | アクティブ | 1.289% | -0.14% |
ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし) | アクティブ | 0.7608% | +12.19% |
ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり) | アクティブ | 0.7608% | +15.61% |
GS グローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(ヘッジなし) | アクティブ | 1.3475% | -6.81% |
iシェアーズ 上場プライベート・エクイティ・インデックス・ファンド | インデックス | 1.2835% | -25.64% |
新興国株式投資信託全1銘柄について徹底解説!
三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで扱っている新興国株式投資信託全1銘柄について詳しく見ていきましょう。
GS ビッグデータ・ストラテジー(エマージング株)
商品種別 | 新興国株式 |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.5675% |
直近5年間の成績 | -28.30% |
GS ビッグデータ・ストラテジー(エマージング株)は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の新興国株投資信託です。
ビッグデータやAI(人工知能)を活用した計量モデルに基づいて新興国株式に投資するファンドです。国別配分比率上位は、中国(33.7%)、韓国(14.2%)、台湾(10.7%)、ブラジル(8.1%)、インド(7.5%)となっています。
信託報酬は高く、直近5年間では大きなマイナスとなっています。下手に手を出すべき銘柄ではありません。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースiDeCoの新興国株式投資信託一覧
新興国株式投資信託 | 運用タイプ | 信託報酬 | 直近5年間の成績 |
GS ビッグデータ・ストラテジー(エマージング株) | アクティブ | 1.5675% | -28.30% |
バランス投資信託全5銘柄について徹底解説!
三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで扱っているバランス投資信託全5銘柄について詳しく見ていきましょう。
三井住友・資産最適化ファンド(1安定重視型)
商品種別 | バランス |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.007% |
直近5年間の成績 | -0.73% |
三井住友・資産最適化ファンド(1安定重視型)は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。
世界各国の債券、株式、REITに分散投資するファンドです。資産配分比率は、債券75%、株式20%、REIT5%となっています。
バランス型投信としては信託報酬が高過ぎます。おすすめできません。
三井住友・資産最適化ファンド(2やや安定型)
商品種別 | バランス |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.007% |
直近5年間の成績 | -2.88% |
三井住友・資産最適化ファンド(2やや安定型)は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。
世界各国の債券、株式、REITに分散投資するファンドです。資産配分比率は、債券60%、株式35%、REIT5%となっています。
バランス型投信としては信託報酬が高く、おすすめできません。
三井住友・資産最適化ファンド(3バランス型)
商品種別 | バランス |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.007% |
直近5年間の成績 | -4.03% |
三井住友・資産最適化ファンド(3バランス型)は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。
世界各国の債券、株式、REITに分散投資するファンドです。資産配分比率は、債券40%、株式50%、REIT10%の割合となっています。
バランス型投信としては信託報酬が高く、おすすめできません。
三井住友・資産最適化ファンド(4やや成長型)
商品種別 | バランス |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.007% |
直近5年間の成績 | -6.73% |
三井住友・資産最適化ファンド(4やや成長型)は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。
世界各国の債券、株式、REITに分散投資するファンドです。資産配分比率は、債券25%、株式65%、REIT10%の割合となっています。
バランス型投信としては信託報酬が高く、おすすめできません。
三井住友・資産最適化ファンド(5成長重視型)
商品種別 | バランス |
運用タイプ | アクティブ |
信託報酬 | 1.007% |
直近5年間の成績 | -9.91% |
三井住友・資産最適化ファンド(5成長重視型)は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型のバランス投資信託です。
世界各国の債券、株式、REITに分散投資するファンドです。資産配分比率は、債券10%、株式80%、REIT10%の割合となっています。
バランス型投信としては信託報酬が高く、おすすめできません。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースiDeCoのバランス投資信託一覧
バランス投資信託 | 運用タイプ | 信託報酬 | 直近5年間の成績 |
三井住友・資産最適化ファンド(1安定重視型) | アクティブ | 1.007% | -0.73% |
三井住友・資産最適化ファンド(2やや安定型) | アクティブ | 1.007% | -2.88% |
三井住友・資産最適化ファンド(3バランス型) | アクティブ | 1.007% | -4.03% |
三井住友・資産最適化ファンド(4やや成長型) | アクティブ | 1.007% | -6.73% |
三井住友・資産最適化ファンド(5成長重視型) | アクティブ | 1.007% | -9.91% |
結論:三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoでおすすめの銘柄とポートフォリオ!
最後に、三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoでおすすめの銘柄とポートフォリオについてまとめていきましょう。
世界株では、「ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)」もしくは「ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり)」がおすすめです。この2銘柄は三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで核となる銘柄です。どちらかは必ずポートフォリオに組み込みましょう。
三井住友銀行みらいプロジェクトコースの最大の強みは、テーマ別世界株投信です。
AIに強いアメリカのハイテク企業で構成される「イノベーション・インデックス・AI」、フィンテックに強いアメリカ企業で構成される「イノベーション・インデックス・フィンテック」、同じくシェアリングエコノミー企業で構成される「イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー」、世界のヘルスサイエンス企業で構成される「ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンド」は、いずれも大きなリターンが期待できる銘柄となっています。
以上のおすすめ銘柄からポートフォリオを考えていきましょう。
リターン重視の攻めのポートフォリオの一例は次のようになります。
・25% 「イノベーション・インデックス・AI」
・25% 「イノベーション・インデックス・フィンテック」
・25% 「イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー」
・25% 「ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンド」
バランスを取ったポートフォリオの一例は次のようになります。
・100% 「ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり)」
三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoは、信託報酬が高いだけの外れ銘柄も多い一方で、テーマ別世界株が充実している点は他の主要金融機関のiDeCoにはない強みです。
債券はないためリスク重視のポートフォリオは組めませんが、世界株でリターン重視のポートフォリオを組めるという点においては最もおすすめのiDeCo口座の一つです。