「新NISAでおすすめの株主優待銘柄とは?」「新NISAで株主優待銘柄に投資するのはアリ?」など、新NISAと株主優待について疑問に思っていませんか?
新NISAでは、成長投資枠で個別株に投資すれば、株主優待を受け取ることができます。
ただ、株主優待を得るには100株以上保有する必要があり、そもそも株主優待は非課税であるため新NISAの恩恵を享受しにくいといった点には注意が必要です。
そこで、新NISAのメインはオルカンやS&P500指数にインデックス投資する傍らに、成長投資枠の100万円程度を使って、生活の足しになる株主優待銘柄に投資してみてはいかがでしょうか?
この記事では、新NISAで株主優待銘柄に投資するメリット・デメリットについて解説した上で、新NISAにおすすめの株主優待銘柄について紹介しています。
新NISAでは株主優待も貰える
新NISAでは、成長投資枠(1,200万円)で個別株に投資でき、株主優待を貰うこともできます。
株主優待とは、企業が自社株に投資してくれた株主に対して、自社商品やサービスなどの優待品を贈る制度です。
株主優待は全ての上場企業が実施しているわけではありませんが、上場企業のうち約1,481社が優待制度を導入しています(2023年11月27日時点)。
※参考:松井証券「株主優待とは」
株主優待は、配当金と同様に、その企業の株を権利確定日に現物で保有していれば貰えますが、長期保有する投資家をより優遇する企業も増えています。
新NISAで株主優待を貰う際の注意点
新NISAで株主優待を貰う際の注意点について押さえておきましょう。
成長投資枠でしか投資できない
新NISAには成長投資枠とつみたて投資枠がありますが、個別株に投資できるのは成長投資枠だけです。
成長投資枠は、年間240万円まで、累計1,200万円までが投資限度額となっています。
現実的には、新NISA枠だけでは、桐谷さんのような優待生活をできるまでにはなりません。
権利確定日を確認する
株主優待を貰う条件は銘柄によって異なりますが、権利確定日に現物株を保有していることが条件である点は共通しています。
権利確定日とは、株主名簿に名前が記載され、株主優待の権利が確定する日です。
株主優待の権利は、個別株の配当金の権利と同様です(配当金とセットになっていると考えて問題ありません)。
ただ、取引が約定した日と、実際に株を受け取る日までにはタイムラグがあるため、権利確定日の2営業日前(権利付最終日)までに株を購入しておく必要がある点には注意が必要です。
例えば、2024年9月30日(月)が権利確定日の銘柄については、2営業日前の2024年9月26日(木)までに購入しておく必要があります。
なお、権利確定日が休日の場合、権利付最終日は3営業日前となり、分配金は権利確定日の翌営業日に確定します。
単元未満株では株主優待は貰えない
新NISAの成長投資枠で日本株の個別株投資をするには、「単元未満株(ミニ株)」制度を使うことが基本となります。
東証では、1単元=100株の単元株制度を導入していますが、これは必要投資金額が大きくなってしまい複数銘柄に分散投資しづらくなるため、新NISAとの相性が最悪です。
そのため、新NISAで日本株の個別株に投資する場合には、1株から買える単元未満株(ミニ株)制度を使うことがおすすめです。
ただ、配当金は単元未満株でもちゃんと貰えますが、株主優待は単元未満株では貰えないケースが大半です。
株主優待を貰える株数の条件は必ず確認しておくようにしましょう。
クロス売りはすべきではない
株主優待を貰う際のテクニックとして、よく使われるのが、クロス売り(つなぎ売り)です。
株主優待を貰うために現物株を長期保有すると、下落リスクがあるため、このリスクを限りなく小さくするために行われるものです。
具体的には、現物株で株主優待株を買うと同時に、同数だけ信用取引で売り、権利落ち日に現物株を引き渡しして信用売りを決済するというものです。
手数料が無料となったSBI証券・楽天証券でやれば、信用金利1日分の手数料しか掛からずに、株主優待が取得できます。
ただ、これは一見するとフリーランチに見えますが、株主優待で人気の銘柄には権利確定日の前からクロス売り目的の信用売りが殺到するため、「逆日歩」が発生して大きな手数料が発生するリスクがあります。
※「逆日歩」とは、信用売りが多くなることで、株式の貸方である証券金融会社が、貸株の不足を補うために、機関投資家などから株を借りる際に調達費用として発生する手数料のことです。逆日歩が発生すると、信用売りをした投資家が手数料を払うことになります。
市場には、リスクを取らずに利益を得られる「フリーランチ」は落ちていないということです。
新NISAで株主優待銘柄に投資するのは長期保有が目的であり、クロス売りをはすべきではありません。
逆に言えば、クロス売りで株主優待を取得したい場合には、わざわざ新NISA枠を使って現物株を取得する理由がありません(クロス売りの現物株は特定口座で取得しましょう)。
優待利回りをチェックしておく
株主優待の指標として使われるのが「優待利回り」です。
配当利回りは「1株当たり配当金÷株価」で算出されますが、優待利回りは「株主優待を金銭換算した価格÷株価」で算出されるものです。
優待利回りについては、みんカブ「株主優待利回りランキング」などが参考になります。
ただ、優待利回りがただ高いだけの銘柄に投資することはおすすめできません。
株主優待は現物を受け取ることになるため、いくら優待利回りが高くても使わない商品を貰っても意味がないためです。
新NISAで株主優待銘柄に投資するメリット
まず前提として、当サイトでは、新NISAで株主優待銘柄に投資することは推奨しません。
新NISAはあくまで非課税投資枠に過ぎず、利益(値上がり益・配当金)が出ないことには、メリットを享受できないためです。
ただ、オルカン(世界株投信・世界株ETF)やS&P500指数に長期・積立・分散投資をしながら、成長投資枠の100万円程度を使って、生活の足しになる株主優待銘柄に投資するのはアリです。
もしくは、成長投資枠で個別株投資をしており、ついでにその銘柄の株主優待も貰えるといった場合には問題ありません。
しかし、新NISA枠を、株主優待メインに使うことは推奨しません。
これを踏まえた上で、新NISAで株主優待銘柄に投資するメリット・デメリットを見ていきましょう。
投資初心者の投資デビューに最適
投資初心者の方が、個別株投資を始めるきっかけとして、新NISAで株主優待銘柄に投資することはアリです。
ただ、その場合でも最大100万円などに留めておくことを推奨します。
新NISAで株主優待銘柄に投資するデメリット
新NISAで株主優待銘柄に投資するデメリットについて見ていきましょう。
株主優待はそもそも非課税のためメリットが薄い
株主優待は、そもそも非課税であるため、非課税投資枠の新NISA枠を使ってもメリットはほとんどありません。
例えば、株主優待でマクドナルドの食事券が貰える【2702】日本マクドナルドホールディングスに新NISAで投資したとしましょう。
新NISAでメリットがあるのは、【2702】日本マクドナルドホールディングスを長期保有して出た値上がり益と配当金が非課税になるというものです。
株主優待で貰えるマクドナルドの食事券自体はそもそも非課税であるため、特定口座で投資しても非課税で貰えます。
これは非常に重要なため繰り返しますが、新NISAで株主優待銘柄に投資するメリットは、「株主優待銘柄を保有していて出る、値上がり益と配当金が非課税になる」ということです。
単元株(100株)分投資する必要がある
株主優待を貰うには、最低でも単元株の100株分投資する必要があります。
単元未満株で株主優待銘柄に投資しても、株主優待は貰えません。
新NISAと単元株制度は絶望的に相性が悪いため、日本株に個別株投資したい場合には単元未満株制度を使うしかない状況となっているのですが、株主優待が欲しいとなれば100株から投資するしかありません。
例えば、【2702】日本マクドナルドホールディングスの株価は6,940円(2024年4月30日時点)となっているため、投資するには69万4,000円必要となります。
同時に、この分だけ新NISA枠を消費してしまうことになります。
新NISA枠がもったいない
結論から言うと、新NISA枠を使って、株主優待メインの銘柄に投資するのはもったいないと言わざるを得ません。
【2702】日本マクドナルドホールディングスに約70万円投資すれば、マクドナルドの食事券6回分を貰えますが、世界株ETF【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信に投資すれば、ほぼ同額分の分配金(約1.5%弱)が貰えます。
株主優待投資自体は特定口座でしても有益なものですが、わざわざ新NISA枠を使うのはもったいないです。
新NISAを株主優待銘柄メインに使うのはおすすめしない
上記デメリットで見てきたように、新NISA口座を株主優待銘柄メインに使うことはおすすめしません。
ただ、オルカンやS&P500指数に長期・積立・分散投資しながら(こちらを本命として)、余っている成長投資枠で、生活の足しになる株主優待銘柄に投資するのはアリです。
この場合、最終的には新NISAで投資していた株主優待銘柄を特定口座に移して、全ての枠をオルカン・S&P500指数などで埋めてしまうようにしましょう(あくまでそれまでの繋ぎとして保有するということです)。
成長投資枠で投資している個別株を特定口座に移すことは可能となっており、長期保有している株主優待銘柄を移しても長期保有継続年数はリセットされません(逆の、特定口座→新NISA口座はできません)。
※参考:SBI証券「NISA口座で保有する商品を課税口座(特定口座もしくは一般口座)に移管する方法を教えてください」
ここからは、おすすめの株主優待銘柄を紹介していきますが、これらの点を踏まえた上で見ていくようにしてください。
新NISAにおすすめの株主優待銘柄10選!
新NISAにおすすめの株主優待銘柄を見ていきましょう。
今回は、新NISAのメインはオルカンやS&P500指数へのインデックス投資をする傍らに、成長投資枠100万円程度で保有しておくことで生活補助になりそうな銘柄を中心に選定しました。
※データは2024年5月1日終値時点。
【8267】イオン
【8267】イオンは、日本を代表する小売り大手です。
イオンの株主優待では、イオンで買い物した際に還元を受けられる「イオンオーナーズカード」を受け取れます。
株主優待 | イオンオーナーズカード |
株主優待の条件 | 100株以上保有 |
権利確定月 | 2月、8月 |
優待利回り | 最大9.17% |
必要投資金額 | 326,800円 |
直近5年間の値上がり率 | +58.91%(2,056.5円→3,268円) |
配当利回り | 1.22% |
※参考:AEON「株主優待制度」
「イオンオーナーズカード」は、100株以上で3%、500株以上で4%、1,000株以上で5%、3,000株以上で7%キャッシュバックとなります(最大100万円まで)。
最もコスパが良いのは100株保有して、3%還元を受けることです。
還元限度額は100万円までの買い物となっており、イオンで年間100万円買い物する場合には3万円~7万円還元されるため、優待利回りは最大9.17%にもなります。
個別株として見ると、イオンは小売株だけにディフェンシブ銘柄ですが、長期では上昇しており、配当利回りも1%ある優良銘柄です。
30万円程度で100株保有できるため、成長投資枠を使っても問題ないでしょう。
長期保有株主優待制度として、3年以上に渡って1,000株以上保有するとイオンギフトカード(1,000株では2,000円)が貰えますが、1,000株となると300万円以上となるため新NISA枠的には厳しいと言えます。
【7412】アトム
【7412】アトムは、コロワイド傘下の外食チェーンです。
アトムの株主優待では、コロワイドのチェーン店で使える優待ポイントを貰うことができ、優待利回りが優れています。
具体的には、「甘太郎」や「いろはにほへと」、「ステーキ宮」「カルビ大将」、「かっぱ寿司」などで使えます。
※コロワイドグループでも、「牛角」「温野菜」「フレッシュネスバーガー」「大戸屋」などでは使えない点には注意しておいてください。
株主優待 | コロワイドグループで使える優待ポイント |
株主優待の条件 | 100株以上保有 |
権利確定月 | 3月、9月 |
優待利回り | 4.44% |
必要投資金額 | 90,000円 |
直近5年間の値上がり率 | -6.54%(963円→900円) |
配当利回り | - |
※参考:ATOM「株主優待制度」
100株で2,000円(年間4,000円)、500株で10,000円(年間20,000円)、1000株で20,000円(年間40,000円)分の優待ポイントが貰えます。
新NISA枠を考えると、約50万円弱となる500株保有が目安になるでしょうか。
ただ、個別株として見ると、横ばいが続いており、配当金も無配となっているため、新NISAで保有するメリットは小さいです。
なお、コロワイドグループの株主優待としては、【7616】コロワイド、【7421】カッパ・クリエイトも同種の株主優待を実施しています。
【9433】KDDI
【9433】KDDIは、携帯キャリア「au」を始めとする、通信株大手です。
株主優待では、2025年からPontaポイントなどが貰えるようになります。
株主優待 | Pontaポイントなど |
株主優待の条件 | 100株以上1年以上保有 |
権利確定月 | 3月 |
優待利回り | 0.68% |
必要投資金額 | 440,300円 |
直近5年間の値上がり率 | +68.05%(2,620円→4,403円) |
配当利回り | 3.17% |
※参考:KDDI「株主優待制度」
保有期間1年以上かつ保有株式数100株以上の株主を対象に、保有期間に応じて、2,000円相当(1年以上5年未満保有)または3,000円相当(5年以上保有)のPontaポイントなどが贈呈されます。
なお、Pontaポイントを選択した場合、「お得なポイント交換所」を使うことで、「au PAY マーケット」限定のPontaポイントは最大1.5倍に増量できます。
個別株としても、配当利回りが高く、長期投資におすすめの有力銘柄だけあり、長期投資のついでに株主優待としてPontaポイントなどが貰えるイメージです。
【3141】ウエルシアホールディングス
【3141】ウエルシアホールディングスは、イオングループのドラッグストア最大手です。
ウエルシアホールディングスの株主優待では、ウエルシアグループで使える買い物券が貰えます。
また、WAON POINTやVポイントで代替して貰うことも可能です。
株主優待 | ウエルシアグループで使える買い物券、WAON POINT、Vポイントなど |
株主優待の条件 | 100株以上保有 |
権利確定月 | 2月 |
優待利回り | 1.30% |
必要投資金額 | 230,500円 |
直近5年間の値上がり率 | +4.77%(2,200円→2,305円) |
配当利回り | 1.56% |
100株で3,000円分、500株で5,000円分、1,000株で10,000円分となっており、コスパが最も良いのは100株保有時です。
個別株として見ると、小売株だけあってディフェンシブ銘柄となっており、配当金も約1.5%出ますが、積極的に利益を狙いにいく銘柄ではありません。
投資初心者向けの銘柄となります。
【9202】ANAホールディングス
【9202】ANAホールディングスは、航空会社最大手です。
ANAの株主優待では、ANA国内線の搭乗優待券、ANAグループ優待券(優待クーポン18枚)が入った冊子が貰えます。
株主優待 | ANA国内線の搭乗優待券、ANAグループ優待券 |
株主優待の条件 | 100株以上保有 |
権利確定月 | 3月、9月 |
優待利回り | - |
必要投資金額 | 300,100円 |
直近5年間の値上がり率 | -21.95%(3,845円→3,001円) |
配当利回り | 1.66% |
※参考:ANA「株主優待のご案内」
メインの株主優待となる「ANA国内線搭乗優待券」は、100株で1枚、200株で2枚、300株で3枚、400株で4枚(以降200株毎に+1枚)、1,000株で7枚(以降400株毎に+1枚)、100,000株で254枚(以降800株毎に+1枚)となります(それぞれ年間では2倍)。
ANAを使って国内の移動をよくする場合には、選択肢になってきます。
個別株として見ると、新型コロナで下げた分を何とか戻した格好となっており、配当利回りも悪くありません。
【2702】日本マクドナルドホールディングス
【2702】日本マクドナルドホールディングスは、「マクドナルド」で知られる外食チェーン大手です。
マクドナルドの株主優待は、マクドナルドで使えるお食事券(バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券が6枚ずつで1冊)が付いてくるもので、株主優待の代名詞的な商品となっています。
株主優待 | マクドナルドで使えるお食事券6セット |
株主優待の条件 | 100株以上で1年以上保有 |
権利確定月 | 6月、12月 |
優待利回り | 1.88% ※1セット:1,100円換算 |
必要投資金額 | 699,000円 |
直近5年間の値上がり率 | +36.79%(5,110円→6,990円) |
配当利回り | 0.60% |
※参考:日本マクドナルドホールディングス株式会社「投資家の皆様へ」
継続保有期間1年以上で、100株で優待食事券1冊(年間2冊)、300株で優待食事券3冊(年間6冊)、500株で優待食事券5冊(年間10冊)が貰えます。
なお、優待食事券は、夜マックの倍マックにも使うことが可能です。
個別株として見ると、大きなリターンを追求する銘柄ではないものの、長期的には成長しています。
新NISAに関係なく、マクドナルドユーザーなら保有しておいてもよいでしょう。
【8136】サンリオ
【8136】サンリオは、「ハローキティ」や「シナモンロール」、「ポムポムプリン」といった人気キャラクターで知られるキャラクター企業です。
サンリオの株主優待では、「サンリオピューロランド」「ハーモニーランド」で使えるテーマパーク共通優待券、「サンリオショップ」「サンリオオンラインショップ」で使える株主優待券が貰えます。
株主優待 | テーマパーク共通優待券、株主優待券 |
株主優待の条件 | 100株以上保有 |
権利確定月 | 3月、9月 |
優待利回り | - |
必要投資金額 | 263,300円 |
直近5年間の値上がり率 | +207.34%(856.7円→2,633円) |
配当利回り | 0.82% |
※参考:Sanrio「株主優待のご案内」
100株でテーマパーク共通優待券3枚(年間6枚)・ 株主優待券1,000円券が1枚(年間2枚)、500株でテーマパーク共通優待券6枚(年間12枚)・ 株主優待券1,000円券が1枚(年間2枚)貰えます(それ以上については上記リンクを参照ください)。
個別株として見ると、日本を代表するキャラクタービジネス株であり、直近5年間では3倍以上となっていますが、PERが35倍とやや過熱気味です。
サンリオファンなら、100株保有しておいても良いのではないでしょうか。
【4661】オリエンタルランド
【4661】オリエンタルランドは、「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」を運営していることで知られているエンタメ企業です。
オリエンタルランドの株主優待では、「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」の1デーパスポートが貰えます。
株主優待 | TDL・TDSの1デーパスポート |
株主優待の条件 | 500株以上保有
※長期優遇:100株以上3年以上保有 |
権利確定月 | 3月、9月 |
優待利回り | 2.48% ※10,900円換算 |
必要投資金額 | 438,300円 |
直近5年間の値上がり率 | +75.81%(2,493円→4,383円) |
配当利回り | 0.31% |
2023年4月1日に1株→5株の株式分割をしたことで、投資しやすくなりました。
ただ、3年未満の保有では、500株以上で1デーパスポート1枚となっているため、これはコスパは良くありません。
3年以上保有した場合には、100株で1枚貰えるようになります(最短で2026年12月以降から)。
個別株として見ても、エンタメ成長株の代名詞的な銘柄となっているため、おすすめです。
【7780】メニコン
【7780】メニコンは、角膜コンタクトレンズ大手です。
メニコンの株主優待では、メニコングループ販売店「Miru」で使える「メニコン優待券10,000円分」が貰えるため、メニコンのコンタクトレンズユーザーにはおすすめです。
株主優待 | メニコン優待券 |
株主優待の条件 | 100株以上保有 |
権利確定月 | 3月 |
優待利回り | 6.55% |
必要投資金額 | 152,500円 |
直近5年間の値上がり率 | -5.57%(1,615円→1,525円) |
配当利回り | 1.63% |
※参考:Menicon「株主優待」
100株保有で、「メニコン優待券10,000円」などが貰えます。
必要投資金額も少なく、優待利回りで見ると非常にお得な銘柄です。
ただ、個別株として見ると、直近5年間ではややマイナスとなっており、配当金を含めてトントンです。
【4751】サイバーエージェント
【4751】サイバーエージェントは、ネット広告代理店大手で、ソーシャルゲーム「ウマ娘」やネットテレビ「AbemaTV」などでも知られています。
サイバーエージェントの株主優待は、「AbemaTV」のプレミアム利用料無料クーポンです。
株主優待 | 「ABEMAプレミアム」無料クーポン |
株主優待の条件 | 100株以上保有 |
権利確定月 | 9月 |
優待利回り | 2.93% |
必要投資金額 | 98,240円 |
直近5年間の値上がり率 | -12.19%(1,118.8円→982.4円) |
配当利回り | 1.52% |
100株で「ABEMAプレミアム」利用料3ヶ月無料クーポン、500株で「ABEMAプレミアム」利用料12ヶ月無料クーポンとなります。
「ABEMAプレミアム」ユーザーなら、検討してみてはいかがでしょうか。
個別株として見ると、2021年までは代表的なネット成長株でしたが、直近2年間では大きく下落しており、5年間トータルではマイナスとなっています。
まとめ
この記事では、新NISAで株主優待に投資するメリット・デメリットについて解説した上で、新NISAにおすすめの株主優待銘柄について紹介してきました。
新NISAの恒久的な非課税投資枠というメリットを享受する上では、株主優待銘柄をメインに投資することはおすすめできません。
新NISAで株主優待銘柄に投資するメリットは、「株主優待銘柄を保有していて出る、値上がり益と配当金が非課税になる」というもので、そもそも株主優待自体は非課税であるためです。
そこで、新NISAのメインではオルカンやS&P500指数に長期・積立・分散投資しながら、余っている成長投資枠で、生活の足しになる株主優待銘柄に投資する方法がおすすめです。
新NISA口座から特定口座に移すことは可能であるため、最終的には成長投資枠で投資している株主優待銘柄を特定口座に移して、オルカンやS&P500指数で埋めることもできます。