「新NISAでNASDAQ100指数に投資する方法とは?」「NASDAQ100指数のおすすめ銘柄は?」など、新NISAとNASDAQ100指数について疑問がありませんか?
NASDAQ100指数に連動するETFやインデックス投信は、オルカン・S&P500指数よりもハイリスク・ハイリターンで人気があります。
新NISAでは、成長投資枠でNASDAQ100指数に連動する東証ETF・米国ETF・米国株投信に投資可能です。
つみたて投資枠でも、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が対象銘柄となっています(2024年6月時点)。
この記事では、NASDAQ100指数について解説した上で、新NISAでNASDAQ100指数に投資する方法とおすすめ銘柄について紹介しています。
NASDAQ100指数とは?
NASDAQ100指数について押さえておきましょう。
NASDAQ100指数について
「NASDAQ100指数」は、アメリカのハイテク市場NASDAQに上場する時価総額トップ100銘柄(金融業を除く)で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。
NASDAQの株価指数には、NASDAQ上場の全銘柄を対象とした時価総額加重平均型の「NASDAQ総合指数」もありますが、NASDAQ100指数とほとんど変わりません。
NASDAQにインデックス投資したい場合には、「NASDAQ100指数」に連動する米国株ETFや米国株投信で行うことが一般的です。
「NASDAQ100指数」と「S&P500指数」の違い
米国株のインデックス投資としては、「S&P500指数」がポピュラーです。
「NASDAQ100指数」と「S&P500指数」のいずれも時価総額加重平均型の米国株指数であり、GAFAMやNVIDIAの比率が高い点が特徴ですが、銘柄分散や上位銘柄の構成比率が異なります。
「NASDAQ100指数」は、「S&P500指数」よりもGAFAMやNVIDIAの比率が高くなり、分散投資も100銘柄となるため、リスクが高くなる一方で、これらの銘柄から受けるリターンも大きくなります。
「NASDAQ100指数」と「S&P500指数」の違いについて、直近5年間リターン、構成銘柄、株価チャートの3点で見ていきましょう。
まず直近5年間リターンについては、新NISAのつみたて投資枠で投資可能な、それぞれの指数に連動する投資信託の成績は次の通りです。
種類 | 銘柄名 | 信託報酬(税込) | 直近5年間リターン |
米国株投信(NASDAQ100指数) | iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | +221.30% |
米国株投信(S&P500指数) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | +162.37% |
世界株投信(MSCI ACWI) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | +125.16% |
米国株投信(NYSE FANG+指数) | iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% | +383.65% |
※直近5年間リターンは2024年4月末時点の値。
直近5年間リターンで見てみると、S&P500指数連動型の米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は+162.37%に対して、NASDAQ100指数連動型の米国株投信「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は+221.30%となっています。
なお、参考までにオルカンこと世界株投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は+125.16%、10銘柄で構成されNASDAQ100指数よりもリスク・リターンが大きい「iFreeNEXT FANG+インデックス」は+383.65%となっています。
続いて、「NASDAQ100指数」と「S&P500指数」の構成銘柄および構成比率の違いは次のようになっています(野村アセットマネジメントが運用する東証ETFを参考にしています)。
順位 | NASDAQ100指数 | 構成比率 | 順位 | S&P500指数 | 構成比率 | |
1 | 【MSFT】MICROSOFT CORP | 8.28% | 1 | 【MSFT】MICROSOFT CORP | 6.76% | |
2 | 【AAPL】APPLE INC | 7.94% | 2 | 【AAPL】APPLE INC | 6.09% | |
3 | 【NVDA】NVIDIA CORP | 7.42% | 3 | 【NVDA】NVIDIA CORP | 5.99% | |
4 | 【AMZN】AMAZON.COM INC | 5.01% | 4 | 【AMZN】AMAZON.COM INC | 3.59% | |
5 | 【META】META PLATFORMS INC-CLASS A | 4.39% | 5 | 【META】META PLATFORMS INC-CLASS A | 2.25% | |
6 | 【AVGO】BROADCOM INC | 4.39% | 6 | 【GOOGL】ALPHABET INC-CL A | 2.22% | |
7 | 【GOOGL】ALPHABET INC-CL A | 2.73% | 7 | 【GOOG】ALPHABET INC-CL C | 1.88% | |
8 | 【GOOG】ALPHABET INC-CL C | 2.65% | 8 | 【BRK/B】BERKSHIRE HATHAWAY INC CL B | 1.63% | |
9 | 【COST】COSTCO WHOLESALE CORPORATION | 2.51% | 9 | 【LLY】ELI LILLY & CO. | 1.43% | |
10 | 【TSLA】TESLA INC | 2.32% | 10 | 【AVGO】BROADCOM INC | 1.32% |
※NASDAQ100指数は、【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信を参照。NEXT FUNDS「NF・米国株NASDAQヘッジ無ETF (1545)」
※S&P500指数は、【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信を参照。NEXT FUNDS「NF・米国株S&P500ヘッジ無ETF(2633)」
上位銘柄の顔触れ自体は、GAFAM・NVIDIAで変わらないものの、構成比率が違う点に注目してください。
「NASDAQ100指数」の方が、上位銘柄の構成比率が高くなっており、これらの銘柄から受ける影響が大きくなるため、リスク・リターンが高くなっているということです。
最後に、「NASDAQ100指数」と「S&P500指数」のチャートを見てみましょう。
※出典:Trading View
NASDAQ100指数(上図NDX)の方が、S&P500指数(上図SPX)より大きなリターンとなっていますが、米国利上げで下げた2022年はNASDAQ100指数の下げ幅が大きくなっています。
NASDAQ100指数は、GAFAMやNVIDIAといった主力銘柄の構成比率が大きくなり、分散投資も100銘柄となるため、S&P500指数よりもリスク・リターンが高くなっていると押さえておいてください。
新NISAでNASDAQ100指数に投資する方法
新NISAでNASDAQ100指数に投資するには、次の方法が挙げられます。
- 成長投資枠でNASDAQ100指数に連動する「東証ETF」に投資する。
- 成長投資枠でNASDAQ100指数に連動する「米国ETF」に投資する。
- 成長投資枠でNASDAQ100指数に連動する「米国株投信」に投資する。
- つみたて投資枠でNASDAQ100指数に連動する「米国株投信」に投資する。
NASDAQ100指数に投資するには、ETFか投資信託となります。
オルカンやS&P500、日経平均株価といった主要インデックスの投資信託は、つみたて投資枠でカバーされていますが、NASDAQ100指数の投資信託は対応していない銘柄が多いです。
そのため、成長投資枠で、NASDAQ100指数に連動する米国株投信への投資も選択肢になります。
新NISAでNASDAQ100指数に投資する方法について、具体的な銘柄を見ていきましょう。
成長投資枠で東証ETFに投資する
成長投資枠では、NASDAQ100指数に連動する東証ETFに投資可能です。
NASDAQ100指数に連動する東証ETFとしては、次の銘柄が代表的となっています。
銘柄名 | 信託報酬(税込) | 分配金利回り | 長期投資 | 流動性 | パンフレット |
【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 0.22% | 0.43% | ★★★★★ | ★★★ | リンク |
【2568】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし | 0.275% | 0.23% | ★★★★★ | ★★ | リンク |
【2631】MAXISナスダック100上場投信 | 0.22% | 0.38% | ★★★★★ | ★★ | リンク |
【2840】iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジなし) | 0.22% | 0.42% | ★★★★★ | ★★ | リンク |
※信託報酬・分配金利回りは2024年6月3日終値時点。
東証のNASDAQ100指数連動型ETFは、信託報酬0.22%で横並びとなっており、分配金利回りも変動しているため、【1545】【2631】【2840】の3銘柄で差はありません。
なお、「為替ヘッジあり」の銘柄は除外しています。
※「為替ヘッジあり」の銘柄は、円安ヘッジにならず、為替ヘッジコスト(=米国短期金利-日本短期金利)が重いため、絶対に投資しないようにしてください。地雷銘柄です。
東証ETFでNASDAQ100指数に投資するメリットは、信託報酬が低めになっている点が挙げられます。
一方、株のように株式市場から取得しなければいけない手間がありますが、いずれも流動性は大きいため、寄り付きか大引けに成り行き注文で取得すれば流動性リスクはありません。
NASDAQ100指数に連動する東証ETFについて、より詳しくは下記記事を参照ください。
成長投資枠で米国ETFに投資する
米国ETFを扱っているネット証券では、NASDAQ100指数に連動する米国ETFにも投資可能となっており、新NISAの成長投資枠にも対応しています。
NASDAQ100指数に連動する米国ETFとしては、次の銘柄が代表的です。
銘柄名 | 経費率 | 分配金利回り |
【QQQ】Invesco QQQ Trust Series 1 | 0.20% | 0.51% |
【QQQM】Invesco Nasdaq 100 ETF | 0.15% | 0.74% |
※データ出典:Bloomberg「QQQ」、Bloomberg「QQQM」
経費率・分配金利回りの観点からすると、【QQQM】Invesco Nasdaq 100 ETFが合理的です。
ただ、米国ETFは、分配金の10%が源泉徴収されて、この部分は新NISAでも控除できません。
また、為替手数料が発生する点にも注意が必要です。
成長投資枠でNASDAQ100指数に投資するとしても、東証ETFと米国ETFでは、そこまで大きな違いにはなりません。
成長投資枠で米国株投信に投資する
成長投資枠では、投資信託にも投資可能となっています。
枠の大きさの関係から、つみたて投資枠で投資できる銘柄に成長投資枠で投資しても、あまりメリットはありませんが、NASDAQ100指数の場合は別です。
つみたて投資枠では、NASDAQ100指数に連動する銘柄はほとんど対応していないため、成長投資枠で、NASDAQ100指数に連動する投資信託に投資するのはアリとなります。
NASDAQ100指数に連動する、代表的なインデックス投信は次の通りです。
銘柄名 | 信託報酬 | つみたて投資枠 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | ○ |
eMAXIS NASDAQ100 インデックス | 0.44% | × |
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド | 0.2035% | × |
楽天・NASDAQ-100 インデックス・ファンド | 0.198% | × |
SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックスファンド | 0.2388% | × |
「<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」以下は、東証ETFよりも信託報酬が低くなっていますが、2024年6月時点ではつみたて投資枠に対応していません。
なお、「楽天・NASDAQ-100 インデックス・ファンド」は楽天証券の成長投資枠、「SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックスファンド」はSBI証券の成長投資枠の、それぞれ限定商品となっています。
つみたて投資枠で米国株投信に投資する。
つみたて投資枠では、NASDAQ100指数に連動する投資信託は「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」しか対応していません(2024年6月4日時点)。
※参考:金融庁「つみたて投資枠対象商品」
銘柄名 | 信託報酬 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% |
(参考)東証ETF:【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 0.22% |
(参考)米国ETF:【QQQM】Invesco Nasdaq 100 ETF | 0.15% |
(参考)米国株投信:<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド | 0.2035% |
ただ、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」の信託報酬は、東証ETF、米国ETF、米国株投信より高くなっています。
とはいえ、成長投資枠は1,200万円のため、新NISAの1,800万円の枠を全て埋めるには、つみたて投資枠では「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」に投資するしかない状況です。
新NISAではどの方法でNASDAQ100指数に投資すべき?
新NISAでは、どの方法でNASDAQ100指数に投資すべきかを考えていきましょう。
現状、つみたて投資枠で唯一対応している「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」よりも、成長投資枠の東証ETF、米国ETF、米国株投資の方が信託報酬が低くなっているため、成長投資枠を優先すべきです。
成長投資枠では、東証ETF、米国ETF、米国株投資のどれがいいかというと、これは差がほぼないため、好きな銘柄を選ぶようにしましょう。
成長投資枠を埋めた後にもNASDAQ100指数に投資したい場合には、つみたて投資枠で「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」に投資するしかありません。
新NISAでNASDAQ100指数に投資するメリット
新NISAでNASDAQ100指数に投資するメリットについて見ていきましょう。
大きなリターンが期待できる
NASDAQ100指数は、インデックス投資の中でも大きなリターンが期待できます。
NASDAQは、GAFAMやNVIDIA、TESLAといった、世界経済をけん引するテクノロジー企業が中心です。
2023年以降は、ChatGPTなどの生成AIが世界的ブームとなっていますが、OpenAIに出資するMicrosoft、生成AIに欠かせないGPUを手掛けるNVIDIAなど、いずれもNASDAQの企業です。
未上場のユニコーン企業で見ても、生成AIを手掛けるOpenAIや、イーロン・マスク氏創業の宇宙ベンチャーSpaceXなどは、NASDAQへの上場が期待されています。
期待されたテクノロジー企業が上場後に振るわないケースもありますが、「NASDAQ100指数」は時価総額加重平均型の指数であるため、時価総額が大きい銘柄の比重が自動的に高くなる性質があります。
個別株投資だと、その個別株もいつかは古くなってしまうという欠点があります。
2010年代以降は半導体株がとにかく強いですが、2020年代以降は分かりません。
「とにかくNVIDIAに積立投資すればいい」といった意見もありますが、少なくとも管理人は推奨しません。
もしかしたら、NVIDIAが没落する可能性もあるためです。
一方、NASDAQ100指数にインデックス投資していれば、仮にNVIDIAが覇権企業となった場合には、構成銘柄比率という形でしっかりと反映されます。
ドル建て資産になるため円安リスクをヘッジできる
NASDAQ100指数に連動する米国株ETF・米国株投信は、ドル比率100%のドル建て資産です。
円安ドル高になると、為替差益もプラスになるため、円安ヘッジできます。
日本の人口動態は、少子高齢化の影響により、今後は高齢者人口が横ばいで労働力人口が激減していく最悪の形となるため、国力が低下してさらなる円安も懸念されます。
もちろん、為替相場はどのようになるのかは分からないため、円高ドル安になる可能性もあるでしょう。
ただ、日本円で給料を受け取り、円資産に資産が偏っていると、円安リスクをモロに受けてしまうため、米国株投信などの外貨建て資産による円安ヘッジは資産防衛にもなります。
新NISAでNASDAQ100指数に投資するデメリットや注意点
新NISAでNASDAQ100指数に投資するデメリットや注意点について見ていきましょう。
ハイリスク・ハイリターンである
上昇率だけを見ていると、NASDAQ100指数が絶対的に良いと思ってしまいがちです。
ただ、NASDAQ100指数へのインデックス投資は、S&P500指数やオルカン(世界株)に比べると、大きなリターンを期待できる反面、リスクも相応に高い点には注意が必要です。
NASDAQ100指数は、S&P500指数やオルカンに比べて、具体的にどの程度のリスクがあるのかについて、実際のチャートで比較してみましょう。
米国利上げで米国株が大きな下落となった2022年について、NASDAQ100指数、世界株(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)、S&P500指数に連動するETFの最大下落率(高値→安値)は次のようになっていました。
2022年1~3月 | 2022年11月~1月 | |
【2631】NASDAQ100指数 | -21.49%(13,770円→10,810円) | -16.72%(12,255円→10,205円) |
【2559】世界株 | -12.82%(14,420円→12,570円) | -11.66%(15,000円→13,250円) |
【2558】S&P500指数 | -14.95%(15,945円→13,560円) | -13.87%(16,650円→14,340円) |
リターンが大きい順番に、下落率も大きくなっていたことが分かります。
新NISAではレバナスには投資できない
レバナスとは、「NASDAQ100指数」のレバレッジ型ETFやレバレッジ型投信に投資する行為を指します。
具体的には、東証のレバナスETF【2869】iFreeETF NASDAQ100レバレッジ、米国市場のレバナスETF【QLD】プロシェアーズ・ウルトラQQQなどです。
レバナスは、2~3年に1度程度あるNASDAQ100指数の暴落時に投資すれば、非常に大きなリターンが期待できます。
ただ、新NISAでは、レバレッジ型などのデリバティブ金融商品には投資できないため、レバナスには投資できません。
レバナスについては下記記事で徹底検証していますが、新NISAでは投資できないため、特定口座で投資するようにしてください。
新NISAでNASDAQ100指数に投資するポートフォリオとシミュレーション
新NISAでNASDAQ100指数に投資する場合のポートフォリオとシミュレーションについて見ていきましょう。
成長投資枠では、東証ETF、米国ETF、投資信託について、次のいずれかになります。
(東証ETF)
- 100% 米国株ETF(NASDAQ100指数):【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信
(米国ETF)
- 100% 米国株ETF(NASDAQ100指数):【QQQM】Invesco Nasdaq 100 ETF
(投資信託)
- 100% 米国株投信(NASDAQ100指数):<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
成長投資枠が埋まってから、つみたて投資枠では次のようになります。
- 100% 米国株投信(NASDAQ100指数):iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
続いてシミュレーションしていきましょう。
2024年4月末時点では、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は直近5年間で+231.93%、年率+26.29%となっています。
ただ、この成績が30年続くのは現実味がありません(ちなみに、「積立5万円 年率26% 30年」だと51億7971万円になります)。
直近の成績の半分の年率13%として、毎月5万円積立で30年とすると、次のようになります。
※出典:金融庁「つみたてシミュレーター」
30年で2億1,866万円(元本1,800万円)となりました。
ただ、こんなに上手くはいかないであろうと、最大1億円程度と期待値は低くしておくよう推奨します(期待値が高くなり過ぎると、暴落期などにあまりの失望感で継続できなくなるリスクが出てくるためです)。
まとめ
この記事では、NASDAQ100指数について解説した上で、新NISAでNASDAQ100指数に投資する方法とおすすめ銘柄について紹介してきました。
新NISAのつみたて投資枠では、NASDAQ100指数連動型投信は「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」のみが対象銘柄となっています(2024年6月時点)。
新NISAでNASDAQ100指数に投資したい場合には、最初から最後まで、つみたて投資枠で「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」でも良いですが、信託報酬の点からすると成長投資枠を優先して使いましょう。
成長投資枠でおすすめの銘柄としては、次の銘柄が上げられます。
種類 | 銘柄名 | 信託報酬 |
東証ETF | 【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 0.22% |
米国ETF | 【QQQM】Invesco Nasdaq 100 ETF | 0.15% |
米国株投信 | <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド | 0.2035% |
上記銘柄は信託報酬やその他の点で、そこまで大きな違いがないため、東証ETF・米国ETF・米国株投信は好みで決めてしまって構いません。