安定した家賃収入が得られる不動産投資が、若い世代のサラリーマンを中心に人気となっています。
不動産投資を成功させるポイントは、物件選びや賃貸運用など多岐に渡りますが、多くの人にとって最初の壁として立ちはだかるのが、不動産投資をするための融資を受けられるかどうかです。
本格的な不動産投資を始めるには、数千万円から数億円の資金が必要になるため、多額の金融資産を持たない人が不動産投資を始めるには、銀行などの金融機関から融資を受けることが不可欠となります。
不動産投資に融資してくれる金融機関は数多くありますが、有利な条件で融資を受けることは、不動産投資を成功させるためのポイントの一つになります。
- 不動産投資ローンを組むメリット
- 不動産投資ローンを組む金融機関の選び方ポイント
- 不動産投資ローンにおすすめの金融機関10選!
- 第10位 団体信用生命保険にも加入できる!関西みらい銀行「フリーローン<不動産担保型>」
- 第9位 SBIグループの不動産担保ローン専門会社!SBIエステートファイナンス「不動産担保フリーローン」
- 第8位 関西圏の不動産投資におすすめ!滋賀銀行「目的型ローン(不動産担保型)」
- 第7位 融資を受けやすい!ビジネクスト「不動産担保ビジネスローン」
- 第6位 ノンバンクで借りやすい!セゾンファンデックス「事業者向け不動産担保ローン」
- 第5位 借入期間が最長35年!三井住友トラスト・ローン&ファイナンス「不動産活用ローン(フリーコース)」
- 第4位 不動産ローンにおすすめのネット銀行!住信SBIネット銀行「不動産担保ローン」
- 第3位 固定金利で借りられるネット銀行!楽天銀行「楽天銀行不動産担保ローン」
- 第2位 固定金利で10億円まで借りられる!アサックス「アサックスの不動産担保ローン」
- 第1位 4種類の金利から選べる!東京スター銀行「スター不動産担保ローン」
- 不動産投資ローンにおすすめの金融機関比較一覧表
- 不動産投資ローンを組むときの注意点
不動産投資ローンを組むメリット
不動産投資は、株式投資やFXなどの収益が不安定になる投資とは違い、毎月の家賃収入が安定的に入ってくることが魅力となっています。
ただ、その一方で、不動産投資を始めるには数千万円から数億円の資金が必要になるため、銀行などの金融機関から融資を受けることが不可欠となります。
銀行から融資を受けて借金をするというと不安に思うかもしれませんが、融資を受けることができれば、自己資金は少額に抑えて、自己資金の何倍もの金額の不動産物件に投資できるようになります。
このように自己資金の何倍もの金額で投資できることを「レバレッジ効果」と言いますが、レバレッジの恩恵を受けることは、投資で成功するための最大のポイントになります。
もちろん、銀行から融資を受けると、毎月その借金を返し続けなければいけなくなりますが、購入した物件から得られる毎月の家賃収入で返済していくことができます。
高収益物件に投資すれば、毎月入ってくる家賃収入から、管理料などの必要経費とローン返済を差し引いても、毎月の利益の方が多くなっていくことが期待できます。
不動産投資ローンを組む金融機関の選び方ポイント
・融資が受けにくい場合は、ネット銀行や地方銀行、ノンバンクなら融資が通る可能性がある。
・年齢や年収などの「申込資格」を要チェック!
・「借入可能額」と「借入期間」および「金利」は必ず確認すること。
・借入金の「返済種別」も抑えておくこと。「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いを理解しておこう。
・「担保」はどのようになるか、また「保証人」は必要かどうかもチェック。
不動産投資ローンの融資を受けられる金融機関の選び方ポイントを見ていきましょう。
不動産投資ローンを提供している金融機関は、メガバンクやネット銀行、地方銀行、信託銀行、ノンバンクなど多岐に渡ります。この中でも、メガバンクと信託銀行は個人の融資が受けにくいことで知られています。
金融機関で不動産投資ローンを受けるためにまずチェックしなければいけないことは、「申込資格」です。年齢や年収などの申込資格を要チェックしておきましょう。
続いて、「借入可能額」と「借入期間」および「金利」を確認するようにしましょう。借入可能額が大きければ大きいほど優良物件に投資することも可能になりますが、借入期間が長引くと金利が大きくなるリスクも背負い込むことになります。また、金利は固定金利か変動金利かも必ず確認しておきましょう。
また、借入金の「返済種別」も抑えておきましょう。返済種別には、毎月支払う返済額が一定となる「元利均等返済」と、毎月支払う返済額のうち元金の額が一定となる「元金均等返済」があります。
元利均等返済は返済額が一定となることから返済計画が立てやすい一方で、トータルでの返済額が大きくなります。元金均等返済はトータルでの返済額は小さくなる一方で、借り入れ当初の返済額が大きくなるため、融資条件が厳しくなります。
融資を受ける際に、「担保」はどのようになるか、また「保証人」は必要かどうかもチェックしておきましょう。
不動産投資ローンにおすすめの金融機関10選!
不動産投資ローンを組むのにおすすめの金融機関をランキング形式で見ていきましょう。
第10位 団体信用生命保険にも加入できる!関西みらい銀行「フリーローン<不動産担保型>」
ローン名 | フリーローン<不動産担保型> |
申込資格 | ・申込時年齢満20歳以上満70歳以下(完済時満86歳未満) ・継続して安定した収入がある方 ・保証会社の保証が受けられる方 |
借入可能額 | 100万円以上5,000万円以内(1万円単位) |
借入期間 | 12ヶ月以上25年以内(1ヶ月単位) |
金利 | 変動金利:年2.9~3.9% 固定金利:年4.9~9.8% ※審査結果により決定 |
返済種別 | 元利均等返済 |
担保 | 土地・建物またはマンション |
保証人 | 原則不要 |
関西みらい銀行の不動産ローン「フリーローン<不動産担保型>」では、100万円から最大5,000万円までの融資を受けることが可能となっています。金利は審査結果により決まり、変動金利・固定金利をこちらで選択することはできません。また、融資実行時に満20歳以上満60歳以下の場合は、団体信用生命保険(ガン保障付きプラン)に加入することが可能です。団信に加入する際は、融資金利に年0.2%上乗せとなります。
第9位 SBIグループの不動産担保ローン専門会社!SBIエステートファイナンス「不動産担保フリーローン」
ローン名 | 不動産担保フリーローン |
申込資格 | ・個人、個人事業主、法人 ・不動産を担保としてご提供いただける方 |
借入可能額 | 300万円~5億円 |
借入期間 | 1年~25年 |
金利 | 変動金利:年2.90%~9.50% |
返済種別 | 元利均等返済 |
担保 | 不動産 |
保証人 | 原則不要 |
SBIエステートファイナンスの「不動産担保フリーローン」は、1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)の不動産に限定された不動産ローンです。専属担当によるワンストップサービスや最短3日でのスピード融資、年間相談実績が5,000件以上あることが特徴となっています。
第8位 関西圏の不動産投資におすすめ!滋賀銀行「目的型ローン(不動産担保型)」
ローン名 | 目的型ローン(不動産担保型) |
申込資格 | ・継続した安定収入のある給与所得者、企業の代表者、自営業者およびパート・アルバイトの方(学生を除く) ・保証会社の保証が受けられる方 ・滋賀銀行の取引先にお勤めの方、滋賀銀行の営業エリアにお住まいの方 |
借入可能額 | 300万円~3,000万円(1万円単位) |
借入期間 | 1年~25年(6ヵ月単位) |
金利 | 変動金利:年1.950~4.875% |
返済種別 | 元利均等返済 |
担保 | 本人または三親等以内の親族が所有する不動産に、保証会社を抵当権者とする抵当権の設定 |
保証人 | 原則不要 |
滋賀銀行の「目的型ローン(不動産担保型)」は、変動金利が低いことが特徴の不動産投資ローンです。ただし、申込資格は滋賀銀行の営業エリア内に住んでいる場合に限られます。団体信用生命保険(がん保障付)に申し込むことも可能となっており、その場合は融資金利に0.3%上乗せとなります。
第7位 融資を受けやすい!ビジネクスト「不動産担保ビジネスローン」
ローン名 | 不動産担保ビジネスローン |
申込資格 | ・20歳以上 69歳以下の法人または個人事業主 |
借入可能額 | 100万円~1億円 |
借入期間 | 最長1年(元金一括返済)、最長30年(元利均等返済) |
金利 | 固定金利:年2.49%~14.8% |
返済種別 | 元金一括返済、元利均等返済 |
担保 | 土地・建物 |
保証人 | 原則不要 |
ビジネクストの「不動産担保ビジネスローン」は、融資を受けやすいことが特徴となっています。返済方式は元金一括返済と元利均等返済から選択できますが、借入額がトータルで安くなる元金一括返済は最長1年までの借入期間となっています。
第6位 ノンバンクで借りやすい!セゾンファンデックス「事業者向け不動産担保ローン」
ローン名 | 事業者向け不動産担保ローン |
申込資格 | ・個人事業主は原則満20歳以上70歳以下、完済時85歳未満の方 ・日本国籍または永住許可を有する方 |
借入可能額 | 100万円~3億円未満 |
借入期間 | 5年~25年 |
金利 | 変動金利:年2.65%~3.65%(年1回見直し) 固定金利:年5.8%~9.9% ※審査結果により決定 |
返済種別 | 元利均等返済 |
担保 | 法人、代表者または代表者の親族が所有する不動産 |
保証人 | 原則不要 |
セゾンファンデックスの「事業者向け不動産担保ローン」は、ノンバンクということで融資を受けやすいことが特徴です。最大で3億円未満まで借りることが可能となっていますが、金利が高くなっていることには注意が必要です。金利は、審査結果により変動金利・固定金利のいずかになるかが決定します。
第5位 借入期間が最長35年!三井住友トラスト・ローン&ファイナンス「不動産活用ローン(フリーコース)」
ローン名 | 不動産活用ローン(フリーコース) |
申込資格 | ・20歳以上で定期収入のある方(最終返済時80歳以下) ・不動産(土地・土地付建物・マンション等)を担保として提供いただける方 |
借入可能額 | 300万円~10億円 |
借入期間 | 1年超~35年以内 |
金利 | 変動金利:年3.90%~7.40% |
返済種別 | 元利均等返済、元金均等返済 |
担保 | 原則として、不動産に第一順位の抵当権を設定 |
保証人 | 原則不要 |
三井住友トラスト・ローン&ファイナンスの「不動産活用ローン(フリーコース)」は、借入期間が最長35年と長期での借入が可能となっており、余裕を持った返済プランを立てることができます。また、返済方式も、元利均等返済と元金均等返済の2つが用意されています。
第4位 不動産ローンにおすすめのネット銀行!住信SBIネット銀行「不動産担保ローン」
ローン名 | 不動産担保ローン |
申込資格 | ・申込時年齢が満20歳以上で、完済時満75歳以下であること ・原則として安定継続した収入のあること ・保証会社の保証を受けられること |
借入可能額 | 300万円~1億円(10万円単位) |
借入期間 | 1年~25年(1ヶ月単位) |
金利 | 変動金利:年2.950~8.900% |
返済種別 | 元利均等返済 |
担保 | 担保不動産に保証会社を抵当権者とする抵当権を設定 |
保証人 | 原則不要 |
住信SBIネット銀行の「不動産担保ローン」は、300万円から最大1億円まで借入することが可能となっています。返済種別は、返済計画が立てやすい元利均等返済方式のみとなっています。ネット銀行であるため、来店不要で、融資も受けやすい点がメリットです。
第3位 固定金利で借りられるネット銀行!楽天銀行「楽天銀行不動産担保ローン」
ローン名 | 楽天銀行不動産担保ローン |
申込資格 | ・借入時年齢満20歳以上70歳未満で、完済時年齢が満80歳未満の方 ・日本国籍を有する方、または永住許可等を受けている外国人の方 ・継続して安定した収入がある方 ・株式会社セゾンファンデックスの保証を受けることができる方 |
借入可能額 | 100万円以上1億円未満(10万円単位) |
借入期間 | 1~25年以内 |
金利 | 固定金利:年2.89~9.49%(5年見直し) |
返済種別 | 元利均等返済 |
担保 | 本人または本人の親族(三親等以内)所有の不動産に楽天銀行を抵当権者とする抵当権を設定登記 |
保証人 | 原則不要 |
「楽天銀行不動産担保ローン」は、100万円から借入することが可能となっています。同じネット銀行である住信SBI銀行との違いは、金利が5年毎の見直しとなる固定金利である点です。事前審査結果は最短で翌営業日に回答されることを謳っている点も、ネット銀行ならではの利点となっています。返済種別は月々の返済計画を立てやすい元利均等返済のみとなっていますが、月々の支払いに加えて繰り上げ返済にも対応しています。
第2位 固定金利で10億円まで借りられる!アサックス「アサックスの不動産担保ローン」
ローン名 | アサックスの不動産担保ローン |
申込資格 | ・年令が20歳以上の健康な方 |
借入可能額 | 300万円~10億円 |
借入期間 | 元金一括返済:3ヶ月~30年 元利均等返済:12ヶ月~30年 |
金利 | 固定金利:年2.60~5.90% |
返済種別 | 元金一括返済 元利均等返済 |
担保 | 不動産全般 |
保証人 | 原則不要 |
「アサックスの不動産担保ローン」は、ノンバンク系の金融機関であるため融資を受けやすい点が特徴です。返済種別は、返済額が少なくなる元金一括返済と返済計画が立てやすくなる元利均等返済に対応しており、金利は固定金利のみとなっています。また、毎月、融資金額の1割まで手数料無料で繰り上げ返済が可能です。
第1位 4種類の金利から選べる!東京スター銀行「スター不動産担保ローン」
ローン名 | スター不動産担保ローン |
申込資格 | ・日本国籍の方または外国籍で永住権をお持ちの方 ・年収200万円以上の方 ・申込時年齢が満20歳以上69歳以下の方で、完済時の年齢が84歳以下の方 |
借入可能額 | 100万円以上1億円以内(10万円単位) |
借入期間 | 1年以上20年以内(1年単位) |
金利 | 変動金利:年0.85%~8.35% 固定金利:年1.20%~8.80%(3年・5年・10年見直し) |
返済種別 | 元利均等返済 |
担保 | 本人または配偶者、実父母、実兄弟姉妹の所有する不動産に、当行を抵当権者とする抵当権を設定 |
保証人 | 原則不要 |
東京スター銀行の「スター不動産担保ローン」は、変動金利、固定金利型(3年、5年、10年)の4種類の中から金利を選ぶことができます。また、借入金利に0.3%上乗せすることで、ガン保障特約付き団体信用生命保険・就業不能信用費用保険付きプランまたは、ワイド団信プラン(引受条件緩和型団体信用生命保険)に加入することが可能となります。
不動産投資ローンにおすすめの金融機関比較一覧表
金融機関 | ローン名 | 融資の受けやすさ | 借入可能額 | 借入期間 | 金利 | 返済種別 |
東京スター銀行 | スター不動産担保ローン | ○ | 100万円~1億円 | 1年~20年 | 変動金利:年0.85%~8.35% 固定金利:年1.20%~8.80% |
元利均等返済 |
アサックス | アサックスの不動産担保ローン | ◎ | 300万円~10億円 | 3ヶ月~30年(元金一括返済)
1年~30年(元利均等返済) |
固定金利:年2.60~5.90% | 元金一括返済 元利均等返済 |
楽天銀行 | 楽天銀行不動産担保ローン | ○ | 100万円~1億円 | 1年~25年 | 固定金利:年2.89~9.49% | 元利均等返済 |
住信SBIネット銀行 | 不動産担保ローン | ○ | 300万円~1億円 | 1年~25年 | 変動金利:年2.950~8.900% | 元利均等返済 |
三井住友トラスト・ローン&ファイナンス | 不動産活用ローン(フリーコース) | ○ | 300万円~10億円 | 1年~35年 | 変動金利:年3.90%~7.40% | 元利均等返済、元金均等返済 |
セゾンファンデックス | 事業者向け不動産担保ローン | ◎ | 100万円~3億円 | 5年~25年 | 変動金利:年2.65%~3.65% 固定金利:年5.8%~9.9% |
元利均等返済 |
ビジネクスト | 不動産担保ビジネスローン | ◎ | 100万円~1億円 | ~1年(元金一括返済)、~30年(元利均等返済) | 固定金利:年2.49%~14.8% | 元金一括返済、元利均等返済 |
滋賀銀行 | 目的型ローン(不動産担保型) | △ | 300万円~3,000万円 | 1年~25年 | 変動金利:年1.950~4.875% | 元利均等返済 |
SBIエステートファイナンス | 不動産担保フリーローン | ◎ | 300万円~5億円 | 1年~25年 | 変動金利:年2.90%~9.50% | 元利均等返済 |
関西みらい銀行 | フリーローン<不動産担保型> | ○ | 100万円~5,000万円 | 1年~25年 | 変動金利:年2.9~3.9% 固定金利:年4.9~9.8% |
元利均等返済 |
不動産投資ローンを組むときの注意点
不動産投資ローンを組むときの注意点を抑えておきましょう。
投資する物件選びは慎重に行う
いくら不動産投資の融資を受けることができたとしても、その不動産が長期に渡って家賃収入をもたらしてくれなければ意味がありません。
粗悪な物件を掴まされたり、市場価格より高い価格で買わされてしまったりしないためには、投資する物件の現地調査に行き、周辺環境を確認するなどは必須となります。
融資はあくまで不動産投資で成功するための道筋の一つでしかありません。投資する不動産選びは慎重に慎重を重ねた上でしっかりと行うようにしましょう。
必要以上に借り過ぎない
不動産ローンの金利は低いとは言えません。必要以上に融資を受け過ぎてしまうと、返済負担が重くなってきます。
ローンが返済できなくなってしまうと、不動産を失うことになります。不動産ローンの借り入れで不動産が抵当に入れられるのは、金融機関にとっては貸し倒れリスクがあるためです。
どれだけ良い物件を見つけたとしても、必要以上に背伸びをして融資を受けることは大きなリスクになります。返済に余裕が出るように融資を受けるようにしましょう。