つみたてNISAで運用できる全世界株式投信全10銘柄について徹底比較!【2020年最新版】

「つみたてNISAで、世界株投信を運用してみたいけど、どの銘柄がおすすめなんだろう?」と、お困りではありませんか?

世界株投信は資産運用において核となる商品であり、つみたてNISAにおいてもポートフォリオの核となります。

今回は、つみたてNISAの対象となっている全世界株式投信全10銘柄について徹底解説した上で、おすすめの銘柄を紹介していきます。

 

つみたてNISAで全世界株式投信を運用するメリットとは?

つみたてNISAは、2018年1月から始まった、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

つみたてNISAの非課税投資枠は毎年40万円、2018年から2037年までの20年間で最大800万円となっています。
※2018年から2037年まで毎年積み立てた場合に非課税枠が最大800万円になるということであり、2020年から始めた場合には2037年までの18年間で最大720万円となります。また、投資信託の購入から20年間が非課税期間となります(2037年に購入した投資信託は2056年まで非課税)。

今回は、つみたてNISAの対象となっている全世界株式投信全10銘柄について徹底解説した上で、おすすめの銘柄を紹介していきます。

全世界株式投信(世界株投信)とは、世界中の国の株式から構成される投資信託です。

「世界株」とは言うものの、多くの世界株投信は、ポートフォリオの半分以上が米国株で構成されています。世界株投信は、米国株を軸に、日本株や欧州株、新興国株などを加えてカントリーリスクを分散した商品であると理解しておきましょう。

世界株投信は資産運用において核となる商品であり、つみたてNISAにおいても銘柄選びは非常に重要となってきます。

マネックス証券

つみたてNISAで運用できる全世界株式投信の注目ポイント

つみたてNISAの対象となっている全世界株式投信の注目ポイントについて抑えておきましょう。

※つみたてNISAの対象商品は金融庁の「つみたてNISAの対象商品」を参照しています。また、投資信託の「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年6月末時点のデータを参照しています。

 

・「運用タイプ」をチェック!

投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。

インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。

アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。

インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。

今回見ていく全世界株式投信は、いずれの銘柄もインデックスファンドとなります。

 

・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!

つみたてNISAの取引手数料は、多くの金融機関で無料となっています。

ただ、投資信託を運用する際には、ファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。

信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。

 

・「直近5年間の成績」をチェック!

投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年6月末時点)をチェックしましょう。

なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。

 

つみたてNISAで運用できる全世界株式投信全10銘柄について徹底比較!

つみたてNISAの対象となっている全世界株式投信全10銘柄について詳しく見ていきましょう。

たわらノーロード 全世界株式

アセットマネジメントOne

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.132%
直近5年間の成績 -0.08%

たわらノーロード 全世界株式は、アセットマネジメントOneが運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)」に連動する世界株投信です。

「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」は、日本を含む主要先進国・新興国の世界株指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(53.60%)、その他の国・地域(16.62%)、日本(7.44%)、イギリス(4.83%)、カナダ(3.16%)となっています。

信託報酬が低く、おすすめの世界株投信です。

運用開始日が2019年7月22日からと1年経っていないため、運用成績が微減となっているのは仕方ありません。

 

全世界株式インデックス・ファンド

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.528%
直近5年間の成績 +13.05%

全世界株式インデックス・ファンドは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)」に連動する世界株投信です。

世界株投信では信託報酬が高く、おすすめできません。

 

野村つみたて外国株投信

野村アセットマネジメント

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.209%
直近5年間の成績 +8.18%

野村つみたて外国株投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)(除く日本)」に連動する世界株投信です。

「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)(除く日本)」は、日本を除いた主要先進国・新興国の世界株指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(57.48%)、その他の国・地域(25.79%)、イギリス(5.22%)、フランス(3.44%)、カナダ(3.25%)となっています。

こちらは日本を除いた世界株投信となります。

信託報酬は低めとなっており、問題なく運用することが可能です。

 

三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

三井住友DSアセットマネジメント

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.275%
直近5年間の成績 +18.77%

三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)(除く日本)」に連動する世界株投信です。

こちらは日本を除いた世界株投信となります。

信託報酬はやや高めですが、かろうじて及第点と言えるでしょう。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

三菱UFJ国際投信

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.1144%
直近5年間の成績 +6.60%

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)(除く日本)」に連動する世界株投信です。

こちらは日本を除いた世界株投信となります。

日本を除いた世界株投信の中では信託報酬が圧倒的に低く、おすすめの銘柄です。

運用開始日が2018年3月19日からと、まだ2年程度であるため、他の銘柄に比べて成績がやや劣るのは仕方ありません。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

三菱UFJ国際投信

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.1144%
直近5年間の成績 +6.91%

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)」に連動する世界株投信です。

日本を含む世界株投信の中では信託報酬が圧倒的に低く、おすすめの銘柄です。

運用開始日が2018年10月31日からと、まだ2年弱であるため、成績がやや劣るのは仕方ないと言えます。

 

eMAXIS 全世界株式インデックス

三菱UFJ国際投信

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.66%
直近5年間の成績 +17.83%

eMAXIS 全世界株式インデックスは、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)(除く日本)」に連動する世界株投信です。

信託報酬が高く、おすすめできません。日本を除く世界株投信に投資するなら、同じ運用会社でより信託報酬が低い「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」などにすることをおすすめします。

 

つみたて全世界株式

三菱UFJ国際投信

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.22%
直近5年間の成績 -2.33%

つみたて全世界株式は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)」に連動する世界株投信です。

信託報酬は低く、問題なく運用できますが、日本を含む世界株投信では、同じ運用会社でより信託報酬が低い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の方がおすすめです。

成績がマイナスとなっているのは、運用開始日が2020年3月6日であることから仕方ありません。

 

SBI・全世界株式インデックス・ファンド

SBIアセットマネジメント

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.1102%
直近5年間の成績 +1.78%

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、SBIアセットマネジメントが運用する、「FTSE Global All Cap Index」に連動する世界株投信です。

「FTSE Global All Cap Index」は、新興国を含む世界株約7,400銘柄で構成されている世界株指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(53.86%)、その他の国・地域(14.80%)、日本(8.31%)、イギリス(4.91%)、中国(3.24%)となっています。

成績が微増に留まっているのは、運用開始日が2017年12月6日からと3年弱であることもありますが、7,400銘柄で構成される世界株指数「FTSE Global All Cap Index」はリスク分散され過ぎていることもあります。

信託報酬は非常に低いものの、「FTSE Global All Cap Index」に連動する世界株投信はリスク重視過ぎてリターンも削ってしまっており、おすすめできません。

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

楽天投信投資顧問

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.212%
直近5年間の成績 +4.60%

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、楽天投信投資顧問が運用する、「FTSE Global All Cap Index」に連動する世界株投信です。

信託報酬は低めですが、リスク重視過ぎるため、世界株投信としてはおすすめできません。

 

マネックス証券

つみたてNISAで運用できる全世界株式投信の比較一覧表

全世界株式投信 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績
たわらノーロード 全世界株式 インデックス 0.132% -0.08%
全世界株式インデックス・ファンド インデックス 0.528% +13.05%
野村つみたて外国株投信 インデックス 0.209% +8.18%
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド インデックス 0.275% +18.77%
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) インデックス 0.1144% +6.60%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) インデックス 0.1144% +6.91%
eMAXIS 全世界株式インデックス インデックス 0.66% +17.83%
つみたて全世界株式 インデックス 0.22% -2.33%
SBI・全世界株式インデックス・ファンド インデックス 0.1102% +1.78%
楽天・全世界株式インデックス・ファンド インデックス 0.212% +4.60%

 

結論:つみたてNISAで運用できる全世界株式投信でおすすめの銘柄!

最後に、つみたてNISAで運用できる全世界株式投信について、おすすめの銘柄をまとめていきましょう。

世界株投信は資産運用において核となる商品であり、つみたてNISAにおいても重要なポジションを占めることになります。

つみたてNISAでは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)」と「FTSE Global All Cap Index」の2つの世界株インデックスに連動する商品に分かれ、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)」は日本を含む場合と含まない場合に分かれます。

「FTSE Global All Cap Index」は世界株指数とはいえ、7,400銘柄以上に分散されており、あまりにもリスク分散し過ぎでリターンも削ってしまっています。

このため、世界株投信としては「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)」に連動する銘柄に投資することがおすすめです。

「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI Index)」に連動する世界株投信は、信託報酬が低い銘柄を選んで問題ありません。

日本を含む世界株投信では、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」か「たわらノーロード 全世界株式」がおすすめです。

日本を含まない世界株投信では、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」がおすすめとなります。

マネックス証券

つみたてNISAで全世界株式投信を運用できるおすすめネット証券は?

つみたてNISAで全世界株式投信を運用するなら、マネックス証券がおすすめです。

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