年金世代が退職金での資産運用・NISAにおすすめのETF7選!【2020年最新版】

「退職金をETFで運用したいんだけど、どの銘柄がおすすめなのだろう?」と、お困りではありませんか?

ETF投資は個別株投資に比べるとリスクが小さく安全です。ただ、だからといって、老後に向けた虎の子の資金である退職金を無暗にETFで運用することはおすすめできません。

年金世代が退職金で行うETF投資では、値上がり益ではなく分配金を重視した運用を行うことを推奨します。具体的には、安全な株式連動型ETFと債券ETFを保有することがおすすめです。また、安全資産として名高い金(ゴールド)価格に連動するETFもおすすめとなります。

今回は、全ETFの中から厳選した年金世代の退職金運用におすすめのETFを7銘柄紹介していきます。

 

年金世代の退職金運用におすすめのETFとは?

ETFは「Exchange-Traded Fund」の略称で、「上場投資信託」や「上場投信」と呼ばれる金融商品です。

ETFは日経平均やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)に連動することを目的としており、このようなインデックス投資は個別株投資よりも圧倒的にリスクが小さいことがメリットです。

ETFにはさまざまな種類がありますが、資産運用の目的に合わせて銘柄を選ぶことが欠かせません。

年金世代が退職金をETFで運用する場合には、値上がり益(キャピタルゲイン)ではなく分配金(インカムゲイン)を重視して行うことがおすすめです。

医療技術の発展によって、今後の日本では人生100年時代が到来するとともに、老後に必要な生活資金が増大することが危惧されます。

人生100年時代における老後は、資産額(ストック)ではなく毎月の収入(フロー)を増やすことがより重要となってきます。

例えば、2,000万円の貯金を切り崩しながら生活する老後よりも、年金に加えて何らかの不労所得が入ってくる老後の方が豊かであることは間違いありません。

当サイトでは、退職金によるETF投資は、分配金利回りに優れる安全な銘柄で運用することをおすすめします。イメージとしては、毎月の年金収入にETFからの分配金がプラスされるような運用となります。

また、退職金でETF投資をするとしても、いきなり退職金をETFに全額つぎ込んでしまうことはリスクのある行為であり、断じておすすめいたしません。

ETFはNISAに対応しており、NISAを使えば年額120万円の投資枠が最長5年間に渡って非課税となります。NISAの投資枠を最大限に使えば5年間で600万円になるため、これだけでも十分なほどです。

退職金でETF投資を始めるにしても、まずはNISAの投資枠内である年120万円の範囲から始めるべきであり、最大でもNISA5年分となる600万円を目安にすべきです。

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年金世代の退職金運用におすすめのETFの選び方ポイント

年金世代の退職金運用におすすめのETFの注目ポイントを抑えておきましょう。

※信託報酬・分配金については、日本取引所のETF一覧ページにあるパンフレットの情報を参照しています。また、月足チャート画像や値動きについては、マネックス証券の「マーケットライダープレミアム」で当該銘柄を参照したデータを記載しています。

 

・手数料である「信託報酬」を要チェック!

ETFの手数料には、証券会社で購入する際の売買手数料と、運用会社に支払う信託報酬の2つがあります。ETFの銘柄選びで重要なのは信託報酬です。信託報酬は年率で示され、1日ごとに引かれていきます。

売買手数料についてはNISA枠内で投資する場合には多くの証券会社で無料となっています。NISA枠内を超える投資をするとしても、SBI証券や楽天証券など一定の取引代金以下で手数料が無料になる証券会社を選ぶことで、売買手数料は問題にならなくなります。

 

・ETFの「分配金」と「分配金利回り」を抑えておこう

ETFを保有していると、株の配当金のような形で「分配金」を受け取ることができます。

ただ、株の配当金と同じように、分配金を受け取る際には権利確定日にETFを保有しておく必要があることには注意が必要です。

分配金が年に何回・合計いくら分配されるのかは銘柄によって異なりますが、分配金の目安となる「分配金利回り」は必ずチェックしておきましょう。

分配金利回りは、過去1年間に支払った分配金をある時点の基準価額で割って算出されるものです。例えば、過去1年間の分配金が合計300円、ETFの基準価額が1万円の場合には、分配金利回りは3.00%となります。
※分配金利回りは、過去1年間の分配金実績を2020年4月6日時点の終値で割った値で算出しています。

なお、ETFの分配金は投資信託とは違って再投資されないことには注意が必要です。ETFで積立・分散投資をする際には、分配金を手動でETFに再投資するようにしましょう。

 

・「直近3年間の値動き」はどうなっていたか?

将来の値上がり期待や下落リスクを認識しておく上でも、「直近3年間の値動き」は必ずチェックしておきましょう。
※今回は、2017年4月1日始値から2020年4月6日終値までの値動き率について記載しています。

 

・「必要投資金額」はいくらか?

そのETFに投資する際の「必要投資金額」についても抑えておきましょう。

ETFは銘柄ごとに単元口数が異なっており、銘柄によって1口~100口となっています。

必要投資金額が大きくなってしまうと、取引口数によってはSBI証券や楽天証券の1日定額取引で手数料を無料にすることができなくなってしまう場合もあるため注意しておきましょう。

NISAの枠内でどのようなポートフォリオを組むかを考える上でも、必要投資金額は重要なポイントとなります。

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年金世代の退職金運用におすすめのETF7選!

全ETFの中から厳選した年金世代の退職金運用におすすめのETFを7銘柄見ていきましょう。

分配金に優れる日本株ETF!【1311】TOPIX Core 30 連動型上場投資信託

【1311】TOPIX Core 30 連動型上場投資信託

信託報酬(税込)0.242%
分配金26.8円(年1回)
分配金利回り4.37%
直近3年間の値動き-13.55%(708円→612円)
必要投資金額6,120円(10口)

【1311】TOPIX Core 30 連動型上場投資信託は、野村アセットマネジメントが運用する、「TOPIX Core30」に連動する日本株ETFです。

「TOPIX Core30」は、東証一部に上場している銘柄の内、時価総額・流動性が高い東証一部の主要30銘柄で構成された株価指数です。日本経済をけん引する主力30銘柄で構成されており、日経平均やTOPIXに連動するETFよりも安定した値上がりが期待できかつ、分配金利回りが高くなっていることが特徴となっています。

同ETFは、日本株ETFの中では最もバランスが良く、退職金の運用にもおすすめの銘柄です。残念ながら、新型コロナウイルスによる世界株安の影響で、直近3年間では分配金を含めてもマイナスとなっていますが、おすすめであることに変わりありません。

 

分配金に強い米国株ETF!【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信

【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信

信託報酬(税込)0.495%
分配金1,015円(年1回)
分配金利回り4.35%
直近3年間の値動き+1.96%(22,850円→23,300円)
必要投資金額23,300円(1口)

【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価」の円換算値に連動する米国株ETFです。

「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(ダウ平均株価)」は、米国を代表する30銘柄で構成される株価指数です。30銘柄で米国市場の時価総額約25%を占めています。

米国株ETFの中では、値上がり益と分配金のバランスが最も良い銘柄となっており、全ETFの中でも長期投資に最もおすすめのETFの一つです。退職金運用においても核となる銘柄です。

 

ETF投資の基本となる世界株ETF!【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信

【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信

信託報酬(税込)0.165%
分配金40円(年2回)
分配金利回り1.96%
直近3年間の値動き-1.69%(2,070円→2,035円)
必要投資金額20,350円(10口)

【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCI-KOKUSAIインデックス」の円換算値に連動する世界株ETFです。

「MSCI-KOKUSAIインデックス」は、日本を除く先進国株式で構成される浮動株べースの時価総額加重平均方式型の指数です。構成銘柄上位は、アメリカの巨大IT企業群GAFAが占めています。

世界株ETFは、その中身は米国の時価総額が高い銘柄が中心です。米国株ETFに他の先進国銘柄を入れてリスクヘッジしたものと認識して問題ありません。

同銘柄は、世界株ETFの中では信託報酬が最も低く、流動性は最も高くなっており、最も一般的な世界株ETFです。

リスク・リターンのバランスが良い、ETF投資の基本となる銘柄であり、米国株ETFや日本株ETFで退職金を運用することにリスクを感じるなら、こちらの銘柄がおすすめです。

 

毎月分配型の海外債券ETF!【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型

【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型

信託報酬(税込)0.275%
分配金1,395円(年12回)
分配金利回り2.80%
直近3年間の値動き-1.96%(50,800円→49,800円)
必要投資金額498,000円(10口)

【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型は、日興アセットマネジメントが運用する、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」と連動する海外債券ETFです。

「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)」は、日本を除く世界主要国の国債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均した指数です。為替ヘッジは行われず、円換算されています。

国債などの債券ETFは、大きな値上がり益は期待できませんが、値下がりリスクを最小限に分配金を受け取ることができるディフェンシブETFです。

同ETFは年12回の毎月分配であることが最大の特徴で、トータルの分配金利回りも問題ありません。また、日本以外の主要国の国債で運用することからカントリーリスクが分散されていることもメリットです。年金世代の退職金運用において、最も核となる銘柄と言っても間違いありません。

ただ、必要投資金額は約50万円となっているため、NISAに組み込むとしたら半分近くのポートフォリオを占めてしまい、SBI証券や楽天証券で取引手数料無料の恩恵を受けられるかどうか微妙なラインでもあります。流動性も低いため、最も取引が活発に行われる大引けに取得することをおすすめします。

 

安全・高利回りの米国社債ETF!【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)

【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)

信託報酬(税込)0.308%
分配金72円(年4回)
分配金利回り3.00%
直近3年間の値動き-4.19%(2,503円→2,398円)
必要投資金額2,398円(1口)

【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド投資適格指数(TTM円ヘッジ付き)」に連動する米国社債ETFです。

「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド投資適格指数(TTM円ヘッジ付き)」は、投資適格の米ドル建て債券で構成される指数です。

新型コロナウイルスによる世界株安の影響で直近3年間ではややマイナスとなっていますが、分配金利回りは高く、退職金での運用におすすめのディフェンシブ銘柄です。

 

安全に分配金が得られる米国国債ETF!【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)

【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)

信託報酬(税込)0.154%
分配金45円(年4回)
分配金利回り1.77%
直近3年間の値動き+6.77%(2,377円→2,538円)
必要投資金額2,538円(1口)

【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、「FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)」に連動する米国国債ETFです。

「FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)」は、償還残存期間7年以上10年未満の米国債で構成される指数です。為替ヘッジをしてかつ円建てのパフォーマンスを表します。

同ETFは分配金利回りがやや低くなっていますが、値動きは安定しており、直近3年間でも値上がりしています。より低リスクで退職金を安全運用したい場合におすすめです。

 

ETFで金(ゴールド)投資!【1540】純金上場信託(現物国内保管型)

【1540】純金上場信託(現物国内保管型)

信託報酬(税込)0.44%
分配金0円(年0回)
分配金利回り0%
直近3年間の値動き+25.89%(4,345円→5,470円)
必要投資金額5,470円(1口)

【1540】純金上場信託(現物国内保管型)は、三菱UFJ信託銀行が運用する、国内商品先物取引市場の金先物価格に連動する金(ゴールド)先物ETFです。

金(ゴールド)は、地球上での埋蔵量が限られており、人類の歴史において絶対的な安全資産となっています。世界恐慌や戦争などのリスクが高まると買われる傾向があり、新型コロナウイルスによる世界的パンデミックの状況においても大きく買われています。

ETFによる金(ゴールド)投資は手数料の点で非常に優れており、同ETFの信託報酬は0.44%となっています。
※参考:ネット証券大手のSBI証券で現物純金投資を行う場合の買い付け手数料は2.20%(2020年4月時点)。

同ETFは、日本人に馴染みのある「グラム・円」単位の金価格に連動します。また、一定の受益権口数を持っている場合には、受益権と引き換えに貴金属地金の現物を受け取ることも可能です。金(ゴールド)ETFでは、最も流動性が高い銘柄でもあります。

商品先物ETFでは分配金は全く得られませんが、退職金の一部を絶対的な安全資産である金(ゴールド)で運用したい場合にはおすすめです。

 

年金世代の退職金運用におすすめのETF比較一覧表

退職金運用おすすめETFETFの種類メリット信託報酬(税込)分配金利回り直近3年間の値動き必要投資金額
【1311】TOPIX Core 30 連動型上場投資信託日本株ETF分配金利回りが高くバランスが良い0.242%4.37%-13.55%6,120円
【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信米国株ETF分配金利回りが高くバランスが良い0.495%4.35%+1.96%23,300円
【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信世界株ETFバランスが良い0.165%1.96%-1.69%20,350円
【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型海外債券ETF低リスクで分配金が得られる0.275%2.80%-1.96%498,000円
【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)米国社債ETF低リスクで分配金が得られる0.308%3.00%-4.19%2,398円
【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)米国国債ETF低リスクで分配金が得られる0.154%1.77%+6.77%2,538円
【1540】純金上場信託(現物国内保管型)金(ゴールド)先物ETF安全資産で運用できる0.44%0%+25.89%5,470円

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まとめ:年金世代の退職金運用におすすめのETFとおすすめポートフォリオは?

最後に、年金世代の退職金運用におすすめのETFと、おすすめのポートフォリオについてまとめていきましょう。

年金世代の退職金運用は、値上がり益(キャピタルゲイン)ではなく分配金(インカムゲイン)を重視し、分配金利回りに優れる安全な銘柄で運用することがおすすめです。

株式連動型ETFとしては、日本株ETFで分配金に優れる【1311】TOPIX Core 30 連動型上場投資信託、米国株ETFで分配金に優れる【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信がおすすめです。リスクを重視するなら、分配金利回りは下がりますが世界株ETFの【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信を選択してもよいでしょう。

安全な債券ETFとしては、毎月分配型で分配金に優れる【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型がおすすめです。また、米国社債ETFの【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)や、分配金利回りは落ちるものの米国国債ETFの【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)でも安全運用できます。

また、分配金は得られませんが、金(ゴールド)価格に連動する【1540】純金上場信託(現物国内保管型)をポートフォリオに組み込むこともおすすめです。ただ、安全に分配金を得るという目的からは外れるため、当サイトでは積極推奨はしません。

退職金でETF投資する場合のポートフォリオは、リスク資産40%、安全資産60%程度の比率にすることがおすすめです。今回紹介してきた株式連動型ETFはリスクが小さいため、リスク資産をもう少し増やしても問題ありません。

退職金でETF投資する場合のポートフォリオの一例としては、日本株ETF20%(NISAでは24万円)、米国株ETF20%(NISAでは24万円)、債券ETF60%(NISAでは72万円)のようにしてみるとよいでしょう。

具体的には次のようになります。
・20% 【1311】TOPIX Core 30 連動型上場投資信託
・20% 【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信
・40% 【1677】上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型
・20% 【1496】iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)

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年金世代のETF投資におすすめのネット証券は?

年金世代の方がETF投資を始めるなら、1日50万円までの取引が手数料無料となるSBI証券がおすすめです。

SBI証券の手数料体系は、1約定ごとの「スタンダードプラン」と1日定額の「アクティブプラン」の2つを採用しており、「アクティブプラン」なら1日50万円まで手数料無料となります。

また、NISAでの取引手数料も恒久無料となっているため、実質的に手数料無料でETF投資を始めることが可能です。

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