今回は、【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)について解説していきます。
【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)は、日興アセットマネジメントが運用する、「東証配当フォーカス100指数」に連動する日本株ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/1698-j.pdf
また、日本株の高配当株で構成される高配当株指数に連動するETFについては、こちらのページで解説しています。
東証配当フォーカス100指数とは
「東証配当フォーカス100指数」は、東証プライム市場の主要銘柄の中から配当利回りが高い大型90株とREIT10銘柄で構成される指数です。
今回見ていく【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)の構成銘柄比率は次のようになっています(2022年6月2日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | 【7751】キヤノン | 7.15% |
2 | 【5108】ブリヂストン | 6.35% |
3 | 【4452】花王 | 5.38% |
4 | 【2914】日本たばこ産業(JT) | 5.19% |
5 | 【1605】INPEX | 3.52% |
構成銘柄上位を見てみると、配当金利回り3%以上の高配当株で構成されていることが分かります。
ただ、管理人の個人的な意見を述べさせてもらうと、日本株で最も配当金セクターとして有力な通信株や商社株が上位に含まれていない点が気になります。
【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)のETFデータ
信託報酬(税込) | 0.308% |
分配金 | 56.1円(年4回) |
分配金利回り | 2.79% |
直近5年間の値動き | +13.11%(1,773円→2,005.5円) |
必要投資金額 | 20,055円(10口) |
上場日 | 2010年5月14日 |
長期投資おすすめ度 | ★★ |
流動性 | ☆(取引が難しい最低レベル) |
※各データは、2022年6月2日時点の値。
【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)は、日本株の高配当株指数「東証配当フォーカス100指数」に連動する日本株ETFです。
TOPIX連動型ETFに比べると、分配金利回りは約1%高いものの、直近5年間の値動きは-10%ほど低くなっています。
※参考:TOPIX連動型ETFの代表銘柄である【1306】NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信の分配金利回りは1.80%、直近5年間の値動きは+24.93%(2022年6月2日時点)。
また、流動性は取引が難しい最低レベルと流動性リスクが大きい点もデメリットです。
分配金利回りが大きいからといって、トータルで考えてみると、TOPIX連動型ETFより優先しておすすめする理由はありません。
まとめ
【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)は、日興アセットマネジメントが運用する、「東証配当フォーカス100指数」に連動する日本株ETFです。
「東証配当フォーカス100指数」は、東証プライム市場の主要銘柄の中から配当利回りが高い大型90株とREIT10銘柄で構成される指数です。
【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)は、TOPIX連動型ETFに比べると、分配金利回りは約1%高いものの、直近5年間の値動きは-10%ほど低くなっており、流動性は取引が難しい最低レベルです。
分配金利回りが大きいとはいえ、TOPIX連動型ETFより優先してインデックス投資する合理性はありません。