今回は、【2636】グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETFについて解説していきます。
【2636】グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETFは、Global X Japanが運用する、「MSCI Japan Governance-Quality Index」に連動する日本株ETFです。
なお、より詳しくは東証が公表しているETFパンフレットを参照ください。
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/2636-j.pdf
また、ESG型ETFについては、こちらのページで解説しています。
MSCI Japan Governance-Quality Indexとは
「MSCI Japan Governance-Quality Index」は、財務評価及びガバナンス評価の高い国内上場株式で構成される指標です。
「MSCI Japan Index」構成銘柄のうち、財務3項目(ROE、負債自己資本比率、収益安定性)から算出されるクオリティスコア及びガバナンス評価11項目から算出されるガバナンススコアの合計スコアが高い国内上場株式125銘柄によって構成されます。
指数の算出方法は、合計スコア考慮後の時価総額加重方式によって決定され、構成銘柄ウェイトの上限は5%となっています。
今回見ていく【2636】グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETFの構成銘柄比率は次の通りです(2022年3月31日時点)。
銘柄名 | 構成比率 | |
1 | 【8035】東京エレクトロン | 5.19% |
2 | 【6758】ソニーグループ | 4.97% |
3 | 【7974】任天堂 | 4.58% |
4 | 【6861】キーエンス | 4.25% |
5 | 【7741】HOYA | 4.22% |
【2636】グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETFのETFデータ
信託報酬(税込) | 0.3025% |
分配金 | 22円(年2回) |
分配金利回り | 0.91% |
直近5年間の値動き | -9.80%(2,653円→2,393円) |
必要投資金額 | 2,393円(1口) |
上場日 | 2021年3月31日 |
長期投資おすすめ度 | ★ |
流動性 | ☆(取引が難しい最低レベル) |
※各データは、2022年7月1日時点の値。
【2636】グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETFは、ガバナンス指数「MSCI Japan Governance-Quality Index」に連動する日本株ETFです。
世界株安となった2021年3月~2022年6月の期間に下落となったのは仕方ありませんが、信託報酬は高めで、流動性は最低クラスとなっています。
構成銘柄上位は時価総額が高い優良銘柄が並んでいますが、逆に言えばTOPIXなどの時価総額重視の指数と同じで面白みがありません。
TOPIX連動型ETFより優先して投資する理由は全く見当たらない銘柄です。
まとめ
【2636】グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETFは、Global X Japanが運用する、「MSCI Japan Governance-Quality Index」に連動する日本株ETFです。
「MSCI Japan Governance-Quality Index」は、財務評価及びガバナンス評価の高い国内上場株式で構成される指標です。
【2636】グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ-日本株式 ETFは、構成銘柄上位は時価総額が大きい日本株で構成されていますが、信託報酬は高めで、流動性は最低クラスとなっています。
可もなく不可もない日本株ETFであり、信託報酬と流動性リスクからすると、TOPIX連動型ETFより優先して投資する理由は全く見当たらない銘柄です。