iDeCoで運用できる全世界株式投資信託について徹底比較!【2020年最新版】

「iDeCoで世界株投信を運用したいけど、具体的にどの銘柄がおすすめなんだろう?」と、お困りではありませんか?

全世界の株式で運用する世界株投信は、iDeCo運用においても核となる銘柄です。ただ、世界株投信だからといって、どの銘柄を選んでもよいというわけではなく、銘柄選びには注意を払う必要があります。

今回は、iDeCoの手数料が無料となる13金融機関で扱っている全世界株式投資信託について徹底比較していきます。

 

iDeCoで全世界株式投資信託を運用するメリットとは?

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、自分の手で老後資産を形成する私的年金制度です。

iDeCoは、①拠出金が全額所得控除される、②運用益が非課税となるため複利効果が大きくなる、③60歳以降に引き出すときに「退職所得控除」もしくは「公的年金等控除」の対象となるという3つの税制メリットがあります。

iDeCoでの運用には手数料が発生しますが、手数料が最安となる金融機関を選べば、月額171円(拠出しない月は66円)で済みます。

今回は、iDeCoの手数料が無料となる13金融機関(※)で扱っている全世界株式投資信託について徹底比較していきます。
※SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、野村證券、大和証券、イオン銀行、三井住友銀行みらいプロジェクトコース、みずほ銀行、第一生命保険、SOMPOアセットマネジメント。

全世界株式投資信託は、世界中の国の株式から構成される投資信託です。

具体的に当サイトでは、全世界株式投資信託は「日本を含む複数の国の株式で構成されている投資信託」もしくは「日本を除く先進国・新興国の株式で構成されている投資信託」と定義します。

なお、「世界株」とは言うものの、多くの世界株投信は、ポートフォリオの半分以上が米国株で構成されています。世界株投信は、米国株を軸に、日本株や欧州株、新興国株を加えてカントリーリスクを分散した商品であると理解しておきましょう。

auカブコム証券

iDeCoで運用する全世界株式投資信託の注目ポイント

iDeCoで全世界株式投資信託を運用する際の注目ポイントについて抑えておきましょう。

※投資信託の「信託報酬」や「直近5年間の成績」については、日本経済新聞社の各投資信託ページに掲載されている2020年3月末時点のデータを参照しています。

 

・「運用タイプ」をチェック!

投資信託は、運用する方法によって「インデックス」と「アクティブ」に分けられます。

インデックスとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウといった指数(インデックス)との連動を目指すファンドです。

アクティブは、ファンドが独自の観点で運用を行い、インデックスファンドよりも優れた成績を目指すファンドです。

インデックスファンドの方がリスク・リターンが低く、アクティブファンドはリスク・リターンが高いと認識しておきましょう。また、信託報酬もインデックスファンドの方が低くなる傾向があります。

 

・投資信託の手数料である「信託報酬」をチェック!

iDeCoでは掛け金の拠出時に発生する手数料に加えて、投資信託の運用においてもファンドに支払う手数料である「信託報酬」が発生してきます。信託報酬は年率で表示され、保有残高から日割り計算した金額が毎日差し引かれていきます。

信託報酬は投資信託ごとに異なりますが、言うまでもなく、信託報酬は低ければ低いに越したことはありません。

 

・「直近5年間の成績」をチェック!

投資信託の運用成績をはかる上では、「直近5年間の成績」(2020年3月末時点)をチェックしましょう。

なお、投資信託の運用成績は、個別株投資やETF投資とは異なり、分配金が再投資された上での成績となっています。つまり、「直近5年間の成績」は、直近5年間の値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の合計です。また、投資信託の基準価額は信託報酬が控除されてからの値であるため、信託報酬も「直近5年間の成績」にしっかりと含まれています。

 

・iDeCoでその商品を扱っている「金融機関」をチェック!

iDeCoで扱っている商品は、金融機関ごとに異なります。

iDeCo口座は1人につき1つの金融機関にしか開設することができないため、自分自身の運用スタイルと扱っている商品を考えた上で慎重に選ぶようにしましょう。

 

iDeCoで運用できるインデックス型全世界株式投資信託について徹底比較!

iDeCo手数料無料となる金融機関で扱っているインデックス型の全世界株式投資信託について詳しく見ていきましょう。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))

SBIアセットマネジメント

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.1102%
直近5年間の成績 -12.60%
金融機関 SBI証券セレクトプラン

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))は、SBIアセットマネジメントが運用する、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。SBI証券セレクトプランのiDeCoで取り扱っています。

「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」は、時価総額加重平均型の全世界株株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(53.86%)、その他の国・地域(14.80%)、日本(8.31%)、イギリス(4.91%)、中国(3.24%)となっています。

信託報酬は非常に低いですが、直近5年間では大きなマイナスとなっています。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

三菱UFJ国際投信

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.1144%
直近5年間の成績 -8.90%
金融機関 SBI証券セレクトプラン

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)」と連動するインデックス型の世界株投資信託です。SBI証券セレクトプランのiDeCoで取り扱っています。

「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)」は、日本を除く主要先進国・新興国の世界株指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(55.9%)、先進国(除く日本)(17.1%)、イギリス(5.2%)、新興国(5.0%)、フランス(3.3%)となっています。

日本以外の世界株投資信託として運用できますが、直近5年間ではマイナスとなっています。

 

EXE-i グローバル中小型株式ファンド

SBIアセットマネジメント

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.331%
直近5年間の成績 -14.35%
金融機関 SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン

EXE-i グローバル中小型株式ファンドは、SBIアセットマネジメントが運用する、インデックス型の世界株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプランのiDeCoで取り扱っています。

ETFへの投資を通じて、日本を含む世界中の中小型株への投資を行うファンドです。

インデックス型世界株投資信託の中では信託報酬が高く、直近5年間ではマイナスとなっています。おすすめできない銘柄です。

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))

楽天投信投資顧問

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.212%
直近5年間の成績 -10.17%
金融機関 楽天証券

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))は、楽天投信投資顧問が運用する、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。楽天証券のiDeCoで取り扱っています。

「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」は、新興国を含む世界株約7,400銘柄で構成されている世界株指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(54.94%)、その他の国・地域(13.88%)、日本(7.78%)、イギリス(5.0%)、中国(3.5%)となっています。

信託報酬は低いものの、直近ではマイナスとなっています。また、世界株投資信託としてはリスク分散され過ぎており、大きなリターンが期待できません。

楽天証券のiDeCoでは人気商品となっていますが、当サイトでは他の銘柄をおすすめします。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

三菱UFJ国際投信

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.1144%
直近5年間の成績 -8.30%
金融機関 マネックス証券

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJ国際投信が運用する、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。マネックス証券のiDeCoで取り扱っています。

「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」は、主要先進国・新興国の世界株指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(55.0%)、その他の国・地域(17.1%)、日本(7.0%)、イギリス(4.5%)、フランス(3.1%)となっています。

信託報酬が非常に低いものの、直近5年間ではマイナスとなっています。

 

イノベーション・インデックス・AI

三井住友DSアセットマネジメント

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.8195%
直近5年間の成績 -2.65%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

イノベーション・インデックス・AIは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「STOXXグローバルAIインデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

「STOXXグローバルAIインデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」は、世界中のAI関連企業の株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(85.7%)、アイルランド(4.4%)、ケイマン諸島(1.9%)、台湾(1.9%)、オーストラリア(0.8%)となっています。構成銘柄上位は、エヌビディア(8.2%)、フェイスブック(8.0%)、インテル(7.6%)、アルファベット クラスC(7.4%)、ウエスタン・デジタル(5.0%)となっており、いずれもアメリカ企業です。

直近の成績はマイナスとなっていますが、運用開始が2018年6月29日からと2年弱での数字であり、むしろ新型コロナウイルスによる世界株安の影響を受けてもこの程度のマイナスで済んでいると見ることができます。

アメリカのNASDAQに上場しているハイテク銘柄で構成されており、AIの発展に魅力を感じるなら、おすすめしたい銘柄です。

 

イノベーション・インデックス・フィンテック

三井住友DSアセットマネジメント

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.8195%
直近5年間の成績 +5.40%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

イノベーション・インデックス・フィンテックは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「STOXX グローバル フィンテック インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

「STOXX グローバル フィンテック インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」は、世界中のフィンテック関連企業の株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(75.4%)、その他の国・地域(4.6%)、ドイツ(2.9%)、イギリス(2.4%)、日本(2.3%)となっています。構成銘柄上位は、VISA(8.1%)、マスターカード(8.0%)、ペイパル・ホールディングス(8.0%)、CMEグループ(6.3%)、S&Pグローバル(4.6%)となっており、いずれもアメリカ企業です。

運用開始が2018年10月19日と1年半ですがプラスとなっています。新型コロナウイルスによる世界株安の影響でもプラスである点は特筆すべき点です。

成長著しいフィンテック企業に投資できるおすすめの銘柄です。

 

イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー

三井住友DSアセットマネジメント

運用タイプ インデックス
信託報酬 0.8195%
直近5年間の成績 -21.26%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミーは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、「STOXX グローバル シェアリングエコノミードライバーズ インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

「STOXX グローバル シェアリングエコノミードライバーズ インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」は、世界中のシェアリングエコノミー関連企業の株価指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(59.6%)、イギリス(9.4%)、日本(7.7%)、ドイツ(5.6%)、ルクセンブルク(4.5%)となっています。構成銘柄上位は、アマゾン・ドット・コム(8.8%)、イーベイ(8.1%)、ブッキング・ホールディングス(8.1%)、ネットフリックス(8.1%)、メルカドリブレ(5.0%)となっており、いずれもアメリカ企業です。

AI・フィンテックに比べると大きなマイナスとなってしまっています。運用開始が2019年2月26日からと1年弱での数字であり、新型コロナウイルスによる世界株安の影響をモロに受けてしまったと言えるでしょう。ただ、アマゾンやネットフリックスが構成銘柄上位を占めており、悪い銘柄ではありません。

 

iシェアーズ 上場プライベート・エクイティ・インデックス・ファンド

ブラックロック・ジャパン

運用タイプ インデックス
信託報酬 1.2835%
直近5年間の成績 -25.64%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

iシェアーズ 上場プライベート・エクイティ・インデックス・ファンドは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「S&P上場プライベート・エクイティ指数(TTM、円建て)」に連動するインデックス型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

「S&P上場プライベート・エクイティ指数(TTM、円建て)」は、世界の未公開株の指数です。国別配分比率上位は、アメリカ(57.1%)、イギリス(11.0%)、カナダ(10.5%)、フランス(7.2%)、スイス(6.2%)となっています。

プライベート・エクイティ(未公開株)ということで、新興国株以上にリスクの高い銘柄となります。安易におすすめできる銘柄ではありません。

 

iDeCoで運用できるインデックス型全世界株式投資信託比較一覧表

全世界株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績 金融機関
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式)) インデックス 0.1102% -12.60% SBI証券セレクトプラン
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) インデックス 0.1144% -8.90% SBI証券セレクトプラン
EXE-i グローバル中小型株式ファンド インデックス 0.331% -14.35% SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) インデックス 0.212% -10.17% 楽天証券
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) インデックス 0.1144% -8.30% マネックス証券
イノベーション・インデックス・AI インデックス 0.8195% -2.65% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース
イノベーション・インデックス・フィンテック インデックス 0.8195% +5.40% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース
イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー インデックス 0.8195% -21.26% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース
iシェアーズ 上場プライベート・エクイティ・インデックス・ファンド インデックス 1.2835% -25.64% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

auカブコム証券

iDeCoで運用できるアクティブ型全世界株式投資信託について徹底比較!

iDeCo手数料無料となる金融機関で扱っているアクティブ型の全世界株式投資信託について詳しく見ていきましょう。

セゾン資産形成の達人ファンド

セゾン投信

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.55%
直近5年間の成績 +12.93%
金融機関 SBI証券セレクトプラン、楽天証券

セゾン資産形成の達人ファンドは、セゾン投信が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、楽天証券のiDeCoで取り扱っています。

世界各地の地域で強みを持ち、安全性や長期的な収益力といった長期的な視点から投資を行う世界株ファンドです。資産配分比率は、先進国株式(除く日本(68.7%)、新興国株式(14.08%)、国内株式(11.01%)、短期金融資産(6.21%)となっています。国別配分比率上位は、アメリカ(44.5%)、日本(11.9%)、中国(6.4%)、フランス(5.8%)、スイス(4.7%)となっています。

アクティブ型世界株ファンドの代名詞的な銘柄であり、おすすめです。

 

朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(Avest-E)

朝日ライフアセットマネジメント

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.98%
直近5年間の成績 -24.63%
金融機関 SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券

朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(Avest-E)は、朝日ライフアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券のiDeCoで取り扱っています。

日本を除く世界各国の株式で運用しているファンドです。資産配分比率は、先進国株式(除く日本)92.25%、新興国株式4.45%となっています。国別配分比率上位は、アメリカ(56.7%)、ドイツ(13.1%)、スイス(10.4%)、イギリス(8.70%)、イタリア(4.00%)となっています。

信託報酬が2%近く、直近5年間では-20%を超える大きな下落となっています。世界株投資信託だからといって、下手に手を出してはいけない銘柄です。

 

みのりの投信(確定拠出年金専用)

ポートフォリア

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.705%
直近5年間の成績 -5.91%
金融機関 SBI証券オリジナルプラン

みのりの投信(確定拠出年金専用)は、ポートフォリアが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。SBI証券オリジナルプランのiDeCoで取り扱っています。

日本を含む世界株の中から、長期的成長企業を選び、集中投資することによって階段型の基準価額上昇を目指すファンドです。

直近5年間ではマイナスとなっており、信託報酬の高さに見合った成績を残しているとは言えません。

 

キャピタル世界株式ファンド(DC年金用)

キャピタル・インターナショナル

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.569%
直近5年間の成績 +26.39%
金融機関 SBI証券オリジナルプラン、野村證券

キャピタル世界株式ファンド(DC年金用)は、キャピタル・インターナショナルが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。SBI証券オリジナルプラン、野村證券のiDeCoで取り扱っています。

新興国を含む世界株に分散投資しているファンドです。

信託報酬は高いですが、直近5年間では+20%強の高い成績を残しているおすすめの世界株投資信託です。

 

iTrust世界株式

ピクテ投信投資顧問

運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.979%
直近5年間の成績 +24.05%
金融機関 楽天証券、auカブコム証券

iTrust世界株式は、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。楽天証券、auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。

世界的にブランド名が知られており、強力なマーケティング・販売網を構築している高い競争優位性をもつグローバル優良企業に分散投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(54.0%)、欧州(10.2%)、イギリス(9.8%)、フランス(7.1%)、ドイツ(6.3%)、日本(4.2%)となっています。

信託報酬は高いものの、その実績は確かであり、直近5年間では+20%以上の成績を残しています。

楽天証券・auカブコム証券にiDeCo口座を開設する場合には、是非ポートフォリオに組み込みましょう。

 

iTrustバイオ

ピクテ投信投資顧問

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.463%
直近5年間の成績 +11.94%
金融機関 auカブコム証券

iTrustバイオは、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。

高い成長が期待される世界のバイオ医薬品関連企業に投資するファンドです。国別配分比率は、アメリカ94.7%、スペイン3.3%、中国1.5%となっており、アメリカのバイオ企業が構成銘柄の大半を占めます。構成銘柄上位は、アムジェン(8.6%)、セルジーン(8.5%)、バイオジェン(8.3%)、ギリアド・サイエンシズ(8.3%)、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(7.6%)となっており、いずれもアメリカのバイオ企業です。

信託報酬は高く、安定性では「iTrust世界株式」をおすすめしますが、バイオテクノロジーの発展に未来を感じるなら投資してもよいでしょう。iTrustシリーズを扱っていることは、auカブコム証券の強みです。

 

iTrustロボ

ピクテ投信投資顧問

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.463%
直近5年間の成績 +72.19%
金融機関 auカブコム証券

iTrustロボは、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。auカブコム証券のiDeCoで取り扱っています。

日本を含む世界のロボティクス関連企業に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(61.73%)、日本(14.89%)、ドイツ(7.09%)、欧州(3.4%)、オランダ(3.1%)となっています。構成銘柄上位は、アメリカのアルファベット(6.5%)、アメリカのインテル(4.9%)、アメリカのインテュイティブサージカル(4.5%)、ドイツのシーメンス(4.5%)、アメリカのシノプシス(4.0%)となっています。

信託報酬は高めではあるものの、直近5年間では+70%を超える驚異的な成績を叩き出しています。

安定性では「iTrust世界株式」をおすすめしますが、ロマンのある銘柄として投資しても問題ありません。

 

フィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンB(為替ヘッジなし)(確定拠出年金向け)

フィデリティ投信

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.738%
直近5年間の成績 -3.86%
金融機関 野村證券

フィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンB(為替ヘッジなし)(確定拠出年金向け)は、フィデリティ投信が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。野村證券のiDeCoで取り扱っています。

日本を含む先進国株式に投資するファンドです。

信託報酬が高く、直近5年間ではマイナスとなってしまっています。おすすめできません。

 

大和住銀DC外国株式ファンド

三井住友DSアセットマネジメント

運用タイプ アクティブ
信託報酬 2.002%
直近5年間の成績 +29.07%
金融機関 大和証券

大和住銀DC外国株式ファンドは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。大和証券のiDeCoで取り扱っています。

日本以外の世界各国の株式に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(56.22%)、先進国(除く日本)(9.17%)、オランダ(6.64%)、ケイマン諸島(6.36%)、イギリス(4.89%)となっています。

信託報酬は高いものの、運用実績は直近5年間で+30%近くとなっています。

おすすめのアクティブ型世界株投信です。

 

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドDC

ピクテ投信投資顧問

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.6769%
直近5年間の成績 -1.59%
金融機関 イオン銀行

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドDCは、ピクテ投信投資顧問が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。イオン銀行のiDeCoで取り扱っています。

世界の高配当利回りの公益株(電力・ガス・水道・電話・通信・運輸・廃棄物処理・石油供給など日常生活に不可欠な公益サービスを提供する公益企業)に投資するファンドです。特定の国に集中せず分散投資してリスク低減を図ります。

信託報酬は高いものの、直近5年間ではマイナスとなっています。おすすめできる銘柄ではありません。

 

世界インパクト投資ファンド(資産成長型)

三井住友DSアセットマネジメント

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.98%
直近5年間の成績 -15.61%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

世界インパクト投資ファンド(資産成長型)は、三井住友DSアセットマネジメントが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

社会的な課題の解決にあたる革新的な技術やビジネスモデルを有する世界株に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(49.14%)、その他の国・地域(13.58%)、ブラジル(8.29%)、オランダ(5.19%)、イギリス(5.0%)となっています。

運用開始が2018年5月14日からと2年弱で、新型コロナウイルスによる世界株安の影響を受けています。マイナス成績はともかく、信託報酬があまりにも高過ぎです。

おすすめできる銘柄ではありません。

 

ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンド

ブラックロック・ジャパン

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.289%
直近5年間の成績 -0.14%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンドは、ブラックロック・ジャパンが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

世界のヘルスサイエンス関連企業(医薬品、バイオテクノロジー、医療機器・用品、ヘルスケアサービスなど)に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(69.9%)、イギリス(7.6%)、スイス(6.5%)、デンマーク(3.6%)、フランス(2.9%)となっています。構成銘柄上位は、ABBOTT LABORATORIES(6.43%)、UNITEDHEALTH GROUP INC(5.14%)、BOSTON SCIENTIFIC CORP(3.96%)、ASTRAZENECA PLC(3.96%)、STRYKER CORP(3.36%)となっています。

運用開始が2019年6月26日からとまだ1年経っていません。信託報酬はやや高めですが、ヘルスサイエンス関連企業に可能性を感じるなら投資してもよいでしょう。

 

ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)

ブラックロック・ジャパン

運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.7608%
直近5年間の成績 +12.19%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

日本を含む先進国株に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(61.97%)、日本(8.22%)、先進国(除く日本)(6.81%)、イギリス(4.8%)、カナダ(3.8%)となっています。

アクティブ型世界株投信では信託報酬も手頃であり、直近5年間でもプラスとなっています。

おすすめの銘柄です。

 

ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり)

ブラックロック・ジャパン

運用タイプ アクティブ
信託報酬 0.7608%
直近5年間の成績 +15.61%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり)は、ブラックロック・ジャパンが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

「ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)」を為替ヘッジしたものとなります。

おすすめの世界株投信です。

 

GS グローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(ヘッジなし)

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.3475%
直近5年間の成績 -6.81%
金融機関 三井住友銀行みらいプロジェクトコース

GS グローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(ヘッジなし)は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。三井住友銀行みらいプロジェクトコースのiDeCoで取り扱っています。

ビッグデータやAI(人工知能)を活用した計量モデルに基づいて日本を含む先進国株式に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(68.52%)、日本(5.18%)、イギリス(4.60%)、フランス(4.20%)、先進国(除く日本)(4.10%)となっています。

信託報酬が高いにも関わらず、直近5年間ではマイナスとなっています。おすすめできません。

 

フィデリティ・グローバル・ファンド

フィデリティ投信

運用タイプ アクティブ
信託報酬 1.903%
直近5年間の成績 +5.46%
金融機関 SOMPOアセットマネジメント

フィデリティ・グローバル・ファンドは、フィデリティ投信が運用する、アクティブ型の世界株投資信託です。SOMPOアセットマネジメントのiDeCoで取り扱っています。

日本を含む先進国株式に投資するファンドです。国別配分比率上位は、アメリカ(51.0%)、先進国(除く日本)(20.0%)、イギリス(8.2%)、日本(8.0%)、ドイツ(5.3%)となっています。

直近5年間ではプラスとなっていますが、信託報酬が非常に高いため、そこまでおすすめできる銘柄ではありません。

 

iDeCoで運用できるアクティブ型全世界株式投資信託比較一覧表

全世界株式投資信託 運用タイプ 信託報酬 直近5年間の成績 金融機関
セゾン資産形成の達人ファンド アクティブ 1.55% +12.93% SBI証券セレクトプラン、楽天証券
朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(Avest-E) アクティブ 1.98% -24.63% SBI証券セレクトプラン、SBI証券オリジナルプラン、マネックス証券
みのりの投信(確定拠出年金専用) アクティブ 1.705% -5.91% SBI証券オリジナルプラン
キャピタル世界株式ファンド(DC年金用) アクティブ 1.569% +26.39% SBI証券オリジナルプラン、野村證券
iTrust世界株式 アクティブ 0.979% +24.05% 楽天証券、auカブコム証券
iTrustバイオ アクティブ 1.463% +11.94% auカブコム証券
iTrustロボ アクティブ 1.463% +72.19% auカブコム証券
フィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンB(為替ヘッジなし)(確定拠出年金向け) アクティブ 1.738% -3.86% 野村證券
大和住銀DC外国株式ファンド アクティブ 2.002% +29.07% 大和証券
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドDC アクティブ 1.6769% -1.59% イオン銀行
世界インパクト投資ファンド(資産成長型) アクティブ 1.98% -15.61% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース
ブラックロック・ヘルスサイエンス・DCファンド アクティブ 1.289% -0.14% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース
ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし) アクティブ 0.7608% +12.19% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース
ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり) アクティブ 0.7608% +15.61% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース
GS グローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(ヘッジなし) アクティブ 1.3475% -6.81% 三井住友銀行みらいプロジェクトコース
フィデリティ・グローバル・ファンド アクティブ 1.903% +5.46% SOMPOアセットマネジメント

auカブコム証券

結論:iDeCoでおすすめの全世界株式投資信託とおすすめの金融機関!

最後に、iDeCoで運用できる全世界株式投資信託でおすすめの銘柄と金融機関についてまとめていきましょう。

先進国株投信の場合はインデックス型がおすすめですが、世界株投信はアクティブ型の方がおすすめの銘柄が揃っています。インデックス型の世界株投信は、リスク分散され過ぎていてリターンが小さくなっているためです。

ただ、インデックス型の世界株投信で異色となっているのが三井住友銀行みらいプロジェクトコースです。「イノベーション・インデックス・AI」「イノベーション・インデックス・フィンテック」「イノベーション・インデックス・シェアリングエコノミー」というテーマ別の世界株投信を揃えており、インデックス型の世界株投信では最もおすすめの金融機関となっています。

アクティブ型の世界株投信は、各金融機関ともに優れた銘柄を取り揃えています。

具体的には、次のアクティブ型世界株投信はおすすめです。
・「セゾン資産形成の達人ファンド」(SBI証券セレクトプラン、楽天証券)
・「キャピタル世界株式ファンド(DC年金用)」(SBI証券オリジナルプラン、野村證券)
・「iTrust世界株式」(楽天証券、auカブコム証券)
・「iTrustバイオ」「iTrustロボ」(auカブコム証券)
・「大和住銀DC外国株式ファンド」(大和証券)
・「ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)」「ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/限定為替ヘッジあり)」(三井住友銀行みらいプロジェクトコース)

特に、「iTrust世界株式」「iTrustバイオ」「iTrustロボ」を揃えているauカブコム証券は、iDeCoで取り扱っている世界株投信では頭一つ抜けていると言えるでしょう。

auカブコム証券

ただ、上記のアクティブ型世界株投信のいずれかを取り扱っている金融機関なら、iDeCoで世界株投信を運用する上で問題ありません。

世界株投信はiDeCo運用において核となる商品です。是非とも、定評のあるアクティブ型世界株投信をポートフォリオに組み込むことをおすすめします。

iDeCoで全世界株式投信を運用できるおすすめネット証券は?

iDeCoを始めるなら、全世界株投信「iTrust世界株式」「iTrustバイオ」「iTrustロボ」も取り扱っているauカブコム証券がおすすめです。

auカブコム証券のiDeCoは運営管理手数料が完全無料、1ヶ月の運営手数料は金融機関最安値の171円となっています。

auカブコム証券のiDeCoでは、全27銘柄の投資信託を取り扱っており、世界株投信の「iTrust」シリーズを扱っていることが最大の強みです

アクティブ型世界株投信「iTrust世界株式」を軸に、世界のバイオ企業に投資する「iTrustバイオ」、世界のロボティクス企業に投資する「iTrustロボ」を取り扱っており、世界株投信においてはiDeCoで最もおすすめの金融機関となっています。

また、初心者におすすめのターゲットイヤーファンドでは信託報酬が低い「三菱UFJ ターゲット・イヤー・ファンド(確定拠出年金)」シリーズを扱っており、日本株投信では代表的なアクティブ型日本株投信「ひふみ年金」を取り扱っています。

auカブコム証券

 

iDeCo
fgunをフォローする