韓国・インド・東南アジアの株価指数に連動するアジア株ETF全5銘柄を徹底解説!【2020年最新版】

「韓国やインド、東南アジアに投資できるETFってどうなんだろう?」と疑問に思っていませんか?

先進国は長期停滞が続いていますが、アジア各国は成長を続けており、21世紀はアジアの時代が到来することはほぼ確実と言われています。

ただ、ETF投資においては、アジア株ETFはリスクの割にはリターンがあまり大きくない銘柄が多いため注意が必要です。

今回は、韓国・インド・東南アジアの株価指数に連動するアジア株ETF全5銘柄の違いについて徹底解説していきます。

 

アジア株指数に連動するアジア株ETFとは?

今回は、アジア株指数の値動きに連動するアジア株ETFについて見ていきます。

株式投資というと、日本株や米国株、中国株、または欧州株がメインとなっていますが、成長著しいアジア株も要注目です。

韓国は、サムスン電子を始め、LGや現代自動車などのグローバル企業が誕生しており、一人当たりGDPでは日本に匹敵・凌駕する水準にまで成長しています。

インドは、中国の陰に隠れているものの13億人を超える人口を武器に高成長を続けており、2019年度も年率GDP+5.0%の高い経済成長を続けています。2020年代終わりまでには日本を追い抜き世界第三位の経済大国となる予測です。

東南アジア各国も、工業化が進んでいるタイやマレーシアを中心に高成長を遂げています。

ただ、これらのアジア各国の企業に個別株投資をしようとしても、情報が少なくリスクが伴う行為となりがちです。

ETFを使ってアジア株にインデックス投資すれば、その国の株式市場全体に投資することになるためリスクを大きく軽減することが可能です。

なお、中国株ETFについては、こちらの記事を参照ください。

中国株指数に連動する中国株ETF全8銘柄を徹底解説!【2020年最新版】
「ETFで中国株に長期投資したいけど、どの銘柄を選べいいんだろう?」とお困りになっていませんか? 世界第二位の経済大国である中国は高い経済成長を続けており、2030年にはアメリカを抜いて世界一の経済大国になるとも予測されています。 ...

 

アジア株指数に連動するアジア株ETFの注目ポイント

アジア株指数に連動するアジア株ETFの注目ポイントを抑えておきましょう。

※信託報酬・分配金については、日本取引所のETF一覧ページにあるパンフレットの情報を参照しています。また、月足チャート画像や値動きについては、マネックス証券の「マーケットライダープレミアム」で当該銘柄を参照したデータを記載しています。

 

・手数料である「信託報酬」を要チェック!

ETFの手数料には、証券会社で購入する際の売買手数料と、運用会社に支払う信託報酬の2つがあります。ETFの銘柄選びで重要なのは信託報酬です。信託報酬は年率で示され、1日ごとに引かれていきます。

アジア株指数に連動するアジア株ETF選びにおいても、信託報酬が低いことは重要なポイントです。

なお、楽天証券や松井証券などの手数料が無料になる証券会社を選ぶことで、売買手数料は問題にならなくなります。ETF投資をする際には、一定の代金以下で手数料が無料になる証券会社で行うようにすることがおすすめです。

 

・ETFの「分配金」と「分配金利回り」を抑えておこう

ETFを保有していると、株の配当金のような形で「分配金」を受け取ることができます。

ただ、株の配当金と同じように、分配金を受け取る際には権利確定日にETFを保有しておく必要があることには注意が必要です。

分配金が年に何回・合計いくら分配されるのかは銘柄によって異なりますが、分配金の目安となる「分配金利回り」は必ずチェックしておきましょう。

分配金利回りは、過去1年間に支払った分配金をある時点の基準価額で割って算出されるものです。例えば、過去1年間の分配金が合計300円、ETFの基準価額が1万円の場合には、分配金利回りは3.00%となります。

アジア株指数に連動するアジア株ETFは分配金利回りがそれぞれ異なり、長期投資する上では非常に重要なポイントとなります。
※分配金利回りは、過去1年間の分配金実績を2020年3月11日時点の終値で割った値で算出しています。

なお、ETFの分配金は投資信託とは違って再投資されないことには注意が必要です。ETFで積立・分散投資をする際には、分配金を手動でETFに再投資するようにしましょう。

 

・「直近3年間の値動き」はどうなっていたか?

ETFのリスク・リターンをはかる上においても、アジア株指数に連動するアジア株ETFの「直近3年間の値動き」は必ずチェックしておきましょう。
※今回は、2017年3月1日始値から2020年3月11日終値までの値動き率について記載しています。

アジア株ETFはリスクが大きいETFであるため、値動きリスクをチェックしておくことは必須です。

 

・「必要投資金額」はいくらか?

そのETFに投資する際の「必要投資金額」についても抑えておきましょう。

ETFは銘柄ごとに単元口数が異なっており、アジア株指数に連動するアジア株ETFも銘柄によって1口~100口となっています。

必要投資金額が大きくなってしまうと、取引口数によっては楽天証券や松井証券の1日定額取引で手数料を無料にすることができなくなってしまう場合もあるため注意しておきましょう。

 

アジア株指数に連動するアジア株ETF全5銘柄について徹底解説!

アジア株指数に連動するアジア株ETF全5銘柄について詳しく見ていきましょう。

【1313】サムスンKODEX200証券上場指数投資信託[株式]

【1313】サムスンKODEX200証券上場指数投資信託[株式]

信託報酬(税込)0.15%
分配金53.96円(年5回)
分配金利回り2.33%
直近3年間の値動き-17.20%(2,790円→2,310円)
必要投資金額23,100円(10口)

【1313】サムスンKODEX200証券上場指数投資信託[株式]は、サムスン資産運用が運用する、「KOSPI200 (韓国200種株価指数)」の円換算値に連動する韓国株ETFです。

「KOSPI200 (韓国200種株価指数)」は、韓国取引所に上場する代表的な200銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。構成銘柄上位はSamsungElec(28.03%)、SK hynix(5.63%)、NAVER(2.52%)、HyundaiMtr(2.45%)、ShinhanGroup(2.24%)となっています。

信託報酬は低く、分配金利回りも悪くありません。しかし、サムスン電子の構成比率が3割近くになっており、直近3年間で-20%近い値下がりとなっている点は見過ごせません。また、流動性も低く、取引リスクがあります。さらに、この銘柄は外国籍のETFであるため、外国証券取引口座の開設が必要になります。

 

【1584】サムスンKODEXサムスングループ株証券上場指数投資信託[株式]

【1584】サムスンKODEXサムスングループ株証券上場指数投資信託[株式]

信託報酬(税込)0.25%
分配金8.47円(年5回)
分配金利回り1.49%
直近3年間の値動き+2.72%(551円→566円)
必要投資金額5,660円(10口)

【1584】サムスンKODEXサムスングループ株証券上場指数投資信託[株式]は、サムスン資産運用が運用する、「サムスングループ指数」と連動する韓国株ETFです。

「サムスングループ指数」は、韓国取引所上場企業の内、サムスングループに含まれる時価総額1兆ウォン以上の銘柄で構成される時価総額加重平均型指数です。構成銘柄上位は、SamsungElec(26.64%)、SAMSUNG SDI CO., LTD.(15.27%)、SamsungF&Mins(8.79%)、SAMSUNG C&T(7.76%)、SAMSUNG SDS(7.24%)となっています。

直近3年間ではかろうじて値上がりとなってはいますが、流動性がほとんどなく取引リスクがあります。また、外国籍のETFであるため、外国証券取引口座の開設が必要になります。

このETFに投資するなら、サムスン電子に個別株投資する方がマシです。

 

【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信

【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信

信託報酬(税込)1.045%
分配金0円(年1回)
分配金利回り0.00%
直近3年間の値動き-2.94%(136円→132円)
必要投資金額13,200円(100口)

【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「Nifty 50指数」の円換算値に連動するインド株ETFです。

「Nifty 50指数」は、インド・ナショナル証券取引所に上場する銘柄から、時価総額・流動性・浮動株比率などの基準で選定された50銘柄で算出される時価総額加重平均型の株価指数です。

流動性がやや低いものの、それでも今回紹介するアジア株ETFの中では最も流動性が高く、比較的取引しやすい銘柄です。しかし、信託報酬が1%超えと、アクティブ型投資信託並みの水準でありながら、分配金は出ません。さらに、直近3年間ではマイナスとなっています。

「とにかくインド株投資をしたい!」という場合は別ですが、おすすめできるETFではありません。

 

【1559】NEXT FUNDS タイ株式SET50指数連動型上場投信

【1559】NEXT FUNDS タイ株式SET50指数連動型上場投信

信託報酬(税込)0.605%
分配金68円(年1回)
分配金利回り2.53%
直近3年間の値動き-9.51%(2,965円→2,683円)
必要投資金額2,683円(1口)

【1559】NEXT FUNDS タイ株式SET50指数連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「SET50指数」の円換算値に連動するタイ株ETFです。

「SET50指数」は、タイ証券取引所に上場する時価総額・流動性が大きい50銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。構成銘柄上位は、PTT PCL/FOREIGN(11.01%)、AIRPORTS OF THAILAND PCL-FOR(8.79%)、CP ALL PCL-FOREIGN(5.70%)、ADVANCED INFO SERVICE-FOR RG(5.34%)、PTT EXPLORATION & PROD-FOR(4.45%)となっています。

分配金利回りは悪くありませんが、信託報酬が高めで、直近3年間では-10%近いマイナスとなっています。また、流動性もやや低めです。

おすすめできる銘柄ではありません。

 

【1560】NEXT FUNDS FTSEブルサ・マレーシアKLCI連動型上場投信

【1560】NEXT FUNDS FTSEブルサ・マレーシアKLCI連動型上場投信

信託報酬(税込)0.605%
分配金106円(年1回)
分配金利回り3.10%
直近3年間の値動き-21.13%(4,330円→3,415円)
必要投資金額3,415円(1口)

【1560】NEXT FUNDS FTSEブルサ・マレーシアKLCI連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「FTSEブルサ・マレーシアKLCI指数」の円換算値に連動するマレーシア株ETFです。

「FTSEブルサ・マレーシアKLCI指数」は、マレーシア証券取引所に上場する時価総額・流動性の高い30銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。構成銘柄上位は、PUBLIC BANK BERHAD(11.98%)、MALAYAN BANKING BHD(10.44%)、TENAGA NASIONAL BHD(9.97%)、CIMB GROUP HOLDINGS BHD(7.09%)、AXIATA GROUP BERHAD(4.04%)となっています。

分配金利回りは高いものの、直近3年間では-20%以上の大きな値下がりとなっており、信託報酬も高めで、流動性もほとんどありません。

よほどマレーシアに投資したいなら別ですが、分配金利回りが高く、リスクが抑えられてかつ成長が期待できるETFは他にたくさんあります。

 

アジア株指数に連動するアジア株ETF比較一覧表

アジア株指数連動ETFメリットデメリット信託報酬(税込)分配金利回り直近3年間の値動き必要投資金額
【1313】サムスンKODEX200証券上場指数投資信託[株式]信託報酬が低い流動性が低い、サムスン電子にポートフォリオが偏っている、外国証券取引口座の開設が必要0.15%2.33%-17.20%23,100円
【1584】サムスンKODEXサムスングループ株証券上場指数投資信託[株式]特になし流動性がほとんどない、外国証券取引口座の開設が必要0.25%1.49%+2.72%5,660円
【1678】NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信アジア株ETFの中では流動性が高い信託報酬が高い、分配金が出ない1.045%0.00%-2.94%13,200円
【1559】NEXT FUNDS タイ株式SET50指数連動型上場投信分配金利回りが高い流動性がやや低い、信託報酬が高い0.605%2.53%-9.51%2,683円
【1560】NEXT FUNDS FTSEブルサ・マレーシアKLCI連動型上場投信分配金利回りが高い大きく値下がりしている、流動性がほとんどない、信託報酬が高い0.605%3.10%-21.13%3,415円

 

結論:アジア株指数に連動するアジア株ETFでおすすめはこの銘柄!

最後に、アジア株指数に連動するアジア株ETFでおすすめの銘柄についてまとめていきましょう。

アジア各国は成長していますが、アジア株ETFの中で長期投資におすすめできる銘柄は一つもないというのが実態です。

アジア株ETFはいずれも値下がりリスクが高く、それでいて分配金利回りもそこまで高くありません。

アジア株ETFに長期投資するなら、米国株ETFや中国株ETF、先進国株ETFに投資することをおすすめします。