SBI証券でのETFの買い方や自動積立について徹底解説!

「SBI証券でETF投資はおすすめ?」「SBI証券でETFを買う方法って?」「SBI証券にETF自動積立サービスはあるの?」など、疑問に思っていませんか?

SBI証券では、東証ETF100銘柄以上が手数料無料となっており、信用取引手数料が無料のためレバレッジ型・ダブルインバース型ETFでトレードすることにも向いています。

また、SBI証券は米国ETFにも力を入れており、主要銘柄の手数料は無料となっているほか、定期買付サービスにも対応しています。

この記事では、SBI証券でETF投資をするメリット・デメリット、SBI証券の米国ETFサービス、SBI証券のETF人気ランキング、SBI証券でのETFの買い方について解説しています。

 

SBI証券でETF投資をするメリット

SBI証券でETF投資をするメリットを見ていきましょう。

 

東証ETF100銘柄以上が手数料無料

SBI証券では、東証ETF117銘柄(2023年8月1日時点)の取引手数料が無料となっています。
※参考:SBI証券「SBI証券なら国内ETF117銘柄の取引手数料が0円!」

通常、SBI証券で東証ETFを取引する場合は国内株式手数料と同じ手数料体系が適用され、「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」から選択となっています。
※参考:SBI証券「手数料」

しかし、多くの東証ETFがSBI証券では手数料無料となっているため、ETFで長期・積立・分散投資をする上では気にする必要はなさそうです。

SBI証券で手数料無料となっている銘柄の中には、当サイトがNISAを使った長期・積立・分散投資でおすすめしている以下の4銘柄も含まれています。
・世界株ETF:【2559】MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信
・米国株ETF(S&P500指数):【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
・先進国株ETF:【1550】MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信
・米国株ETF(NASDAQ100指数):【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信

 

レバレッジ型・ダブルインバース型ETFも信用取引手数料無料

ETFでデイトレードやスイングトレードなどの短期投資を行う場合には、信用取引(制度信用取引)を使うことでより大きな利益を追求できます。

SBI証券では、国内ETF・ETNの全銘柄について信用取引手数料が無料となっています。

通常、SBI証券で信用取引をする場合は、国内株式手数料と同じ手数料体系が適用され、「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」から選択となっていますが、ETFは全銘柄が無料です。
※参考:SBI証券「国内株式信用取引」

当サイトで短期投資におすすめしている下記2銘柄も信用取引手数料無料となっている他、こちらの2銘柄は現物取引手数料無料の銘柄にも指定されています。
-レバレッジ型ETF:【1458】楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型
-ダブルインバース型ETF:【1459】楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型

なお、「信用取引手数料が無料なら、長期・積立・分散投資でも信用取引を使った方がよいのでは?」と思うかもしれませんが、買い方金利が2.80%発生するため短期投資に限定しておきましょう。
※参考:SBI証券「信用取引のサービス概要」

信用取引の手数料が無料といっても、あくまで取引時の手数料が無料になるに過ぎず、信用取引のもう一つの手数料である「買い方金利」「売り方金利(貸株料)」は発生します。

また、制度信用取引では6ヶ月の返済期限もあるため、長期・積立・分散投資には向きません。

 

分配金利回りや権利付最終日が見やすい

SBI証券の「ETF・ETN取扱銘柄一覧」ページでは、ETFを一覧して見ることができ、「分配金利回り」や「権利付最終日」でソート可能です。
※参考:SBI証券「ETF・ETN取扱銘柄一覧」

このページは非常に便利であり、ETFを一覧で見たい場合にはおすすめです。
※とは言っても、分配金利回りの高低などで、おすすめ銘柄が変わることはありませんが……。

 

SBI証券でETF投資をするデメリット

SBI証券でETF投資をする上では、特に大きなデメリットはありませんが、より細かい点においてはデメリットがないわけではありません。

 

チャートがみづらい

SBI証券でETFのチャートを詳細に見たい場合には、無料チャートソフト「HYPER SBI 2」を使うことになるかと思います。

ただ、「HYPER SBI 2」は、無料ソフトなりの機能しかないということが実際の所です。

百聞は一見に如かずということで、実際のチャート画像で見てみましょう。

下の図は、「HYPER SBI 2」での【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信のチャート画像です。

一方、次の画像は、当サイトで使っているマネックス証券の有料チャートソフト「マーケットライダープレミアム」のチャート画像となります。

無料チャートソフトと有料チャートソフトを比較するのはアンフェアかもしれませんが、より詳しくチャートを見たい場合には、SBI証券の「HYPER SBI 2」では不十分です。

とはいえ、トレードをするならともかく、ETFの長期・積立・分散投資の場合には「HYPER SBI 2」でも十分なため、特に気にならないならデメリットにはなりません。

 

東証ETFは自動積立できない

SBI証券では、ETFを含む国内株式については、定期買付や自動積立サービスは実施していません。

投資信託や米国ETFでは、定期買付・自動積立サービスを実施していますが、東証ETFではできないため注意しておきましょう。
※参考:SBI証券「投信積立」
※参考:SBI証券「米国株式・ETF定期買付サービス」

 

SBI証券では海外ETFも取り扱っている

SBI証券では、東証ETFに加えて、米国ETFを始めとする海外ETFも取り扱っています。

なお、米国ETFと東証ETFの違いや米国ETFのおすすめ銘柄については、下記記事を参照ください。

米国ETFと東証ETFの違いとは?【VT】【VOO】【QQQ】についても紹介!
「ETFの【VT】や【QQQ】、【VOO】って何のことだろう?」「米国ETFは東証ETFと比べてどう違うの?」「米国ETFはお得なの?」といった疑問をお持ちではありませんか? NISAを使って資産形成する上では、米国市場に上場している米国E...

 

SBI証券が取り扱っている海外ETF

SBI証券では、海外ETFを410銘柄取り扱っています(2023年8月2日時点)
※参考:SBI証券「外国株式 海外ETF Eサーチ」

SBI証券で取り扱っている海外ETFの内訳は次の通りです。

米国ETF/ETN 368銘柄
中国ETF 29銘柄
韓国ETF 2銘柄
シンガポールETF 11銘柄
合計 410銘柄

なお、米国・中国・韓国・シンガポールETFについては、それぞれ取引条件が異なる点には注意しておきましょう。
※参考:SBI証券「海外ETF サービス概要」

 

一部の米国ETFは手数料無料

SBI証券では、SBI証券厳選の米国ETF「SBI ETFセレクション」10銘柄(2023年8月2日時点)の買付手数料は無料となっています。
※参考:SBI証券「SBI ETFセレクション」

SBI証券で買付手数料無料となっている米国ETFの中には、当サイトでもおすすめしている下記3銘柄も含まれています。
・世界株ETF:【VT】バンガード トータル ワールド ストックETF
・米国株ETF(S&P500指数):【VOO】バンガード S&P 500 ETF
・米国株ETF(NASDAQ100指数):【QQQ】インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF

なお、買付手数料無料の米国ETFは、NISA口座でも手数料無料です。

 

米国ETFは米国株式・ETF定期買付サービスにも対応

SBI証券では、米国株を毎月好きな日に好きな銘柄を自動買付する「米国株式・ETF定期買付サービス」を実施しています。
※参考:SBI証券「米国株式・ETF定期買付サービス」

こちらのサービスでは、「NISA枠ぎりぎり注文」も可能となっており、設定金額がNISA(ジュニアNISA)投資可能枠を上回っていた場合、設定金額をNISA投資可能枠内で買付可能な単元株数(口数)を最大限の注文として発注可能です。

 

SBI証券の為替スプレッド

SBI証券で米国ETFに投資する際、為替スプレッドは1ドルあたり25銭となっています。
※参考:SBI証券「米国株式取引 サービス概要」の決済方法

米国ETF投資の為替スプレッドについて、主要ネット証券3社で比較すると次の通りです。

ネット証券 為替スプレッド(買い) 為替スプレッド(売り)
SBI証券 25銭
※住信SBIネット銀行なら無料
25銭
楽天証券 25銭 25銭
マネックス証券 無料 25銭

SBI証券の為替スプレッドは、買い付け時には1ドルあたり25銭となっていますが、住信SBIネット銀行の「外貨入出金サービス」を使うことで、買い付け時に無料となります。
※参考:SBI証券「住信SBIネット銀行との外貨入出金サービス」

仮に、1ドル140円のとき、1ドルあたり25銭のスプレッドが掛かるとすると、0.17%に相当します。

わずか0.17%ではありますが、信託報酬に置き換えてみれば小さな差ではありません。

年60万円ずつ投資するとしたら1,071円に相当します。

SBI証券で米国ETFに投資する場合には、住信SBIネット銀行を口座開設して「外貨入出金サービス」を活用するようにしましょう。

 

SBI証券の人気ETFランキング

SBI証券で人気のETFランキングを見ていきましょう。

今回は、SBI証券が発表しているNISA口座で買われているETFランキングについて見ていきます。
※データは2023年8月2日時点。

 

国内ETFランキング

残念ながら、SBI証券が発表している国内株式ランキングにおいては、ETFの欄はなく確認することができません。
※参考:SBI証券「マーケット > ランキング > NISA > 国内株式」

NISA口座ではありませんが、「月間人気銘柄ランキング」では、「SBI証券のETF/ETN人気ランキング」が公開されています。

2023年11月時点では次のようになっています。

順位 国内ETF
1 【1570】NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信
2 【1357】NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信
3 【1360】日経平均ベア2倍上場投信
4 【1579】日経平均ブル2倍上場投信
5 【1321】NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信
6 【1459】楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型
7 【1458】楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型
8 【1306】NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信
9 【1489】NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信
10 【1568】TOPIXブル2倍上場投信

※参考:SBI証券「月間人気銘柄ランキング」

ほぼ市場全体の売買代金ランキングと同様となっており、参考にはなりません。

 

米国ETFランキング

SBI証券では、SBI証券内でNISAによる米国ETFランキングを発表しています。

まずは、米国ETFの「週間買付金額ランキング(NISA)」を見ていきましょう(2023/7/24~2023/7/28)

順位 米国ETF
1 【VTI】バンガード トータルストックマーケットETF
2 【VOO】バンガード S&P 500 ETF
3 【SPYD】SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
4 【VYM】バンガード 米国高配当株式ETF
5 【TMF】Direxion デイリー20年超米国債ブル3倍 ETF
6 【EDV】バンガード 超長期米国債 ETF
7 【SOXL】Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF
8 【VT】バンガード トータル ワールド ストックETF
9 【QQQ】インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET
10 【EPI】ウィズダムツリー インド株収益ファンド

※参考:SBI証券「マーケット > ランキング > NISA > 外国株式」

長期・積立・分散投資におすすめの銘柄が並んでいますが、5位と10位はブル3倍のレバレッジ型ETFとなっています。

続いて、米国ETFの「保有残高ランキング(NISA)」を見ていきましょう(2023/7/28時点)

順位 米国ETF
1 【VOO】バンガード S&P 500 ETF
2 【VTI】バンガード トータルストックマーケットETF
3 【VYM】バンガード 米国高配当株式ETF
4 【SPYD】SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
5 【VT】バンガード トータル ワールド ストックETF
6 【QQQ】インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET
7 【HDV】iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF
8 【SOXL】Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF
9 【SPXL】Direxion デイリーS&P500ブル3倍
10 【VIG】バンガード 米国増配株式ETF

※参考:SBI証券「マーケット > ランキング > NISA > 外国株式」

長期投資銘柄が残りやすい保有残高ランキングの上位には、長期・積立・分散投資におすすめの、S&P500指数連動型ETFや世界株ETF、NASDAQ100指数連動型が並んでおり、高配当ETFも強い傾向にあります。

また、8位と9位にはブル3倍のレバレッジ型ETFが出ていますが、かつてのレバナス(※)の二の舞になりかねません。
※レバナスとは、NASDAQ100指数連動型ETFを信用取引でレバレッジを掛けて全力買いする投機行為のこと。新型コロナ相場でNASDAQが急騰した2020年から2021年に掛けて、少なくない個人投資家が実践したが、米国利上げでNASDAQが下落した2021年11月から2022年に掛けて、多くのレバナス投資家が追証に追い込まれる事態となった。当サイトでは断じて推奨していません。

 

SBI証券でのETFの買い方

SBI証券でのETFの買い方について、サイト、チャートソフト、アプリの3通りで見ていきましょう。

なお、今回は、米国株ETF【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信を買う場合について説明していますが、他の東証ETFでも同様です。

 

SBI証券のサイトからETFを買う方法

SBI証券にログイン後、ページ上部にある「国内株式」タブをクリックします。
※もしくは、ページ上の検索欄に銘柄コードを入力しても構いません。

国内株式のページに移行し、ページ中部の「銘柄を探す」という欄に検索バーがあるため、ここにETFの銘柄コード(【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信の場合は「2558」)を入力し、検索をクリックします。

銘柄の情報が表示されるので、現在値の横にある「現物買」をクリックします。

現物取引の画面となるため、注文条件を入力していきます。

「市場」(①)は「東証」を選択しておきます。

なお、「SOR指定」は、大引けに成行注文で買う場合には必要ないためチェックを外しておきましょう(SOR指定が入っていると注文できない場合がある)。
※「SOR(スマート・オーダー・ルーティング)注文」とは、複数市場から最良の市場を選択して執行する形態の注文のこと。寄り付きや大引けで取引する場合には、どこで注文しても同じ(寄り付きなら始値、大引けなら終値の価格で執行される)であるため必要ない。

「株数」(②)には注文する株数を入力します。
※20万円前後買う場合、【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信の価格は18,625円のため、200,000円÷18,625円=10.738より11株。

「価格」(③)には注文方法を入力していきます。

大引け(15:00)で買いたい場合には、「成行」を選び、「引成」を選択しておきましょう。

なお、引け注文の場合、前場終了前(11:30前)に注文すると「前場引け(11:30)」に執行されることには注意が必要です。前場終了後の大引け前(11:30以降~15:00まで)に注文すると「大引け(15:00)」に執行されます。

「期間」(④)は、当日中に買いたい場合には「当日中」を選択しておきます。

「預かり区分」(⑤)は、NISA口座から注文したい場合には「NISA預かり」を選択しておきましょう。

「取引パスワード」(⑥)を入力してから、「注文確認画面へ」を押しましょう。

 

無料チャートソフト「HYPER SBI 2」でETFを買う方法

SBI証券の無料チャートソフト「HYPER SBI 2」を使って、ETFを買う方法を見ていきましょう。
※参考:SBI証券「HYPER SBI 2」

「HYPER SBI 2」を起動したら、上部の「個別銘柄」タブをクリックして、注文したい銘柄のコード(今回は2558)を入力して検索すると、注文したい銘柄の情報が表示されます。

銘柄情報の画面中央下にある注文画面について、次のように入力します。

一番左のタブ「新規注文」(①)になっていることを確認しておきましょう。

「現物」(②)を選択し、「新NISA預かり」(③)(※画面は2023年12月6日にキャプチャーしたため「旧NISA預かり」となっています)を選択します(SORも外しています)。

画面の左下が売注文、右下が買注文となるため、右下の買注文に入力していきましょう。

「株数」(④)を入力します。

大引けで買いたい場合には、「成行」タブ(⑤)にチェックを入れて、「引け」(⑥)を選択しておきます(11:30~15:00までに注文を出しましょう)。

最後に、「買注文」(⑦)を押して、確認画面をチェックすれば注文完了です。

 

アプリ「SBI証券株アプリ」でETFを買う方法

SBI証券のアプリ「SBI証券株アプリ」で、東証ETFを買う方法を見ていきましょう。
※参考:SBI証券「SBI証券株アプリ」

「SBI証券株アプリ」を起動後、下部右の「銘柄検索」をタップして、銘柄コード(今回は2558)を入力して、注文したい銘柄をタップします(よく注文する銘柄は登録しておくとよいでしょう)。

銘柄の画面になるので、上部の「取引」をタップしましょう。

新しく画面が出るので、「現物買」をタップします。

現物買の注文入力画面になるので、上部タブを「東証*」にしてから(SORだと成行注文できないため)、以下のように入力していきます。

「預かり区分」は「新NISA」とします(画面は2023年12月6日にキャプチャーしたため「旧NISA」となっています)。

「注文種別」は「通常」を選択し、「株数」に注文したい株数を入力します。

大引けで注文したい場合には、「価格」は「成行」、執行条件は「引成」とし、期間は「当日中」とします(11:30から15:00までに注文をいれておきましょう)。

「取引パスワード」を入力してから、画面下の「確認」をタップして注文確認すれば注文完了です。

 

まとめ

この記事では、SBI証券でETF投資をするメリット・デメリット、SBI証券の米国ETFサービス、SBI証券のETF人気ランキング、SBI証券でのETFの買い方について解説してきました。

SBI証券では、東証ETFの長期・積立・分散投資は問題なくできることはもちろん、信用取引手数料が無料のためレバレッジ型・ダブルインバース型ETFのトレードにも強く、米国ETFも充実しています。

ただ、SBI証券では米国ETFは定期買付・自動積立サービスに対応していますが、東証ETFには未対応となっています。

SBI証券は、NISAを使ったETF投資におすすめの証券会社です。

SBI証券で口座開設して、ETF投資デビューしてみましょう!

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