東証のアメリカETF特集!おすすめの米国株ETFや米国債ETF、米国REIT型ETFとは?

「東証に上場しているアメリカETFって?」「東証に上場している米国株のおすすめは?」「米国債ETFや米国REIT型ETFって?」など、疑問に思っていませんか?

東証に上場しているアメリカETFを大別すると、米国株ETF、米国債ETF、米国REIT型ETFの3種類に大別でき、【1552】国際のETF VIX短期先物指数などのインバース型ETFもあります。

S&P500指数連動型ETFの【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信、NASDAQ100指数連動型ETFの【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信は、ETF投資の基本となる銘柄です。

この記事では、東証に上場しているアメリカETF一覧、アメリカETFに投資するメリット・デメリットについて解説した上で、東証に上場しているアメリカETFの中でおすすめの銘柄をピックアップしていきます。

なお、米国市場の米国ETFについてはこちらの記事を参照ください。

米国ETFと東証ETFの違いとは?【VT】【VOO】【QQQ】についても紹介!
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東証のアメリカETF一覧

東証に上場しているアメリカETFを大別すると、次のように分かれます。

  • 米国株ETF
  • 米国債ETF
  • 米国REIT型ETF
  • その他(インバース型など)

それぞれに分けて一覧で見ていきましょう。

※上場銘柄は2022年7月29日分まで反映、信託報酬や分配金利回りは2023年10月31日時点のパンフレットの値です。

 

米国株ETF

米国株ETFは、「ダウ平均株価」「S&P500指数」「NASDAQ100指数」の米国株3指数に連動する銘柄が東証に上場しています。

 

ダウ平均株価連動型ETF

「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均(ダウ平均株価)」は、米国を代表する30銘柄で構成される、米国市場を代表する株価指数です。

ダウ平均株価は、構成される30銘柄の株価平均で算出され、30銘柄で米国市場の時価総額約25%を占めています。

代表的なダウ平均株価連動型ETFである【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信の構成銘柄上位5銘柄は次の通りです(2023年6月30日時点)。

順位 銘柄名 構成比率
1 【UNH】UNITEDHEALTH GROUP INC 9.18%
2 【MSFT】MICROSOFT CORP 6.46%
3 【GS】GOLDMAN SACHS GROUP INC 6.23%
4 【HD】HOME DEPOT INC 5.93%
5 【MCD】MCDONALD’S CORP 5.67%

東証に上場しているダウ平均株価連動型ETFは次の通りです。

銘柄名 信託報酬(税込) 権利確定日 分配金 分配金利回り 長期投資 流動性 パンフレット
【1679】Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信 0.55% 12月6日(年1回) 790円 1.88% ★★★★ リンク
【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信 0.33% 8月10日(年1回) 744円 1.53% ★★★★★ ★★ リンク
【2562】上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)為替ヘッジあり 0.275% 7月8日、1月8日(年2回) 37.5円 1.34% ★★★ リンク
【2846】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジあり)連動型上場投信 0.33% 8月10日、2月10日(年2回) 22.4円 1.17% ★★★ リンク

「ダウ平均株価」に連動するETFは、「S&P500指数」「NASDAQ100指数」に比べると人気はないイメージですが、成長率などはそこまで遜色ありません。

上場歴が長く、流動性が高い【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信が基本的な銘柄となっています。

 

S&P500指数連動型ETF

「S&P500指数」は、米国市場を代表する500銘柄で構成され、時価総額ベースで算出される米国株指数です。

米国市場の時価総額の約75%を占めており、ダウ工業平均株価よりも米国市場全体の状態を表す株価指数となっています。

時価総額加重平均型であるため、時価総額が大きいGAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)やNVIDIA、Teslaといった銘柄の構成比率が高い点が特徴です。

代表的なS&P500指数連動型ETFである【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信の構成銘柄上位5銘柄は次のようになっています(2023年5月31日時点)。

順位 銘柄名 構成比率
1 【AAPL】APPLE INC 7.30%
2 【MSFT】MICROSOFT CORP 6.82%
3 【AMZN】AMAZON.COM INC 3.00%
4 【NVDA】NVIDIA CORP 2.73%
5 【GOOGL】ALPHABET INC-CL A 2.37%

東証に上場しているS&P500指数連動型ETFは次の通りです。

銘柄名 信託報酬(税込) 権利確定日 分配金 分配金利回り 長期投資 流動性 パンフレット
【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500) 0.165% 1月20日(年1回) 66.4円 0.96% ★★★★★ ★★ リンク
【1557】SPDR S&P500 ETF 0.0945% 3月、6月、9月、12月の各第3金曜日から1営業日後(年4回) 871.72円 1.37% ★★★★★ ★★ リンク
【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 0.077% 6月8日、12月8日(年2回) 225円 1.23% ★★★★★ ★★ リンク
【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信 0.077% 3月10日、9月10日(年2回) 47円 1.60% ★★★★★ リンク
【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF 0.077% 2月9日、8月9日(年2回) 5.2円 1.13% ★★★★★ ★★ リンク
【2521】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり 0.165% 1月20日(年1回) 15.3円 1.06% ★★★ ★★ リンク
【2563】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(為替ヘッジあり) 0.077% 2月9日、8月9日(年2回) 3.2円 1.18% ★★★ ★★ リンク
【2630】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり) 0.077% 6月8日、12月8日(年2回) 126円 1.18% ★★★ ★★ リンク
【2634】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 0.077% 3月10日、9月10日(年2回) 28.2円 1.34% ★★★ ★★ リンク

S&P500指数連動型ETFは東証でも人気の米国株ETFとなっていますが、上場歴が長い【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)、信託報酬が低い【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信などが主要銘柄となっています。

当サイトでは、信託報酬が低く流動性が最も大きくなっている【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信をおすすめしています。

S&P500指数に連動するETFについて、より詳しくは下記記事を参照ください。

S&P500指数連動型の東証ETFの違いを徹底比較!ETFと投資信託はどちらがおすすめ?
「S&P500指数に連動する東証ETFのおすすめは?」「新NISAでS&P500指数に投資するならETFと投資信託のどちらにすべき?」「S&P500指数・オルカン・NASDAQ100指数の違いって?」など、S&P500指数でお困りではありま...

 

NASDAQ100指数連動型ETF

「NASDAQ100指数」は、米国の新興市場NASDAQに上場する時価総額が大きい100銘柄(金融業を除く)で構成される指数です。

「NASDAQ100指数」は、「S&P500指数」よりもGAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)やNVIDIA、Teslaといった時価総額が大きい有力銘柄の比率をより高めた指数となっています。

代表的なNASDAQ100指数連動型ETFである【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信の構成銘柄上位5銘柄は次の通りです(2023年6月30日時点)。

順位 銘柄名 構成比率
1 【MSFT】MICROSOFT CORP 12.90%
2 【AAPL】APPLE INC 12.47%
3 【AMZN】AMAZON.COM INC 6.82%
4 【NVDA】NVIDIA CORP 6.80%
5 【TSLA】TESLA INC 4.24%

東証に上場しているNASDAQ100指数連動型ETFは次の通りです。

銘柄名 信託報酬(税込) 権利確定日 分配金 分配金利回り 長期投資 流動性 パンフレット
【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信 0.22% 8月10日(年1回) 57円 0.26% ★★★★★ ★★★ リンク
【2568】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし 0.275% 1月8日、7月8日(年2回) 13.3円 0.36% ★★★★★ ★★ リンク
【2569】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり 0.275% 1月8日、7月8日(年2回) 8.9円 0.35% ★★★ ★★ リンク
【2631】MAXISナスダック100上場投信 0.22% 6月8日、12月8日(年2回) 67円 0.43% ★★★★★ ★★ リンク
【2632】MAXISナスダック100上場投信(為替ヘッジあり) 0.22% 6月8日、12月8日(年2回) 47円 0.44% ★★★ ★★ リンク
【2840】iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジなし) 0.22% 3月10日、9月10日(年2回) 79円 0.39% ★★★★★ ★★ リンク
【2841】iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジあり) 0.22% 3月10日、9月10日(年2回) 32円 0.32% ★★★ ★★ リンク
【2845】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジあり)連動型上場投信 0.22% 8月10日、2月10日(年2回) 6.4円 0.31% ★★★ ★★ リンク

NASDAQ100指数連動型ETFは、人気のあるETFのため2020年以降に多くの銘柄が上場しています。

上場歴が長い【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信が、最も基本的な銘柄となり、NISAを使った長期・積立・分散投資にもおすすめです。

信託報酬・分配金利回りの数値を重視するなら、【2631】MAXISナスダック100上場投信でも問題ありません。

なお、NASDAQ100指数連動型ETFを信用取引で全力買いすることは「レバナス」と呼ばれていますが、ハイリスクであるため当サイトでは推奨しません。

NASDAQに連動するETFについて、より詳しくは下記記事を参照ください。

NASDAQ(ナスダック)連動型の東証ETF特集!おすすめ銘柄やインバース型についても解説!
「NASDAQ連動型ETFのおすすめは?」「そもそもNASDAQ(ナスダック)って?」「新NISAやiDeCoでNASDAQに投資する方法はあるの?」など、NASDAQへの投資についてお困りではありませんか? GAFAMやNVIDIA、TE...

 

その他・米国株ETF

その他の米国株指数に連動する米国株ETFは次の通りです。

銘柄名 連動指数 信託報酬(税込) 権利確定日 分配金 分配金利回り 長期投資 流動性 パンフレット
【2635】NEXT FUNDS S&P 500 ESG指数連動型上場投信 S&P 500 ESG指数 0.143% 3月10日、9月10日(年2回) 44.6円 1.46% ★★★★ リンク

 

米国債ETF

米国債権ETFとしては、米国国債や米国社債などが東証に上場しています。

銘柄名 連動指数 信託報酬(税込) 権利確定日 分配金 分配金利回り 長期投資 流動性 パンフレット
【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり) FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース) 0.154% 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) 29円 1.56% ★★ ★★ リンク
【1486】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし) S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て) 0.176% 1月10日、7月10日(年2回) 582円 2.50% ★★★★ リンク
【1487】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり) S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て、円ヘッジ) 0.176% 1月10日、7月10日(年2回) 314円 2.19% ★★ リンク
【1496】iシェアーズ 米ドル建テ投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり) MARKIT IBOXX 米ドル建てリキッド投資適格指数(TTM円ヘッジ付き) 0.308% 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) 65円 3.34% リンク
【1497】iシェアーズ 米ドル建テハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり) MARKIT IBOXX 米ドル建てリキッド・ハイイールド指数(TTM円ヘッジ付き) 0.638% 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) 100円 5.23% ★★ リンク
【1656】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ベース) 0.154% 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) 4.1円 1.41% ★★★★ リンク
【2554】NEXT FUNDS ブルームバーグ米国投資適格社債(1-10 年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信 ブルームバーグ米国投資適格社債(1-10年)インデックス(円ヘッジ・円ベース) 0.297% 3月7日、6月7日、9月7日、12月7日(年4回) 25円 3.03% × リンク
【2620】iシェアーズ 米国債1-3年 ETF FTSE米国債1-3年セレクト・インデックス(国内投信用 円ベース) 0.154% 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) 4.2円 1.30% ★★★ ★★ リンク
【2621】iシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり) FTSE米国債20年超セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース) 0.154% 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) 32円 2.22% ★★ リンク
【2647】NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信 ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックスTTM(為替ヘッジなし、円ベース) 0.143% 3月7日、6月7日、9月7日、12月7日(年4回) 84.2円 1.54% ★★★ × リンク
【2648】NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信 ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックスTTM(為替ヘッジあり、円ベース) 0.143% 3月7日、6月7日、9月7日、12月7日(年4回) 59.8円 1.49% × リンク
【2838】MAXIS米国国債7-10年上場投信(為替ヘッジなし) S&P 米国債7-10年指数(円換算ベース) 0.132% 2月10日、5月10日、8月10日、11月10日(年4回) 116円 1.43% ★★★ × リンク
【2839】MAXIS米国国債7-10年上場投信(為替ヘッジあり) S&P 米国債7-10年指数(円ヘッジ・円換算ベース) 0.132% 2月10日、5月10日、8月10日、11月10日(年4回) 106円 1.78% × リンク
【2649】iシェアーズ 米国政府系機関ジニーメイMBS ETF(為替ヘッジあり) ブルームバーグ米国GNMAインデックス TTM(為替ヘッジ有り、円ベース) 0.1375% 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) 15円 2.23% × リンク
【2856】iシェアーズ 米国債3-7年 ETF(為替ヘッジあり) FTSE米国債3-7年セレクト・インデックス(国内投信用、円ヘッジ・円ベース) 0.154% 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) 6.7円 0.91% × リンク

基本となる銘柄は、信託報酬も低い【1486】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)です。

米国債権ETFはローリスク資産であるため、米国株よりもドル円相場の影響を相対的に受けやすいと言えます(ドル建て資産のため円安ドル高になると利益になる)。

投資するとしたら、ドル建て資産となる「為替ヘッジなし」の銘柄をおすすめします(米国債権ETFは、ローリスク・ローリターンのドル建て資産を保有しておきたいという意味合いが強いと思います。円建て資産として持つ意味は見出せません)。

ただ、ローリスク資産のため、NISA枠を使ってまで投資することはおすすめしません。

 

米国REIT型ETF

米国REIT型ETFも東証に上場しています。

銘柄名 連動指数 信託報酬(税込) 権利確定日 分配金 分配金利回り 長期投資 流動性 パンフレット
【1659】iシェアーズ 米国リート ETF FTSE NAREIT EQUITY REITS インデックス(TTM 円建て) 0.22% 2月9日、5月9日、8月9日、11月9日(年4回) 73円 2.66% ★★★★★ リンク

【1659】iシェアーズ 米国リート ETFは、東証唯一の米国REIT型ETFであり、REIT型の高配当ETFであるため、分配金再投資にもおすすめの銘柄です。

米国不動産に投資したい場合には押さえておくようにしましょう。

 

インバース型

東証に上場している米国インバース型ETFは、いずれも短期投資におすすめの銘柄となっています。

銘柄名 連動指数 信託報酬(税込) 短期投資 流動性 パンフレット
【1552】国際のETF VIX短期先物指数 S&P 500 VIX短期先物指数(円換算) 0.396% ★★★★★ ★★★★ リンク
【2842】iFreeETF NASDAQ100インバース NASDAQ100インバース指数 0.825% ★★★ リンク

恐怖指数こと「VIX短期先物指数」に連動する【1552】国際のETF VIX短期先物指数は、世界株安局面の短期投資においては最有力の銘柄となっているため、トレーダーなら必ずチェックしておきましょう。

【1552】国際のETF VIX短期先物指数は繰り上げ償還による上場廃止が予定されているため、今後は「NASDAQ100インバース指数」に連動する【2842】iFreeETF NASDAQ100インバースが注目銘柄となっていく可能性もありますが、出来高・流動性ともにどんどん小さくなっており、短期投資にも厳しい銘柄となりつつあります。

 

米国株主要3指数(ダウ平均株価、S&P500指数、NASDAQ100指数)の違いについて

「ダウ平均株価」「S&P500指数」「NASDAQ100指数」の3指数は、米国市場の主要3指数とも言われます。

代表的な米国株ETFで、主要3指数の構成銘柄上位10銘柄を見てみると次の通りです(2023年11月30日時点)。

順位 ダウ平均株価 構成比率 順位 S&P500指数 構成比率 順位 NASDAQ100指数 構成比率
1 【UNH】UNITEDHEALTH GROUP INC 9.85% 1 【MSFT】MICROSOFT CORP 6.85% 1 【AAPL】APPLE INC 10.81%
2 【MSFT】MICROSOFT CORP 6.98% 2 【AAPL】APPLE INC 6.78% 2 【MSFT】MICROSOFT CORP 10.28%
3 【GS】GOLDMAN SACHS GROUP 6.27% 3 【AMZN】AMAZON.COM INC 3.23% 3 【AMZN】AMAZON.COM INC 5.51%
4 【HD】HOME DEPOT 5.73% 4 【NVDA】NVIDIA CORP 2.89% 4 【NVDA】NVIDIA CORP 4.34%
5 【MCD】MCDONALD’S CORP 5.16% 5 【GOOGL】ALPHABET INC-CL A 1.95% 5 【META】META PLATFORMS INC-CLASS A 3.78%
6 【AMGN】AMGEN INC 4.91% 6 【META】META PLATFORMS INC-CLASS A 1.80% 6 【AVGO】BROADCOM INC 3.04%
7 【V】VISA INC-CLASS A SHARES 4.68% 7 【GOOG】ALPHABET INC-CL C 1.68% 7 【GOOGL】ALPHABET INC-CL A 2.92%
8 【CAT】CATERPILLAR INC DEL 4.59% 8 【TSLA】TESLA INC 1.64% 8 【GOOG】ALPHABET INC-CL C 2.89%
9 【CRM】SALESFORCE INC 4.24% 9 【BRK/B】BERKSHIRE HATHAWAY INC CL B 1.59% 9 【TSLA】TESLA INC 2.83%
10 【BA】BOEING CO 4.13% 10 【UNH】UNITEDHEALTH GROUP INC 1.21% 10 【ADBE】ADOBE INC 2.20%

※ダウ平均株価は、【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信を参照。NEXT FUNDS「NF・米国株NYダウヘッジ無ETF(1546)」
※S&P500指数は、【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信を参照。NEXT FUNDS「NF・米国株S&P500ヘッジ無ETF(2633)」
※NASDAQ100指数は、【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信を参照。NEXT FUNDS「NF・米国株NASDAQヘッジ無ETF (1545)」

「NASDAQ100指数」は時価総額が大きいハイテク銘柄が上位を占めており、「S&P500指数」に比べると上位銘柄の比率が2倍程度になっていることが分かります。

「ダウ平均株価」は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の銘柄が多く含まれており、時価総額順にはなっていません。

米国株3指数について、直近10年間のチャートで比較してみると次の通りです。

上図の通常チャート(NDX)が「NASDAQ100指数」、オレンジのチャート(SPX)が「S&P500指数」、エメラルドのチャート(DJI)が「ダウ平均株価」となります。

いずれも直近10年間では大きく上昇していますが、「NASDAQ100指数」が飛び抜けていることが明らかです。

より正確に言うと、GAFAM(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)、NVIDIA、TESLAの7銘柄がとにかく強かったと言えます。

とはいえ、米国FRBが利上げ路線に舵を切りハイテク株が大きく下落した2021年11月から2022年に掛けての「NASDAQ100指数」は、「S&P500指数」「ダウ平均株価」よりも大きく下落しており、ハイリスク・ハイリターンであることに注意が必要です。

 

東証のアメリカETFに投資するメリット

米国株ETFや米国REIT型ETFといったアメリカETFに投資するメリットを見ていきましょう。

 

ドル建て資産である

米国株ETFや米国債ETF、米国REIT型ETFは、いずれもドル比率100%のドル建て資産となっています。

米国株ETFや米国債ETF、米国REIT型ETFのいずれも、ドル建ての価格が横ばいだったとしても、円安ドル高になることでもプラスとなります。

これは、円安ドル高が大きく進んだ2022年以降には特に顕著となっており、円ベースで見ると大きな値上がりとなりました(2022年には米国株安となりましたが、円安ドル高で相殺された形となりました)。

ただ、「為替ヘッジあり」の銘柄は円建て資産となるため、ドル建て資産として保有したい場合にはドル建ての「為替ヘッジなし」の銘柄を選ぶようにしましょう。

「為替ヘッジなし」のドル建て資産と、「為替ヘッジなし」の円建て資産とでは、2022年以降にどの程度の差が出たのかを見てみましょう。

次のチャートは、S&P500指数に連動する為替ヘッジなしの【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信の月足チャートです。

続いて、次のチャートは、S&P500指数に連動する為替ヘッジありの【2634】NEXT FUNDS S&P 500 指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信の月足チャートです。

2022年以降には円安ドル高が3割以上進んだことから、同じS&P500指数に連動する銘柄であっても、為替ヘッジなしのドル建て資産と、為替ヘッジありの円建て資産では、これだけの差が出ました。

もちろん、逆に円高ドル安が進んだ場合には逆の結果になるわけですが、日本に住んでいて給料や貯金を日本円で保有している場合には、リスクヘッジも兼ねてドル建ての「為替ヘッジなし」を選択することをおすすめします。

 

米国経済は成長が続いている

米国株はもちろん米国株比率が高い世界株や先進国株へのインデックス投資をおすすめする理由としては、米国経済の成長が続いていることが挙げられます。

米国も少子化の影響はあるものの、それでも人口増加が続いており、あと数十年は成長が期待できると考えられます。

具体的には、米国経済は4%程度の成長は続くと期待できるため、米国株ETFや世界株ETFも年率4%+分配金1%のトータルリターン平均5%程度の利回りはできるだろうというのが、投資クラスタの間で共通している一般論です。

少なくとも、少子高齢化が進み、人口減少が激化する日本に比べると、米国に投資した方が、成長の恩恵を受けられるのではないでしょうか?

 

東証のアメリカETFに投資するデメリット

東証のアメリカETFに投資するデメリットとして特筆するようなことはありませんが、いくつか見ていきましょう。

 

高配当型の米国株ETFは上場していない

米国株というと、【KO】コカ・コーラのような30年以上に渡って連続増配を続けている高配当株も魅力かと思います。

ただ、東証ETFには、高配当型の米国株ETFは上場していません。

2020年頃には、ダウ連動型の【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信が、分配金利回り3%を超える高配当株となっていましたが、現在は減配されてしまっています。

高配当や分配金再投資目的では、その目的にかなう米国株ETFは東証に上場していないことには注意しておきましょう。

 

東証でおすすめのアメリカETF7選!

東証に上場しているアメリカETFの中でも、おすすめの銘柄を見ていきましょう。

 

S&P500指数連動型!【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信

【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用する、「S&P500指数」に連動する米国株ETFです。

米国株ETFとしては最も代表的な銘柄です。

信託報酬(税込) 0.077%
分配金 225円(年2回)
分配金利回り 1.19%
直近5年間の値動き +85.46%(10,180円→18,880円)
必要投資金額 18,880円(1口)
上場日 2020年1月9日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★

世界株ETFと並んで、NISAを使ったETFの長期・積立・分散投資において最も基本となる銘柄の一つです。

S&P500指数連動型ETFの中では、信託報酬が低く、流動性が最も大きい銘柄となっています。

世界株ETFのドル比率は6割弱である一方、米国株ETFのドル比率は100%であるため、円安ドル高になるとよりプラスになりやすいことが特徴です。

ETF投資における基本銘柄として押さえておきましょう。

 

NASDAQ連動型ETF!【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信

【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「NASDAQ100指数」に連動する米国株ETFです。

世界株ETF・米国株ETF・先進国株ETFよりも大きなリターンを求めたい場合には、「NASDAQ100指数」に連動する米国株をおすすめします。

信託報酬(税込) 0.22%
分配金 57円(年1回)
分配金利回り 0.26%
直近5年間の値動き +163.54%(8,640円→22,770円)
(参考)2020年1月~の値動き +137.68%(9,580円→22,770円)
必要投資金額 22,770円(1口)
上場日 2010年8月16日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★★

NASDAQ100指数に連動する同銘柄は、直近5年間で3倍近い値上がり益となっており、これは全ETF中でもトップクラスの数値となっています。

リターンを求めてETF投資をするとしたら、最有力の銘柄です。

NISA枠を使った長期・積立・分散投資にもおすすめの銘柄ですが、分配金はほとんど出ないため、分配金再投資ができないことには注意しておきましょう。

 

ダウ連動型ETF!【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信

【1546】NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(為替ヘッジなし)連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用する、「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均(ダウ平均株価)」に連動する米国株ETFです。

米国株ETFは、時価総額加重平均型の「S&P500指数」か「NASDAQ100指数」が基本ではありますが、ダウ連動型も悪くありません。

信託報酬(税込) 0.33%
分配金 744円(年1回)
分配金利回り 1.50%
直近5年間の値動き +74.02%(28,370円→49,370円)
(参考)2020年1月~の値動き +64.84%(29,950円→49,370円)
必要投資金額 49,370円(1口)
上場日 2010年8月16日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性 ★★

ただ、分散投資は30銘柄となっており、分配金は年1回のため変動しやすいことがリスクです。

新型コロナ相場の頃は、分配金利回りが3%を超える高配当株でしたが、半減以下となっています。

 

米国REIT型ETF!【1659】iシェアーズ 米国リート ETF

【1659】iシェアーズ 米国リート ETFは、ブラックロック・ジャパンが運用する、「FTSE NAREIT EQUITY REITS インデックス(TTM 円建て)」に連動する米国REIT型ETFです。

米国REIT型ETFとして、代表的な銘柄となります。

信託報酬(税込) 0.22%
分配金 73円(年4回)
分配金利回り 2.63%
直近5年間の値動き +33.23%(2,082円→2,774円)
必要投資金額 2,774円(1口)
上場日 2017年9月28日
長期投資おすすめ度 ★★★★★
流動性

分配金利回りが高く、分配金が安定しやすいREIT型であるため、ドル建てのアメリカETFの中では最も分配金再投資に適する銘柄と言ってよいでしょう。

ただ、トータルリターンで見ると、米国株に比べて劣ります。

 

短期投資向け!【1552】国際のETF VIX短期先物指数

【1552】国際のETF VIX短期先物指数は、三菱UFJ国際投信が運用する、「S&P 500 VIX短期先物指数(円換算)」に連動するインバース型ETFです。

「恐怖指数」こと「VIX短期先物指数」に連動するインバース型ETFとなっており、世界株安局面の短期投資においては最有力の銘柄として知られています。

信託報酬(税込) 0.396%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近5年間の値動き -93.81%(10,160円→628円)
必要投資金額 628円(1口)
上場日 2010年12月10日
長期投資おすすめ度
流動性 ★★★★

2020年2~3月コロナショックのような下落相場時の短期投資においては、最強のETFとして知られています。

ただ、長期的には逓減していくインバース型であり、長期的にはS&P500指数は上昇しているため、長期で見ると大きなマイナスとなっています。

なお、これを見て、「では、このETFを長期的に空売りすればいいのでは?」と考えるかもしれませんが、暴落相場が来た場合には踏み上げられてしまうため、そう簡単な話ではありません。

2020年2~3月のコロナショック時の値動きを見てみましょう。

このときは、2020年2月安値の4,650円から、3月には一時27,080円まで5倍以上に急騰しました。

もし空売りをしていたら、この急騰で一発退場となるでしょう。

コロナショックのような暴落相場時に、スイングトレード(主に買い)をするというのが基本的な使い方となります。

なお、同ETFはさすがに下落し過ぎてしまったことなどから、繰り上げ償還が決定しており、監理銘柄指定となっています。詳しくは東証の資料を参照ください。
※参照:日本取引所「「国際のETF VIX短期先物指数」 に関する重要なお知らせ」

 

短期投資向け!【2842】IFREEETF NASDAQ100インバース

【2842】IFREEETF NASDAQ100インバースは、大和アセットマネジメントが運用する、「NASDAQ100インバース指数」に連動するインバース型ETFです。

【1552】国際のETF VIX短期先物指数は繰り上げ償還が決定しているため、下落相場時には、今後はこちらの銘柄を使うことになりそうです。

信託報酬(税込) 0.825%
分配金 0円(年1回)
分配金利回り 0%
直近5年間の値動き -9.83%(26,430円→23,830円)
必要投資金額 23,830円(1口)
上場日 2022年2月2日
短期投資おすすめ度 ★★★★
流動性 ★★

【1552】国際のETF VIX短期先物指数に比べると、まだ流動性が高くないですが、今後はトレード向きの注目銘柄になっていってもおかしくありません。

やはり、【1552】国際のETF VIX短期先物指数の方が使い慣れているトレーダーが多いため、できればすぐに再上場して欲しい所です。

 

米国債ETF!【1486】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)

【1486】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)は、日興アセットマネジメントが運用する、「S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て)」に連動する米国債ETFです。

米国債権ETFの中では、最も基本的な銘柄となります。

ただ、当サイトでは、国債ETFはリターンが低過ぎるため、NISA枠を使ったETF投資に適する銘柄はないと考えています。

今回は、アメリカETFという文脈において取り上げていますが、NISA枠を使ってまで投資する銘柄ではありません。

信託報酬(税込) 0.176%
分配金 582円(年2回)
分配金利回り 2.55%
直近5年間の値動き +14.60%(19,890円→22,795円)
必要投資金額 22,795円(1口)
上場日 2016年8月31日
長期投資おすすめ度 ★★★★
流動性

米国債権ETFは、ローリスク・ローリターンで値上がりは期待できないため、分配金が出るドル建て資産として投資することになるかと思います。

直近5年間では、2021年11月以降の米国利上げによって米国国債は下がりましたが、それ以上の円安ドル高によってプラスになっている形です。

参考までに、為替ヘッジされている円建ての【1482】iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)は次のようになっています。

せっかくNISA枠を使うなら、このようなローリスク・ローリターンの銘柄に投資する意味はないでしょう。

国債の性質上、分配金利回りが上がれば、それだけ国債価格が下がるため、米国国債ETFを保有する理由は、分配金が出るローリスクのドル建て資産というものしかありません。

分配金再投資目的で投資するとしても、米国REITの方がよいでしょう。

 

まとめ

この記事では、東証に上場しているアメリカETF一覧、アメリカETFに投資するメリット・デメリットについて解説した上で、東証に上場しているアメリカETFの中でおすすめの銘柄をピックアップしてきました。

米国株ETFや米国REIT型ETFの特徴としては、ドル比率100%のドル建て資産であることが挙げられ、2022年以降の円安ドル高局面においては大きな恩恵を受けました。

当サイトでは、S&P500指数連動型ETFの【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信、NASDAQ100指数連動型ETFの【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信に、NISAを使って長期・積立・分散投資することを推奨しています。

また、【1552】国際のETF VIX短期先物指数、【2842】IFREEETF NASDAQ100インバースといったインバース型ETFは、下落局面の短期投資におすすめの銘柄です。

 

ETF投資を始めるならマネックス証券がおすすめ!

新NISAを使ったETF投資を始めるなら、マネックス証券がおすすめです。

マネックス証券は、新NISAの取引手数料が完全無料となっており、成長投資枠を使って世界株ETFや米国株ETFを手数料無料で長期・積立・分散投資できます。

マネックスカードでクレカ投信積立すると還元率1.1%となっており、つみたて投資枠で世界株投信や米国株投信に投資するとAmazonギフト券やdポイントと交換できるマネックスポイントが貯まります。

また、マネックス証券のiDeCoは、NASDAQ100指数「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」、米国株投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、世界株投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と揃っているため、新NISAとiDeCoを同時に始めたい場合には特におすすめです。

マネックス証券

マネックス証券のETF投資について、より詳しく知りたい場合には下記記事も参照してみてください。

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